ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、両国の初めての外相会談が10日、トルコ政府の仲介により開かれた。しかし、停戦に向けた進展は見られていない。

 

また欧州連合(EU)は10日、パリ郊外のベルサイユで非公式の首脳会議を開き、ウクライナの加盟申請への対応を協議した。オランダやフランスが否定的な立場を示し、ウクライナのEU加盟は見送られることとなった。

 

そうした中、10日午前2時の深夜、ウクライナのゼレンスキー大統領の守護霊が大川隆法・幸福の科学総裁の元を訪れ、霊言を行った。本霊言は、幸福の科学の支部・精舎などで開示されている。

 

 

プーチン氏の意図を全く理解していないゼレンスキー氏

霊言の冒頭で、今の心境について問われたゼレンスキー氏の守護霊は、「心境は著しく地獄のど真ん中です」と語った。そして「昔は、ヒットラーはドイツから出たけど、今はロシアから出たんだから、ヨーロッパ、EUは一つになって、このロシアのヒットラーと戦わなきゃいけないんですよ。うちを見殺しにしたら他の国も次々取られるんですよ」と述べ、EUに加盟したいという要望を繰り返した。

 

ゼレンスキー氏の守護霊は、ロシアの独裁主義ではなく、EUやアメリカの価値観の方を信じていると指摘。EU加盟申請をしているにもかかわらず、EUがそれを認めないことに「ウクライナを見捨てようとしている」と不満を漏らした。

 

ゼレンスキー氏は8日に訪問した英議会において、ナチス・ドイツと戦った英首相チャーチルの議会演説を引用しながら、「どのような犠牲を払っても最後まで戦い抜く」と不屈の精神を示すオンライン演説を行った。ウクライナ国民の支持は高まり、ロシアによる侵攻後、ゼレンスキー氏の支持率は90%を超えた。

 

今では英雄視されているゼレンスキー氏だが、霊言を続けるうちに、ロシアとEUに挟まれた自国の位置づけが分かっていないことが明らかとなった。地政学などの知識も足りず、ロシアにとってウクライナは国防上極めて重要な位置にあることや、EUがウクライナに手を貸し、ロシア軍と砲火を交えることになれば、世界大戦に発展することを全く理解していなかったのだ。

 

 

「世界中を戦争に巻き込んでも構わない」という発想

さらに、ゼレンスキー氏の守護霊は、ウクライナを護るためなら、世界中を戦争に巻き込んでも構わないとし、「ドイツが潰れようが、フランスが潰れようが、イギリスが潰れようが、そんなことは知ったことじゃないんで。アメリカが助けりゃいいんだから」と指摘。大統領としての資質が疑われるような無責任な発言を何度も行った。

 

最後のメッセージとしてゼレンスキー氏の守護霊は「私、世界情勢までは分からないので。とりあえず助けてほしかったというだけ」と言い残した。

 

 

ロシアと仲良くできる人がウクライナ大統領になるべき

霊言終了後、大川総裁は自身の意見として、「(ゼレンスキー氏は)NATOや日本まで巻き込んで、戦争させて、ロシアを潰そうとしているけれども、これは、やはり、越権でやり過ぎだと、私は考えています」と述べた。

 

また、日本の岸田首相もすでに踏み込みすぎているという。防弾チョッキを送った時点でウクライナに軍事協力したことを意味しているとし、「ロシアと友好関係を続けた方が、日本にとってのメリットは大きいと考えられる」と指摘した。

 

さらに、「私の考えとしては、やはり、中立化を言って、親ロシア側の方が、傀儡と言われるかもしれないけれども、ロシアと仲良くできる人が大統領になるべきで、彼は失脚すべきだというふうに考えています」と、ウクライナの国としての誤りを正した。

 

現在、ロシアは日本を非友好国に指定し、北方領土で地対空ミサイルの発射演習をするなど、けん制を始めている。しかし、2月24日に行われたプーチン氏の霊言で、親日家のプーチン氏は日露関係強化を望んでいることが明かされた(関連書籍、関連記事参照)。日本はロシアの意図を正しく理解し、欧米の動きに追随するのを止め、停戦とウクライナ中立化に向けて、独自の外交方針を打ち出すべきだろう。

 

本霊言は、欧米メディアの情報だけでは分からない、ウクライナの未来が伺えるものとなった。今後の世界の展望を知るにあたって必聴の内容だろう。

 

上記は霊言のごく一部であり、他にも以下のような論点が語られた。

  • EUをどう見ているのか
  • 「ロシアとウクライナ」「中国と台湾」の関係性の違いについて
  • プーチン叩きを続ける欧米メディアの問題点
  • 中国とロシア、どちらが怖いかというと……
  • ウクライナとロシア併合の条件として、ゼレンスキー氏が掲げたものとは
  • 無条件降伏する前に、ウクライナの国として存続できる道はあった
  • 日本の岸田首相や自衛隊に求めていること
  • バイデン米大統領をどう見ているのか
  • ゼレンスキー氏が亡命しない理由とは