
ゆうべは計算違いの夜であった。
プロ野球の阪神―巨人戦を見ていたらあっという間に4点も差がついてしまった。オリックス―ソフトバンク戦に変えたらここも4点差。
おもしろくないのでGAORA SPORTSに変えたらDRAGON GATEプロレスをやっていた。録画ではなく後楽園ホールからのナマ中継であった。
いきなりオカマレスラーのヨースケサンタマリアが出ていた。
元気そう、なつかしい。
ちょっと男っぽいガキふうのレスラーが俺とタッグを組もうと言い寄っており、俺が彦星きみが織姫などとタイムリーなおしゃべりをリング上でやっていた。
最近のプロレスラーはよくしゃべる。
リング上でトークができないとプロレスラーをやっていけない時代みたい。
この笑えるやりとりで俗な七夕を感じた。

マリアちゃんの出た試合はタッグマッチでほかの3人は俊敏で絵鋭角的な動きを見せたが彼女はなよなよくねくね動きひとり違和感を演出して見せた。
接吻攻撃などあってほかの選手はわかっていてもやりにくいだろうな。
結局、獰猛な男に押えられてギブアップさせられるのだが、見せてくれた。これでいい。
ヨースケサンタマリアはユースケサンタマリアのパロディだろう。ユースケさんのほうは深刻な鬱病と聞くがパロディのほうは自分の道を開拓している。
プロレスは強くあらねばならぬがそう強くない人でも生きていく道がある。ケレンが許される。
出雲の阿国の「かぶき」の流れがプロレスにも当然ある。
強い荒いという異形は日常を越えたかぶきであるが、剽軽、気味が悪いも真面目を基とする市民からの逸脱。
マリアちゃんはほんとうの女子と何回かプロレスをやっている、女子プロレスのリングで。向こうもやりにくかっただろう。ゲテモノだが見たかった。
本名:渡辺陽介、1991年12月14日(24歳)、東京都板橋区出身。身長172cm、体重74kg。デビュー:2011年5月。
ケレンの道を歩んでいる。ケレンは茨である。
プロレスはストロングスタイルというのもつらいしコミカルもケレンも楽ではない。見せ物商売は過酷であることを突きつけてくる。
ヨースケサンタマリアブログより

DRAGON GATE公式ブログより

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます