Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

器がデカいぜ

2010-07-27 21:00:08 | 楽器、PC
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楽器のケースってのは大事なものでして、高価な楽器をしっかり守ってくれるものを選ばねばなりません。


と、言う事でご愛用のMOTIF ES8のYAMAHA純正ハードケース(キャスター付)をオークションで落としました。
ケースだけで定価90,000円もする代物でそうそう中古でお目にかかれる物ではありませんのでこの機会にゲットです。(1.8万で)


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まあ、とにかくこれでもか!ってくらいデカいです。
本体を収めてもかなり余裕があり、さらにペダル等微品を収納するスペースまであるのですからデカくてあたりまえ。
人間ひとりくらい余裕で入ります。
うちの車(ステーションワゴン)の荷台は完全にこれだけで埋め尽くされてしまうでしょう。
いや、寧ろトラックに積むことを想定してるものでしょう、これは(笑)
ちょっとしたPA卓のケースに退けを取りませんから。
とにかく本体をケースに入れた状態で一人で二階から降ろすのはぜっっったいムリ!ですから、裸で降ろして車の側で入れるしかないかと…。


しかし、うまく積めたとしてこれをスタジオに搬入したらスタジオのお兄さんに怒られそうだし、ライブに持って行っても果たして現場に置く場所が確保できるかどうか…対バンの人や、PAさんに煙たがられるのは必至です。


そりゃまあ正直、見栄もありますけど…
「お、純正のケースじゃん、やっぱプロは違うねえ。」
って思われたいじゃん(笑)
いいじゃん、それくらい…何か?


でも、たぶん…今まで通りにソフトケースの方が楽かもね…


Ca3g0156 見上げるくらいデカ!


KORG Z1

2010-07-22 22:54:12 | 楽器、PC
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ここしばらくシンセの紹介ばっかりですがまだまだいきます、KORG Z1であります。
もちろんまたしても激安中古モノなのですが、そんな2~3万になってしまったかつての最新機材(当時は20万以上)を買いあさっては自分に合う機材がないか、何か刺激になる機材はないかとあれこれ物色している今日この頃なのです。


今回は自分的には珍しくKORGのシンセです。
以前同じくKORGのTRITONなんぞも使ってたことはあるのですが、音色選択がテンキーだったり、エフェクトまわりや音色の傾向が好みじゃなかったりしてなかなか馴染めないメーカーでした。
(ピアノのSG-1Dはよく使ってましたが)


まあそんなKORGの中でもこのZ1はかなりの異端児。
マルチ・オシレーター音源、略してMOSS音源というシステムで、所謂モデリング音源というやつです。
楽器の形状や音の発生する原理、仕組みをコンピューター上でシュミーレーションして鳴らそうというものです。
現在主流のPCM音源は、例えるならカメラで録画した被写体を再生するようなシステムで、それに対してモデリング音源はコンピューター上でありもしない物体を作ってしまうCG技術のようなもの。


しかしながら、最新のCG技術で作られた映画やゲームなどでかなりリアルなものも増えてきましたが、やはりどっかまだぎこちないとこってあるじゃないですか。
それとおんなじでモデリング音源もいいとこまでいってるけどまだどこかぎこちない。
そんな発展途上な音源ではありますが、その場で音が生成され鳴っている感覚やスムーズ且つ大胆な音色変化はPCMでは出せない面白さがあります。
無音の管楽器に徐々に息が吹き込まれて音が鳴りだすとこなどモデリングシンセならではの表現力があります。



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そしてその表現力をコントロールする為に鍵盤左側にはホイールやXYパッド、その他アサイナブルスイッチなどがちょっと多めに装備されております。
ベンドダウンするとSAXの息が途切れていく感じや、XYパッドでFluteにトリルがかかったりギターのハーモニクスが出たりと様々ですが、そのどれもが実に滑らかに自然に変化するのは実に面白いですね。


リアル系のモデリングの他に往年のアナログシンセをモデリングしたオシレーターも売りですのでそっち系もイイ感じです。
アルペジェーターも強力なのですが自分のやってる音楽スタイルではあまり使わない部分ではあります。


モデリング音源はヤマハがVL1を出したのが最初で、その後EX5やMOTIFシリーズの拡張音源に受け継がれましたがそのどれもがモノフォニックなので、今回このZ1の12音ポリフォニックで遊んでみたかったのも選択した理由でもあります。
なんにせよこれらの機材がでた頃に比べテクノロジーは随分発展しているはずなので、またヤマハやKORGなどには最新のモデリング技術で新しい楽器を作って欲しいものです。




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YAMAHA DX7llD

2010-07-13 00:27:37 | 楽器、PC
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随分前にリサイクルショップで見つけたDX7llD
バッテリー切れのまま店の片隅にひっそりと5,000円くらいだったかの値札がついて置いてあるのを拾って帰りました。
高校に入ってキーボードを始めた頃に憧れていたシンセで、当時の定価258,000円。
とても手が出る代物ではなく、なんとか手に入れたDX7Sという下位モデルでバンドをやっていました。


当時はTMネットワーク全盛期で小室さんがこのDX7llをステージに7~8台並べたセットが圧巻で、いつかはおれも7llを…と夢見たものです。(こう見えても私結構なTMファンです)


当時は自分もまだ楽器の知識も乏しく、実際にはYMOやレベッカの土橋さん等のようにもうちょっとアナログよりの音も出したかったのに見た目の憧れだけでバリバリのFM音源のDX7Sを購入してしまい「おや?ちょっと違うなあ」と思ったもんです(笑)


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とにかく音以前にそのルックスやられてしまったわけでこのDX7llがいまだに自分の中では最高のデザインです。
初代DX7よりこっちがリアルタイムなので)
何といってもリアパネルのロゴが大好きで、やはりキーボード弾きはここに拘らなければいけません(笑)
そのシンプル且つクールなデザインはメインパネルも同様です。
パネル面も樹脂ではなく合金なのでしょうか、冷んやりとした感触と鉄っぽい黒光りがクールです。
またパネル面に細かくある文字も派手すぎず地味過ぎずな絶妙なレイアウト。
いまだに惚れぼれしてしまいます。

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当時はまだ使い方がよく解らなかったのですが、今あらためてじっくり触るとやはり全世界を制覇したDX7シリーズだけあって実にすばらしいサウンドと演奏性を再確認させられます。
SY99の記事にも書きましたが、FM音源てのはそのダイナミクスやレスポンスの素晴らしさもあり、やはりそこそこ鍵盤が弾ける人が弾いてなんぼのもんな気がします。


ゴリっとしたRhodes系の音色やフレッレスBass風な音色、アナログシンセ系ブラス音、クラビネット音色等、ある程度演奏技術が身に付いた今演奏すると、こんなにいい音してたのかと感心します。
もちろん7Sはシングルモデルで7llはデュアルモデルという違いもデカイのですが、それでもMOTIF等と比べれば全然リアルな生楽器音はしません。そのかわり聞いたことのない生楽器みたいな表現力のあるシンセ音がします。


そうなんです、FM音源のシンセは演奏するためのシンセです。サンプラーのように指一本でリアルな音は出ないのです。


CENTURY Plus One

2010-07-09 18:25:29 | 楽器、PC
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OWLのライブに同期オケは欠かせないのですが、まれに手弾きでソフトシンセも扱いたいときがあります。
そういった場合MacOSXの「Spaces機能」で画面を切換えながら操作するのですが、やはりちゃんとシーケンスが走っているか、手弾きの方の音色は切り替わっているかなどを同時に目視できないと正直不安が残ります。


そこでコイツ
CENTURY「Plus One」(LCD8000U)というUSB接続の8インチ外部モニターです。
Amazonとかで1万もしないようなものですが確認用には十分じゃないかと試してみました。


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ドライバーをインストールして接続するだけなのでなんの設定もいりません。
表示は800×600。電源もUSB供給で(一応単独で電源取れれば尚良かったが…)パワーランプと電源OFFスイッチ、三段階の明るさ調節スイッチがあります。
4段階調節できる脚が背面にあり、外して向きを変えれば縦置きもできます。


使うとするとシーケンス画面はさすがに細かくなりそうなのでソフトシンセなどを扱う「Main Stege」の方かなあ。
Main StegeのEDIT画面はあまり小さくできないようで800×600には収まりきらないのですが、実際演奏中に表示するモードはいくらでも小さくできるのでバッチリ。


そこで、どうせなら長めのUSBケーブルを使って演奏する鍵盤の上に置いてみた




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おー!こ、これは予想以上にイイ感じなんじゃない!
背面のスタンドを鍵盤のリアパネルに引っ掛けただけなのですが、
かっくイイ!!


パッと見…OASYS!?…


いやいや、実際繋がってるのはMac Book Proですからその気になればOASYS並みのことはできなくもないぞ。
ま、ともかくなんだかスゴそうなキーボードに見える…
シンセのプログラムスイッチを切換えてると当然だが画面の音色も目の前で変わるので、まるで一台のシンセを扱っているかの様な錯覚に…。
これでタッチパネルとかで直接操れたらさぞかし…ん、iPad?iPhone?を使えれば…て事か…。
なるほど、なんだか近い将来そんなこともできるようになりそうだなあ。


(DX7にも乗っけてみた…Goo!)
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