名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

中川運河・コノシロの大量死

2016年05月08日 | 雑感


再開発中のささしまライブを歩いてきたが、大型連休最終日で工事は休みだった。
グローバルゲート・ウエストタワーは、しばらく行かぬ間に30階を越す高さまで伸びていた。



辺りから腐臭が漂ってきたので、もしやと思って堀留へ行ってみたら大量の魚が浮いていた。


↑名古屋港管理組合の回収作業
気温が上昇して、酸欠状態になったのか、汚染物質が流れ込んだのかは分からない。
去年も水面を埋め尽くすほどの大量死を見たが、今年も水質が改善されないまま同じ状態が起こった。



魚はほとんどが汽水域を好む体長20~30センチのコノシロ(コハダ)で、はるばる伊勢湾から遡上して非業の死を遂げている。
酢締めにして握れば、江戸っ子ならずとも飛びつくが、こんな哀れな姿を晒してコハダも浮かばれない。


↑小栗橋付近

↑中川口付近
堀留に限らず、運河のあちこちで、白い腹を見せた魚が浮いている。
昨日は堀川でヘドロの悪臭に見舞われたが、またしても今日は、中川運河でコノシロの死臭に遭遇した。


↑松重閘門にもコノシロが

↑長良橋から上流を見る
水運の大動脈であった中川運河は、名古屋港と国鉄笹島貨物駅の堀留を結び、松重閘門を通って堀川ともつながっていた。
役割の終わった運河は長らく放置されたままだったが、名古屋市を中心に再生計画が策定されている。


↑中川口緑地
市の計画概要には
⒈交流・創造の場の創出(沿岸用地の賑わい、憩い施設の誘導)
⒉歴史・町づくりの展開(倉庫群、松重閘門などの復活と活用)
⒊運河景観の創出(運河特有の景観要素の活用)
⒋水上交通の誘導(名古屋港、運河・堀留、堀川と連携した水上交通網)


↑古い倉庫群

↑建設中の露橋水処理センター
その他良好な水環境の創出や緑豊かな空間、多様な生き物に親しめる場など、夢いっぱいのプランが網羅されている。
「中川運河の水辺に新たな息吹を注ぎ、次の世代に継承していきます。」のスローガンが実現することを期待したい。
コメント (6)
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