古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

幕末の長崎で活躍した人~「前野良沢」(8)

2012-05-10 06:05:22 | ホームページ更新
補足~4

『解體新書』~4

関わった人物~1

前野良沢は翻訳作業の中心であったが、

著者としての名は『解体新書』に無い。

一説には、良沢が長崎留学の途中で

天満宮に学業成就を祈ったとき、

自分の名前を上げるために勉学するのではない

と約束したので名前を出すのを断ったという。

一説には、訳文が完全なものでないことを

知っていたので、学究肌の良沢は

名前を出すことを潔しとしなかったのだという。

杉田玄白は

「私は多病であり年もとっている。

 いつ死ぬかわからない」と言って、

訳文に不完全なところがあることは知りながら

刊行を急いだ。

(『解体約図』の出版も玄白の意図であり、

 これに対して良沢は不快を示していたと言われている)

しかし彼は、当時としては非常な長命の

85歳まで生きた。



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