![]() | さわっておどろく!――点字・点図がひらく世界 (岩波ジュニア新書) |
広瀬 浩二郎,嶺重 慎 | |
岩波書店 |
昨日、岡山大学の公開講座「見えない世界をみるー『障害』から生まれた新たな身体知ー」を聴講しました。
講師の 広瀬 浩二郎さんのプロフィールです。
「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館」の実践的研究に取り組み、”さわる”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。1967年、東京都生まれ。13歳と時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に印無。現在は民族文化研究部・准教授。
主な著書に『さわる文化への招待』世界思想社、『さわっておどろく!』(共著、岩波ジュニア新書)、『さわって楽しみ博物館』(編著。青弓社)、『世界をさわる』(編著、文理閣)、『知のバリアフリー』(共著、京都大学学術出版会)などがある。
レジュメより。
私が関心のあるテーマやキーワードが羅列しているのです。
ユニバーサル・デザインの究極が「ユニバーサル美術館」ではないでしょうか。
触れるアート、触れないアート。
想像するアート。妄想するアート。
視覚から離れてアートを楽しむとどうなるのか。
とても興味深い。
でも、この公開講座はその前提的な話でした。
知的興奮!
視覚障害者は、日本で30万人オーバーといわれているそうです。
これは障害者手帳を持っている人の数で、高齢になって視覚障害になっても障害者手帳を取得する人はほとんどいないから実数はもっと多くの方が視覚に障害があると思われる。
しかし、それにしてもマイノリティには違いないのです。
そして、マイノリティは生活しずらい。
現代は視覚の優位が揺るがない時代です。
では、マイノリティはいかにしてマジョリティ社会を変革していくか。
そのことを短い時間で教えてもらいました。
3段階法です。
第1段階:「こそっ」と、やってみる。
第2段階:「ちょこっ」と、やってみる。
第3段階:「がらっ」とやってみる。
勘のいい人はお分かりだと思うけど、これは何事をも成し遂げることができる共通戦略です。
もしあなたが会社の中で少数派だったら、このテクニックを使ってみるべきです。
たぶん広瀬先生はこのテクを駆使して、新たな学問分野を創っていかれるのだろう。
この型を使用する戦略家に共通する人当たりのよさをお持ちだ。
とりあえずは著書から読ませていただきます。