「シーボルト」
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「フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト」
1796年~1866年
ドイツの医師・博物学者
名前は標準ドイツ語読みではジーボルトである。
本人は南ドイツの出身であったため、
自らの名を「シーボルト」と発音していた。
ドイツの司教領ヴュルツブルクに生まれる
シーボルト家はドイツ医学界の名門だった。
父はヨハン・ゲオルク・クリストーフ・フォン・シーボルト、
母はマリア・アポロニア・ヨゼファ
シーボルトという姓の前にフォンが添えられているが、
これは貴族階級を意味し、
祖父の代から貴族階級に登録された。
シーボルト姓を名乗る親類の多くも中部ドイツの貴族階級で、
学才に秀で、医者や医学教授を多数輩出している。
父親ヨハン・ゲオルク・クリストフは31歳で亡くなったが、
ヴュルツブルク大学の内科学、生理学教授だった。
妻マリア・アポロニア・ヨゼファとの間に二男一女を儲けるが、
長男と長女は幼年に死去し、
次男のフィリップだけが成人した。
父の死は1歳1ヶ月のときで母方の叔父に育てられる。
古美術崎陽 HP