古安曽Obs・観測ノート

雑多な内容も含め、普段の活動記録です。
よかったら下段のブックマーク「古安曽観測所だより」HPへもお立ち寄りください。

ISS通過・2015Aug01-02(2)

2015-08-05 10:15:29 | ISSの光跡
明け方2回目の通過は、1回目よりも条件が良かった。
ただし、通過中はすべて「ひなた」にある状態で
終始輝いて見えていた。

ちなみに、中央で輝いているのは
「ほぼ満月」の月。
この撮影日の一昨日が満月(7月で2回目の満月=「ブルームーン」)だったはずだから、
十六夜ぐらいのタイミングだったか?








今回のケースのような「すべてひなた」パターンの全経過を見ると、
ある高度より低空側で赤みが目立つ色合いとなることがよくわかる。
(上段は見え始めの拡大、下段は見え終わりの拡大)






これらはおそらく大気による減衰効果だろう。
波長によって減衰の度合いが変わるってやつだよね。
大学の講義か何かで聞いたような気がする。
Air Mass とか言ったっけ?

詳しくはおいおいネットで探してみることにしよう。
ぱっと見つかったものとしては、
・http://fuji-dreamhouse.seesaa.net/article/181951001.html
・http://eclipsingbinary.web.fc2.com/seiyaku.pdf
あたりが参考になりそうだ。

この効果による色の変化と
地球の影からの出入りによる色の変化とは
できるだけ区別して評価しなくてはいけない。
となると、
・なるべく天頂付近を通過するコースで
・なるべく天頂距離(角度)が小さい範囲で
地球の影から出入りする場面で撮影して検証したいということになる。

そんなわけで、この件は気長に取り組むしかないってことになる。
いい条件の通過のタイミングでうまく晴れてもらえるように
日頃の行いに気をつけながら…?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ISS通過・2015Aug01-02(1)

2015-08-05 01:47:19 | ISSの光跡
すっかり梅雨も明け、8月に入った最初の夜。
この日は宵のうちに1回、明け方にかけて2回の通過があった。
ちなみに、満月に近い月夜だったので、
3回とも撮影間隔は1.6秒露出×連写となっている。


いざフタを開けてみると、最初の通過は夕立の最中。
広角の写野をさえぎらないように注意しつつも
カメラボディを傘で覆いながらの撮影となった。

ISSは雷雲のかなたを見え隠れしながら通り過ぎていった。
それでも簡単に見つけられるほど明るいということはよく判ったが、
色の変化はイマイチはっきりしない。








一方、明け方の通過は2回とも概ね晴天に恵まれた。
2時間弱の仮眠の後の最初の通過はこんな感じ。







光跡を拡大してみるとこんな色合い。
影から出始めるタイミングでの通過だったものの、
やや低空気味なためか出だしのところの変化が解りづらい。
一応青っぽく写っている様な気はするのだが。
(下段の写真は出始め部分の拡大)





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする