古安曽Obs・観測ノート

雑多な内容も含め、普段の活動記録です。
よかったら下段のブックマーク「古安曽観測所だより」HPへもお立ち寄りください。

Gr観測2021Apr02

2021-04-04 23:30:47 | 掩蔽観測
自分としてはかなり久々の接食観測。
限界線まではチョット遠いものの、
3等星(ZC2500)の南限界線で、観測条件はかなりいい。

予報は相馬予報をこちらのサイトから入手。
https://www2.nao.ac.jp/~mitsurusoma/grpred.html


天候次第で日本海側・太平洋側へ向かうかを判断するつもりで
地形図も準備しておいたのだが、
夕方の天気分布予報を見ると
気象庁・SCW共に日本海側の方が分が良さそうだ。






かくて、機材を積み込んで一路柏崎方面へ。
布陣予定地は農道の脇(○の位置)。
概ね0秒ラインに相当するポイント。






出発後2時間程で現地入りし、布陣予定地も無事確認。
切れ始めた雲間から月も見えてきた。
この様子なら予報通り晴れてきそうだ。

と、ここまでは実に順調だったのだが・・・。


今回「せっかくの3等星だから・・・」と、
15cmニュートン+K10mm+いつも持ち歩いているX-A3のボディで動画撮影しようと企んでいた。

そして、実際に接続して液晶モニターでピント合わせしていた時点で
気流の影響は多少あったものの3等星は難なく捉えられていた。




だが、いざ録画開始するとかなり星像が暗い。
どうも動画撮影時の最高感度が静止画のそれよりもかなり小さくなってしまう仕様らしい。

今更どうしようもないので、
ボディを外して「音声レコーダー」にして、
K10mmを介した眼視観測に切り替える刃目になった。
トホホ・・・。




それでも、運良く4D4Rを捉えられたのでよしとしよう。
3等星なので見応えも十分だったし。

時報は短波放送(BPM・5MHz)だったが、受信状態は悪くなかったので
再生・データ起こしはまたそのうちに・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部分日食2020Jun21(本番編)

2020-06-22 21:26:13 | 掩蔽観測
始まりは悪くなかった。

てか、部分日食のコンディションでこれなら、
まったく申し分ないと思う。






16時以降、タイマーを見ながら
5分間隔で撮影を行った。
露出は半分手動で、
でも±2/3AEブラケティング併用で自動露出補正。
日食や月食の撮影の場合はもはや必須機能。





16h25m頃の太陽(画面上が北)。
そう、まだこの頃はちゃんとND5フィルターで減光しても適正露出だった。


が、しかし。
日食の進行も予報どおりだったが、
天気の崩れもやはり予報どおりだった。

17h過ぎの食の最大を迎える前後から、
予報どおり雲の影響が出始めて、
さすがの太陽面も次第に露出不足に陥った。






こうなると、
お決まりのピンホール像もちょっとぼやけ気味で不明瞭。




拡大撮影はフィルターをND400に差し替えた。
固定での連続撮影の方も
感度を上げたり露出時間を延ばしたりしながら
何とかしのいだものの、
最後はもう太陽面の輪郭さえ不明な状態に・・・。




orz...

ま、概ね半分は確認・撮影できたのだから、
最悪の事態は免れたってことで。

連続撮影(各画像を調整した後、SiriusCompで比較明合成)も、
ところどころ「欠測」状態ではあるものの
それなりの雰囲気は出せた・・・ということにしておこう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部分日食2020Jun21(準備編)

2020-06-22 20:43:54 | 掩蔽観測
今回の部分日食は、
偶然夏至の日に見られる条件。
何でも、300数十年ぶりのことなのだとか。

果たして、当日は日曜日。
何はさておき雨予報は出なかったので、
「ならば!」と午前中から準備開始。

とりあえず機材は、
①拡大撮影用: SIGMA 170-500mmF5.6 +X-A3+ND5(減光量10万分の1)
②全経過の固定撮影: XC 17-50mmF5.6 +X-T1+バーダーの眼視用フィルムフィルター
をチョイスして準備。

テスト撮影時点ではまずまずの天候。
梅雨時にしては、まあまあいい方では?




あと、眼視観察用に、
古びたバーダーの減光フィルターを二つ折りにしたはがきに挟み込んだものを数組用意した。




これらの機材と、現場記録用に
Tokina 10-17mmF3.5魚眼ズームを付けたEOS kiss X5を用意。

以上、見繕った機材一式を車に積み込んで、
昼食を食べてから観測場所へと向かった。


駐車場から荷物を運び、組立・設置開始。






星仲間も1人会場に現れた。
それぞれに機材を組み立てながら、日食開始を待った。




ということで、後半へ続く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部分日食の撮影準備(3)

2019-12-11 22:54:32 | 掩蔽観測
ということで、昨日のテスト撮影。

XC 17-50mmを36mm・絞りF11に設定し、
バーダーのフィルター有りで撮影した太陽面を比較明合成。





うーん、ちょっと小さいか?

もし全経過が入りきらなくても、
50mmにして欠け具合をわかりやすくした方が吉?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

部分日食の撮影準備(2)

2019-12-10 22:54:55 | 掩蔽観測
本日もよい天気だったので、
ちょこちょこと部分日食の撮影準備。

今回は拡大撮影用の機材の点検。
なぜか勤務校に眠っていたPENTAX-75EDHF。
よくよく見ると、接眼側のレンズ(フラットナー?)がカビてるっぽいので、
科学準備室にお願いしてエタノールとキムワイプを調達し
ふきふき・ごしごし。








その上で、フードのところにφ72mmフィルター枠を装着。
キャップ式の外径がほぼぴったりだったので、
とりあえずガムテープで固定。

で、このままだと焦点距離が500mmだったので、
2×テレコンを介してX-A3ボディを取り付けた。





この状態でND400を2枚重ねで付けてテスト撮影。
黒点の無い穏やかな太陽面だったものの、
基本的にはこれでいい感じに撮影できた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする