6月20日(火) 4年生 国語
「どっちにしよう」「どれもいいな…」「悩む…」「どれにした?」
子どもたちが黒板の前で話し合いながら、3つの選択肢の中から1つを決めるために考えています。
今、子どもたちは「一つの花」の学習をしています。
今回の学習の目標は「場面の様子をくらべて読み、感想を書こう」です。物語の戦中と戦後の舞台を3つの場面に分け、それぞれをくらべて読んでいきます。
戦中の第1、第2場面と、第3場面の様子を比較しながら読む視点を与えるために、このような発問をしました。
「みんなは第1、第2場面と、第3場面のどちらの時代がいい?」
「第3場面。」「第3場面。」と全体が第3場面(戦後)という意見です。そこで、「ゆみ子(登場人物)は第1、第2場面と、第3場面ではどちらが幸せだと思う?」と聞きます。
子どもたちは悩みました。一見、戦後の平和に目を向けがちですが、子どもたちは、物語の文章中の言葉にしっかり注目していたようです。
「㋐第1.第2場面 ㋑第3場面 ㋒どちらも の中から1つ選びましょう。」と聞くと意見が割れました。
先生の予想は、第3場面に集中するかと思っていましたが、子どもたちは、第1,第2場面をえらんでいる子が多いようです。
意見を交流していきます。
第1.第2場面をえらんだ子はの意見は、
「【きまって高い高いしたのでした】とあるし【ゆみ子はキャッキャッと喜んで】とあるから
、お父さんと関わることのできる、この時間が幸せだったと思う。」
「【一つのだけの花、大事にするんだよう―】とあって、そこでゆみ子は喜んでいたから、きっともらう喜びとかを知れたんだと思う。」
など、お父さんがいて家族のみんながいる事、そこから愛情をもらった事に対する意見でした。
第3場面をえらんだ子は、
「【スキップして買い物】とあるから、平和で、気持ちも楽しいんじゃないかな」「今までは【一つだけ】だったけど、【肉と魚どっちがいい?】と聞けるくらい豊かになっているから」
と戦争が終わり豊かになってきている事に注目した意見でした。
またその両方で悩んでいる子もいました。
どちらの意見も、文章を基に考えることができていました。
「あぁなるほど」「そういうことかぁ」といったつぶやきも聞こえてきて、2つの場面をくらべることによって、物語の内容を深く読むことのできた時間となりました。