もう、コイツをネット上で発見した時は発狂したね \( ゜Д ゜)/ ウオー
Hammond XB-3
デジタル化したハモンドのXBシリーズの最高峰機種
XB-2が出たのが1991年だそうですが、ドローバーが装備されたオルガンらしいオルガンの現代版として先駆けの機種であり、自分も含めロック系の鍵盤弾きはこぞって使っておりました。
その後二段鍵盤バージョンのXB-5なども発表されるのですが、お値段も単純に二倍ともいかず結構な高値で手のでない機種でした。
XB-2&XB-5
そして、XB-5ですら手が出ないというのに追い打ちをかけるように発表されたのがXB-3
その筐体はまさにオールドB3!
そう易々と大量生産できるボディではありません。
しかもXB-5は普通のシンセ鍵盤ですがコイツは本物と同じウォーターフォール鍵盤(多列接点ではないけど)
さらにプリアンプ部は真空管で武装されてまでいるのです。
音色の切替なんて普通のスイッチで済むものを、あえてリバース鍵盤のプリセットキーまで装備し、パーカッション等その他のスイッチ類も本物と同じレイアウト。
(コーラス&ビブラートはスイッチ式)
そしてそのお値段はなんと120万円?!
ああ…もうただ憧れてカタログを眺めるしかありません…
その場で掲載せれてる雑誌を放り投げます
当時20代の自分にはコイツを手にすることなど想像すらできません ( ′ д ` !)
きっと一部のプロや大手企業などが使うんだろうなあと恨めしい想いをひた隠し、せっせと手持ちの機材であの音を再現するべく日常に我かえるのです。
しかしこの日、コイツをネットで発見した30分後にはiPhoneを手にそこに記載されてるテレフォンナンバーを打ち込んでいました。
だって”にじゅううんまん”円ですよ!
フルサイズの足鍵付いてますよ!
にじゅうです!あいにーじゅうです(ダメだwおかしくなってる…)
最近使ってるKORGのBX-3newなど無論手放しても構いません。
むしろKORGなんておもちゃに見えてきましたw
え?こるぐぅ…こるぐなのぉ、ってなもんです
窓から投げ捨てましょう(ウソです)
いや、KORGのBX-3も素晴らしいですよ、名前も似てるしw…でもね…
液晶画面やLEDシグナルの存在に多少の違和感はあるものの、この風格というかオーラというか…
やっぱ本家だねえ
価格が跳ね上がってでもこういうのを作るとこが偉いよねえ
多分この筐体だけでにじゅうまん位の価値がしちゃうんじゃないかなあ
後のNewB3などでは液晶画面などコントローラー部は引き出しに隠され、鍵盤も多列接点が採用されるなどより本物に近づき、最新のB3mk2ではもはやブラインドテストでも区別がつかないそうです。
もちろんそのお値段は特価で1,480,000円!(どっからが特価や!)
とはいえ中古マニアの自分ですらこのXB-3の中古など見たこともなく、ましてやこの値段で出てくるとは夢にも思いませんでした。
いつの日か後発のNewB3や最新型のB3mk2などもこんな値段で出回ることがあるのでしょうか
いや十分可能性はあります
夢は見続けていれば夢では無くなるのです…多分
このXB-3を発見して押さえたのがちょうど一ヶ月前
本来、準備中の新しいスタジオに直接入れるつもりだったのですが、まだスタジオもこれから工事という段階
いつまでもショップに置いてもらうわけにもいかず、一旦自宅に強行的に持ってきました
レンタカーと人手まで借りて
ウチに入れるのはちょっとスペース的に厳しいのは分かっていました
当然重さもアメリカンです(スズキ楽器ですが)
足を外してもざっと40kgはあるでしょう
もうこのフタでけで10kgくらいある感じがします
しかし、持ってきたからには組み上げるでしょう
レスリー147で鳴らしちゃうでしょう =3
しかし、XB-3のレスリー用端子は11pin
レスリー147の受けは6pinです
変換は特注で発注するつもりですが、とりあえずはXB-3の標準プラグのラインアウトを利用しましょう
なんせXB-3には、昨今のデジタルオルガンであれば必ず標準装備されてるレスリーアンプのシミュレーターは搭載されていないのです ( ゜Д ゜)ナント!
つまり、のっけから本物のレスリーありきで作られているという…なんという清さでしょう
シミュレーターなんかで俺様を鳴らすんじゃねえよ、と言わんばかりです
そのとおりです…恐れ入ります
しかも、鍵盤はアフタータッチ付きでプレッシャーによりレスリーFast/Slowの切替(11pin接続時)、プリセット切替、ピチベンド等々にアサインできます
これはなかなか使える実戦的機能です
音的にはKORGのBX-3newもよくできてるのでびっくりするほど変わりがあるわけではありませんが、よりHigh、Lowともに出てる気がします
下三本でもしっかりシャウトできるのは真空管を咬んでるせいもあるかもしれません
それも然ることながら、やはりプリセットキーや4セット+ペダルのドローバーなど、オールドB3とほぼ同じマニュアル操作ができるのが魅力です
今回はこれにおまけも付いてきました
Leslie302cというXB-3と同時期に販売されていたハモンドスズキ製のレスリーアンプです
受けが11pinなのでXB-3からの操作でFast/Slowも切替できます
高域のホーン部はちゃんとベルトドライブで回転していますが、低位域のローター部は12インチのスピーカーが正面に搭載され回転はシュミレータにて再現されるタイプです
大きさも147の半分ほどで持ち運びには便利そうですが、やはり147を聞いてからではちょっと頂けないかな
Lowはよく出るのですがツィーターの音は筐体のせいもあるでしょうが固くこじんまりとした印象です
これなら自分も所有してるLeslie2101の方がまだいいかなあ
ということで、現在我が家にはレスリーアンプが147、302c、2101と大中小あるわけですね
…かなりクレイジーです
こんなXB-3ですが、欠点がないわけではありません
まずは同時発音数が16音ということ
これは少ない
発売されていた時期からすると仕方ないですが、上下鍵盤同時に手のひらでアグレッシブなプレイをすれば鳴り切らない音があるかもしれません
もちろん普通に弾くには指10本と足1本ですから問題ない範囲ですが
(実際にかなりガツガツ弾いても現状気にはならない)
この製品の後にXB-3Mという改良版があるようですが、そちらでは同時発音32音と改善されており、左のパネル部にモジュレーションホイールが組み込まれたりとデザインも若干異なっています
お求めの際はご確認下さい
今回はRhodesを仕入れたとき依頼のトキメキ様です
機種は中途半端に古く、NewB3程の極みにまでは辿り着いてないとこが多々ありますが、それでもこの存在感、操作感は魅力です
NewB3かB3mk2の中古が同じく20万代で出てくるまではコイツが君臨し続けるでしょう
しかしもう我が家も限界
クローゼットから何か取り出すのも一苦労
KORG BX-3newも廊下に立てかけられるハメに
もちろんライブでは…KORG持って行きますけど、何か?