米大統領選、バイデン大敗北は必至か? 息子ハンターをめぐる疑惑の証拠メールが暴露
2020.10.15(liverty web)
記事が掲載されている、米ニューヨーク・ポスト紙のWebサイトより
11月3日の投開票日が迫る米大統領選をめぐり、選挙戦の行方を決する重大な情報が、オクトーバー・サプライズとして飛び出した。10月14日付のニューヨーク・ポスト紙は、一面トップ記事の見出しで、「バイデンの秘密のEメール: ウクライナ実業家がハンター・バイデンに、父親である副大統領との『面会の機会』につき感謝していたことが明らかに」と報じている。
このスクープ記事では、バイデン候補の息子ハンター氏のものと見られるパソコンがFBIに押収され、ウクライナでの疑惑の証拠となるEメールが、復元された大量のデータから発見されたことが暴露されている。かねてから"疑惑"として指摘されてきた問題が、事実として立証されるかたちとなれば、終盤に入っている選挙戦にも、きわめて大きなインパクトを与える可能性が高い。
この事実が公開されると、同日に、ツイッター社とフェイスブック社は、このニューヨーク・ポスト紙のオンライン記事をユーザーが共有することをブロックする措置を講じた。両社は「ハッキングされた情報」が使用されていることが理由であるとしているが、これに対して、ニューヨーク・ポスト紙は、別の記事で「根拠に欠ける非難だ」と反論して、メディアとSNSが応酬を繰り広げる事態となっている。
トランプ大統領も、同日に、アイオワ州での選挙集会に向かうエア・フォース・ワンから、公式ツイッターで、「フェイスブックとツイッターが、寝ぼけたジョー・バイデンと息子のハンターに関して『動かぬ証拠』となるEメールについてのストーリーを、消しにかかったのは、とてもひどいことだ」と発信している。
ハンター氏のウクライナ疑惑に関しては、YouTube番組「ザ・ファクト」にて公開中のドキュメンタリー映画『ドラゴンに乗って:バイデン家と中国の秘密』(日本語字幕版)でも描かれているが、今回のスクープ記事によって、さらなる新事実が判明し、米大統領選の終盤戦を白熱化させるテーマとして浮上している。
10月14日付のニューヨーク・ポスト紙で報じられた記事の内容は、以下の通りだ。
ハンター・バイデンがウクライナの実業家を、副大統領の父親に紹介したことを示す、動かぬ証拠のEメールが明らかになる
ハンター・バイデン氏は、ウクライナのエネルギー会社ブリスマ社の幹部を、当時の副大統領だった父親のジョー・バイデン氏に紹介していた。それから1年も経たずに、父親のバイデン氏は、この会社への捜査を進めていた検察官の解任について、ウクライナ政府高官に圧力をかけていたことになる。以上は、ニューヨーク・ポスト紙に寄せられたEメールのなかで判明した事実だ。
この面会の事実は、これまでに明らかになっていなかったが、ブリスマ社の顧問を務めていたバディム・ポザルスキー氏から、2015年4月17日にハンター氏に送信したとされるEメールのなかで、感謝のメッセージが記されていたことが判明した。これは、ハンター氏がブリスマ社に月額5万ドルもの報酬で役員に迎えられてから、およそ1年後の出来事だった。
ポザルスキー氏からハンター氏宛のEメール(ニューヨーク・ポスト紙Webサイトより)
「ハンターさんへ。(ワシントン)DCにお招きくださり、あなたの父親と面会して、共に時間を過ごす機会を与えてくれて、ありがとう。本当に光栄なことで、うれしかったです。」と、Eメールには記されている。
これより以前の2014年5月のEメールでも、ブリスマ社で3番目の地位にあるとされるポザルスキーは、次のように記していた。ハンター氏に対して、会社を代表する立場として「あなたの影響力を、どのように行使してくれるのかについてのアドバイス」を求めたい、と。
このスクープとなる通信記録は、あるラップトップ・コンピューターから復元された大量のデータのなかから発見された。これまでのバイデン氏による「息子の海外でのビジネスに関しては、息子とは何も話をしたことはない」との主張とは、矛盾が生じている。
このパソコンは、2019年4月にバイデン氏の地元デラウェア州の修理店に放置されたものだったと、店のオーナーは語っている。
ハンター氏のハードディスク・ドライブから発見されたとされる写真(ニューヨーク・ポスト紙 Webサイトより)
他にも、パソコンから発見されたデータのなかには、ハンター氏と見られる人物が撮影されている12分間の猥褻な内容のビデオも含まれていた。ハンター氏は、麻薬中毒の問題で苦しんできた過去があることを認めているが、このビデオでは、氏名不詳の女性との性行為のなかで麻薬を吸引している姿が映されている。また、明白に性的な内容となる大量の画像も含まれていた。
浸水で破損したMacBook Proを修理店に持ち込んだ顧客は、店のオーナーが何度も連絡を取ろうとしたにもかかわらず、その後、代金の支払いのためにも、パソコンそのものやデータが修復されたハードディスク・ドライブを受け取るためにも、来店することはなかったとのことだ。
この店主は、顧客がハンター氏であったとは確認できなかったとしているが、このパソコンには、「ボー・バイデン・ファンデーション」のステッカーが貼られていたとのことだ。この名称は、元デラウェア州司法長官だったハンター氏の亡くなった兄弟の名前にちなんで名づけられたものだ。
FBIがパソコンとハードディスク・ドライブを押収したことを示す連邦当局からの召喚状(ニューヨーク・ポスト紙サイトより)。
ニューヨーク・ポスト紙に寄せられたデラウェア州の連邦政府当局からの召喚状によれば、このパソコンとハードディスク・ドライブは、店主が、このデータの存在を連邦政府当局に注意喚起した後、昨年12月にFBIによって押収されている。
しかし、店主は、機器の押収を受ける前に、ハードディスクのデータの複製をしておき、ルドルフ・ジュリアーニ・元ニューヨーク市長の顧問弁護士であるロバート・コステロ氏に渡したとも語っている。
9月下旬には、トランプ大統領元顧問のスティーブ・バノン氏も、ニューヨーク・ポスト紙に、このハードディスク・ドライブの存在を語っていた。そして、今週の11日に、ジュリアーニ氏からニューヨーク・ポスト紙に、このデータのコピーが提供された。
当時のバイデン副大統領による2015年12月のキエフ訪問に際しては、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領とアルセニ・ヤツエヌク首相に対して、米国からの10億ドルの借款の保証を停止するとの脅しにより、ヴィクトル・ショーキン検察長官の解任を求める圧力をかけた事実があったことが判明している。これは、ポザルスキー氏が、ハンター氏に父親を紹介してくれたことに感謝したときから、8カ月足らずで起きた出来事だった。
バイデン氏は、2018年に外交問題評議会で、このように自慢げに語っていた。「私は、彼らを前にして言いました。私は、6時間後に発つ予定です。検察長官が解任されないならば、資金を提供することはできないと」「それで、あの野郎は解任されたのです」と。
ショーキン氏(元検察長官)の証言によれば、2016年3月の解任のタイミングでは、ブリスマ社を捜査するための「特別なプラン」が計画されていて、「ハンター・バイデンを含めた役員の全員を、尋問のほか犯罪捜査の対象とする予定となっていた」とのことだった。
バイデン氏は、ブリスマ社に関しては、何らの利益相反も、違法行為もなかったことを、繰り返し主張してきた。
昨年2月のNBCの番組「トゥデー」での出演でも、司会者のサバンナ・グスリー氏から、「(ハンター氏が)そのような地位に就いていたことは、誤りだったのではないですか。その会社が、あなたにアクセスすることを求めていた事実を知っていたならば」と質問されたときには、怒りの表情をあらわにしていた。
「いえ、それは事実ではないです。何のことをおっしゃられているのか、あなたにはよく分かっていないようですが」と、バイデン氏は答えていたのだ。
昨年12月にアイオワ州で開催された、民主党予備選のタウンホールでも、バイデン氏は、ある男性から、ハンター氏をウクライナに関わらせたことを追及されていた。「天然ガス会社の仕事に就いていたというが、天然ガス関係にも、何にも経歴はなかったはずだ。目的だったのは……(副)大統領とのコネだったはずだ」と。
このときにもバイデン氏は、「あなたは、嘘つきですよ。それは事実ではないし、そのようなことを指摘している人はいません」と、憤りを見せていた。
さらにバイデン氏は、その男に歩み寄りながら、非難を続けた。その男を「太っちょ」と呼び、「一緒に、腕立て伏せでもしようか」と食ってかかっていた。
FBIの報道官は、パソコンとハードディスク・ドライブをデラウェア州の連邦司法当局が押収した件についての質問に対しては、「当局において捜査が行われているかについては、肯定もしないが、否定もしない」と答えている。
ハンター氏の顧問弁護士は、この件についてのコメントを拒んでいるが、その代わりにジュリアーニを非難している。
ジョージ・R・メシレス弁護士は、ジュリアーニに関して、「彼は、ロシアの諜報機関とつながる人たちに公然と依拠して、バイデン家に対する、まるで信用ならない陰謀論を広めようとしている」と語った。
(藤井幹久 幸福の科学国際政治局長)
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ドキュメンタリー映画「ドラゴンに乗って:バイデン家と中国の秘密
(原題: RIDING THE DRAGON: The Bidens' Chinese Secrets)」【日本語字幕版】
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