Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

新曲だらけのトラブルだらけ

2012-05-29 08:22:00 | OWL
1


一昨日5/7はOWLライブでした。
ご来場下さった皆様ありがとうございました。


今回は先月発売になったアルバム「ON THE LIFE」収録の新曲3曲を全て演奏するということで挑みましたが…。
まあ、持ち込む機材も増やしたので出来るだけコンパクトにパッケージしようと思いましてね、前日にオーディオインターフェイスやミキサーなどラックに仕込んでバッチリだぜ!と思いきや…
現場に着いてみればラックごと玄関に置き去りにしてきてしまった事に気ずきガックシ&ビックリ…


いやあ、これにはまいった…
普段持ち運ばない形にしたのが間違いだったか。
とにかく、ここは現場処理&アドリブを効かさなければなりませんよ。
マクガイバー並みのサバイバル力が必要です。


暫しそこにあるモノどもを眺めて考え込み、MacBookのヘッドフォン端子からのステレオアウトを利用しLchにクリックを、Rchに同期モノを全て割り振ることに。
それには全ての曲ファイルの設定を変えなければなりません。
搬入してすぐさまMacBookを開きます!リハーサルの時間は限られています。五分で変えろ、五分で!
この時点でインディジョーンズが洞窟の中で転がる岩に追いかけられてる状態です。まさに!
普段はFirewire410というインターフェイスでPAにステレオLRとBass、ドラムにオケとBass、クリックと計6回線を出力しているものを2回線に絞りました。


鍵盤用のミキサーが無い処理は、モニター用に持ち込んだRoland KC-110に幸いにして2ステレオ&1モノラルの入力数があります。
オルガンはモノラルで十分。シンセとピアノをステレオ接続にしKC-110のラインアウトからPAに送ることによって対処できました。
まるでランボーがジャングルの木や草を利用してトラップを仕掛けてしまうような対応です。


更にMacBookの電源アダプターもそのラックの中だし…モウヤメテェ
まさにダイハードで仕掛けられた爆弾の配線を切ってホッとしたのもつかの間、敵の遠隔操作でまた爆弾が動き出してしまった状態です。
2010年のモデルでバッテリーの保ちも大分弱ってきてるし…。
この時点ではバッテリー駆動してはいますが、いつバッテリー切れで止まるやもしれませんよ
ディスプレイの照明を可能な限り下げ、キーボードのバックライト(MacBookはバックライト付きのキーボード)も節電のためOFFに。
リハーサルが終わった時点でバッテリー残量62%
時間表時で約2時間と表示がありますが宛になったもんじゃありません。
結局、その再び動き出した爆弾を抱えて人気のないところまで走ってく有様です。
何気にこれが一番恐怖だったw




2 Photo by TeruTeru


出音もモノラルになってしまいましたが、基本PAシステムはモノラルが基本ですからライブではあまり影響ないのは分かってはますし大丈夫だったと思います。
バッテリーも各照度を押さえたのが功を奏したようで持ちきりました。
テルさんはクリックさえ送っておけば何とかしてくれるのでバッチリです。


いやあ、久しぶりの現場処理で頭フル回転したせいか異常に疲れたライブでした。
でもなんだか自分って、ケーブルが全て断線してしまってもその辺に落ちてる針金でケーブル作ってライブをこなしてしまいそうな自信がつきましたよ。
次回三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON は7/5(木)です。








リハーサル

2012-05-25 19:34:18 | OWL
1_3


リハーサル、略して”リハ”なんて言いますが要は”練習”です。
次回のライブは新曲だけで三曲もあり既存の曲もアレンジが更新されてたりするので仕込みが大変。
演奏は大分熟れてきましたがどうなることやらでお楽しみに。

2012
5 / 27 (sun)
三軒茶屋 GRAPEFRUIT MOON
http://www.grapefruit-moon.com/

open:18:30 / start:19:00
charge ¥1,900(ドリンク別)
OWLは19:00からの出演です。


ついでにTwitter風につぶやくと
・リハから帰ったらばったりN◯Kの集金とバッタリ
・自動販売機で10年ぶりくらいに当たりが出る





Yahoo!オークション

2012-05-22 22:57:46 | プライベート
20120522_220210


Yahoo!オークションでよく機材の調達をしますが、もちろん出品もします。
中古相場の安定した機材などは落札して試用してみてどうも自分には合わなかったとしても、またオークションに出品すればほぼ同じ値段でまた落札されたりするので以前は高価で試せなかったような機材も気軽に試用してみる事ができます。
やはり楽器関係はスペックには現れない、使ってみないと解らない部分が多々ありますので買って失敗したってのが少くなくてすむこれらのシステムはとても重宝します。
そういう意味では自分にとってヤフオクは機材の図書館のようなものかもしれません。
(相場はしっかり調べますが)


しかしこれを業とする業者もいらっしゃる故、入札に於ける一般の方とのデットヒートでは資金源に乏しい一般入札者がどうしても不利になる傾向も。
この機材が欲しくて入札してくれてる個人の方の傍らを転売目的の業者がかすめ取っていくのですが、できるなら大切に使ってくれるユーザーにお譲りしたいところ…。


先日自分が出品し落札された機材も早速落札時より高い金額で出品されております。
その商品は楽器屋の買い取り価格以上、楽器屋での中古販売額以下、と出落品者共にお得な取引で終了したので良かったのですが、利益目的の落札者はその楽器の相場を良く知らないのか、はたまた相場を知らずに勘違いして入札してしまう輩を待ち構えるのか、落札額の180%もの額で出品しております。
落札時と出品時でIDが異なるため同一業者とは限りませんが。


こちらもオークションのおかげでいろんな機材を試せるのですから偉そうな事は言えませんが、こうやって業者間を巡ってゆく元自分の楽器を目にするとちょっと複雑な気にもなります。
せめてよいユーザーに巡り合いますように…。


因に、うちにきた機材は鍵盤裏まで分解洗浄して楽器冥利に尽きるくらい弾き倒して差し上げております。






日食のふしぎ

2012-05-21 10:58:35 | プライベート
1


金環日食、みなさん見られましたか。
ここまでスッポリ輪っかになると、もうちょっとね…ゾクッとしますね。
子供の頃に皆既月食見たり、ちょっと前には関東でも部分日食があったりしましたが、こりゃもうワンランクスケールが違いますわ。
ちょっと怖いくらい(笑)


これが皆既日食だったら尚更でしょうけど、だいたい地球からの距離があれだけ違う上に大きさなんて桁違いの二つの天体が地上からみてほぼピッタリな大きさになるってこと自体おかしいだろw
このバカでかい宇宙の中でどんだけ偶然やねん!て感じ。


もちろん火星だろうが木星だろうが、太陽の前を衛星が通り過ぎることはあるでしょうよ、そりゃ。
でもちっこい陰が通り過ぎるだけで、コロナだけのリングになったりダイヤモンドリングとかになるには見た目ほぼ同じ大きさじゃなきゃならないよね。
そんな偶然が、これまた偶然に観測者という人類のいる星でそううまく起こるもんかね。
見てくれる人がいるからサイズ合わせといたぜと言わんばかりだw
だれか意図的に作ってないかこれ!


…なんて考えると夜も眠れなくなります。
あ、夜型なんですけどね

2





【JP-8000】電池交換によるコントローラーのリセット問題【バッテリー】

2012-05-13 21:35:23 | 楽器、PC
Img_0530


AN1xの記事でもお目見えしましたRoland JP-8000
随分前に中古で入手してからメンテナンスしようと思いつつなかなか手付かずででおりましたがようやく裏蓋を開ける決心をしました。


なにせお安く手に入れた物ですから状態もあまり良くなく。ツマミの接触不良もありホコリだらけの傷だらけ。鍵盤の隙間などひどいヤニ汚れで喫煙者の自分ですら目を背けたくなる状態であります。
前オーナーの愛の無さが伝わる様ですが、そもそも日本には古来より万物には神が宿ると言われ、物は大事にすればするほど…
ということで重い腰をあげてみましたよ。(体重は軽いんですけどね)


もう10年選手ですからついでに電池交換もしておこうと思いますが、どうもその際コントローラー類がリセットされることがあるらしいのでその対策は下の方で後ほど。


まあ、鍵盤まで全バラしとなると丸一日仕事ですから気合いが必要ですが、”子供の頃はプラモデルとかよく作ったもんだぜ ”な方なら余裕な作業かと思われます。
ツマミ類がつぶされないようサイドにウマを咬ませて裏蓋を外します。
内部中央辺りに鉄板で覆われた基盤があるのでそれを外せばすぐ電池ホルダーがあります。(電池はCR-2032 3V)
注)電池を外す前に必ずバックアップを


Img_0505 Img_0507


鍵盤の分解ですが至ってシンプル。
根元の軸受けをドライバーなどの先で広げてやれば手前に引き出す様に外せます。
中にスプリングがありますが固定されてるので飛び出してくる様なことはありません。
しかし、軸受け部はあんまり広げすぎて割っちゃわないように気をつけて。
手前にズラすので白鍵から先に取り外しましょう。
鍵盤の可動部分にはグリスが着いてますからその辺に置いちゃうとベッタリになります。
全部洗浄するので次々にバケツへ放り込みます。


Img_0515 Img_0511


Img_0516


これらを中性洗剤で洗うのですがこれも結構面倒い作業で…
まだ49鍵ですからあれですが、88鍵の時は途中で休憩が必要です。
後はよく水気を切って元通り組上げればオケー。
もう裏までピッカピカでございますのよ!
ホホホ

Img_0519 Img_0521

因に各ツマミのガリですが、ツマミをパネル側から引っこ抜くとボリュームポッドが見えますのでそれに開いてる小さな穴や基盤との隙間などを狙って接点復活剤を注入しグリグリするとオケーです。(でした。)


さて、組上げて電源を入れるとプリセット名が何やら宇宙文字に…。
やはり初期化してファクトリープリセットを呼び出した方が良さそうです。
そして懸念していたコントローラー類もやはりリセットされているようで、うんともすんとも効きません。
ネット上で調べてみるとわずかですが情報があります。


それによるとJP-8000をテストモードで起動し、コントローラーの振り幅を記憶させ直さなければならないようです。
一応得た情報の原文も載せておきます。


http://fragments.g.hatena.ne.jp/chanbara/20120312/1331555563
1) Turn on power while holding [OSC2 SYNC], [-12dB/-24dB] and [FILTER TYPE] to enter Test Mode. Wait until display
indicates "[1] MIDI Test."
2) Press the [3] button to display "[3] Bend Mod."
3) Push the bender lever left fully and gradually return it to the center. Press [LOWER].
4) Push the bender lever right fully and gradually return it to the center. Press [UPPER].
5) Push the bender lever to the MOD position and then gradually return it to the original position. Press [KEY MODE].
6) When the '*' appears on the display, press [UP].
7) From the previous display, press [4] to display "[4] Ribbon."
8) While pressing down on the left edge of the ribbon controller, press [LOWER].
9) While pressing down on the right edge of the ribbon controller, press [UPPER].
10) While pressing down on the center of the ribbon controller, press [KEY MODE].
11) When the '*' appears on the display, press [UP].
12) Turn off the power of the JP-8000.



上記によると、まず [OSC2のSYNC]、[-12dB/-24dB] 、 [FILTER TYPE] の3つのボタンを押しながら電源を入れテストモードで起動させます。
自動で各項目をテストした後 "[1] MIDI Test."という画面で止まります。



Img_0523 Img_0527


そのまま「3」ボタンを押すと"[3] Bend Mod."と表示されベンダーの設定状態になります。
そして、その画面表示のままベンダーを一度左いっぱいに倒してから手を離し [LOWER]ボタンを押します。
今度は右にいっぱい倒して手を離し[UPPER]ボタンを押します。
更に、モジュレーションを掛けるように一度上に倒して手を離し[KEY MODE]ボタンを押します。



Img_0528 Img_0529


ベンダーの設定は以上で次はリボンコントローラーの設定です。
「UP」ボタンをおしてベンダー設定画面から抜けます。
次は「4」ボタンを押すことで"[4] Ribbon."と表示されリボンコントローラーの設定画面に入ります。


その画面のままリボンコントローラーの左端を押さえて押したまま [LOWER]ボタンを押します。
同じく右端も押したままで[UPPER]ボタンを押します。
最後にセンターを押したまま[KEY MODE]ボタンを押します。
「UP」ボタンを押し設定画面から抜け電源を落として完了。


通常に電源を入れて各コントローラーを試してうまくいってないようであれば上記手順を繰り返してみてく下さい。









YAMAHA AN1x(動画あり)

2012-05-09 21:42:16 | 楽器、PC

http://www.youtube.com/watch?v=mN-e6vmiCao


YAMAHA AN1x
1997年発売のシンセだそうですが、当時共に発売されていたどっちかと言うとアマチュア向けなCS1xと同じ筐体なために全くヒットしなかった不遇なバーチャルアナログシンセ(以下VA)です。


VAシンセはRolandのJP-8000を所有してますが、善くも悪くもRolandらしいちょっと線の細いキャラクターです。
パネル一面にツマミやスライーダーがあり操作性も良いのですが、鍵盤は49鍵しかなかったりタッチもちょっと頂けなかったりとバリバリ弾くにはどうしても物足りない。


最近はOWLの新作「ON THE LIFE」でもシンセ音の比率も増えてきた事だし、何か手頃な物はないかとオークションなどで物色しておりましたらこのYAMAHA AN1xが。


Photo 1



そういえばこのYAMAHA AN1x、全体がプラッチックな残念なルックスながらも当時からネット上などでは出音の良さに定評があり、自分もその音を初めて体感したのはハービーハンコックの日本公演でした。
数あるVAシンセの中からハービーが好んで使っていたのですからその定評にも間違いなようです。


実際手にしてすぐ音色を作ってみましたが、思ったほど操作性も悪くはなく鍵盤もしっかりしています。
とはいっても鍵盤の支点が短いタイプなので根元近くでは沈み込まないのですが、安っぽくカチャカチャしてる感じはしません。
その辺りは同じ筐体のCS1xなどとは違うようでつくづく見た目で損してるなあと思わされます。
キーボードの命であるリアパネル(笑)にしても、なぜか印字されてる文字はうっすら黄色
なんかヤニで汚れたのか日に焼けちゃったんじゃないのって感じでちょっとねぇ…


2


とはいえ、出音は定評どおりコシのある良い音で気持ちいいですよ。
波形もエッジというパラメーターで倍音調節ができ、あえて奇麗でないアナログ的な波形にできるのも良いですね。
切れのよいフィルターでこの倍音多めのsaw波形を包み込んでやるとなんともスウィートな感じになります。
また、がっつりエフェクターも搭載されてるのも便利です。
Nord Leadも初代のモデルなどはずいぶん安くなったのですが、まるっきりエフェクターは搭載していないので現場で使うには一手間&一荷物増えてしまいますからね。
(現行品も腹が立つほど高すぎるわ


しかし、あまりヒットしなかったせいかネット上にもあまり情報やレビュー的なものが少ないですね。
なのでいくつか音色を作って試しに映像に撮ってみたので拙い演奏ですがご参考になれば幸いです。
プリセットの音色はちょっとアルペジオ押しすぎであちら系が多いのですがプレイヤー的にはこの手の音色が使いやすいですね。
ご覧頂くとお解りになる思いますが結構61鍵の端から端まで使うもんでしょ。
49鍵だとこうはいかないんです。














サスティンペダル FC3 DP-10 極性

2012-05-06 18:10:53 | 楽器、PC
Photo_2


検索で来られる方もいらっしゃるかと敢えてこんなタイトルで…


サスティンペダルと言えばピアノ演奏には(なくても弾けますができるなら)欠かせないアイテムです。
しかし、デジタルピアノなどに使うこの手のヤツはコンパクトで軽量なのは良いのですがガムテープ等で固定しなければ演奏中にあっちいったりこっちいったりの困りモノでもあります。
安物のガムテープだとペダル本体もそのうちベタベタになったり…(あるあるw
転換で急いでセッティングしてるのにそんな暇もなかったりします。
そこでローランドさんは考えたよ
ペダルにゴムベラをつけてかかとで踏んでおけばいいじゃないか、と。
このアイデアの元祖はウーリッツァーのエレピであることを後に知りましたが、当初は「すんげぇ~Roland!」と思ったもんです。


1_2 <特許とかあんのかなあ?>


このペダルに統一の規格はなく、メーカーによって踏むと電気が流れるタイプとその逆のタイプとありまして注意が必要でした。
といっても二種類ですし、楽器本体の設定で逆にも出来たりしたのでので大して困る事もなかったのですが近年状況が変わってまいりました。
技術の発達した現在ではデジタルピアノのサスティンペダル効果も単なるON/OFFではなく本物のピアノの要に連続的に変化するハーフペダル効果対応が主流になりつつあります。
まあペダル側の仕組み的にはエクスプレッション(ボリューム)ペダルと同じでステレオ端子で接続されるのですが、これがちょっと困った事に…。


2_2




以前のON/OFFタイプではRolandもYAMAHAも同じ極性でしたからどちらでも使えました。
なので現在ライブで使ってるハーフペダル対応のYAMAHAのMOTIF XFにも先に述べたような理由からRolandのゴムベラのついてるタイプを使おうと入手したのですが、なんと全く使えない!
(CC64の値が0~64の間で妙な挙動に…64以上にも行かない)


エクスプレッションペダルの端子に指してCC11番の値を見たところYAMAHAのFC3は離して最大&踏んで最小。対してRolandのDP-10は離して最小&踏んで最大、という逆な挙動とは!
更に、両メーカーとも自社製品にON/OFFタイプでもハーフペダルタイプでも使えるよう各工夫をしており、YAMAHAは楽器の内部的に、Rolandはペダル本体に切替スイッチがありそこで変える仕様になってるのですが、その辺りも影響してるかもしれません。


幸いDP-10をペダル本体でON/OFFタイプにすればハーフペダル効果はないもののサスティンペダルとしては使えるのでまあ良いのですが、きっと自分と同じ様な行動をとる方がいらっしゃるのではないかとここに記しておこうと思います。


エクスプレッションペダルもメーカーによりカーブが違い使い回しができなかったのですが、サスティンペダルもとうとうそのようになってきたという事なんですね。
まあ純正を使えってことなんでしょうけど、ライブではハーフペダル効果云々よりも足が届かないくらいペダルがどっかに行ってしまう事の方がこまるので…
<特許とかあんのかなあ?>





新曲仕込み中

2012-05-04 03:01:44 | OWL
20120504_23920



さて、先日発売開始になりました我がOWLの3rdアルバム「ON THE LIFE」ですが、ライブでは未発表の曲もいくつかあり現在それらをLIVEで再現するべくリハーサルを行っております。


この仕込みが結構大変な作業で、制作時はLogicを使ってるのですがLIVEではDigital Performerを使っており(これでなければならない理由がある)ワントラックずつ書き出して移すだけでも相当な時間を費やしてしまいます。
その上、それら各パートの音色に関してもCDとLIVEでは全く再生環境が違うのでEQなどは全て変えなければなりません。
これは演奏する会場が小さければ小さい程、ドラムなどの生音に対応しなければならないからです。


ステレオスピーカーだけで聞く環境はその二つの音の出口から全ての情報を提供しなければならないので、各楽器の重なる帯域などは削っていかないと飽和してしまいます。
この削る作業というのががmixのメインの作業だと言っても過言ではありませんが、このままの音でLIVEで使用するとそりゃあスッカスカになってしまいます。
なのでそれらの加工した音をまた本来の生音に近い状態に持って行かねば現場でうまく交ざらないし迫力もでなくなってしまうという訳です。


故にTOKYOドームとか大きなホール会場でドラムの生音なんて全然聞こえないよ、ってとこなら寧ろスピーカーだけで聞くのですからCDのmixでも良かったりするのですが、まあOWLがTOKYOドームでやるのは来年以降になるかと思うので現状は…、え?何か?


Img_0325 20120504_25134


また、そのLIVEの方ですが5/27の日曜日にGRAPEFRUIT MOONで行われます。
新曲は全部やりますし、キーボードのセットもピアノにオルガン、シンセ等いつもより大掛かりになりそう。
一番目の19:00からですからお早めにお越しを。