Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

【開放型も】AKG K240mkll【お勧め】

2015-05-15 03:15:44 | 楽器、PC

久しぶりのレビューは、AKG K240mkll

この手のセミオープン(半開放)なモニターヘッドフォンてその辺の家電屋さんではなかなか売ってないので一般的では無いですよね。
なので昔はてっきり密閉型が普通なんだと思い込み、狭いアパートでのスピーカー代わりにそればっかり使ってミックスなんかしていたもんです。

開放型は、密閉型の張り付くような感じに比べてより自然な音場で聴けるのが特徴で、あたかもスピーカーを両耳にぶら下げているような感覚。
スピーカー代わりに使うなら、尚更開放型の方が良かった訳ですね。

このK240mkllもAKGらしいクセのない素直な出音ですが、よくスタジオにあるSONY系密閉型とはまた逆な方向性で、より中域に厚みのあるキンキンしない優しい傾向の音です。
900STなどもちょろっとポイント的に確認したりするには良いのですが、長時間それを着けての作業では流石に聴き疲れしてしまいます。
ある程度音場の広い開放型の方が自然な装着感で長時間使用できるので、ふとヘッドフォンを着けているのを忘れそうになるくらいです。

ウチで録音する歌い手さんにどちらか好きな方をお使い下さいと差し出しても、大概AKGの開放型の方を選ばれます。
やはり自然な音場、装着感、ミッドレンジのモニターし易さがそうさせるのでしょうが、開放型なのでしっかり音漏れしてしまいます(笑
K240mkllは半開放ですが、K701とか完全開放型はちょっとしたスピーカー並みですからね。

しかし歌録りともなると長時間ヘッドフォンでの作業となりますし、少々音かぶっても気分良く歌ってもらって良いテイクが録れる方がいいですよね。
個人的にはあまり気にしません。
結構海外のレコーディング風景などでは、この手のヘッドフォンでガンガンやっちゃってますから、日本人がちょっとシビア過ぎるのかも知れませんけど。

細かい事気にせずに、バーッとやってガーッと録ってダーッとまとめる!のが一番良かったりするのですw

【町田の】Audio-Technica AT4050【電気屋】

2015-05-02 01:53:59 | 楽器、PC
久しぶりに機材ネタで
Audio-Technica AT4050

最早中堅コンデンサーマイクの定番機ともなりつつあるAT4050
何かと海外製品が中心となるマイク界隈ですが、町田の電気屋さんも負けておりません。

精悍なツヤ消しブラックに無骨なボディとはウラハラに、評判通りクセのない、何にでも使えそうなマイクであります。
際立った味付けは無くとも情報量はしっかり
つまりは下手は下手なりに、上手い人は上手いなりに録れてしまうというわけですね😁

今時分は後から味付けはいくらでも出来るので、間違いない素材がしっかり録れるというのが人気の秘訣かも知れません。

そんな素直なマイクですからプリアンプの設定による変化も良く分かります。
ウチではambience sounddesignさんでリビルトされたNEVE1272タイプのプリアンプを気に入ってに使わせてもらってますが、コイツは二段アンプになっててそれぞれのゲインを調節出来るところがミソ。

一段目のアンプだけだとごく普通のサラッとしたサウンドですが、二段目をグイッと上げるとキュ~とサウンドが引き締まりコシが出てくるのが良く分かります。
九割方上げると暑苦しくてたまりませんw
たった二つのツマミですが、こうやって楽曲やソースに合わせて調節出来ちゃったりなんかする青くてニクイ奴です。