Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

Hammond XB-3

2012-10-10 07:18:22 | 楽器、PC
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もう、コイツをネット上で発見した時は発狂したね  \( ゜Д ゜)/ ウオー


Hammond XB-3
デジタル化したハモンドのXBシリーズの最高峰機種


XB-2が出たのが1991年だそうですが、ドローバーが装備されたオルガンらしいオルガンの現代版として先駆けの機種であり、自分も含めロック系の鍵盤弾きはこぞって使っておりました。
その後二段鍵盤バージョンのXB-5なども発表されるのですが、お値段も単純に二倍ともいかず結構な高値で手のでない機種でした。

Unknown1 Unknown XB-2&XB-5


そして、XB-5ですら手が出ないというのに追い打ちをかけるように発表されたのがXB-3
その筐体はまさにオールドB3!


そう易々と大量生産できるボディではありません。
しかもXB-5は普通のシンセ鍵盤ですがコイツは本物と同じウォーターフォール鍵盤(多列接点ではないけど)
さらにプリアンプ部は真空管で武装されてまでいるのです。
音色の切替なんて普通のスイッチで済むものを、あえてリバース鍵盤のプリセットキーまで装備し、パーカッション等その他のスイッチ類も本物と同じレイアウト。
(コーラス&ビブラートはスイッチ式)


そしてそのお値段はなんと120万円?!


ああ…もうただ憧れてカタログを眺めるしかありません…


その場で掲載せれてる雑誌を放り投げます
当時20代の自分にはコイツを手にすることなど想像すらできません ( ′ д ` !)
きっと一部のプロや大手企業などが使うんだろうなあと恨めしい想いをひた隠し、せっせと手持ちの機材であの音を再現するべく日常に我かえるのです。


しかしこの日、コイツをネットで発見した30分後にはiPhoneを手にそこに記載されてるテレフォンナンバーを打ち込んでいました。


だって”にじゅううんまん”円ですよ!


フルサイズの足鍵付いてますよ!


にじゅうです!あいにーじゅうです(ダメだwおかしくなってる…)


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最近使ってるKORGのBX-3newなど無論手放しても構いません。
むしろKORGなんておもちゃに見えてきましたw


え?こるぐぅ…こるぐなのぉ、ってなもんです


窓から投げ捨てましょう(ウソです)


いや、KORGのBX-3も素晴らしいですよ、名前も似てるしw…でもね…
液晶画面やLEDシグナルの存在に多少の違和感はあるものの、この風格というかオーラというか…
やっぱ本家だねえ
価格が跳ね上がってでもこういうのを作るとこが偉いよねえ
多分この筐体だけでにじゅうまん位の価値がしちゃうんじゃないかなあ


後のNewB3などでは液晶画面などコントローラー部は引き出しに隠され、鍵盤も多列接点が採用されるなどより本物に近づき、最新のB3mk2ではもはやブラインドテストでも区別がつかないそうです。
もちろんそのお値段は特価で1,480,000円!(どっからが特価や!)


とはいえ中古マニアの自分ですらこのXB-3の中古など見たこともなく、ましてやこの値段で出てくるとは夢にも思いませんでした。
いつの日か後発のNewB3や最新型のB3mk2などもこんな値段で出回ることがあるのでしょうか


いや十分可能性はあります
夢は見続けていれば夢では無くなるのです…多分


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このXB-3を発見して押さえたのがちょうど一ヶ月前


本来、準備中の新しいスタジオに直接入れるつもりだったのですが、まだスタジオもこれから工事という段階
いつまでもショップに置いてもらうわけにもいかず、一旦自宅に強行的に持ってきました
レンタカーと人手まで借りて


ウチに入れるのはちょっとスペース的に厳しいのは分かっていました
当然重さもアメリカンです(スズキ楽器ですが)
足を外してもざっと40kgはあるでしょう
もうこのフタでけで10kgくらいある感じがします
しかし、持ってきたからには組み上げるでしょう
レスリー147で鳴らしちゃうでしょう =3


しかし、XB-3のレスリー用端子は11pin
レスリー147の受けは6pinです
変換は特注で発注するつもりですが、とりあえずはXB-3の標準プラグのラインアウトを利用しましょう


なんせXB-3には、昨今のデジタルオルガンであれば必ず標準装備されてるレスリーアンプのシミュレーターは搭載されていないのです ( ゜Д ゜)ナント!


つまり、のっけから本物のレスリーありきで作られているという…なんという清さでしょう
シミュレーターなんかで俺様を鳴らすんじゃねえよ、と言わんばかりです
そのとおりです…恐れ入ります


しかも、鍵盤はアフタータッチ付きでプレッシャーによりレスリーFast/Slowの切替(11pin接続時)、プリセット切替、ピチベンド等々にアサインできます
これはなかなか使える実戦的機能です


音的にはKORGのBX-3newもよくできてるのでびっくりするほど変わりがあるわけではありませんが、よりHigh、Lowともに出てる気がします
下三本でもしっかりシャウトできるのは真空管を咬んでるせいもあるかもしれません
それも然ることながら、やはりプリセットキーや4セット+ペダルのドローバーなど、オールドB3とほぼ同じマニュアル操作ができるのが魅力です


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今回はこれにおまけも付いてきました
Leslie302cというXB-3と同時期に販売されていたハモンドスズキ製のレスリーアンプです
受けが11pinなのでXB-3からの操作でFast/Slowも切替できます


高域のホーン部はちゃんとベルトドライブで回転していますが、低位域のローター部は12インチのスピーカーが正面に搭載され回転はシュミレータにて再現されるタイプです


大きさも147の半分ほどで持ち運びには便利そうですが、やはり147を聞いてからではちょっと頂けないかな
Lowはよく出るのですがツィーターの音は筐体のせいもあるでしょうが固くこじんまりとした印象です
これなら自分も所有してるLeslie2101の方がまだいいかなあ


ということで、現在我が家にはレスリーアンプが147、302c、2101と大中小あるわけですね
…かなりクレイジーです


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こんなXB-3ですが、欠点がないわけではありません


まずは同時発音数が16音ということ
これは少ない
発売されていた時期からすると仕方ないですが、上下鍵盤同時に手のひらでアグレッシブなプレイをすれば鳴り切らない音があるかもしれません
もちろん普通に弾くには指10本と足1本ですから問題ない範囲ですが
(実際にかなりガツガツ弾いても現状気にはならない)


この製品の後にXB-3Mという改良版があるようですが、そちらでは同時発音32音と改善されており、左のパネル部にモジュレーションホイールが組み込まれたりとデザインも若干異なっています


お求めの際はご確認下さい


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今回はRhodesを仕入れたとき依頼のトキメキ様です


機種は中途半端に古く、NewB3程の極みにまでは辿り着いてないとこが多々ありますが、それでもこの存在感、操作感は魅力です
NewB3かB3mk2の中古が同じく20万代で出てくるまではコイツが君臨し続けるでしょう


しかしもう我が家も限界
クローゼットから何か取り出すのも一苦労
KORG BX-3newも廊下に立てかけられるハメに


もちろんライブでは…KORG持って行きますけど、何か?



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初秋の風景、そしてイナズマン

2012-10-08 19:43:41 | プライベート
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いや、すっかり埼玉も秋めいてきまして、いつも行ってるスーパーに買い出しに行くつもりで家を出ましたがあまりの気候の良さについつい一時間以上も散歩してしまいましたよ。


近所に鴨川と言う荒川に流れ込んでる河があるのですが、その川沿いをぷらりぷらり


京都の鴨川より小汚い河ですが、それでも東京に比べれば大自然のまま


川辺には何やら秋の花々が見られます


コスモスに彼岸花、青い花は何でしょうか


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埼玉もこの辺りまで来ると自然たっぷり


何せ空の広さが違います


空が狭いと心まで狭くなるってもんですよ、あなた


自分が子供なら喜んで秘密基地や探検ごっこしたくなるところ…ですが


日曜の午後だというのに全然遊んでる子がいないなあ…


やはり今時分はTVゲームしたりDVD見たりと室内で遊ぶことの方が多いのでしょうか


まあ、河の溜まりなどは放射性物質が溜まってる可能性もあるでその方が良いのかもしれませんが


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今年は長く続けてた仕事に区切りを付けてゆっくりさせてもらいました


来年は怒濤の忙しさになりそうな予感満載ですから今のうちに充電しておきましょう


さながら繭(まゆ)に包まれたサナギ状態です


そうですサナギマンです


え、知らない?


成虫になるとイナズマンですよ


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石森章太郎の原作で言わば仮面ライダーの蛾版


蛾です、蝶みたいな”ガ”ね


いきなり超強いイナズマンにはなれず、一度サナギマンに返信してパワーを溜めなければなりません


その間、敵の平兵らにも勝てないくらい弱いので観てる方はハラハラするのです


その分エネルギーが溜まってイナズマンに変身した時のやり返しっぷりたらありません


「おし、来たあ!反撃だあ!いてまえ」となるのです


なんと憎い演出でしょうか


盛り上がらないわけがありません


そして人は初めから完璧ではない、耐えなければならない時もあるという教えでもあります


深いです…イナズマン


あなたもサナギマンから始めてみませんか







大滝秀治

2012-10-08 00:45:40 | プライベート
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俳優の大滝秀治さんが先日亡くなられましたね


また昭和の名優が逝かれて残念な限りです


つい先日、NHKで放映した高倉健の密着ドキュメント番組をネットで観ていたのですが、映画「あなたへ」の中で地元漁師役で大滝秀治さんも出演しておられ、これが遺作となってしまったようです。


このドキュメント番組を観ていて驚いたのはその大滝秀治さんと高倉健さんが最後に言葉を交わすシーンでした


高倉「あ、あの…これを(船に乗せてもらった代金)」


大滝「(若い船乗りに)おい、油代だけ貰うとけ。(高倉に向かい静かに)…あげな奇麗な海ば久しぶり見たばい」


その一言を残してその場を去る大滝


カットの声が掛かる


そこでなんと健さんポケットからハンカチを取り出して目を覆ったのです


あの高倉健でさえその何でもない一言に涙が出ずにいられなかったのです


健さんはその時のことを振り返り


「いやあ…まいったねえ、台本呼読んだ時には何でもないセリフだと思ってたんだけど…ああも変わるもんかねえ、はあ…ああなりたいねえ」


大滝の短い一言に漁師の暮らし、海の厳しさ全てがが込められてたと健さんは言います


長く俳優を続け、人生を積み重ねたものでなければ表現できない一言だったのでしょう


年を取るのは素晴らしいことかもしれないとふと思わせてもらいました


ご冥福をお祈りいたします




本番した

2012-10-06 21:33:57 | 楽器、PC
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昨日は先日よりリハーサルしていたプロダクション企画ライブの本番日でした。
沢山のお客さんも見えて楽しいライブになったのではないでしょうか。


何よりもお疲れさまだったのは出演のアーティストさん、事務所のスタッフさんですね。
限られた人数による段取り、仕切りですからアーティストさん自らあれもこれもやらねばなりません。
本番直前まで楽屋で段取りチェックやメモをとっておられましたが、突然…


アーティストさん「は!ギターのチューニングしてない…もうお客さん入っちゃったし衣装も着替えちゃった…」


自分「おけー、ステージから持ってくるよ」


昔さながら暗転のステージに行ってアコギの回線が生きていないか確認
プラグを抜いて引き上げてきました。
そしてチューニングした後、ネックとスタンドの間にストラップをはさみ、片手で取れるようにセットしたのはローディー時代の職業病w


本番中のステージドリンクも用意し忘れていらっしゃったらしく、本番中程でスタッフさんに申し出るくらいでしたから相当頭パンパンでいらっしゃったんでしょうねw


とは言えスタッフも表の段取りや取り回しで手一杯。
どうしても自分のことは自分で頼む、になってしまいます。


まだまだ制作費も人件費もかけられない”これから”のアーティストさんやプロダクションさんはここが性念場。
人様に見せられるものにするにはどうしても一人で何役もこなさなければなりません。
この段階で心が折れてしまうとこの先道は開けないのですから。


自分らは演奏面でしかサポートできませんでしたが頑張って欲しいですね。
何より、限られた人数でもあれこれ工夫して一つの企画をを築いていくのは楽しいものです。


やっぱりステージは裏も表も楽しい。





秋だかめ

2012-10-05 11:53:28 | プライベート
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ども、カメさんだかめ


すっかり秋めいて風も心地よくなったかめ


日向も暑すぎずちょうどいいポカポカ加減


日光浴にはもってこいだかめ


うちのご主人が作ったこの野外プールもなかなかいい具合だかめ


まあうちのご主人とは基本的に仲は良くするつもりもないかめが、タダでメシも貰えるし妥協してやってるかめ


普段のメシは出来合のカリカリだかめが、たまに出てくる乾燥エビをもっと増やして欲しいかめ


乾燥エビはありゃうまいかめよ


香ばしい風味がやめられない&とまらないだかめ


だかめ最近ちょっと太ってきたかめ


甲羅のわきからお肉はみ出すかめ


プールの中で空水泳したりしてるかめがなかなか効果でないかめ


それにしても今日はいい天気かめ
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リハーサル

2012-10-05 03:25:56 | 楽器、PC
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本日は明日(もう今日か)10/5に行われる某プロダクションさんのイベントライブ最終リハーサルでした。
今回はドラムがOWLのテルさんで、テルさん縁のミュージシャンがバックを勤めます。
(Drum=河中照一、Guitar=目木とーる、Bass=バッキー、Keyboard=自分)


今回の鍵盤セッティングでは久しぶりにYAMAHA EX5Sを持ち出してるんですが、これというのもMOTIF6が先日起動しなくなりまだ修理していないが為であります。


61鍵のMOTIF6は小振りでよかったのですが、このEX5Sはマジで激重!
下段に置いてる同じく76鍵でピアノ鍵盤のYAMAHA S70SXと重さ変わらないです。
調べてみるとEX5S=20kg、YAMAHA S70SX=20.4kgとやっぱりほぼ同じw


SY99といい、ちょっとバブリーだったこの頃のシンセはやたらヘビィなボディーですね。
その分やっぱり鳴りが違うんですけどね(ウソです)


まあ、普通ならここでオルガンとレスリーも持ち込むんですけどちょっと迷惑になりそうなので今回は人道的に遠慮してます。
(んなヤツが”重い”とかいうか!)


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※なぜかカメラを構えると入ってくる人達…


単発ワンマン規模のライブはさすがにそこそこの曲数になり4アーティストで全18曲。
メンバーにとっては全てが新曲となるわけですからそりゃもう頭フル回転。
脳が疲れてくると譜面をボーっと全体的に眺めてしまい、小説やコードを目が追って行かなくなることに最近気がつきましたw
動体視力ならぬ追従視力も衰えてきてるかもしれませんw


とはいえ、久しぶりの大勢ワイワイな現場で楽しくやらせて頂いてます。
今更ですがお時間あらば是非


『Earth Song Station・TV LIVE !! =Panic of the Sunshine=』
出演:渡辺あゆ香 セニョーラカレン MI-TU-KI ゲスト:Maki
開場18:30 / 開演19:00 前/当 \2000/\2500+drink

会場:ライブハウス APIA40(旧渋谷アピア)
東京都目黒区碑文谷5-6-9サンワホームズB1
TEL 03-3715-4010
問い合わせ:info@earthsong-pro.com / 03-6417-0943





譜面台さらに改

2012-10-03 02:10:39 | 楽器、PC
え?まだ譜面台でひっぱるのかだと?
うるさい!他にたいした話題はない!


先日ありもの部品で作った譜面台ですが、よくよく見ると両サイドの端に小さな穴が開いております。


さては本来ここに、折りたたみ式の譜面台などにある可動式のアームというか棒というか、大きな譜面を置く時に広げるパーツが付くのではないかと察してみた。


しかしこの製品には元からそんな部品は付属してない


穴まで開けてあるんだから付けとけっちゅうに


で、せっかくの”穴”なのでなんか取り付けてみようとドイトに部品を物色してきました


といっても自作パーツ用の部品とプラスチック製のプッシュ式リベットだけですが


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もうただ付けるだけ、何の加工もありません


ちょうど良くなる角度で止まるように両面テープでゴム足をストッパーとして貼りました


あっさりと可動式アームの出来上がりです


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Img_1128 Img_1129 シャキーン!


いいですね、アームに開いたいくつもの穴がちょっとスポーティーさを醸し出します


そのうち照明が付いたり、ペンホルダーが付いたりとスゴいことになりそうなのでこの辺にしときましょう。

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とか言ってる間にクリップライト付けちゃってるしw


こうなったらドリンクホルダーと携帯ホルダーも…いや、いらんて!

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