新年のご挨拶 2020年代の「苦難」を乗り越える ザ・リバティ編集長 綾織次郎
2020.01.01(liverty web)
新年、あけましておめでとうございます。
2020年代が幕を開けました。この10年間は、どういう時代になるでしょうか。
振り返れば、2019年は、大川隆法・幸福の科学総裁の著書『青銅の法』で説かれた内容そのままの年になりました。
同書第3章「青銅の扉」では、「非常事態のときや人々を敵から護らなくてはいけないとき、あるいは正義が守られない時代においては、教会は『戦い』や『抵抗』の象徴として、要塞の機能も持っていなければいけない」と述べられていました。
香港でのデモは、キリスト教の信仰者たちが中心となって起こし、中国共産党に対し、信教の自由や言論の自由を護ろうとしたものでした。それが今や中国本土の学生たちがネット上で、「共産党は共通の敵」「中国本土にも自由と民主主義を」といった書き込みをするまでになり、「青銅の扉」の精神が本土にも広がっています。
このほど発刊された大川隆法著『鋼鉄の法』もまた、2020年という年を象徴する書籍になると思われます。同書のあとがきには、「苦難や試練」「闇」と書かれており、厳しい時代が予想されます。2020年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催の年で、華やかなムードが漂いますが、まったく逆の重苦しい年になるのかもしれません。
2020年代に次々起こってくる「苦難」
2019年12月、大川総裁による法話「新しき繁栄の時代へ」では、2020年代に起きてくるさまざまな「苦難」について説かれました。
(1)まず、「大きな政府」、社会主義的な政府が肥大化し、日本が衰退してしまう問題です。「他人に頼る方が多くなりすぎると、その国は必ず衰退するのです」と警鐘を鳴らしました。
(2)次に、中国経済のバブル崩壊から引き起こされる世界的な金融危機です。日本政府が無為無策ならば地銀の9割が潰れると警告しました。
(3)この流れの中で、中国共産党政府が「一帯一路」の国々の富を借金のカタに奪い取っていくだろうという予測も語られました。中国は各国に投資し、港湾を造ったり、都市開発をしたりしていますが、重点的な場所はオーストラリアやアラブ首長国連邦、ブラジルなどの資源国や食糧生産基地です。ここが"侵略"されるかもしれません。
(4)日本のエネルギー危機も迫っているとしました。原発の再稼働がほとんど前進しない中で、地球温暖化問題を理由に「石炭火力発電を止めろ」と国際社会から圧力がかかっています。中東での戦争の危機も高まっており、石油輸入のほとんどが止まるかもしれません。
(5)さらに、人間が神やあの世を知らないAI(人工知能)に頼るようになれば「神のいない社会」ができてしまう危険性を指摘しました。
日本の衰退や世界恐慌、中国による戦争、日本のエネルギー危機、AIの下の唯物論社会──。2020年代は、「苦難や試練」「闇」が一気に広がりかねない時代です。
闇を打ち破るには
日本人として、また地球人の一員としてこれらの困難に立ち向かうための考え方も、『鋼鉄の法』に書かれています。
「鋼鉄のようであれ。しなやかに、かつ、迷わずの心でもって、闇を打ち破れ」
私たちはしなやかに考え、行動できるでしょうか。
(1)「大きな政府」や金融危機の「闇」に対しては、自分の家族や企業、国がサバイバルできるよう戦う勤勉の精神や企業家精神を呼び覚ますしかありません。大川総裁は法話「新しき繁栄の時代へ」で「自分のできることは自分でやるので、余計なことはしないでくださいと言い返せるぐらいのプライドがほしい」と語っています。どんなマイナスの環境からでも、与えられた中で自ら道を開いていこうという気概が、日本の「大きな政府」、社会主義的な政府を終わらせます。
(2)中国バブル崩壊からの金融危機は、銀行への税金投入など短期的な対策を立てつつ、国内で投融資の資金が回るようにしていかなければなりません。アメリカのトランプ大統領や台湾の蔡英文総統は中国に進出した製造業の国内回帰を進めており、それがお手本となります。最終的には未来産業をつくるための莫大な投資が必要です。
「神のいる世界」を取り戻す
(3)中国による戦争や日本のエネルギー危機も2020年代のどこかで起こってくるわけですが、日本と他の国々の安全を同時に護るには、自己犠牲的な武士道精神の復活が欠かせません。アメリカと力を合わせ、アジア各国の独立・平和を護る体制をつくることが急務です。
(4)エネルギー危機に対しては、原発の安全性を確認し、早期に再稼働させる。政治的主張である「CO2温暖化説」に惑わされず、日本の優れた石炭発電を守り、世界にも広げる。地球温暖化問題は中国が先進国の経済を弱体化させるために仕掛けた"世論戦"と言えるので、一つひとつ論破していかなければなりません。
(5)中国はAIや監視カメラなどによるデジタル監視社会によって、人々が「神仏の目」ではなく「支配者の目」を意識して生きる社会をつくり、世界に広げようとしています。
「火をくぐり、水をくぐって、鎚打たれた刀剣のように、本物の信仰が確立するには、苦難や試練を乗り越えてゆかねばならない」(『鋼鉄の法』あとがき)
鋼鉄のような信仰心を持った人たちの登場と行動が、「神のいる世界」を取り戻します。
「ザ・リバティ」は2020年代、勤勉の精神や企業家精神、武士道精神、そして信仰心の大切さを啓蒙し続けてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
「ザ・リバティ」編集長 綾織次郎
【関連書籍】
『鋼鉄の法』
大川隆法著 幸福の科学出版
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