古美術 崎陽

古唐津 茶碗 他お茶道具等 古美術全般を取り扱う「古美術崎陽」のHP日記

幕末の長崎で活躍した人~「前野良沢」(9)

2012-05-12 05:55:22 | ホームページ更新
補足~5

『解體新書』~5

関わった人物~2

中川淳庵は『解体新書』刊行後も

蘭語の学習を続け、

桂川甫周と共にスウェーデンの博物学者

カール・ツンベリーに教えを受けている。

桂川甫三は杉田玄白と同世代の友人。

法眼の地位にあり、将軍の侍医を務めた。

翻訳作業に直接関わった様子はないが、

その子甫周を参加させた。

また補助資料となる

3冊のオランダ医学書を提供している。

『解体新書』刊行の際、

幕府の禁忌に触れる可能性があったため、

甫三を通じて大奥に献上されている。

桂川甫周は法眼桂川甫三の子であり、

後には自身も法眼となる。

翻訳作業の初期から関わったという。

のちに大槻玄沢とともに蘭学の発展に貢献する。

その他に翻訳作業に関わった者は、

巻頭に名前が出てくる石川玄常、

『蘭学事始』に名前が出てくる烏山松圓、

桐山正哲、嶺春泰などがいる。

吉雄耕牛(吉雄永章)はオランダ語通詞。

『解体新書』序文を書き、

この書が良沢と玄白の力作であると賞揚している。



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