古安曽Obs・観測ノート

雑多な内容も含め、普段の活動記録です。
よかったら下段のブックマーク「古安曽観測所だより」HPへもお立ち寄りください。

12PとStarLinkシリーズのランデブー(3/27)

2024-04-24 00:43:00 | 彗星
その後12Pは近日点を通過し、南半球の空へと移っていった。
71年後まで、またね~。


ところで、今回3月から約1ヶ月ちょっと12Pを撮影したり眺めたりする中で
「いやいや、人工衛星の通過、大杉でしょ!!!」と感じることがかなり多かった。

まあ、そもそも大抵の彗星は近日点に近いほど明るくなるのだから
早朝か宵の空で明るく見えるパターンが多いわけで、
タイミング的には人工衛星が見やすい時間帯と重なっている。

それはそうなのだろうが、それにしても頻繁に通過していた気がする。
中でも3/27夕方のそれはかなり目立つ印象だったので、1記事としてまとめておきたい。


その頃、12Pはさんかく座~おひつじ座の付近にあって、だいぶ探しやすい位置にいた。
木星と並べた構図で撮っておこうと50mmレンズを付けて向けてみた。





〇が12P。左上の明るいのが木星。


もう1枚、押さえ用に・・・と撮影したコマがモニターに現れた瞬間、あれ?となった。




この、山の端に写っている「スジ」は何?
飛行機雲かな・・・?

せっかくなのでもう1枚。
え?「スジ」伸びてきた?




ならば・・・と、もう何コマか連射してみた。
どれも「スジ」が写っている?なんだこれ?








12P撮影を終えて、改めてPCのモニター画面で「スジ」を表示させてみた。
いやいや、こんなに細くてギザギザな飛行機雲はないでしょ・・・。

じゃあ、これは何?

あ、もしや・・・と思って調べてみたら、どうやらこれ↓(StarLink)らしかった。







いずれも Heavens-Above による資料なのだが、
見えていた方角や高度がほぼ合っている。
つまり、打ち上げ後まだ日が浅かったために何個も連なった状態のこいつらが
集団で写野を通過していく様子が各コマで「スジ」っぽく写ったと考えると説明がつく。

いやはや・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/13宵の12P/Pons-Brooks

2024-04-14 14:26:53 | 彗星
今日は土曜出勤だったけど、仕事自体は滞りなく終わった。
そこかしこでほぼ満開になった桜と
三日月より少し大きくなってきた月をちら見しながら帰宅。

直後から機材の準備を始めた。
12P、当地からはそろそろ見納めとなりそうだ。
だいぶ高度も下がってきているはず。
それでも先日バーストしたそうだから、この程度の春霞なら何とか見つかるだろうけど…。


結果、思ったよりはすんなり見つかった。
先週末にチャレンジしたときは雲に阻まれたから、約10日ぶりの再会。
それなりに明るくなってきている模様。

ただ、6cmガイド鏡で眼視で眺める分には十分だが、
薄明がまだ残っているので露出時間は短くせざるを得ない。



X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→500mm・F5.6と8の間、ISO10000
RAW露出15s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整
※今回の画像は水平線に対してほぼタテ構図




kissX5+Nikkor135mmF2.8→4、ISO3200
jpeg露出5s×5コマコンポジットしてマカリでレベル調整


そういえば、木星の近くに天王星がいたはず。
135mmの対角線方向で狙ってみた。





右下は山影。オレンジ色の方が12P、水色のが天王星。
うまく収まったようだ。

※追記:12Pが山の端に近づいていく様子をSiriusComp64他を用いてmp4にまとめてみた。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4/1宵の12P/Pons-Brooks

2024-04-08 22:59:58 | 彗星
ようやく新年度に入った。
この年度末の1週間はとにかくてんやわんやで何とかやりくりしてしのいだ期間だったが、
そんな中でも晴れ間を捕まえては12Pの撮影を楽しんだ。

ということで、April Fools' Dayの12P。
なお、今週はこの他3/27と29の夕方にも撮影できたが、
透明度が良かったせいかうっすら肉眼でも見えた気がした。
さすがに尾の存在は6cmガイド鏡でないと無理だったが。




X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→500mm・F5.6と8の間、ISO10000
RAW露出30s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整




kissX5+Nikkor135mmF2.8→4、ISO3200
jpeg露出8s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3/10宵の12P/Pons-Brooks

2024-03-16 12:22:41 | 彗星
風が強い夕方だったが、その分雲が切れて晴れ上がっていたので撮影に臨んだ。

先週と同様に、予報位置に6cmガイド鏡を向けるとあっさり見つかった。
明るさとともに視直径的にも大きくなってきたのかもしれない。

等と思いつつも、薄明終了時の高度は低め。
のんびり眺めている場合ではないので早速撮影開始。



X-A5+SIGMA170-500mmF5.6→500mm・F5.6と8の間、ISO8000
RAW露出20s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整


画像処理してみると、前回よりも尾の存在が明らかになってきたようだ。
この調子でどんどん大きくなることを期待したい。


あと、今夜はM31にもだいぶ近いので、135mmで狙ってみた。
対角線で納めればギリギリツーショット(のはず)。



kissX5+Nikkor135mmF2.8→4、ISO3200
jpeg露出10~15s×4コマコンポジットしてマカリでレベル調整


おっと、かなりギリギリだった。
90mmぐらいで控えめに狙うべきだったか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3/2宵の12P/Pons-Brooks (2)

2024-03-03 21:37:20 | 彗星
昨夜撮影した画像のうち、250mm相当で撮影したものについて
X-A5のRAF形式(RAWデータ)からの取り出しで4枚コンポジットしてみた。



こちらの方が多少落ち着いた感じ?
でも、やはり左下に少しノイズが乗っている気がする。
ISO設定を上げすぎたか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする