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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

【NOMO・野茂】パイオニアに栄光を

2005-04-21 10:04:49 | 世界のなかま
日本人大リーガー最長不倒記録を更新し続けるこの男は、
今年、新たなNOMOMANIAを、小さな街でつくりはじめた。
この小さな街とはタンパベイである。

タンパベイ・デビルレイズ。知る人は少ないかもしれない。
しかし、監督の名を聞けば、うなずく人は多いはず。

ルー・ピネラ監督。
あのマリナーズの名監督だった男である。

この球団に野茂はマイナー契約で、今年入団した。
昨年、ドジャースで苦汁を飲んだ野茂は、
西海岸の大都市を去らなくてはならなかった。
そして、この男らしく新たな球団を目指した。
ただ愛する大リーグで投げるために。

デビルレイズは、大リーグ一の低賃金チームである。
ヤンキースの7分の1程度ではないか。
チーム全体で、A・ロッド一人と大差ない金額である。

もちろん、この球団に野茂ほどの実績を持つ選手はいない。
大リーグに入っていることが不思議なチームである。
(言いすぎた)

そのチームが野茂の力投を好守で支え、ヤンキースの投手陣から
6点をもぎとり、完勝した(4月19日)。

先月のオープン戦で滅多打ちされた野茂を見た。
試合後、ルー・ピネラ監督は
それでも「野茂をローテーションに入れる」と宣言した。
「ホー」と思った。
イチローを見てきた監督は、今年、野茂の人間性とキャリアに
賭けている。

「もし」という言葉は歴史にはないが、それでも、もし野茂が
いなければ、イチローや松井の今の活躍はなかったといいたい。

最後に、松井秀の言葉を。
「球が動いていた。ツーシームだろう」。

かって、直球とフォークしか投げなかった男が、新たな進化を
続けている。
タンパベイに、NOMOMANIAがまた増えたことだろう。


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