NHKの国会中継を観ることがなかなか出来ない。
たまたま観てもなかなか終わりまで観ることのできない人が多い
と思う。(とにかく退屈な質疑が多い)
その点、インターネット中継と録画は本当に便利だ。
質疑が気にいらなければカットカットと飛ばしてみればよい。
今日は、水島広子議員の中継をたまたま観ることができた。
彼女の著書は、必要にかられて読んだことがある。
「こころの病」に効く本である。身近な人が病気に罹ったことで、
「こころの病」の大変さ、困難さを身をもって知ることになった。
水島広子さんは、精神科医であり、衆議院議員である
(私の地元ではないが)。聡明な人であることはつとに
知られているが、委員会の質問者としての彼女を見聞きするのは
初めてであった。
で、内容はどうだったか。
1時間30分の時間だったが、なかなか見事だった。
今、厚生労働委員会の審議は障害者自立支援法(自立阻害法とも
呼ばれている)について行なっている。
いろいろな論点について、するどい質問を行なっているが、
なかでも、精神医療に関係する質問は、答弁側の塩田障害福祉部長
をして、「参考にいたします」という答弁にもならない返答に
終始させていた。
尾辻大臣にいたっては「そういう考えも参考にしなくてはならない
と思っていたら、塩田部長もそう答えていたので納得した」という
なんとも情けない返答であった。
これは精神保健福祉法第32条にある「所得に関係なく、
通院医療費の95%を公費で補助(自己負担分は一律5%)する
ことで服薬を継続しながら地域で暮らす精神障害者を支えてきた」
制度を、所得に応じて1~3割に引き上げるというものに
関しての質疑応答であった。
32条の撤廃が、「うつ病」患者にどのような影響をあたえるか。
また「症状」ではなく「病名」で患者を区分する非現実性に
ついても、専門家としての批判をした。
塩田部長など「私は法学部出身で」と言い訳をしていたが、
これには唖然とした。
これで法律を作られてはたまったものではない。
自らを「医療の素人」として認めるのはいいが、その素人がそれを
自認した上で、医療に関する法律を作るのか、といいたい。
このような態度は国会議員を軽視していることになる。
もちろん、その議員を選んだ国民を軽視していることである。
「うつ病」は自殺率も高く、その点もするどく追求していた。
中途半端な法案ということは、この答弁でも明らかになった。
他にも知的障害者誤認起訴にも触れていて、
取調方法の改革を迫ったが、これは警察庁からの答弁があったが、
この方の言い方がすごく、「しいては国家治安に重大な影響が
あるからできない」とまでいった。
よほど触れられたくない課題なのであろう。
つい勘ぐりたくなる。
国会議員の質疑応答の技術もレベルの差が大きい。
限られた時間をどのように構成し、質問をしていくか、
力量が問われる。
質問者によって、答弁者の目の色が変わるのがわかる。
国会議員にとって国会質問は、まさに晴れ舞台であり
正念場である。
せめて、自分が選んだ議員の中継や録画はみておきたいものだ。
たまたま観てもなかなか終わりまで観ることのできない人が多い
と思う。(とにかく退屈な質疑が多い)
その点、インターネット中継と録画は本当に便利だ。
質疑が気にいらなければカットカットと飛ばしてみればよい。
今日は、水島広子議員の中継をたまたま観ることができた。
彼女の著書は、必要にかられて読んだことがある。
「こころの病」に効く本である。身近な人が病気に罹ったことで、
「こころの病」の大変さ、困難さを身をもって知ることになった。
水島広子さんは、精神科医であり、衆議院議員である
(私の地元ではないが)。聡明な人であることはつとに
知られているが、委員会の質問者としての彼女を見聞きするのは
初めてであった。
で、内容はどうだったか。
1時間30分の時間だったが、なかなか見事だった。
今、厚生労働委員会の審議は障害者自立支援法(自立阻害法とも
呼ばれている)について行なっている。
いろいろな論点について、するどい質問を行なっているが、
なかでも、精神医療に関係する質問は、答弁側の塩田障害福祉部長
をして、「参考にいたします」という答弁にもならない返答に
終始させていた。
尾辻大臣にいたっては「そういう考えも参考にしなくてはならない
と思っていたら、塩田部長もそう答えていたので納得した」という
なんとも情けない返答であった。
これは精神保健福祉法第32条にある「所得に関係なく、
通院医療費の95%を公費で補助(自己負担分は一律5%)する
ことで服薬を継続しながら地域で暮らす精神障害者を支えてきた」
制度を、所得に応じて1~3割に引き上げるというものに
関しての質疑応答であった。
32条の撤廃が、「うつ病」患者にどのような影響をあたえるか。
また「症状」ではなく「病名」で患者を区分する非現実性に
ついても、専門家としての批判をした。
塩田部長など「私は法学部出身で」と言い訳をしていたが、
これには唖然とした。
これで法律を作られてはたまったものではない。
自らを「医療の素人」として認めるのはいいが、その素人がそれを
自認した上で、医療に関する法律を作るのか、といいたい。
このような態度は国会議員を軽視していることになる。
もちろん、その議員を選んだ国民を軽視していることである。
「うつ病」は自殺率も高く、その点もするどく追求していた。
中途半端な法案ということは、この答弁でも明らかになった。
他にも知的障害者誤認起訴にも触れていて、
取調方法の改革を迫ったが、これは警察庁からの答弁があったが、
この方の言い方がすごく、「しいては国家治安に重大な影響が
あるからできない」とまでいった。
よほど触れられたくない課題なのであろう。
つい勘ぐりたくなる。
国会議員の質疑応答の技術もレベルの差が大きい。
限られた時間をどのように構成し、質問をしていくか、
力量が問われる。
質問者によって、答弁者の目の色が変わるのがわかる。
国会議員にとって国会質問は、まさに晴れ舞台であり
正念場である。
せめて、自分が選んだ議員の中継や録画はみておきたいものだ。