Studioきのんち

作編曲家でOWLのキーボーディスト 木ノ下達也のブログ

DAT再び

2014-03-21 08:11:57 | 楽器、PC
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よくウチをご利用頂くクライアントさんから、経費出すのでDATデッキを導入しておいて欲しいと言われ、今更ながらTASCAM DA-20 mkllを中古で仕入れました。
以前所有していたデッキが壊れてから、もうテープも売ってないし使うことも無いだろうと思っておりましたが、DATで保存していた素材がまだまだあるという方はやっぱりいらっしゃるんですね。


そりゃ当時はまだCD-Rなんて無い時代でしたから、DATと言えば自分でCDと同じ44.1kHzで録音出来る画期的なメディアだったわけです。


とりあえず動作確認に引出しの奥から10年以上前のテープを出してきてチェックしておりますが、まあ懐かしい物がいっぱい出てくる出てくるw
未熟だった自分を振り返りながら、そう言えばこんな曲書いたなあなんて何気に聞き入ってしまったりして。


今はサンプラー等でそこそこなギターのシミュレーションもできますが、当時はそんな機材もまだ無いので自分でエレキギター弾いてデモ作ったりしてるんですよね。
下手くそでもちゃんと本物が鳴ってると違うなあ、なんて改めて思ったりしますが、キーチェンジやテンポチェンジにも対応しようとするとMIDIの状態がやっぱり便利ではあったりしますよね。


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テープ媒体ですから次のトラック聞くために当然早送りとか巻き戻しするわけですが、次の頭出しまでキュイーンて待つというこの感覚!
久しぶり過ぎてちょっと新鮮w


しかし、テープを使ってるとは言っても記録するのはデジタルなデータです。
アナログテープみたいにエフェクト的に味を加えるような使い方にも向いてないし(なんとなく音がまとまるとか多少変化はありますが)、そう言う意味でもこの先あまり未来の無いメディアかもしれません。

メディアや技術が進歩するに連れて過去のデータを移して行く手間もつきまといますね。
そろそろFireWireという規格も無くなりそうな予感。
FireWire接続のハードディスクのデータも他の規格なストレージに移さねばならなくなるでしょう。


よく考えてみれば、ハードって壊れさえしなければずっと使い続けられますが、PCや周辺機器、ソフトなんかはそれらが進化するに連れて壊れてもないのに買い換えていかなければならないのですなあ。


SSS-100 (改)

2014-03-12 00:44:33 | インポート
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先日導入したYAMAHAのSSS-100
ロゴシール作って貼り、ユニットのネジをステンレスの六角レンチネジに交換しました。
こんな事だけでもかなり見違えますよね。


でも、シール貼って音変わったーっ!とか、ネジの材質変えたらダメー!とか言う人もいるのかな。
とりあえずまだ水晶やレゾナンスチップは貼ってませんw


しかし、いろんなソースを聴けば聴くほどオリジナル10Mより良いですよ、このスピーカー。
オリジナルほどキンキンしないし、その分Lowもこちらの方がふくよかです。
もちろんキャラ的には10Mそのものですけどね。


元々バスレフのボンボンした感じより、密閉型の締まりがある音の方が好きなのもありますけど、バスドラも"ボン!"より"ダン!"とか"ドン!"の方が好きです。
もちろんサブウーファーとかで補足も出来ますしね。


でも、もうちょっと知名度あってもいいと思うけどなあ。
不遇なスピーカーであります。



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謎な一品!YAMAHA SSS-100

2014-03-07 15:40:34 | 楽器、PC
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な、な、な、これはなんとも珍品!


YAMAHA SSS-100というスピーカーですが、どっからみてもNS-10M?
いやいや10Mじゃな~い!
エンクロージャー(スピーカー外箱)の形状がちょっと違いますよ。
いったい何者?とネットで検索するもほとんど情報が無~い!


こんな珍品中の珍品がオークションに出てたので興味津々。
聴いてみた~い
G千円からの出品のようですが誰も見向きもしてないご様子w
ユニットの状態も良さそうなのでパーツ取りでもいいじゃないかと落札してみた次第であります。
届いたその謎の一品を早速10Mと比べてみました。



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まず形状ですが縦横奥行き共に大きさはほぼ10Mと同じですが、裏面上部がスパっと切り取られております。
バッフル面(スピーカー前面部)の面積もほぼ同じで、10M用のサランネットもそのままハマります。
ツイーター、ウーハーの両ユニットも10Mと同じ部品番号ですが、10Mと違いツイーターがバッフル面に埋め込まれておりませんね。
つまりツイーターは10Mに比べて約6~7mm前にあるという。
そして、そのツイーターの取付口にはウレタンが円形に仕込まれております。
※10Mはダイレクトにバッフル面の木ですね。


そして、10Mが定格入力25W最大入力50Wという仕様に比べてこのSSS-100は定格入力50W最大入力100Wと、より大きな入力に対応しているようです。


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実際に左右一台ずつ置いて聞き比べてみましょう。


結果から言うとこの状態で聴くには”10Mと一緒”ですw


まあ形状が多少違えど、ユニットから大きさからほぼ同じですからねw
エンクロージャーの形状の違いがどう影響してるのかあまりよく解りませんが、定在波や余分な反射音を押さえる目的で台形にしたり湾曲させたりしてるスピーカーは多々ありますよね。


そして最大入力が100Wとなってることでスタジオでのモニター用途を想定している事が伺えます。
10Mの後継機種の10M STUDIOや10M Proはスタジオで使われる事が多くなった事に対応して(つかエンジニアがよく飛ばすのでw)定格入力60W最大入力120Wと改変されましたから、この辺から察するにどうもオリジナル10Mと10M STUDIO/Proの間に生産されたものではないでしょうか。
一般販売されたのかどうかも全く資料がないので解りませんが、ネット上でいくつか取引された形跡がありますし、シリアルもしっかり打ってありますね。
ひょっとするとプロトタイプ的な物なのかも知れません。


とここまで書いて、ちゃんと左右共にSSS-100をセットしてしばらく流し聴きしてますが…


おやおや?…10Mに比べて聴き疲れし難くい


個体差の範囲かもしれませんが10Mの一番暴れるところが若干押さえられてるかも…。
10Mでちょっと痛いソースがこれだと幾分聴きやすい!
やっぱり10M STUDIOに移行する前に何やら試行錯誤したのでは?と思わせますね。
改良したはいいが、この形状が生産上難しかったのか、はたまたカッコ悪いと指摘されたのかでお蔵入りになったのでしょうか。
(確かにお世辞にもカッコイイとは…w)


うん、でも悪くないですよ、コレ
気に入りましたw


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追伸 : ロゴもなくてさみしいので自作して貼り付けときました。


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