古安曽Obs・観測ノート

雑多な内容も含め、普段の活動記録です。
よかったら下段のブックマーク「古安曽観測所だより」HPへもお立ち寄りください。

アントキノ、コロナ

2012-11-24 00:43:40 | 皆既日食2012Nov14
これがなかなか大変だった。

どうしたって内部と外部では
コロナの輝度差はとんでもなく大きい。

でも、人間の目は、そんなことお構いなしに
だいたい全部見渡せてしまう。
何の根拠もない個人的な想像だが、
多分瞬間的に感度を切り替えながら
その都度飛び込んできた映像を脳でコンポジットして
「見えちゃった」ことにしてしまうのだろう。

そんなわけで、
あの時双眼鏡でみたコロナに近づけるべく
9枚の画像を重ね合わせた。
1/500s、1/250s、1/125s、1/60s、1/30s、1/15s、1/8s、1/4s、1/2s。
どれも6cm(fl=300mm)+E-620(ISO200)でとらえた画像だ。

AstroArtsで紹介している手法
http://www.astroarts.co.jp/special/20090722solar_eclipse/process/index-j.shtml
に倣って、
一緒に観測したK氏から教えてもらったステライメージver.6で
これらの画像をこつこつ手作業でコンポジットし、
最後にローテーショナルグラディエント処理をかけてみた。
(画像は南が上)



おお!!
結構近い、と思った。

科学技術は、着実に進歩していたのだった。

ところで、この画像、
よく見ると黒い太陽の縁に
青いにじみがかかっている。

そりゃそうだよね。
使っている光学系が古典的な
単層アクロマートなんだから(^_^;)。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 観測の合間に見上げた空 | トップ | ケアンズ皆既日食・ハイライト »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

皆既日食2012Nov14」カテゴリの最新記事