Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

ここから始まったシリーズ3

2012-10-30 19:39:12 | プライベート



マライア・キャリー


マライアがデビューしたのが1990年
自分と同い年ですから双方20歳の時です


19歳の時に東京に出てきてまだ間もない頃、とにかく何でも吸収できる体制でアンテナびんびんに張っていた頃に飛び込んできたアーティストでした。


それまでイギリスや欧州のニューウェイブに系統していた自分を思いっきりアメリカに連れ行き、そしてピアノという楽器に触ることになったのがこの1992年のアンプラグドライブCDでしたね
あ、マライアの通常のアルバムではなく、あくまでこのアンプラグドライブです


それまでにも日本のテレビで話題になったボンジョヴィやブライアン・アダムス、ビリー・ジョエル等も聞いてはいましたが、キーボードプレイヤーとして何かを求めていたこの時期だからこそ強烈に飛び込んできたんだと思います。


このライブのピアノはプロデューサーであるC+C ミュージック・ファクトリーのDavid Coleですがこれがまた素晴らしく、このアルバムでピアノの7thコードの気持ち良さを始めて知ったのでした


おかげで、ここから移民の如く一気に大西洋を渡りアメリカ大陸に上陸、ブルーノートなるものを始めて知るわけです
7thコード、ブルーノートとくれば当然ブルース、JAZZの方まで入って行き、ここからピアノというものに没頭する事となり、ニューヨーク>シカゴ>ニューオーリンズまで南下することとなります(行ってませけどw)


今までシンセを多用していた自分の音楽をピアノ一本でやると、なんだ…ピアノだけで表現したい事ができるじゃないか…
シンセを窓から放り投げたのは言うまでもありません(ウソです)


とにかくそれまでの欧州のドレミファソラシドじゃない何ともファジーな黒人音楽、何でメジャーとマイナーが共存するの?ここで黒鍵行っていいの?的な部分にぶちあたるわけです
多分クラッシックの方がロックに移ったらこうなるでしょうね


しかしそこが何とも気持ち良く、ピアノで弾いてると楽しくてしょうがない
シンセでジュワ~ン、キュイ~んも気持ちいいし楽しいけど、でもそれとは全く違う楽しさ
全くプログラムされてない音を操る楽しさに魅入ったのでしょう


一般的なキーボーディスとの方々はピアノから始めて表現の幅を求めてシンセ等を使い出したのが順等かと思いますが、自分の場合は全く逆のパターン
おかげでシンセやコンピューターのプログラミング、テクノロジーも、ピアノの7thやブルーノートの曖昧さも体得することができましたが、ここでピアノに魅了されていなかったら…と思うとゾッとしますw


とはいえ、ピアノに触り出してまだ20年余り
幼少の頃からピアノに触れていた同世代のミュージシャンに比べれば10年以上遅れをとっております


もっとたくさん弾かなきゃ



ここから始まったシリーズ2

2012-10-30 05:05:52 | プライベート



当時はニューウェイブなんてジャンルもありまして
Duran DuranやJapanなどイギリス系のシンセを駆使したサウンドに引かれておりましたね


その流れで国内ではやはり自分はREBECCAなわけですが、キーボードという物に興味を持つ直接的なきっかけになったバンドですね


しっかりしたバンドサウンドの中でシンセを効果的に使いPOPでキュートな感じを演出する土橋さんのサウンドには夢中になったもんです


当時お年玉など全てつぎ込み、且つ分割払いまでして手に入れたDX7sではこの音は出なかった…w


後にそれらはアナログシンセなるものだと解るのですが、これがまた高価なものばかり


DX7はもちろん当時新しいサウンド築いた名機なのですが、自分の求めてるサウンドではなかったようです


"76'th Star"の間奏のあのファットなサウンドは出ずともがまんしてDX7で弾いておりましたが、この時代に早くも自分は”デジタルの壁”にぶち当たっていたのでしたw


まあしかし、そのシンセサウンド以前にバンドのパワーがスゴかった


Nokkoのパワー&キュートなボーカルはもちろん、小田原さんのドラムにはホントしびれます


是永さんとノリさんにはとある現場でご一緒させて頂いたことがありますが、やっぱりうまいやね


特に後期のメンバーの上手さはさすがです
 ↓





REBECCA解散以降、時代はR&Bテイストがもてはやされ、うまいボーカリストは散々出てきたものの、こういうROCKテイストのあるボーカルはホントいなくなりましたね


子供か!w といぐらいシャウトして且つ見せるパフォーマンス


ぐしゃぐしゃになってもお構いなし、ペース配分関係無しw


こんなステージやってくれる女性ボーカルもう出ないだろうなあ


みんなオシャレでクールでかわいいけど、こんな無我夢中&全身全霊なボーカリストはやはり引きつけられますね


うまいからスゴいんじゃなくて…単にスゴいってところ


目の前でやられたら持ってかれるぜ







ここから始まったシリーズ1

2012-10-30 03:44:48 | プライベート



始めて楽器(ベース)を友達から借りて引いたのがこの浜田省吾の「路地裏の少年」


当時自分が15~16歳だったか、浜田省吾の”J-BOY”というでっかいアルバムが発表された


まだアナログ版でレコードな時代だったけど、二枚組のこんなでかい(曲数の)アルバム見た事ない


何だこれは!とレンタルレコード屋で手にしたのが最初だったかな


当時はまだ"ロックンロール"を理解してないし、ビートルズ世代でもない


80年代なバリバリ歌謡曲っ子だったけど、そういうのにはない男目線の男っぽい歌やサウンドに引かれたのかなあ


でも、10代の自分にはまだ"J-BOY"の曲の良さは解っても言葉の意味は社会にでるまでぼんやりとしか解らなかったし、当時は”路地裏の少年”の方がグッと来たのかもしれない








その後時は経ち、”路地裏の少年”を地で行くが如くw書き置きをして家を飛び出して東京に来てから、何の縁だかこれらの画像に映ってる方の一部と関わる事となった


おかげで日本のショウビジネスのトップを垣間みることができた


ビッグなスタジオにビッグなステージ、優秀なスタッフにミュージシャン


”トップ”とか”最高”を知るのは…いや、知ってるだけじゃダメだ、それを実際に目にしたり体験する事がとても重要だと思う


サウンドでも演奏でもそうだけど、”最高”を体感しなければ辿り着く目標すら出来ない


自分もベースを指一本で押さえ始めてからまだその”最高”を目指してる途中


やっぱり上を見て行かなきゃね