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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

COP15のニュースを観て。

2009-12-19 20:27:49 | 世界のなかま
環境問題は、いや環境問題もよくわからない。
とても複雑なことだけはわかる。

温暖化などしていないという意見も聞くが、二酸化炭素の排出制限をしなければならないことは
間違いないと考えている。
人類が生息していないと想定する地球に比べて、二酸化炭素量が多いのは明らか。

人類が地球の環境を変えてきたことは間違いない。
世界のほとんどの国と地域が集まったCOP15は、問題の深刻さを各国が共有していることの表れだろう。

この200近い国と地域が集まって何かの結論を出すということの困難さは、
前例としての国連同様、始まる前から明らかだった。

それゆえ、環境問題解決への道筋が1本の道のようにこの会議で決定されると思っていたなら、
楽観的過ぎるといわれてもしかたがないだろう。

この会議をテレビで観ていると、現在の世界の人々が、会議という手段を使って、
各国の国益をかけて交渉をするということのすざましさがよくわかる。
交渉の積み上げ方、潰し方、各国のお国ぶりによるさまざまな交渉術や手練手管が
発言の中からも推しはかられた。

そこには軍事や経済の力ではなく、右耳と左耳の間にあるものを使う世界があった。
かつて国際連盟を脱退するという会話拒否をとった歴史(前科)のある日本が、
磨かなくてはならないのは、この国を賭けての交渉力であることは間違いない。

「事業仕分け」での交渉力などを観ていると、世界レベルと国内レベルの交渉力の格差に唖然としてしまう。

軍備も、やがて経済の力も、世界的に目立たぬ国になる日本が目指さなくてはならないのは、
右耳と左耳の間にあるものを駆使する対話国家ではないだろうか。

今までろくに学んでいないので、ひょっとしたら相当の伸び代があるのではないかと思いたい。

※太陽がすっかり弱くなった街角。数少ない葉っぱが光っていた。

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