Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

【M1】Mac mini 2020【DP11】

2022-02-16 00:17:00 | 楽器、PC
長年愛用したMacBook Pro mid2012ももはや10年選手
まだまだ現役ではありますが最新OSも未対応で今後は廃れて行くだけの身
これからはMacもAppleシリコンが主体になる事ですし、Digital PerformerもM1Macに対応したのを期にM1 Mac miniに乗り換えてみました

構成は8コアCPU8コアGPU メモリ16GB ストレージ512GB
データ用に2TBのHDD、音源用に1TBのSSD
Time Machine用に4TBのHDD
というシステムです



とは言え、DTM界隈はまだM1対応は過渡期であり全てが対応してるわけではありません
そんな状況下で一体どこまで使えるのか、実用の範囲にあるのかが気になるところです
それらを補足してくれるRosetta2の出来が良いという話は耳にしますが、それより先ず問題になるのがウチの古いインターフェイス「MOTU896HD」です
(いい加減買い替えろという気もしますが、音も好きですし何せ壊れてもいないのである意味「壊れ待ち」というところですが…)

もはやFireWireなど過去の遺物ですからそれを繋ぐだけでも大変です
「Thunderbolt3ーThunderbolt1&2」変換
「Thunderbolt1&wーFireWire800」変換
「FireWire800ーFireWire400」ケーブル
という強行群
変換の数だけ時代が変わったという事ですね…



更にMOTUのサイトでも896HDのドライバーダウンロード一覧にはもはやOS12対応のものすら出て来ません
しかし同じドライバーを使う(今まで使っていた)現行のUSBインターフェイス製品(828x等)の方にはOS12対応のドライバーがあります
結果後者のドライバ(1.6.89555)をインストールする事で896HDを認識する事が可能でした



※OSのセキュリティ関連は近年益々強固になっており、他社製ドライバーをインストールするのも実行するのも中々手間がかかります
警告の指示に従えば出来る事なのでここでは割愛しますが

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音を出す準備はこれでとりあえず整いましたが、問題はソフトです
Digital PerformerはDP11でM1にネイティブ対応したので良いとして、問題は他社製プラグイン
WAVESもV13でM1ネイティブ対応しましたがウチではまだV11~13が混在し、よく使うNative Instrumentsの製品もまだ全く対応していません

とりあえずRosetta無しでネイティブ起動してみましたが、wavesやKontaktなどひと通り問題なく動いています

これは何故なのかとアクティビティモニターを見てみると「AUHostingCompatibilityService」なる物が裏で起動していますが、その名の通りこれでAUの非ネイティブプラグイン(インテル版プラグイン)を仲介しているのではないでしょうか


ただアクティビティモニター上、その負荷は中々の物でDPの負荷とタメを張る勢いです
とは言えマシンパワーのおかげかそれ程ストレスは感じません

そうこう作業をしてみてるうちにやはりネイティブ運用ではエラーを出すプラグイン音楽がいくつかある事に気が付きます
NI製品で言えBattery4やFM8などです
これらを使用するにはDP11をRosetta起動する必要がありました



結果これを書いてる22年2月の時点ではやはりRosetta2による運用は必須では無いにしても利用した方が良さそうです
そのRosetta2にしても、その存在を意識させないほどサクサクした挙動でRosetta運用でもmid2012のMBPより余裕があるほどです

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今後、各社プラグインのネイティブ化が進みRosettaの出番も無くなれば、その時こそ本来のM1 Mac miniの本領が発揮されるのでしょう

何にしても当時20〜30万円のインテルMBPと同等かそれ以上のパワーを秘めたマシンが僅か10万円前後で手に入る様になったAppleシリコンの功績は大きのではないでしょうか

AppleシリコンによりDTMに必要なマシンの価格帯が確実にワンランク下がったことが実感しました