天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

ゲシュタポが句会に乗り込んだ夢

2024-08-18 05:57:16 | 俳句
 



今日深夜、1:50、目が覚めた。いつもこのころ目が覚めて水を飲みまた就寝する。このとき夢を見ていることが多いが今回のものは書きたいほどリアルであった。
主要登場人物3人はすべて鷹同人。ヒロインはS.М、70歳。大阪の通天閣を見上げる飲み屋で句会後の懇親会をしていた。そこへ奥坂まやと岩永佐保が突如現れた。夢に音声がないのが残念だが2人は「あなたたち何やってるのよ」という表情。鷹日光集同人の出現にヒラ同人のS.Мが縮こまった。
S.Мはなぜか川柳結社「番傘」の亡くなった大物の遺影を掲げ追悼句会をしていた。句会の中身は俳句であったが、そこに出された「おもしろ系」の作品を奥坂まやと岩永佐保が糾弾している。ゲシュタポは反ナチ運動の取締りを目的としたナチス・ドイツの秘密国家警察のこと。奥坂、岩永がゲシュタポに見えた。
夢は不思議なもの。小生もそこにいたのだが小生に気づいたのはS.Мのみ。気落ちしてうなだれるS.Мの肩を抱いて慰めていた。それは奥坂にも岩永にも見えていない。小生はそこにいない人であり自分を幽霊と思った。
なぜこんな夢を見たのか。

S.Мの俳句の状態が気になっているのかもしれない。S.Мは20日締め切りの「ひこばえネット」のメンバー。鷹同人ではいちばんのキャリアで女性にしては諧謔系の句がうまい。
「立春大吉豆大福の豆の数」「七草をすらすら言へる大丈夫」などおもしろい。
しかしこのおもしろさがときに暴走してどうしようもない俗に堕す。俳人はよくない句を見ると「これは川柳だ!」と平気で言うが川柳にしてみればその表現はやめてほしいと思うだろう。俳人は何様なのだ。
S.Мの悪い句は川柳人が見て「馬鹿々々しい」というところまで堕ちてしまう。前回その句を見てこれに点が入ったら困ると憂慮した句に特選が2点も入った。小生は「こんな句を作ったり喜んでいたら俳句に先はない」と糾弾した。夢の中で奥坂まやと岩永佐保が同じ叱責をS.Мにしていたのだ。奥坂と岩永は小生の分身と思った。
なぜ、奥坂と岩永がその役目で夢に登場したのか。たぶん2人に親近感を抱いているのであろう。小生が鷹で新葉賞と星辰賞をいただいたとき2人は選考委員で小生の受賞を強く支持した。たぶんそれが親近感の源泉であろう。その2人が小生に代わってS.Мを指導してくれた。そのように夢を解釈した。
「ひこばえネット」という句会の先行きを小生が危ぶんでいるのもこの夢の理由かもしれない。

130句に対して採った句、採らない句あわせて60句から70句に対して句評を書く。ほかの句会でそんなに書くことはないい。これを書くことによって自分の俳句を確かめている。それは全力投球でありエネルギーを費消する。誰かもう一人俳句のわかった猛者が欲しい。それが奥坂まやと岩永佐保になったのか……。自分だけわかっていてもだめ、句評の形で万人が理解できるように提示できる人材が欲しい。
小生の意見を全部賛成しなくてもいい。ともかくもっと議論が活発化しないと句会はだめ。活発化といっても俳句をわかっていないとだめ。どうしようもない俗悪の句を拒否する句会でないとだめ。
「ひこばえネット」は人事句が多すぎる。人事句は書きやすいがみな同じような素材になってマンネリ化する。人事でない物を書こうとすればどうしようもない俗悪化は避けられる。おもしろくない風景句でも俗悪な人事句より無害である。風景に自分を没入させて感興をすくいあげてほしい。
コメント
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