
キャッツキル山脈の最高峰スライド山、標高1,274m
テリーさんの一枚の写真(栗鼠)がにわかにぼくを勉強させている。
ニューヨーク市の地理、行政区を頭に入れると次に水はどうしているのか調べた。最初、ハドソン川の水を水道水に使っているのではと思った。東京が利根川、荒川、多摩川の水を水道水にしているように。これは半分当たり半分外れた。
ニューヨークの水道水は、自然保護区のキャッツキル山脈一帯で自然にろ過されたものを使用しているとのこと。

緑の斜線がキャッツキル山脈、赤いところがニューヨーク市
キャッツキル山脈はペンシルベニア州からニュージャージー州・ニューヨーク州に広がるアレゲニー高地の一部で、また米大陸の東海岸を南部はジョージア州から北はメイン州まで北上しているアパラチア山脈の支脈とも考えられる。この山地からたくさん小川がハドソン川の中流とその支流のモホーク川、およびデラウェア川に流れ込んでおり、これらの小川に作られた貯水池からキャッツキル導水路とデラウェア導水路が引かれていてニューヨーク市へ水がやって来る。
毎日1,000以上のサンプルを基に900回以上の検査を行っている。本来大都市の水道水はろ過設備を設けなければならないが、ニューヨーク市は環境省から特別にろ過設備の設置延期を許可されている。つまり、ろ過しなくても良いほどに品質が高いと国からお墨付きももらっている。同市の水道水はアメリカ水道協会が毎年開催している全米水道水コンテストで22組中第2位。ニューヨークの水は日本よりもずっと軟らかい軟水。
(以上、どこからか引用した)

ニューヨーク市の水瓶、アショーカン貯水池
ハドソン川は上流でカナダのセントローレンス川と繋がっている。セントローレンス川は北西から北東に流れ、五大湖のオンタリオ湖に注ぐ。オンタリオ湖の西がエリー湖。ここからハドソン川に運河があるような記事もあるが信じがたい。べらぼうに距離があるし何のためにそれを造る必要があるのか。
とにかくニューヨーク市は水源には不自由しないと思っていたが、市の北約200キロのところに奥多摩みたいな低山が広がっていると知り、水に恵まれた都市だと嬉しくなった。もしかして東京よりうまいかもしれない。
新潟ほどではないが雪が降って寒い気候は日本酒製造にも向く気候である。コーヒー、紅茶、緑茶などニューヨークの水はなんでもうまそう。
背後に豊かな水域があるということはニューヨーク州には胡桃が当然あるということである。ロッキー山脈もいいがキャッツキル山脈という低山地帯は野生果実の宝庫のように思う。
なぜ行く予定のないニューヨークの地理にとりつかれているのか。
【追伸】無知であった。エリー湖と大西洋を結ぶ運河は確かにあるようだ。
エリー運河(エリーうんが、英: Erie Canal)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある運河。エリー湖からハドソン川上流までを繋ぎ、ニューヨーク港に注ぐハドソン川を通じて五大湖と大西洋の間の舟運を可能にした運河である。東部と中西部の運搬を一気に容易にした最初期の交通革命となった。

キャッツキル山脈第2の高さ1200mのトマス・コール山

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