天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

富士に雪箱根駅伝日和なり

2018-01-02 12:22:27 | 身辺雑記


西国分寺駅発7:25の武蔵野線に乗り、南武線に乗り換えて約1時間で川崎駅に着いたのが8:20ころ。
箱根駅伝の第1区間の終るあたり、鶴見中継所の2キロほど手前で走者たちを見ようと思った。
今年はじめて乗る電車でぼんやり外を眺めているとアーチ型の橋が目につく。川崎あたりは海の気配がする。

初凪や輝く橋に白い鳥


今年は国道の左側を走者が来るようだ。前回は日を浴びて明るい右側であったが今年はビルの日陰で寒風がひゅーひゅー吹き過ぎる。
各大学のОBとおぼしき方々が大学の名を記した幟を立てて元気、「あたたかい日ですね」と冗談など言う。しかし幟ははためいて止まるときがない。



寒気身にしむや幟のはためいて
寒風にはためく旗やココア飲む


毎年、無料のあたたかい飲料がサービスされるがこれがどこの経費で出されるのか、毎年気になる。とにかくあたたかいものが出るのがありがたい。

大根を持って男が踊る大学もあるが、ここには若い女性たちの太鼓を叩く集まりがあって小気味いい音を立てている。「東鋼姫鼓」というグループ。



初春の走者励ます太鼓かな


多摩川の西側は神奈川県で神奈川県警の所轄。大会運営者のクルマが「神奈川県警のみなさん、よろしくお願いします」とアナウンスして過ぎる。
8:40ころ、道の端の日陰に白バイが集まる。目視しただけで20台はいるが先にもっといそう。白バイに赤い灯がチカチカしている。パトカーも何台かいて豪華。。白バイ乗りはがたいのいい男たちでかっこいい。
男だけでなく声から女とわかる人も複数確認した、たのもしい。

出を待ちて白バイうなる二日かな

寒晴や白バイ乗りの女声

白バイの排気ぬくとし走者待つ




見る場所の選定は失敗した。10mほど先を選手たちが過ぎる。早くてどこが1位か2位かさっぱりわからない。
東京からまだ20キロほどであるから3分ほどでほとんどの選手たちが過ぎ去ってしまう。あっけない。
風を切る走者目で追ふ着膨れて

颯と過ぐ走者はまるで鎌鼬

走者競り橋の輝く淑気かな

駅伝走者過ぎて寒風荒ぶ橋

走者風切る見物は風を受く


初詣はしていない。ここへ来て箱根駅伝を見るのが初詣みたいなもの。
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