今日はmayさんと、盛りだくさんの一日を過ごしてきました!
今日のキモノ:紫縞片貝木綿(反物25000円。和裁教室で作った)
今日の帯:藤色博多献上(和裁の先生にお借りしている)
今日の半衿:紅薔薇蕾(和裁の先生にもらったハギレ)
今日の帯揚:桃白市松(カヨイコマチさんで買ったハギレ1200円)
今日の帯締:赤紫三分(祖母のもの)
今日の長襦袢:木綿単小花(mayさんよりいただく)
今日の足袋:薄紫丸兎(まねきや.980円)
今日の草履:酒袋すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン4000円くらい)
このキモノは、以前mayさんが片貝木綿を見に行くのに付き合ったとき、なぜだかわたくしも買ってしまった反物で作りました。今日が初下ろし。心うきうき。
ちなみに帯は、ちくちくしながら先生が「こんな帯が合うわよ~」と御自分の箪笥から出して見せてくれたもの。「せんせ~、飽きたら譲ってください~。まだ飽きませんかぁ~」と申しましたら、「いいわよ、だいぶ締めたから貸しといたげる!」とお貸しくださったのです。先生!やっぱりばっちり合ってます!
でも帯締めは再考の余地ありだ。合うのがなくって、出がけにホント迷いました。
さて、今日の予定その1は、伏見ミリオン座で上映中のシネマ歌舞伎、京鹿の子娘二人道成寺。玉三郎と菊之助の共演であり競演。前に歌舞伎に行ったときにこの上映を知り、ぜひ行ってみたいと思っていたのです。ちょうど先ごろ白雪ママさんも京都南座で玉さまを見に行って感激してらしたし。行こう!
・・よかったですう~~。ライブの迫力には欠けるものの、映画ならではの詳細な画面が、美しいふたりの女形の魅力を詳細に伝えてくれて‥。ひとつひとつの所作が、もう「それしかない」動きです。高度な技術が生み出す妖艶な空気、絢爛たる衣装、しかもそれが二人ぶん!うっとり。
でも欲を言えば「イヤホンガイド」がほしかった。クライマックスあたりでふたりが狐のような所作をしたのですが、確か娘道成寺の清姫は蛇になるんではなかったか‥?
しかし、酔いしれました。男じゃない、でも女でもない。もしかしたら人間じゃないような、あのたたずまい‥。
うっとりしたまま次なる目標へ。次の予定地は愛知県美術館なのですが、そこに至る道の途中にはおなじみ「加寿也」があります。運命に導かれるように、ランチはここで。今日は「殿様定食」をいただきまーす。
昼間っからだけどお酒も飲んじゃおう。静岡の「小夜衣」無濾過純米生原酒と群馬の「群馬泉」純米吟醸!
だってお刺身なんだもん♪マグロとブリとスズキ(かな?)
赤むつの、わたくしは焼き魚、mayさんは煮魚。
板さん一家がおやつに食べてた手羽先をゴーインに分けてもらう。あまつさえ、作り方を訊き出す。
その上、さらに飲む。ほほほ、わたくしたちにふさわしい名前のお酒ね!
締めに山菜天ぷらと、ゴハン。二人とも完食しました。だって、何から何まで美味しかったんですもの~。
と、いい気分になって、記念撮影‥冒頭の写真は食事後板さんにシャッター押してもらいました。何から何までお世話になって、ありがとうです~>板さん
幸せな気分で愛知県美術館へ、プライスコレクションを。mayさんは初めて、わたくしは2度目。こんどはイヤホンガイドを借りて作品を鑑賞します。館内はさすがに前回よりは人が多かったのですが、鑑賞の邪魔になるほどではなく。逆に、ざわざわした館内だから小声でちょっとくらい感想を言い合うにも気が楽で、楽しい時間でした。
プライスコレクション、やっぱりすごいです‥。
プライスさんは絵画をコレクションに加えるかどうか考える時、作者の名前を見ないそうです。絵だけをじっくり眺め、心に響いてくるかを感じ取るのだそう。そうやって集まったコレクションには、プライス氏の人となりも反映しているように感じられました。人も動物も、植物や風景さえもとても表情豊かで、ユーモラスで。ブライスさんもきっと、心の深いひとなんだろうなぁ、と想像することができます。コレクションの大部を占める若冲さんもしかり。時間も空間も越えて、響きあう魂の出会いがあったんだなあ‥。
と、二度目のプライスコレクションも堪能し(また行ってもいいくらいだ!)、充実の一日が終わったのでした。
mayさん、おつきあいいただきどうもありがとうです。一緒にいてくれたおかげで愉しさが何倍にもなったわ。また、いろいろよろしくです~。こんどは「おそろ」もやりましょう!
普通なら仕事がない火曜日だけど、今日はお昼過ぎまで仕事。2時過ぎにやっと体が空きました。中途半端な時間だからこそ、うだうだ過ごしたらもったいない!思い切ってキモノ着て、でかけることにしました。行った先は愛知県美術館。「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」。なので江戸絵画つながりで「大津絵の帯」を締めて出かけます。
今日のキモノ:薄緑色紬単(ヤフオク 5000円くらい)
今日の帯:大津絵帯(きむら 5000円)
今日の半衿:水色モス撫子柄(すうざんやハギレ2000円を2分割)
今日の帯揚:水色絞り(祖母のもの)
今日の帯締:水色三分紐(骨董市:忘れたけどすごく安かった)
今日の帯留:シェル・アクアs(竹蔵龍さん:4000円くらい)
今日の替袖:水色盃柄単(羽裏地で自作)
今日の足袋:まねきや黄緑水玉(780円)
今日の草履:酒袋すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン4000円くらい)
この展示、ぜひ行きたいね~と仲間内で話していました。こんな貴重な機会、きっと複数回行きたくなると思うので、まずは偵察です。午後遅い時間の愛知県美術館は人も少なめで、ゆっくりと見ることができました。
このプライス・コレクションはアメリカ人のエンジニアであるプライス氏が、心惹かれるままに集めたもの。描き手の個性と収集家の個性が響きあって、たいへん印象的な作品群。表情豊かな動物たちや人物群像の生き生きした様子など、いつまでも眺めていたいような作品ばかりでした。なかでも「百福図」って、官女・産婆・遊女などいろんな格好をしたお多福ちゃんがみんなで踊っている絵がわたくし大好き。お多福にシンパシイ。
展示法も、「自分が愉しんでいるように愉しんでほしい」との希望からガラスケースのないものが多く。また、「日本美術を鑑賞する際、光の果たす役割は非常に重要である」という氏の主張を表わして朝~夜のように変化する照明で照らされた絵画もあったり‥光の変化によって、確かに絵の風景も朝になったり日が暮れたりするのです。ステキですプライスさん。
予想通り、もう一度と言わず二度三度見に行きたくなる展示でした。こんなこともあろうかと愛知県美術館の友の会会員になったので、何度でも行けますわ♪こんどはキモノ仲間と一緒に見たいものです。
5月7日、すうざんさんと知立の八橋に杜若の花を見に行ってきました。ここはあの「昔男ありけり」の伊勢物語「東下り」の段の舞台となったところ。業平サマとでぇとのつもりでおめかしいたします。
今日の着物:杜若柄藍型単(ヤフオク時代着物さん、3800円)
今日の帯:藤色博多八寸名古屋帯(和裁の先生にお貸しいただいている)
今日の半衿:灰藤紫花ハギレ(chieさんよりいただく)
今日の帯揚げ:水色絞り(祖母のもの)
今日の帯締め:青と水色丸ぐけ(呉服屋さんよりいただく)
‥またもらいもんばっかりですわ~。
今日の着物は「杜若模様の単」という、この時期を逃したらいつ着るねん、というシロモノ。
模様のアップです。こうまであからさまに菖蒲か杜若の柄が入ってしまうと、秋はおろか今の時期だって花が盛りを終えたらもう着ることができません。‥って、遠めにはようわからんのだからいいと言えばいいのですが、まぁ自己満足の世界ですわね。
すうちゃんは藤の着物に藤の帯。匂い立つような着姿です。
お天気もよく、杜若は満開。美しいひとと美しい眺めの中を歩く。静かな幸せでございます。旅の非日常を楽しめるのも、この愛しき日常あってこそ。
花のあとはコレ!これもまた、愛しき日常でございます。
3日め、ロッテンブルグを発ちます。その前に、もういちどおばあちゃまにご挨拶。キモノを喜んでくれたおばあちゃまに会うので、またキモノです。帯は裏返して白い方を、半衿と帯締めを替えました。写真は3泊したロッテンブルグのホテルの前で。
おばあちゃまと再びハグして名残を惜しんだあとはレンタカーで一路リヒテンシュタインへ。ベンツでアウトバーンを飛ばしていきます。きゃー。
スイスとの国境の湖、ボーデン湖沿いのパーキングエリアにて。運転は当然オットオンリイでございます。オーストリアを通ってリヒテンシュタインへ。あぁインターナショナル。
リヒテンシュタインはスイスとオーストリアに挟まれた、アルプスの山間にあるミニ国家。端から端まで車で20分くらい。元首の住まうファドゥーツ城は小高い丘の中腹にありました。市街地からくねくねとつづれ折の山道を上がっていき、駐車場からまた坂を上っていきます。うまこ草鞋、ここでも大活躍。
ファドゥーツ城、工事中でした。
城門の前にて。一般人が入れるのはここまで。門を覆う茂みは紫陽花のようでした。今頃咲いているかしら?
お城からちょっと下った崖に展望台がありました。ファドゥーツの街が見下ろせます。これからここに行くのです。
そのファドゥーツの街。遠くにアルプスの山を望みます。
2泊したホテル。後ろの山の上にさっきのファドゥーツ城があります。下のカフェではいろんな国の人たちが午後のお茶を楽しんでいました。日本人もけっこういた。
街の中心にはマロニエの並木に縁取られてホテルやお土産ものやさん、美術館・博物館が並びます。そして、あちらこちらにこんなオブジェが。こぢんまりとした箱庭のような街。
リヒテンシュタインの藤娘~(ばきっ)。
バス停には、ファドゥーツ城のこんな模型がありました。ふふ、遊んでやろう。リヒテンシュタインといえば、「ルパン三世カリオストロの城」のモデルと言われているとかで、持ってきたものがあるのです。
「おじさま!!」
すぺしゃるさんくす>ザクちゃん
いただいたフィギュア、たっぷり楽しんで来ましたよー!!
などとアホなことをしているうちに、日はとっぷりと暮れていったのでした。夕闇にうかぶファドゥーツ城、これはホンモノ。
今回の旅行でキモノを着たのはこの2日でした。いずれもストレスなく、うきうき旅行気分に華を添えてくれました。キモノえらい。いやな目にはいっぺんも遭いませんでした。何人かには「きれいね!」とも言ってもらえたし。海外キモノデビュー、上々でした。こんどどっかに行く時も、できたらまたキモノを着たいと思います。
海外キモノ編はこれでおしまい。旅行全体の記録は、またブログを改めて作ろうと思ってます。いつになるかわからんけど‥作ったらお知らせしますからよろしかったらそちらも見てね。
4月26日~5月3日と、ドイツ&リヒテンシュタインに行ってきました。ドイツ行きの主な目的は、オットがかつてお世話になったおばあちゃまに逢いにいくこと。わたくしは初対面なので、せっかくだからキモノで御挨拶しよう!ということでドイツでキモノ、着ることになりました。
おばあちゃまが住まっているのは南ドイツのRottenburg am Necker(ネッカー川のロッテンブルグ)という街。フランクフルト空港から超特急ICEに1時間強、急行で1時間強、そしてローカル電車に乗り換えて3つ目の駅。観光地でもなんでもない小さい街ですが、いたるところ「ドイツ」です。
ホテルの隣にあるビストロ。石畳の道を自転車が駆け抜けていきました。
少し歩くと街の中央広場。教会を中心に商店やホテルが回りをぐるっと囲んでいます。キモノのせいか、道行く人が振り返って見ています。話しかけられたりはしなかったけど、みなさん笑顔だったので、きっと悪くは思われなかったんじゃないかな。
広場には野菜市場も。真っ赤な枝つきトマト、青々とした葉つきのにんじん。それに今が旬の白アスパラ!束になったのが立つくらい太い!500g3ユーロ(800円くらい)。買って帰って料理したい。
ロッテンブルグはとても旧い町なので、そこここに何百年も前からそこにある建物が、ごく普通にありました。
街の博物館。凝った造りの木のドア。石畳の道も「うまこ草鞋」で快適。
このゲートは12世紀からあるとか。
川沿いの道に出ようと通りがかりのおじいちゃんに道を尋ねましたら、おじいちゃんドイツ語しかわからない。でも一生懸命教えてくださる。こちらも片言の英語とドイツ語&身振り手振りでようやく意思が通じ、「この坂を下りてくぐっていくんだよ」と教えてもらいました。何人かの方に道を尋ねたけど、みなさん親切に教えてくれて嬉しい。
道はずっと花と緑でいっぱい。
ネッカー川沿いの道。対岸にはまた教会が。この街には「奇跡が起こった」という史跡があって巡礼者が来たり、神学校があったりとキリスト教的に重要な処だそうです。
おばあちゃまの友達、現地在住の日本人老夫婦の方が車で近郊を案内してくださいました。
ロッテンブルグから車でちょっと走ると、プロイセン王家のお城、ホーレンツォレン城が見えてきました。
道すがらの小さな街はリラの花盛り。甘い香りの風が吹いていました。
この静かな街の教会地下で、第二次世界大戦中ナチスが原爆の開発研究をしていたそうです。街の人は何も知らなかったとか。
これからこのお城でランチです。狩のためのお城だったそうで、城内には獲物のシカやイノシシの首が飾ってありました。メニューもそういうものが多く‥わたくしは鹿肉ローストをいただきました。
ここはお城の女主人の客室です。くつろぐわたくし。
このあと、ロッテンブルグに引き返し、おばあちゃまのお宅でお茶をいただきました。「これは日本のキモノね!とても綺麗だわ~!」と、おばあちゃま、キモノをとても喜んでくださいました。着ていってよかった。
おばあちゃま手作りのケーキ(巨大!)をいただきつつ、おしゃべり‥といってもおばあちゃまはドイツ語しか話せず、わたくしたちのドイツ語は挨拶だけ。お友達御夫婦に時々通訳してもらいつつコミュニケーションをとりました。でも、言葉よりも「笑顔」が気持ちを伝えたような気がする午後の時間でした。
おばあちゃまは訪問をとても喜んでくださり、結局夕食までいただいて、暖かい気持ちと満腹のおなかを抱えてお別れ。ハグしてお別れを言いつつ、おばあちゃまがお元気なうちにまた来よう!と強く思ったのでした。
※次回はリヒテンシュタイン編です
土曜日、犬山のみっちゃんのところに行きました。みっちゃんはうちらのカリスマ美容師。これまでも「耳かくし」「日本髪」とその腕を見せてくれたみっちゃん、今回はどんな魔法をかけてくれるでしょうか‥。
今日のコーデはテーマ「惜春」。今のうちに着ておかないと季節外れになっちゃう着物と帯を大急ぎで着ておきたくて。
そして、裏テーマは「わたくしのこんにちあるはみなさんのおかげです」。何故かというと‥
今日の着物:格子袷木綿「よきもの」(mayさんよりいただく)
今日の帯:流水鴨と散り桜(ヤフオク・カヨイコマチさん?値段忘れた)
今日の半衿:紫の薔薇(すうざんさんよりいただく)
今日の帯揚げ:クリーム色草花柄ハギレ(骨董市800円くらい)
今日の帯締め:草色三分紐(祖母の遺したもの)
今日の帯留め:ピンクハートトンボ玉(おーこさんよりいただく)
今日の足袋:薄紫兎(まねきやさん980円)
今日の草履:畳表縞花緒(松屋・値段忘れた すうざんさんお見立て)
今日の袋物:すずらん銘仙袋(祖母の羽織の解きから、ことりちゃんにすごく教えてもらって自作)
‥と、見ていただいてわかるように、9アイテム中6個までが、いただいたりお世話になったりして手に入れたものなのです。わたくしが能天気な着物ライフを愉しんでいられるのは、ホンニみなさまに助けられてであることがよっくわかるコーデだと思いました。
そして、今日出かけていったみっちゃんも、わたくしのキモノライフを強力に支えてくれている強い味方。カット・パーマ、そしておまかせのセット。こんなふうになって帰ってまいりました。
すっきりとまとまったアップスタイル。まさにキモノの髪型!という感じだけど、粋すぎではないので水商売っぽくはない。良家の奥様‥というには顔がにぱにぱしすぎているんですが。
みっちゃんがこの髪型にしてくれたのは、翌日わたくしが出かける先のことも考えてくれてのことでした。翌日日曜日はこんないでたちです。
良家の奥様に見える?
変身過程です。眉毛もみっちゃんの手が入っています。
これでどこに行ったのか‥は、次の記事にて!
火曜日、次の日は仕事だというのに飲み会。「英君を楽しむ会」@一宮の「よし亭」に行って来ました。静岡の銘酒・英君酒造の蔵元を迎えてのこの会、毎年恒例になりつつあります。和食といえば和服でしょ!と、またしてもひとりキモノ着て出かけました。
今日の着物:市松お召し(ヤフオク・時代着物さん:3800円)
今日の帯:散る桜昼夜帯(ヤフオク・アンティーク着物ソレイユさん:8500円)
今日の半襟と帯揚げ:(カヨイコマチさんのハギレ1200円を分割)
今日の帯締め:薄青山吹雪輪(ヤフオク?1000円くらい)
今日の足袋:ピンク桜(まねきや980円)
今日の根付:ガラスの雫(竹蔵龍さん:2000円くらい)
携帯ストラップは「英君」。黒ラベルは大吟醸です。根付のしずくはお酒のひとしずくのつもり。
今日のコーデ、コンセプトは「桜は散れども酒旨し」。というのは‥
実はこの会、例年この時期行われる新酒鑑評会のために蔵元さんが名古屋に来るので、受賞のお祝いを兼ねて飲み会をしよう!ということで始まったのですが、今年は残念ながら賞を逃したのです。賞を取るお酒はどちらかというと香りの高い華やかなお酒が多く。英君のお酒はやわらかくじっくりした味わう酒なので、賞をというにはちょっとおとなしすぎたのかも。でも、料理と一緒に味わうとお互いを引き立てあって最高なのです。
というワケで、「桜は散れども酒旨し」。ちょうど季節にも合っております。
青ラベルは吟醸、緑は純米吟醸、黒は大吟醸。前の3本は同じく静岡の銘酒「志太泉」の出品酒。どれをとっても旨酒であります。
「よし亭」大将の作る数々の肴と合わせて、たいへん幸せな一夜でありました。
今日4月8日は岐阜ではギフロマンチカ・名古屋の白鳥では骨董祭・名古屋高島屋では昔着物バザールと気になるイベントが目白押しだったのですが、わたくしの出かけた先はおなじみ大須。GWにドイツ旅行の予定があり、オットが昔お世話になったドイツ人のおばあちゃまにさしあげるお土産を探しに行ったのです。
そういうわけで、別にキモノを着る必要はなかったのですが‥「家でだらだらする服」と「仕事に行く服」以外はキモノしかない最近のワードローブ。この前のコーデで着物だけ替えた手抜きのいでたちででかけました。
今日の着物:カツオ縞単紬(置き古しの反物から和裁教室で自作)
今日の帯:春の小川昼夜帯(ヤフオク3000円)
今日の半衿:水色水玉(いただきもののハギレ)
今日の帯揚げ:水色絞り(祖母のもの)
今日の帯締め:水色水玉丸ぐけ(いただきもののハギレから自作)
今日の足袋:薄紫兎(まねきや・980円)
今日の草履:酒袋すうちゃんお見立て花緒(松屋2割引4000円くらい)
今日の根付:華鯉(竹蔵龍さん、2000円くらい)
今日のポシェット:アンコウ袋(Meyouさん、3500円くらいだったか)
外国のひとへのお土産、きっちりしたものだったら高島屋かどこかに行ったほうがいいのでしょうが、それじゃちょっとつまんない(高いし)。大須のごちゃごちゃっと猥雑な雰囲気の中から選び出すのが楽しくって。
大須の商店街をひとりぐるぐると歩き回って買ったもの‥福笑いタペストリー・浮世絵風呂敷・相撲柄日本手ぬぐい・お多福柄縮緬小函・縮緬細工の着物着たウサギとクマ・藍絵付けのそばちょこ。
あと、食べ物系は行く直前に干菓子と宝の麩を買う予定。
こんなもんかなぁ、他に何かいいものないかなぁ。オットがたいへんお世話になった方なので、精一杯お返ししたくって。
いろいろ考えつつ和装小物の店をうろうろしていましたら、見知らぬ中年女性二人連れにいきなり「その着物は何?」と話しかけられました。「えー、紬ですが」「へーそうなの紬なの」中年女性ズ、左右からいきなり着物の袖をつまんでこすってます。な、なんじゃ。ひるむわたくし。はさみうちにされて後ろは壁。怖い。
「いえねー、ステキだから。その帯は何?」何って、どう答えたらいいんでしょう「えー、昼夜帯ですが」「そうなのー。それ(半衿)は何?これ(帯締め)とお揃いなのねえ」「これは普通の洋服地です」「あぁそうなの。作ったの?えらいわねえステキねえ」ステキねえはいいんですが中年女性ズ、こんどは左右から半衿をつまんできます。タスケテー。
それ以上は何をされることもなく「ステキねえ」とまた言ってもらって放免されましたが‥「何?」っていったい何を訊きたかったのでしょう。謎です。なんか気圧されっぱなしで、勝ち負けで言うと負けなので悔しい。今度遭ったらなんと言おう。
まぁそれはともかくうららかな春の日、のんびりこまごまとした買い物をして、楽しい半日でした。
日曜日はおなじみ『吟味喰らぶ』、今回のお題は『蓬莱泉と春の旬を吟味する』でした。いつも飛び切りの和食と日本酒を楽しませてくれる加寿也さん、今回もさぞかし‥と期待して出かけます。気持ちを盛り上げるために毎度の如くキモノ着て。
今回もmayさんご夫婦とご一緒できました。mayさんとツイン和服です。
(mayさんのマスクリクエストがオバQなので藤子Fつながりでわたくしドラえもん~)
うしろ姿を撮る前に、帯がゆがんでいるのを直してもらって‥
今日のキモノは、和裁で縫った片貝木綿。帯は流水小魚昼夜帯(銘:「春の小川」ヤフオク3000円くらいだったか)。メダカかな?というような柄ですが、今日のメニューにあわせて「いかなご」ということで。半襟と帯締めは同じ青色水玉ハギレから作りました。草履は松屋さんで求めた酒袋の台にすうざんさんセレクトの鼻緒、今日が初おろしです。
mayさんは『よきもの倶楽部』の木綿に『すうざん屋』の帯、銘仙の羽織。今日は偶然にもふたりとも木綿での参加になりました。このところ一張羅っぽいキモノが続いていたところに久しぶりの木綿。なんだか驚くほど楽ちんな着心地でした。
帯周り。携帯ストラップ兼根付は今日のお題~
料理やお酒の詳細は、和寿也の板さんのブログをどうぞご覧くださいませ。いつもの如く、前菜からデザートまでずっぱりと楽しませていただきました。どうもありがとう~。
生の鳥貝って初めて食べたけど、コリコリして味が濃くってめっちゃ旨!
またよろしくね~。
「梅オフ第2弾」の次の日3月4日も、キモノで出かけました。
この日のコーデ。
着物:桜色切りばめ江戸小紋(ヤフオク5000円)
帯:薔薇袋帯(ヤフオク14000円)
半衿:紫薔薇ハギレ(すうざんさんよりいただく)
帯揚げ:紫雪輪(大須骨董市にて800円くらい)
帯締め:紫三分紐(金山ノスタルジックモールにて500円)
足袋:薄紫兎(まねきや780円)
草履;白台刺繍桜(松屋さんで花緒替え2000円)
このコーデにしたのには理由があります。この日第1の目標は、松坂屋名古屋本店にて催されている「まいにち薔薇いろ 田辺聖子展」。子供の頃から大好きな聖子センセイに逢う気持ちを盛り上げるため!ピンク紫・薔薇の花は、聖子センセイのイメージなのです。
わくわくとデジタル一眼レフ持って出かけましたが、写真撮影は禁止で残念。でも、しっかりサインはもらえてほくほくです。華やかな紫いろのドレスに身を包んだ聖子センセイは、こちらの気持ちもほっこりするような優しい笑顔でした。
つきあっていただいたmayさんもひょんなことからサインがもらえました。よかったよかった。ことりちゃんにも会えました。
サインをもらったあとは展示を回ります。聖子センセイは少女の頃から小説を書き、手書きの雑誌を作って回覧していました。その実物が展示してあります。綺麗な字、達者な挿絵。栴檀は双葉より香ばし、という言葉を思い出します。
また、手遊びで造った手芸品やコレクションしている人形などもたくさんありました。日々の生活を愛しみ愉しむ、そんな思いが伝わってきます。
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次の目的は、桜山の「月日荘」。「一衣舎」さんの展示会です。ここでぶるちゃんとも合流。
一衣舎さんのキモノは、上品でシック。東京好みってこんなんかなーという感じ。確かにステキでいいな~と思うのですが、自分的にはいまいち「欲しいッ!」という煩悩は騒ぎませんでした。どうしてかな、やっぱり何か「オチ」を、「笑えるところ」を探しているのでしょうか、わたくし。
mayさんの「ショッピングの女王様魂」もあまり目覚めてこないようです。眼福だったね~、ということで、ぶるちゃん案内のカフェへ。
光がいっぱいに入るお洒落なカフェで、ひとしきりおしゃべり。ゆったりしたソファが気持ちいいです。
わたくしが見せびらかしているのは、途中のギャラリーで買ったアンコウ型ポシェット。横ちょにくっついためんたまが可愛い。やっぱりこういうのが好みなんだなあ、とあらためて思ったり。
楽しい仲間と好きな作家と粋なキモノとお洒落なカフェ。「まいにち薔薇いろ」は、わたくしの生活でもあるみたいです♪
先日「プロジェクトH」で仕上げた羽織を初めて着ました!羽織紐はこればっかり使っている、おーこさんが作ってくれた金平糖。
着物は鼓模様綸子小紋(ヤフオク・時代着物さんで3000円くらい)
帯は水仙刺繍塩瀬(ヤフオク・カヨイコマチさん3000円くらい)
半衿は黒花刺繍縮緬(Berry工房さん・1500円)
帯揚げは、これも出番が多いクリーム色草花柄ハギレ(大須骨董市・800円くらい)
帯締めは黄緑×白黒の三分紐(いただきもの)
帯留めは竹蔵龍さんのシェル・アクアs(5000円くらい)
足袋は黄緑古布風(まねきやさん・980円)
草履はおニュー、コルク台黒かわり市松(松屋さん、台2000円と花緒4200円)
帯つき姿はこんなです。
このいでたちで出かけた先は大須。『ギャラリー大須』で、カヨイコマチさんの『名古屋にまいりましょう』がこの土日開催なのです。この帯を選んだのも、そういうわけで。
いつも飛び切り素敵なキモノを見せてくれるカヨイコマチさん、今回もきっと素晴らしいものがあるに違いない!わくわくして出かけて行きました。
そして‥(下の項に続く)‥
今日は知り合いがライブハウスに出演するというので、ライブコーデで行ってまいりました。
今日のキモノは骨董市にて買った立湧お召し、500円!です。裄も丈も足りないので、対丈に着て浅く合わせ、半衿をがばちょと出してカバーした、つもり。
帯と半衿はUSAコットンで自作したもの。音符柄です。そして帯揚も、鍵盤柄のリボンでつくった丸ぐけ。手袋も鍵盤柄、そして帯飾りにミニチュアのギターを。ライブに行くぞー気分をもりあげます。
帯回りはこんな感じでした。
ライブハウスにて。
ここのマスターがビートルズ大好きなので、店内はそういう感じ。ここで催されるライブもその頃っぽいものが多いみたい。
今日の演奏曲目は「好きさ好きさ好きさ」「エメラルドの瞳」などのグループサウンズに、「青春の影」「初恋」など70~80年代の歌もあって、懐かしい気持ちで酔いしれておりました。酒にもちょい酔いました。
今日は節分。というわけでそういうコーデでお出かけしてまいりました。
今日は「へのへの」ではなく『おたふく』で参ります。だって節分。福は内、お多福来い来いの日ですもの。
そして、きょうのわたくし表情はおたふく。かねて行きたかった『豊田市美術館』に、やっと行くことが出来たので。ここ豊田市美術館、行くだけならいつでもいいのですが、特に写真撮影によろしいところだと聞いていましたので、ぜひカメラマン(オットともいう)と一緒に来たかったのです(えー、ちなみに後ろにいるのがそのひとです)。
今日のコーデ。羽織はヤフオク時代着物さんの。流水や橘の地模様が入った錦紗縮緬です。羽織紐はおーこさん作。
着物は復刻伊勢崎銘仙。着物を着始めた頃にネットで反物を買って仕立ててもらったもの。半衿はそのときのオマケで貰いました。帯は先日と同じ「おすピー裏」便利なヤツです。
そして、帯留めは縮緬細工の『おたふく』。今日のメインはこれで、これを生かすようにと引き算しつつコーデを考えていったのですが、どうだったでしょう?
あと、ひっそりと節分つながりで、帯揚の水玉は豆まきの豆のつもり‥これは、手持ちのスカーフです。
さて、豊田市美術館。広い敷地にはまだ固いつぼみの桜の木や冬枯れの杉の木が植えられています。こんなベンチも。
今日はいい天気で、池の水面もキラキラ。いい気分でずんずん歩いてきました。
あちこちに、現代美術のオブジェが。野外展示のそれとは、自由に戯れることができるよう。というわけでたわむれるわたくし。
美術館建物の2階屋上には、鏡のオブジェがたくさん。よく磨きこまれてぴかぴかです。さて、どっちがほんとうのわたくし~?
美術館の中に入っていきます。なんとここ太っ腹にも、常設展は撮影OKとのこと。うれしがっておたふく、クリムトやホアン・ミロ、横山大観と一緒に記念撮影(でもさすがにブログに載せるのはまずかろうと削除)。
半日たっぷり作品を見て回り、屋外の茶室や池でも遊んで、いっぱい写真を撮ってもらって満足して帰途についた一日でありました。
豊田市美術館、展示されている作品にも見応えがあり、鏡のオブジェ初め写真撮影には面白いポイントもいっぱい。レストランのランチもちょっと凝ったメニューがあったりして、なかなかに楽しいところでした。また行きたいな、今度はキモノ乙女のみなさま、是非御一緒しましょう。そしてまた、写真も‥!
タイトルは「めきめき」で正しいのです。「ときめき」のミスタイプではないのです。その理由は記事中に明らかになります。
今日は今年最初のお花見。おなじみすぅちゃんと梅見に行ってまいりました。
ふたりきりのオフではありますが、梅見であれば鉄の掟ドレスコード『梅』。帯留に梅、そして梅柄の羽織で行って参りました。
これは、帰宅してから撮った写真。「へのへの」でなく「へめへめ」である理由。これも記事の中で明らかになります(こればっかり)。
キモノはこの間すぅちゃんに『背中丼』されて求めた、ぽんごちゃんのお店の『百合子ちゃんお召し』。帯は鯨の時にも締めていた『おすピー帯』の裏。この裏はマンモスフリマの時にも活躍してくれました。『すうざん屋』にて1000円、実にお得な帯です。
羽織はぽんごちゃんから譲ってもらった梅柄羽織、半衿は彩匠さんのバーゲン500円。帯揚・帯締めはいただきもの、帯留めは竹蔵龍さんの梅花でした。
そして、袖丈63㎝のこのお召しにあわせて、長襦袢は今日初おろしのヤフオク1000円錦紗長襦袢。着終わって、袖をぴっと引っぱったら‥なんだか「めきっ」と怪しい音がしたのです。
さて、梅見の場所は岡崎城公園。すぅちゃんお気に入りのロケーションです。名鉄の岡崎公園駅を出たときからガイドは始まり、道々の旧い街並みも眺めつつ目的地へ。桜並木に春を偲びつつ歩いていった先に、梅の花がひっそりと咲いていました。
梅の花を喜ぶわたくしと、ガイドをするすぅちゃん。すぅちゃんの『梅』はコートの梅柄、そしてコートの下の羽織にも梅がありました。
白鳥の浮かぶ池を眺めつつ、ぐるっと回って茶店へ。着物好きの女将さんが迎えてくれました。お仕事着として着慣れた着物に、V衿の割烹着がいい感じ。
この女将さんもすぅちゃんのお馴染みさん&ファンのよう。わたくしもおこぼれで身に余るおほめの言葉をもらっちゃいました。ぢょゆうさんみたいとか、にじうだいにみえるとか~~♪♪何だかんだ言っても、誉められると嬉しいわたくし。また参りますわ~~♪
食事の後はお化粧直し。すぅちゃんお手持ちのビューラー&マスカラを借りて、睫毛を上げてますから2種を塗ってみましたら!
睫毛、ばちっと上がって長くなって、少女漫画状態です。いつも「の」だった目が、そういうわけで今日は「め」になったのでした。マスカラってすごいねえ。
このあと更に公園をそぞろ歩き、岡崎のお買い物スポットを経てケーキをいただき、今年初めてのお花見『梅見』は愉しく暮れていったのでした。
岡崎公園、梅のあとは桜、そして藤、夏の新緑に秋の紅葉や銀杏など、四季折々に目を愉しませてくれる素敵な場所でした。次の花時にもぜひ出かけていきたいものです。すぅちゃん、どうもありがとうございました。
‥と、ここで終わったら『ときめき』の梅見だったのですが‥。実は、キモノを着終わって最初の『ぴっ』のときに聞こえた『めきっ』‥そぞろ歩きの間も体を伸ばすたびに『めきめきっ』と聞こえ続けていました。
うちに帰って長襦袢を脱いでみましたら、だいたい予想はついていたのですが‥
長襦袢、裏の紅絹がもう寿命だとて紙のようにもろもろになっていて‥動作につれて『めきめきっ』と破れつづけていたのでした。そして、肌襦袢は白からピンク色に。着る前にちゃんと確認しておけばよかったのにねえ。
まぁ、ピンク色は洗濯したら白に戻ったし。めきめきなのは裏の紅絹だけで表はまだ大丈夫だから、近々解いて、袖は無双だからそのままうそつき袖に、身頃のほうもいろいろに使おうと思います。東スカートとか作ろうかな。
なにはともあれ、初使いに『めきめき』な思い出を残してくれて長襦袢ちゃん、いとをかしでございましたわ。
日曜日はおなじみ、錦の割烹『加寿也』さんで、鯨をいただく会がありました。
お料理やお酒の詳細は加寿也の板さんのブログをご覧くださいませ。鯨の赤身のお刺身・さえずり(舌)やベーコン・おばいけ・鯨カツ・鍋など、日本文化の味を堪能いたしましたわ。緑豆がなんぼのもんじゃい。
それはともかく、今日のキモノ。
着物はmayさんにいただいた『よきもの』の袷木綿。今日は先日すぅちゃん背中丼のお召しを着て来たかったのですが、お天気があやしかったので雨でも心強い木綿に登場してもらいました。袷なので暖か。この上に道中着一枚で、あとは手袋で防寒はおっけぃでした。あらためてmayさんに感謝。
帯は『すうざん屋』の『おすピー帯(お釜がふたつ描いてあるので)』。予定のお召しにはこれの裏を合わせようと思っていたので、そのままスライドです。半衿はカヨイコマチさんのハギレ、帯揚はアイスブルーの縮緬、帯締めは雪輪。
今回もいただきものとお安く求めたもの‥。
mayさんもみえて、一緒に写真を。mayさんが道行を着てみえたので、私も道中着を羽織りました。銘仙すずらん道中着、古い羽織からの縫い直し。
(えーと、mayさんはおかお「オバQ]でよかったでしょうかー)
帯つきはこんな感じです。mayさんの絞りの帯、いいですね~。お太鼓も綺麗です。私の角出しはなんかぺちゃんこになっちゃいました。うむー。
ひとりでも意味もなく着物で出かけるわたくしですが、連れがいるとやっぱりよけいに愉しいです。宴会でも同じテーブルで、いろいろおしゃべりしながら鯨とお酒をいただいて、たいへんいい気分で過ごした日曜日でした。
帰りは天気予報どおり雨になりました。うん、木綿にしておいてよかった。
気持ちよく帰宅し、その夜はヤフーオークションの決戦がありましたが‥玉砕しました。わたくしとしてはキヨブタの予算さんまんえん!と思っていたのに、1時間前にすでにごまんえん越えてるんだもんなぁ(泣)。
またがんばりますっ。