![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/55/f8dbec69db1c6f32b8a7ea1155df80f2.jpg)
定時過ぎに席を立ち、6時前に帰宅するのが私の平日のタイムスケジュールです。
自転車で4km程度ですから15分というところでしょう。
自宅の車庫に自転車を置くと、珍しく母が外を歩いていた。
どうしたのかと聞くと、
「歩けんようになるから」
母は、最近体調を崩す頻度が多くなった。
腰椎を痛めており足腰にしびれや痛みがある。
なかなか起き上がれない日もある。
しかし、すごいがんばりやで、家事をこなしていく。
なかなか主婦の座は渡さない(誰に)。
今日は雨だった。
二人とも気分がすぐれなかった一日だったようだ。
母は
「おとうさん、一日中腹が立つ、と言っていた」という。
これではいつも顔を合わせている母はたまらない。
確かに父は朝から機嫌が悪かった。
私が2階から下りていくと、
「なにをがちゃがちゃしているんなら。うるさい!」と怒られた。
母親もすでに怒られていたらしい。
父の朝食を準備していると、
「なにをしよんなら」と気分悪そうに聞いてくる。
「お父さんの朝ごはんをつくっているや。ごちゃごちゃ言わんでくれ」と切り返す。
(コーヒー、パン、目玉焼き、フルーツ程度です)
この後はいつも同じ。
「どこに行くんや」「働いとんか」
テレビを観ながら、テレビに「えらそうなこというな」とぶつぶつ言っている。
昼間は母と父が二人だけになるので、父が昼寝している時以外は大変だと思う。
帰宅後は、延々と質問攻めにあう。
「結婚しとんか」
「嫁はどこにおるんや」
「かえらにゃおえんが」
この繰り返しである。
そして、「わけがわからん」となる。
それでも楽しそうな日も多い。
そんな日は、
一日中、「おもしれーのー」と上機嫌である。
母にとっては、昔の話を聞いてくれる唯一の人間である。
二人で同じ話を繰り返し話しているのには付き合いかねるが、
ともに必要にしていることはよくわかる。
一日でも長く続いてほしいものです。
※写真は再現された「鬼ノ城」。天空400mにある。