【女子フィギュア】聖夜 女神たちの美しき逆襲！

今夜の全日本選手権女子フィギュアを観ましたか。
まずは前半戦のショートプログラムだったが、
この試合でトリノ五輪の３名枠が決まる。
候補といわれる選手が５名いる。
いずれ劣らぬ個性派揃い。日本史上最強に違いない。
だれが出てもメダルが獲れる実力がある。

先週のグランプリファイナルの日本人選手では、
浅田、中野、安藤の順だったが、このファイナルに出場できなかった
ベテランの荒川、村主、恩田は、今日の全日本選手権に標準を
定めて、しっかり準備をしてきた。

今夜の試合を見ていると、全員がほぼ自分に実力を出していた。
出場順は、浅田、安藤、荒川、中野、恩田、村主。
まず、浅田がほぼノーミスで６６点台。これが目標となった。
とても見事な演技だった。本当に天才スケーターと思う演技だ。
ジャンプ以外にスピン、滑りと、すべての要素に群を抜く。

続く安藤も先週と打って変わって、ノーミスの演技だった。
ガッツポーズも出た。しかし意外に点は伸びず、６０点代台。
安藤は、これこそ安藤というアピール力が若干劣る。

続いて、荒川。素晴らしい演技だった。スケートがうまい。
表現力がある。昨年の実力が戻った。完璧だった。
華やかさとか、優雅さという言葉は彼女のものだ。
そして滑りとスピンの美しさも特筆ものだ。
６８点台。今年一番のできだった。

中野。どんどんジャンプの安定性が増している。力強さ。
スピードも１級品になった。スピンの美しさは誰にも
負けない。
もうトリノ五輪でメダルを狙えるレベルだ。

恩田。彼女も戻ってきた。高いジャンプ。力強さ。
彼女も存在感を示した。
恩田と中野は、スポーツとしてのパワーを見せた。

さて、最後は村主だ。彼女には氷上のアーチストという言葉が似合う。
フィギュアはスポーツだが、単に難度を競うスポーツではない。
表現力こそが観るものを魅了する。それはアートといってもよい。
彼女は人々を感動させる演技ができる。凄いことだと思う。
感動も点になるのがこの競技だ。
完璧だった村主は６７点台。

ということで、今夜の順位は、荒川、村主、浅田の順となった。
ファイナル１位の浅田が３位となってしまった。
これが、聖夜の美しき逆襲だ。
本当に素晴らしい演技の連続だった。
こんな全日本選手権は初めてで最後かもしれない。

さて、明日はいよいよフリーだ。
安藤は守る姿勢は捨てなくてはならない。ぜひ４回転を飛んでほしい。
荒川、村主にはトリノにいってほしい。
中野、恩田もメダルレベルの実力がある。

とにかく、納得できる演技をすることが一番だ。
今日の演技をもう１度！