Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

GH鍵盤 分解・メンテ

2016-05-30 10:22:03 | 楽器、PC


先日、ザッと内部掃除まで済ませたP200
今日は時間があるのでいよいよ鍵盤の分解清掃です。

確か98年頃の製品だけにさすがに経年劣化による鍵盤のグリス切れやクッションのへたりが感じられ、離鍵時の騒音はカンカン鳴りまくるし、弾いててもガチャガチャした感じが否めません
前回内部掃除した感じからして、ゴミやらなんやらも酷い事でしょう。
このままでも動作に問題はありませんが、どうせなら気持ち良く使いたいですからね。

基本的には同社のMotifシリーズなどに使われているBH(バランスドハンマー)鍵盤と構造は同じです。
なのでカッターや定規など、鍵盤の隙間に差し込める物で中のベラを押してやればスコンと手前に外れます。



そしてハンマーが落ちるクッションを鍵盤ユニットの黒いフレームからベリベリっと剥いでやればハンマーを取り出せます。

ベリベリっと剥いだこのクッションがへたって潰れてるせいで離鍵ノイズが酷いので、新しいウレタンのスポンジと交換。
この材質がキモで、あまり硬い物にするとバウンドしちゃいますし、沈み過ぎてストロークが長くなってもいけません。
良い材質が見つからなければ位置をズラすだけでも良いかもしれませんね。



そして、この状態でハンマーは外れますが不用意に取り出してはマズイです。
BH鍵盤と違って各鍵盤毎にハンマーの種類が違うのがGH鍵盤。
よく見るとハンマーの折り返し部分の長さが違っており、それぞれ重さが異なるのです。
ごちゃまぜにしてどこのハンマーか分からなくならないように注意しましょう
まあ分かんなくなったら低い方から重いのを置いていけば概ね合うとは思いますが、順番に並べとけば間違い無し。





バラした鍵盤とハンマーをひとつずつ古いグリスを取り除いたり磨いたりしていきますが、なんせそれぞれが88個ずつあるのですから大変。
ホコリやゴミは水洗いでそこそこ落ちますが、古いグリスはそうはいきません。
グリス拭き取るだけでティッシュ1~2箱消費してしまいます。



キレイになったら後は新しいグリスを塗りながら組み立てです。
グリスはシリコン系のプラスチックオッケーな物を選ばないと、5-56とか適当なの使うとプラスチックが劣化して割れやすくなってしまいます。






画像 : 奥の方までぴっかピカのテラっテラです。

ついでに軽量化を図り、あまり使わないスピーカーユニットを外してみました。
ユニット自体は中は空洞でそれほど重いものでは無いのですが、本体重量30Kgとかですから気持ちでも軽くしたいところ。



やっぱりここまでやると半日以上掛かりますねえ。
誰かに仕事として依頼されるなら2~3万のギャラは欲しいとこですw
しかしおかげで新品同様のぬるんぬるんなマイルドな弾きごごちで、離鍵騒音もかなり静かに!
作業前は鍵盤弾くとカンカンカン!と響き渡っていたのが、今ではストトトン…て感じです。

古い機材も手を入れればまだまだ使えますね。




YAMAHA P200

2016-05-27 11:55:27 | 楽器、PC


先日、なぜだか車の荷台に乗っていたP200です。
なんでだろー(´・ω・`)??

まあそれはともかく、随分とホコリやらで汚れておりますのでざっと 内外装だけお掃除。
ちょっと弾くだけで手が真っ黒になるほど…。
鍵盤の機構もグリス切れやフェルトの劣化が感じられ、鍵盤戻る度にカコンカコンよく響きます。
いずれは全バラシしてメンテが必要ですね。
しかし、その割にはスイッチ、スライダーの類にはガリひとつ無いので操作面ではこのまま問題なく使うことが出来そうです。


画像: ザッとバラしてクリーニング。鍵盤分解はまた後日

しかし、やっぱりYAMAHAの鍵盤は良いですね。
この機種の前モデルであるP150を所有していた事もありますが、あちらは当時の上位機種であるP300,P500ともにAE鍵盤。
このP200から新たに開発されたGH鍵盤(グレードハンマー鍵盤)が搭載されました。
経年劣化によるアクションの騒音こそあれど、鍵盤自体のガタつきや遊びも無く十分気持ち良く弾くことができます。
AE鍵盤や他のメーカーの鍵盤は経年劣化でゆるゆるになりがちなんですよね。

前モデルのP150とは発音数と鍵盤以外は同じものだと思われ、各メニューの構成もほぼ同じです。
アコピ音色などは今でも十分通用するステレオサンプリングの物ですが、エレピなどはさすがに中途半端な時代の"あの"エレピ音色で、Motif以降のようなRhodesらしいリアルな物ではありません。
あくまでオマケ的な物ですね。

しかしこのシリーズ、ただのデジタルピアノではありません。
内部音源ベロシティカーブとMIDI出力ベロシティカーブを別々に設定しパフォーマンス毎に保存出来たり、MIDIインからの信号をマージして出力出来るなど、実はマスター鍵盤としてもよく出来ているんです。
この辺は以外とMotifシリーズでも出来ない事だったりするので非常に重宝します。

広い天板も譜面を広げたり、他のシンセやパソコンを置いたりとこれまた使い勝手が良いです。
その分筐体はデカく重いのですが、持ち運びが多いのであればアンプとスピーカーを取り外し軽量化するのも良いかもしれませんね。



今回ザッとクリーニングしましたが、近日中に鍵盤全バラシしてグリスアップやクッションの交換をしたいところです。




あれ、これなんだ…?

2016-05-26 18:10:57 | 日記
埼玉県てのはハードオフってあちこちにあるんですよね。
半日かければ軽く5~6件廻れるくらいです。

ヤフオクが蔓延る以前は結構な掘り出しもんとかあって重宝してたんですが、さすがに最近はコレといった物になかなかお目に掛かれません。
それでも何気なく帰り際につい寄り道しちゃったりするんですよね(笑)


あれ?これなんだろ…(´・ω・`)??





えーと、これは確かYAMAHAのステージピアノP200だなあ…

スタンドのLG100もあるけど、オレのよりキレイだなあ…

なんでこんなところにあるんだろー?

おかしいなー???(´・ω・`)???

おや、なんかポケットに8,000円のレシートが…

は、はっせんえん !?

LG100付いて、は、はっせんえん !!!(゜Д゜;)!!!

MBPでSDD+HDD仕様

2016-05-23 17:09:42 | 楽器、PC


先日換装したSSDを無事に仕込んだところですが、やはりシステム起動から各アプリの挙動、データの読み込み等、5400回転の2.5インチHDDとはさすがに段チですね、ダンチですよ。
制作中のプロジェクトもサクッと立ち上がるじゃあないですか。
7200回転がどうのとかキャッシュがどうのとか言ってた頃がバカみたいですw

そして今回はより効率的な環境を目指して取り外した1TBのHDDをDVDドライブの場所に換装です。

もともとの1TBのHDDのデータが全て512GBのSSDに当然入りきるわけはないので、収まらないデータは外付けストレージで使うところですが、MBP mid2012のこの機種ではDVDドライブと換装して内蔵ストレージ二台構成でにすることが出来ます。
むしろシステムや音源ライブラリはSSDにあるので1TBまるまるデータに使えるので今までより格段に大量のデータを収められるわけです。
速くて大容量と言うことなしであります。

換装方法は有志の方々がそれぞれブログなどで詳しく説明されているので割愛しますが、意外と神経使いますw
やわそうなケーブルをどかしたりするのでHDD換装やメモリ増設のようにはいきませんのでご注意を。
参考先
http://like-apple.com/macbookpro2012-ssd-2/


画像:もうぎゅうぎゅうなお弁当箱です。排熱には気を使いたいところ…

それぞれのストレージへの振り分けは人それぞれでしょうが、自分の場合はOSシステムとアプリケーション、音源ライブラリをSSDに。
ユーザーエリアのMusicやMovie、書類などはHDDへ収めようと思います。
なのでユーザーフォルダ内のそれぞれからシンボリックリンクをHDD内のそれぞれに張らなければなりません。
エイリアスを作ってそれをHDDに置けば…と思いがちですが、それらとはちょっと違う扱いの物のようで要注意。

詳しくはこちらのブログで方法が解説されていますので参考にさせて頂きましたが、ターミナルから操作するので慣れてないとちょっとドキドキですね。
コマンド打ち込んでEnterキーを押すを繰り返して行くだけのことですので、ひとつひとつ確認しながらやっていけば大丈夫でしょう。
参考先
http://ameblo.jp/tsurugi-sadie/entry-11617588896.html


画像:ユーザー内の各フォルダにシンボリックリンクが設定され矢印マークが付いています


画像:SSD側の矢印マーク付き各フォルダからHDDのこれらにリンク(カナと英字の違いになってますが…)


画像:共有フォルダ内の音源ライブラリはそのままSSD内に。

こうすればデスクトップフォルダやダウンロードフォルダももHDDにあるのでデスクトップ上であれこれ作業してもSSDには何の影響もありませんね。
書き込み回数など気にせず使えます。
今まで外付けに置いておいたデータもここへ移動したので、出先で"あのファイルはあっちのディスクだったかあ…"なんてこともありませんし、TimeMachineで簡単にバックアップが取れるのも理想的です。

因みに、外付けストレージも常時繋いでいるのであれば内蔵ストレージと合わせて丸ごとTimeMacineでバックアップは取れるのですが、常時何本もケーブルが繋がってゴチャつくのもスマートじゃないですからね。


画像:バックアップ制作中

結果、SSDの残容量は80GB、HDDは残400GBとなりました。
これをとりあえず手持ちの1TBの3.5インチHDDにTimeMachineでバックアップしちゃいましょう。
全体をバックアップするには2~3TBのディスクを用意しないといけませんが、基本インストールしなおせば済んでしまう音源データやアプリはこの際バックアップ対象から外しちゃいました。

しかし、こうしてSSDが安く普及してきたのでHDDも最早2~3TBのものでも1万もしないんですね。
ちょっとバックアップ用に買ってくるわ

Sandisk X400

2016-05-20 18:25:46 | 楽器、PC

今時スマホやタブレットで動画撮影から編集まで出来る時代であると言うのに、なんと我が家のMacBook Proの中では未だにディスクがモーターで回っているのです。
"シュイーン、チキチキ、シュイーン、チキチキ"て音がするじゃあありませんか!
動作中のスマホやタブレットに耳をあてても何も聞こえませんよね。
電車ですら車輪が無くなろうかというこの時代にデジタルデータを読み出す為、記録媒体をわざわざモーターで回してるなんて、バカじゃないの!

故に振動に弱いからと"動作中に持ち上げて移動したりしちゃダメよ"とか"持ち運ぶ時は慎重にね、そーっとそーっと…"って、どんだけ虚弱体質!?

言わばHDがロウソクの行灯ならSSDはまるでLEDライト!
風が吹いても落っことしても消えないのですよ。
どんだけ江戸時代なマシンなんでしょう…(ノД`)

ということで昨今やすくなってまいりましたSSDに今更ながら換装しようと言うわけですよ。


今回選択したのはMacとも相性のいいSandiskのSSD、"X400 512GB"
悪名高きTLC仕様ですが、そこは今どきの技術でカバーされているわけです。
詳しくは製品ページを見ていただくとして、その技術によほどの自信があるのかメーカー保証なんと5年付き!
2~3年でダメになるなんて言われるTLCに5年保証ですよ。
しかもお値段も512GBでも1.5万と数年前の半分以下ですから、これは試して見たくなるところです。
それに実際数年でダメになったとしても、この値段ならその都度買い換えて行けますよね。



SSD搭載のMacはAirの方で経験はありますが、実際の制作用マシンで使用するのは初めてのこと。
別にマシンパワーが上がるわけじゃありませんが、作業効率の問題。
音色読み込みに時間もかかれば、"これでいいか…"的な妥協も生まれるというものです。
もちろんモノによってはディスクからその都度ストリーミングして再生する音色もありますから、そういった際のディスクへの負荷軽減にも期待出来ますね。

このmid2012 MD102は自分で中身を弄れる最後の貴重なモデル。
DVDドライブを外せばストレージを二台搭載することも出来るのです。
まだまだ片腕として働いてもらいますよ。