Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

Roland D-50

2011-05-28 16:03:35 | 楽器、PC
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Roland D-50(Dの後に「-」が入りますから!)


先日、ジャンクでD-550を数千円で仕入れた旨を書きましたが、やはりそのすばらしい出音に惚れ込み鍵盤付きの本家D-50(Dの後に「-」が入りますから)を手に入れたくなりました。


この時代のデジタルシンセは美品でも2~3万円、オークションではそれ以下も珍しくはありません。
でも当時は30万クラスの楽器ですからその出音は今でも十分通用します。


今回はオークションで音が出ないという状態のものをゲット。
十中八九、バックアップ電池が消耗しプリセット音色が飛んじゃってる状態と睨み落札してみるとやはりその通り。
電池を替えてネット上に転がってるプリセット音色のデータを流し込めば、ほら復活!
と、思いきや!…


むむぅ…鍵盤が数カ所反応しない…
接点も磨いたがダメ…こりゃ基盤上のパーツが逝っちゃってるぽい…


あきらめてRolandに修理に出すかと問い合わせてみるも、
「すいません…もう20年前の商品でパーツがすでに…」
な、なんと修理不可能とな!


いやいや、ここまでやっておいて、ああそうですかとはいきませんよ。
だったらもう一台ジャンク品拾ってきてパーツ取りしてやろうやないかい、われ
…ということで壊れたD-50が二台に…D-550も合わせるとほぼ3台?…


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分解は結構楽な方です。鍵盤のユニットなんてネジ6箇所のみ。
今回は鍵盤丸ごとと、若干パネルのスイッチ類で効きにくいとこがあったので具合のいい方に。
ベンダーも動きのスムーズな方に取り替えました。




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更に鍵盤も手あかやヤニでばっちいので全部外して洗浄してしまいましょう。

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Ca3g0075 むき身のD-50が二台…


製造の時期の違いからかメイン基盤の造りが若干両機で異なっていました。
使われている集積回路も違う物のようで、左の基盤の方はトランスポーズ値を鍵盤で指定できるのに比べ、右の基盤ではパネルのスイッチからしかできなかったりと多少機能にも違いが見られましたので(ただ壊れてるだけかもしれませんが)左の基盤を取り付けることにしました。


Ca3g0076 左下のパーツが違う


そして組み上がった二個いちのD-50
このバックライト式ではなく自光式の文字が見やすくていいんですよね。

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このD-50、よく聴く好きなミュージシャン達もこぞって使っており当時は憧れのシンセでしたが、DX7と真っ向勝負した機種だけあってその出音は時代を超えて、または他の後続機種にサンプリングされつつも使われ続けています。


サンプリングされたPCM素材とアナログ的なDCO+フィルターの組み合わせは正にハイブリット。
やはり録音された素材のみのサンプリング音源と違い、今そこでオシレーターが発振しているという根本的に違う何かがあります。
そしてまた初期状態のプリセットの音色がすばらしい!
特にシンセブラス、フルート系は秀逸!後継機種のお手本になったになったであろうキラキラ系やかすれたボイス系とのレイヤー音色も正に元祖!
何故こうも有機的な音色プログラミングができるのだろうか。
プリンスもスティングもそのまんま使ってましたからね。エンヤのあの曲のピチカート音色もまんま入っております。


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趣味の照明

2011-05-11 21:08:17 | プライベート
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先日、スポットライトの項でも照明に凝っていると述べましたが、いやホント面白いですよ。
1,000円そこらで買えるようなライトでもちょっと置き位置を工夫するだけでいろんな雰囲気を出せるんですね。


お勧めなのはソファやイス、額縁の裏など直接ライトの光が見えないところに設置する手法です。
間接照明ではありますが、どちらかというと「漏れてる」感じを出すのが良いのであります。
ただし、あまり狭いところは電球が熱くなって危険ですので注意が必要です。
そんなとこにはLEDの電球を使えば発熱も無いので問題無し。
(その場合、回路が咬んでいるので調光はできませんが)


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安かったので(500円)壁掛けのブラケット照明も付けてみた。

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結構照明機器って何かと結構な値段するんですが、ホームセンターで売ってるような物でもちょっと工夫すれば面白い演出が出来るもんです。
是非やってみて下さい。


オルガンってヤツ

2011-05-06 21:09:21 | 楽器、PC
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KORGのBX-3(デジタルの方)
所謂オルガンってやつでロックやブルース、ソウルなどに欠かせない鍵盤楽器です。
まあ、この手のはすべてHAMMONDオルガンを模してるわけですが、本物はビンテージであり大変高価なのでなかなか個人で所有するのは難しく、皆これらのなんちゃってHAMMONDで我慢するというわけですね。


しかし最近のこれらHAMMONDもどきも最新のデジタル技術でかなりのとこまで来てるので、そりゃ目の前で弾き比べられたら敵いませんがオケの中で混ぜ具合によってはかなりあの感じに近づけます。
ならばサンプリングのシンセでもイケそうなんですがなぜかオルガン専用機には敵わないんです。
最新のMOTIFなどでもやはりそうで、打鍵によってサンプリング音を再生するのと常に発音しているトーンホイールを鍵盤でトリガーするのとではかなり感覚が違います。
また、ドローバー同士のうねり具合が鍵盤の箇所でそれぞれ違ってくるし、レスリーの効果も相まって弾く度に違ううねりになるのでその辺りを緻密にシュミレートされた専用機には敵わないのかもしれません。


そんなBX-3ですが最近レスリーシュミレーター部分のボタンが効かなくなったりするので(フットスイッチでは可)開腹してみることにしました。


まず天板を外して、ドローバーのユニットとメインパネルを外さねばならないようです。


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そして底裏のネジも外しすと一段目の鍵盤が取り外せ、やっと目的のユニットに辿り着きました。

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結果、分解作業中に問題のスイッチの反応は復帰したのでなんらかの接触不良だったのかもしれません。
外したついでに黄ばんでたスイッチを洗浄してもと通りに。


因に、KORGはYAMAHAと業務提携してるからか、付属のペダルはYAMAHAのものでしたし、鍵盤の構造もどこかで見たことのある感じでした。
そのYAMAHAはエレクトーンという独自のオルガン路線があるのでオルガン専用機は出さず、その辺はKORGに任せて技術協力してる感じのようですね。

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