秋の空気が日増しに冷えて、外に出る時は
薄手のウインドブレーカーを羽織っている。
公園の木々や街路樹が少しづつ赤や黄に染まっていく。
毎週木曜日に行われる円空仏彫刻教室は休講中で、有志が荒子観音寺の
教室に集まって自主練習をしている。
会員は20名ほどいるが、今日の参加は5名でちょっと寂しい。
備品の木彫刀研磨機で鑿と彫刻刀の研磨をしたり、彫刻の練習をした。
高速に回転する砥石で正確な研ぎをするには練習が必要で、
当てる角度や力の入れ具合が難しい。
刃こぼれした時は早く修復できて便利だが、通常の研ぎは
砥石を使った手研ぎが切れ味よく研げる。
刃物研ぎ、心も研ぎ澄まされて心落ち着かれましょう。
昨日見た映画で京都の「研師」が出てきました。
その人は矜持をもって仕事していました。
かなりの技術がいるのですね。
剣士と言えども研師あってのことですから。
宮本武蔵が京の研ぎ師に刀を切れるように
研いでくれと頼んだところ、程よく断られた。
理由を聞くと、魂の研ぎ所で殺生のための研ぎ
はしない、とのくだりがあります。
ひたすら切れるように研いでいる身には、遥か
彼方の領域のようです。