Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

ステレオなもんで

2010-10-20 01:34:55 | 楽器、PC
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以前ここにも書きましたMobile Cubeでしたが、やはり使ってるうちにもうちょいパワーが欲しくなりKC-110にシフトようかと考察しておりましたところ、これまたGoodタイミングで開封のみ中古品をお安く見つけちゃいまして早速。


Mobile Cubeも実に惜しい!実質5W以上の音量感は十分にあるし、このコンパクトさも重宝しておりましたがライブハウスなどPAがしっかりある環境(全体的に音量がある環境)で使うにはパワー的にあとわずか…もうちょい、なんですよね。あとワンタッチ。
パーカッションや生ギターなどとのセッションや、リハスタ、野外、ストリートライブ等でモニター回線など外音と兼用だったりする環境なら全くオッケーなんですが。
(まあ、ライブハウスでもモニターをカットしてもらえばいいのかもしれませんけど)


このKC-110も同じくなかなかコンパクトなステレオアンプですが出力は30Wあります。
Mobile Cubeが5Wなので単純に見て6倍ですからまず自分の目的にはオッケーでしょう。(大きさは約4倍ですけど)
この上位機種にKC-880ってのがありますが、いきなり出力320Wの本体重量44.0 kgですから、ここまでくるとじゃあセパレートで二発にした方が…てな感じですわな。
(ステレオでないと困る理由はMobile Cubeの記事で書いた通り)

あくまで自分のモニター用途とは言え音量のあるRockバンドなんかですとKC-110でも厳しいかもしれませんが、そんな場合は方chだけKC-110で鳴らして、もう方chはPAのモニターに返してもらうのも手かもしれません。


当然Mobile Cubeよりはデカイので音質的にもしっかり下から上まで出てます。まだ使い込んでないので音質はガチガチぎみですがエージングが済んでくればそれなりになるでしょう。
ライブのお手軽モニターにこれらの機種はお勧めです。


S3000XL - その後

2010-10-05 20:22:58 | 楽器、PC
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注文してたEL発光シートが届いたので再び手を入れました。
今回は誰かのお役に立てばとちょっとしたレポート風に。


まず正面パネルを外すとこんなんなってます。
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上から見たところですが、データが送られてくるコネクター部が左端に、EL板に電源を送るコードが右端にあります。
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EL板は液晶本体と基盤との隙間に刺さってるだけなのでそのまま引き出します。
くれぐれも銀ぶちの液晶部をウラの基盤から剥がさないように。元に戻してもきれいに表示されなくなったりします。
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後は新しいEL発光シートを同じ形に切って接続するだけです。
ただ、シートには200ボルトだかの電流が流れているらしく危険なので全体を絶縁フィルムで覆ってあります。
(手持ちに良い物がなかったのでクリアの梱包用テープを両面から張っときました)
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やっぱりAKAIは白いボディに青い液晶がいいね。
でも本来文字が白いってのは珍しいよね。正直ちょと見にくい。
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ついでに先日換装したMOドライブですが、内部のSCSI端子はアウトプットボードの下にあります。
電源はフロッピーに来ていたものをコネクターを変えて使ってます。
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同時にオプションのエフェクトボードも落札したのが届いたのでそれも装着しましたよ。
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基盤に二つ空いてる白いコネクターは専用フラッシュRAMのスロットです。
この専用フラッシュも売ってるお店があるんだけど、増設しても一枚8Mだしなあ、と躊躇しております。





これでもうしばらくはバラす事もないと思うのでラックケースに入れて一丁上がり。
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あなた次第で何色にも染まります-S3000XL-

2010-10-03 20:20:53 | 楽器、PC
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AKAIのS3000XLといいます。サンプラーです。
これまたネットオークションで仕入れたものです。


サンプラーってのが出始めの頃はE-muなどが数百万円もした時代もありましたが、今ではすっかりPCでのソフトサンプラーに取って代わられ中古市場でも数千円か2~3,000円でも買い手が付かないほど衰退してしまいました。
実際このS3000XLも最大メモリ容量は32Mまでしかなく今ではなかなか使い道がありません。
それ以前に普段使っているMOTIFやらなんやら最近のPCMシンセにそこそこ高機能なサンプラー機能が付いておりますので。容量も512Mとかで。


なのに今回オークションでこいつを落札しようと思ったのは出品者の方がオマケで付けてくれたサンプリングCDのライブラリー各種に惹かれたからであります。
これが実に自分好みなラインナップで、Piano系やアコギ系、最近よく使っているエレクトリックシタールやマンドリンなどのエスニック弦楽器など正にツボでした。
ほとんどのソフトサンプラーはAKAIフォーマットに対応してるので、AKAIのサンプラーだけでなくPC上のDAWなどでもバリバリ使えます。
これらの素材だけで新品で買えば10万円くらいかかってしまうかもしれません。
気持ちとしてはもうちょっと投資して差し上げたかったのですが…
出品者様ありがとうございます。


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しかし、せっかく我が家にやってきたS3000XLです。
ちょっと改造して有益に使いたいと思います。
まずは液晶のバックライトが消えそうでしたので以前使ったEL発光シートの残りを使って復活。
(でもAKAIの機材に緑のライトはちょっと似合わないので後ほど青に換えましょう)
そして、この頃のAKAIのサンプラーはフロッピーでOSを読ます必要もないのでフロッピードライブはさよならして、MOドライブに換装。
このMOドライブは内部の基盤にSCSI接続しますが、ライブラリを読み込む為の外部CDドライブもリアパネルからSCSI接続されています。
どうやら二台同時には認識しないようなので本体側でIDを切換えながら使えば良い様です。



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さあ、これでどうコイツをどう使おうかですが。
そもそも、サンプラーってのは何らかのライブラリーを読ませたり自分で何かをサンプリングしたりしなければ只の箱にすぎません。
言い換えれば、使う人次第で何にでも化ける事ができるモノマネの達人です。
PianoにもStringsにも、ドラムのループを入れればイカしたBeetも奏でてくれます。
しかもPCMとは違って圧縮していないので音に開放感があるし、PCから他の音と一緒に出力するより独自の回路を通るので、よりコシのあり立体感のある音が出せます。


しかし32Mしかないのでそこそこクオリティーの高いプログラムだと精々2~3音色がいいとこでしょうか。
Rhodes専用音源とかGuitar専用音源などにしてライブで使ってみるのも面白いかも。
さて、何色に染めてやりましょうかねぇ。