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キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

初オフは食欲物欲

2007年01月16日 | 今日のキモノ

 今日はいつものキモノ仲間と新年初オフです。お正月の匂いをちょっとだけ漂わせたいと思って考えたコーデ。
    
  着物は時代着物さんとこのヤフオク(3800円)の市松お召し。帯はmayさんからいただいた椿の帯。半衿はカヨイコマチさんが名古屋にいらした時にいただいたハギレ。帯揚はchieさんからいただいたハギレ。帯締めは金山のノスタルジックモールで求めた500円。帯留めは竹蔵龍さんから、これもいただきものの梅花。
 こうして記してみると、安く買ったものといただきものばかり!なんか私の着物ライフを象徴しているかのようないでたち(汗)。

 今日のこの髪型。みっちゃんにカット&パーマしてもらってから初めての『なんちゃって耳かくし』なのですが、実にスムーズに形作ることができました。洗い髪をとかしつけると自然に前が立ち上がって形になったし、後ろの髷も自然にくるんとその形に。さすがだな~とあらためてみっちゃんの腕前に感心いたしました。
 そして簪は白雪ママさん作の椿の花。今日はダブル椿です。

 今日は、そのみっちゃんも参加してくれてのオフになりました。みっちゃん・ぽんごちゃん・ずずさん・すうざんさん、そして私。
 まずはオムライスの美味しいカフェでランチをいただいておしゃべり。それからぽんごちゃんのバイト先のお店に同伴出勤(笑)。アンティークやリサイクルの着物やさんです。明治時代の振袖が壁にかかっています。うつくすぃ~。そのほか、貴重なアンティークから500円の帯まで、幅広い品物がそろっていました。

  
 働くぽんごちゃんと、さっそく掘って羽織ってみる人たち。

  
 鏡の曇りが許せないみっちゃん(天晴れ美容師魂)。 ぽんごちゃんの帯も椿なので、トリプル椿。

 掘り掘りが一段落した所で集合写真です。
 
 シャッターを押してくれたのはぽんごちゃんですが‥ぽんごちゃんに入ってもらって私が撮ったらよかった!自分の写真はありますもの。でも、ぽんごちゃんのカメラは私がシャッターを押しましたから、その写真はぽんごちゃんのブログで見ることができるでしょう。
 それはともかく、みなさんそれぞれ違った、「らしい」着こなしです。粋なすぅちゃん、可愛いぽんごちゃん、元気なみっちゃん、豪華なずずさん。キモノって本当に愉しいものですね!
 ずずさんは素敵な道行も着ていらしたのですが、その写真がなくて残念。でも、これもきっとどなたかのブログかで見ることができるでしょう。期待。

 そしてやっぱりやらかしました‥すぅちゃん『背中丼』の産物。今年初散財です。
 
 食欲と物欲。げにほんま『らしく』始まった、新年初オフでした。今年もきっと、そういう年になるでしょう。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。


ちくちくはじめ

2007年01月09日 | 今日のキモノ

 今日は今年初めての和裁の日。いつもキモノというわけではないのですが、しょっぱなくらいーとキモノで出かけました。
    
 着物はmayさんからいただいた木綿。帯は彩匠さんの半幅をヤの字。半衿も木綿。これは居内商店のハギレ。帯締め祖母のもの。車で出かけてちくちくするので、ごく普段という感じで。
 ‥ていうか、直前まで洗濯物を干していてうわーって感じでばたばたと着て出かけたのでした。

 友達には日常にキモノを着ているひともいるのですが、わたくしにとってはキモノはお出かけ着。せっかくお出かけするのならちゃんとコーディネイトして満を持して出なければ!という気もするのですが‥でも、こういう感じでわーっと着て出るのもけっこう好きだったりします。いや、ほかにそういう用途の洋服を持っていないだけなのですが。
 いただいたこのキモノ、木綿だけれども要所に裏もあって、着易いし暖かい。mayさん、どうもありがとう。

 和裁では、ただいま小さい着物を長羽織に仕立て直しているのです。わたくしよりも20センチほども小さいおばあちゃまからいただいた着物、こんなふうに役立てられるのもキモノならでは。
 このソーダイなプロジェクト、完成なったらまた報告いたしますわ。

 ちくちくのBGMには、和裁の先生お好みの長唄『勧進帳』なども流れ。キモノ着てちくちくしていると、とても心が和みます。『和』って『和む』わぁ‥と、しみじみ感じた昼下がりでありました。


キモノ初めは宴会初め

2007年01月08日 | 今日のキモノ

 昨日は友人宅で新年会。キモノとは何の関係もないお酒の会ですが、かまわずにキモノででかけました。湿った雪がびちょびちょしている寒い日だったので、完全防備です。
   
 キモノは黄八丈もどきの平紬に、お正月を意識しておめでたく伊勢海老の帯。半衿はBerry工房さんの薔薇刺繍半衿、帯揚は抹茶色の縮緬、帯締めは戴きものの三分紐、帯留めは竹蔵龍さんの梅、足袋はまねき屋の桜模様。
 防寒対策としては、長い雨コートにショール、長い指なしてぶくろ、雪草履。これで北風も何のその!でした。

 今日の宴会は『高級酒を飲み倒す会』というタイトル。その名の通りお値段も諭吉サヨナラ級ですが、お金では買えない級の超限定酒もずら~っと。わたくし、天にものぼる思いでございました。
  
 「へのへの」の下は満面の笑みでございます。
 お酒の銘柄などは、主催者AKIRAさんのブログに詳しく載っております。興味がおありの方はこちらをごらんくださいませ。
  
 あまりにもりあがって、帯つきの写真を撮り忘れました。お酒の向こうにかろうじて。こんな感じのコーデでしたのよ。そして帯のアップ。
   

 呑んで食べて、お酒の話やいろんな話をして。とても楽しい時間を過ごすことができました。お酒にキモノに、ことしも愉しいことがたくさんありそう。


今年最後の30分一本勝負!

2006年12月31日 | 今日のキモノ

 29日は仕事納めのあと、気の合う仲間と宴会でした。そうなったらキモノで行きたい!でも、仕事を終えてうちに帰って、間に合うように家を出るとすると持ち時間は30分弱しかありません。でも、トライしよう!あらかじめコーデも決めて、衣文掛けにすっくり用意して出勤しました。
 そして仕事を終えて帰宅。用意、スタート!♪ちゃーんちゃかちゃかちゃんちゃんちゃかちゃか‥頭の中に鳴り響く『天国と地獄』のメロディ。

 なんとか時間内に着ることができました。でも、当然出る前に写真を撮る余裕はなく。会場で仲間と会ったら、楽しさに写真を撮ることも忘れて呑んだくれしゃべっていたので、着姿の写真はなくって。
 なので、この日のコーデ・今年最後のキモノを再構成してみました。 
          
  着物は先日骨董市で求めた500円のお召し。帯はとても出番の多い薔薇帯(すうざん屋・1000円)。半衿はBerry工房さんちの、帯揚げは骨董市のハギレ、帯締めは頂き物、帯留めは竹蔵龍さんの。
 薔薇の半衿に薔薇の帯と『君に薔薇薔薇』コーデでございます(これをわかってくれた人は同世代です。お友達になりましょう)。

 この日は当地にも粉雪舞散った寒い日だったので、毛皮つきのケープにクリエーターズマーケットで求めた『アザラシの草履』を初使いいたしました。そして、ゴブランバッグにはもちろん四合瓶を入れて(笑)。

 キモノを着て行った買いあって宴会はとても愉しく、写真を撮るのも時の経つのも忘れ、終電の時間も忘れて呑んだくれていたわたくしでございました。

***
 愉しい気持ちになるときにキモノを着ると、よけいに愉しくなります。
 そんなこんなでとても愉しい思いをたくさんした今年でした。来年もまた、たくさん愉しい思いをしたいと思っています。
 キモノ乙女の皆様にも、愉しい来年がありますように。


忙中有閑・大奥展

2006年12月28日 | 今日のキモノ

 師走だというのにキモノ着て、「大奥展」に行ってきました。
 映画「大奥」公開記念で、豪華な打掛などが展示されるとのこと。また、羽織って写真が撮れるサービスもあると聞いて、これは行かねば!と無理矢理時間を作ったのです。

 
 今日の着物は、青鈍色青海波袷、ヤフオクにて。以前これを着て、同系色の帯を合わせて外出した際、見知らぬおばちゃんからいきなり「地味よ、それ!」と叱られました。確かに地味だったんですが、んな怒らんでも。それ以来着ていなかったのですがふと着てみたくなり、地味にならないように‥と考えたコーデです。
 帯は京紫雪月花模様(ヤフオク)、半衿は京紫薔薇ハギレ(すぅちゃんより)、帯揚は朱鷺色に朱色などで模様の入ったハギレ(骨董市)、帯締めは最近出番の多い雪輪柄(ヤフオク)。‥どうかな、これであのおばちゃんにも叱られずに済むか。

 さて、記念撮影のサービスは先着100名とのこと。カメラを持ってとっとと出かけます。入り口で訊いてみると、展示も撮影OKとのこと。おお、ふとっぱらだ。カメラを構えて中に入ると‥
     
  どーん!!


  どどーん!!

 目がくらくらするような豪華な衣装が並んでいます。おお、まぶしい。
 大奥で絢を競った女性たち。打ち掛けは彼女らにとって、自己アピールの大切な手段だったに違いありません。殿の心を惹くために美しく装うということだけでなく、ライバルと戦う武器でもあったろうし、豪華な衣装を誇示することでその財力や政治力を周囲に示すという意味もあったのでしょう。

 そうやって、大奥の女性たちがその存在を賭けて作ったであろう衣装の再現。総額1億円以上かけたそうで、なるほど凝った織に染、刺繍が惜しげもなく使われています。・・でも、欲を言えば、かつてはそこに籠められていたであろう情念とでも言うべきものまでは再現できていないように感じました。ひたすら、綺麗で豪華です。
 まぁでも、そこまで再現しようとしたら1億円ではとても足りないでしょうけど。

 などと考えながらも打ち掛けは一枚一枚すべて写真に撮りました。一番気に入ったのはこの一枚です。
    
 柄付けが大胆で、描かれた花は繊細で‥。うーん、魅力があまり写真に映りませんでした。ぜひ実物をご覧になっていただきたいです。

  
 これは絵島と恋に落ちた『生島』の衣装。人気役者はプライベイトでこんな着物を着ていたんですねえ。ひょっとこは半纏でしょうか。
 そのほか、鬘や草履などの小物もいろいろと展示されていました。写真は絵島の髪型『片はずし』。そして絵島が履いていた草履。畳表ですね。
   

 さて、展示を一通り抜けると、出口近くにありました、記念撮影のコーナー。もう予約でいっぱいになっていることも覚悟していきましたが、拍子抜けするくらいにガラガラです。安心して、ゆっくりと内掛けを羽織り、何枚も写真を撮ってもらいました。
 
 気分はさしずめ『お葉の方』‥。

 裾にはふっくらとふきが入り生地も厚い内掛けですが、意外と軽い。いい絹を使っているのかな。この打ち掛けも映画のどこかに出てくるそうです。

 大奥展、今日は展示・記念撮影とも空いていましたが、係の人の話ではお正月明けくらいから混むのではないかということでした。じっくりと大奥の世界に浸りたい方、忙しい中にどこか時間を作って出かけてご覧になったらいかがでしょう。そのときにはカメラをお忘れなく!  


芸術堪能!

2006年12月17日 | 今日のキモノ

 今日は和裁仲間のきょうこちゃんと古川美術館に行く予定でした。11月11日の記事『○○の秋』で書いた美人画などの展示を一緒に観ようと思って。ついでにちょっと足を伸ばして覚王山のおなじみ昔キモノの『きむら』にも行っちゃおう、という目論見。

 当然、キモノで出かけました。今日のキモノは以前『きむら』で求めた竹柄大島(10月10日の記事「き楽寄席 笑福亭小つる 金沢落語会」)に薄緑草花柄塩瀬、これは私には珍しく新品のもの。半衿は抹茶色麻の葉、帯揚は朱鷺色絞り、帯締めは雪輪柄。足袋はきママのところのカウプレさくらんぼつき。そして、銘仙すずらん道中着を羽織ってでかけました。
 #着姿写真は後日アップいたしますのでちょっと待っててね。

 さて、待ち合わせてまずは覚王山でランチ。そのままあちこち寄り道しながらゆっくり参道を進み、『きむら』へ。
 『きむら』、近ごろは行くとたいてい誰か知った人がいるキモノ乙女のクラブハウスみたいになっていますが、今日もまた。白雪ママさん・ぶるちゃん・にっぽんちゃんが楽しくおしゃべりしながらホリホリしていました。
 

  わたくしたちもさっそく参戦です。キモノの山を掘るきょうこちゃん。
 

 おお!私を呼ぶ声がする~。さっそく羽織ってみます。この着物の柄、わかります?波間に漂う十二単たち。まるで壇ノ浦の合戦。「波の下にも都は候らうぞ‥」
   

 その他にも素敵キモノが続々です。上品な縮緬の訪問着とか、ハイジの世界みたいな景色が描かれ、刺繍が施された精巧な裾模様とか‥。

   
 左の訪問着はしっとりと身にまといます。右の裾模様は空気をまとっているみたいに軽く、動くにつれて刺繍が光を反射してまたたくのです。うっとり‥。

 帯もいっぱい見せてもらいました。

 左上から精巧な刺繍の玉手箱・面白いカニ・上品な塩瀬の刺繍・下の段ビロード?で浮き織の竹、爪綴れの薔薇‥。
 いつも『きむら』さん、惜しげもなく素敵なものを見せて、触らせてくれます。気取った呉服屋さんだと「目垢がつく」なんて言って、いいものはあんまり見せてくれないらしい。そういう世界で上得意様扱いされるってのも憧れはしますが、わたくしはやっぱりこっちの方が好きですわ。こうやって、気の置けない仲間とわいわい綺麗なものに触れていく。心から愉しいひとときです。
 (もちろん淑女であるわたくしたち、広げた着物や帯は丁寧にたたみますわ!)
    
    
  さて、こうやって見せてくれた帯の中で、わたくしのハートをがっちり握って離さなかったのは上段真ん中、カニの帯でした。もともと海産物好き、それに壇ノ浦キモノと合わせると『平家ガニ』コーデができるし!何よりカニのユーモラスな表情。なんとなく『赤塚不二夫』って感じのお目目。らぶです。
 でも、アンティークの宿命とて短い。お値段8000円、直してまでとなると‥と躊躇していましたら、着付け師範のきょうこちゃんが工夫して結ぶやり方を教えてくれました。お太鼓の下に一本余分に紐を通して押さえれば、テが足りなくてもちゃんと模様が出せる!短いテは写真のように扇にして飾ってもいいし、隠してもいいし。
 
 これを教えてもらって心が決まり、カニさんはうちの子になりました。『壇ノ浦』は考慮中。でもきっと遠からず‥。

 夢中で着物や帯を羽織ったり巻いたりしていましたら、いつの間にか美術館は閉館時間に。あっちの芸術じゃなくてこっちの芸術を思いっきり鑑賞してしまいました。きょうこちゃんには申し訳なかったけれど、お初の『きむら』さんを喜んでくれたのでまぁよかった、かな。きょうこちゃんにも戦利品あったし。
   古川美術館には近いうちに出かけましょう。でも今度のときは先に美術館に行って、後から『きむら』に寄ろうと思いました。そうでないとまた、こっちの芸術に溺れてしまいそうです。


無念ナリ

2006年12月12日 | 今日のキモノ

 今日着ていくはずだったコーデです。

          
 着物はこの前の骨董市で買った『スタンダールお召し』(500円♪)、半衿と帯揚もその時のハギレ。帯はすうざん屋の薔薇帯、帯締めはノスタルジックモールで買った紫、そして帯留めに竹蔵龍さんとこの『雪月花』、帯飾りに雪のオーナメント。

 このいでたちで、今日はライブに行く予定でした。沖縄は八重山、石垣島のシンガー新良幸人と宮古島のシンガー下地勇のジョイントライブ。どっちも大好きな唄者なのでとても楽しみにしていたのです。
 南国から来る二人をイメージして、情熱の赤。クリスマスカラーでもあるし♪と思っていましたら‥腰を痛めてしまいました(泣)。無理すりゃ行けないこともないけれど、明日も仕事あるし。働くために生きてるんじゃないのにー。よよよ(大泣)。

 せめてもの慰めにとコーデを写真に撮りましたら、よけいに行きたくなってきてしまいました。ああ悲しい。今年中にもう一度はキモノを着て外出しよう。

 でも、その腰の治療のため整骨院に行っていましたら、ひょんなことからヨサゲなお店に出会ってしまいました。豊田市駅の近く『悉皆510』。リサイクル&アンティークキモノのお店で、店名の如く悉皆にも力を入れるそう。これからちょっと注目です。

 それはともかく、新良幸人&下地勇~。今度来る時には元気でいよう!絶対行こう!と強く思ったことでありました。

 


大須骨董市・気の早いサンタクロース

2006年11月28日 | 今日のキモノ

 今日は大須骨董市に行って来ました。12月には行けないので、個人的に今年最後の骨董市。すぅちゃんとも現地で待ち合わせなので、この前見立ててもらった羽織を着て行きました。
      
 羽織は『江口屋』さんのもの、アールデコ調の模様が珍しい。
 羽織紐は義母からの貰い物、ニセ真珠。
 着物はお気に入りの葉っぱ着物。
 帯は実家の近所のおばちゃんがくれた同じく葉っぱ模様。
 半衿はこないだのアートマンモスで求めた『Berry工房』さんの。
 帯揚は骨董市のハギレ、着物に少し入っている紫の色に合わせて紫雪輪なんだけど、よく見えませんね。どうも私の着方って帯揚が見えなくなるみたいだ。どうしたもんだ。
 帯締めは、これも雪輪模様のもの。

 すぅちゃんはここのところパソ不調で、ネットでの日常的なおしゃべりができずにいます。なので、たった一週間ぶりなのにすごくなつかすぃ~。

  
 あっぱれぢょゆうの艶姿。黒と赤の印象的な色あいのウールにアンティークの染め帯が素敵です。

 そして、今日もぢょゆうのお導きで大量に買い物してしまいました。でも、さすが骨董市、お値段可愛い。何を買ったかは、また項をあらためて‥。

 
 大須骨董市、たくさんの人出でした!

 まだ11月というのにサンタクロースのような大きい袋を抱え、ほくほくと大須観音をあとにしたことでした。
 早く帰らないといけないすぅちゃんと別れたあとは、松阪屋で開催の「浮世絵展」を大袋抱えたまま見てまいりました。写楽・北斎・歌麿・広重の四大浮世絵師の作品が一堂に集った見応えのある展覧会。こっちもたいへん堪能し、判にしずっぱりと楽しんで帰った一日でした。
 
 入り口のポスターです。中には浮世絵がぎっちょり。

 今日のうれしかったこと‥ひとりでいるときに着姿を誉められたよ!

 すうざんさんといるときには、通りすがりの人たちから賞賛の言葉がよくかかります。「きれいに着こなしてみえるわねー」とか、「ステキねぇ」とか。たいていの場合視線の先はすうちゃんだけど、わたくしもおこぼれで誉めていただけるので嬉しい。
 でも、今日はすうちゃんと合流する前に、どっかのおばさまがとても誉めてくださいました。やったね、「ひとりでできるもん」だ!


キモノ着て酒を飲むときは‥

2006年11月27日 | 今日のキモノ

 先日は、美味しい料理をお酒を堪能してまいりました。
 
 美味しい魚を食べるぞー!!の意気込みを込めて、魚模様カツオ縞紬。帯は安嬢オフのときと同じ草紙帯、実はあのときは綺麗に結べなかったのでリベンジの角出し。アンティークだけど長さがたっぷりあるので、テを片輪奈結びにして角を作ってからお太鼓部分を作っています。こうすると型崩れしにくいのです。半襟と帯揚げはやっぱり安嬢オフと同じハギレ(これは手抜き)、根付に竹蔵龍さんとこの華鯉とクリスタルのしずくを重ねづけ。

 この宴会は別にキモノの会ではなかったのですが、わたくしはいつも勝手にキモノ着て行くのです。その方が「お出かけだぁ」という気持ちが盛り上がってより楽しいんですもの。
 そういうわけで、たいていはひとりでキモノなのですが、今回は嬉しいことにもうひとり、綺麗な銘仙をまとったお嬢さんがみえていました。キモノ姿を見るとやっぱり嬉しい。さっそくキモノ話に花を咲かせます。

 さて宴会。酒も肴も美味しい美味しい。お酒が進むほどにだんだんと座がほぐれ、楽しいおしゃべりが味わいをよりいっそう深くします。んまー。しあわせー。

 と、ここまではよかったのですが。
 料理も終わりに近づき酒がだいぶ回ってくると‥一部のテーブルがあやしくなってきました。男同士で抱き合ってふざけていると思ってたら隣の女性に抱きつく酔っぱらい男。彼女は大人らしく適当にいなしていましたが、別の酔っぱらい男が件のキモノお嬢さんに抱きつく。あれ?お嬢さんはいつのまにかずーいぶん出来上がっているようだ。衿元も裾も乱れまくった姿で、抱きつかれるまま男にしなだれかかっているじゃないか。

 はっきり申し上げてその姿、かーなり見苦しいものでありました。綺麗なべべ着てそのような醜態、みっともなさ100倍。あーあ、今度はお嬢さん、キスしまくってます。連れの男、何とかしてやれよっ。

 見てると酒がまずくなりそうなのでちょっと離れた席に移って、同じく逃げ出してきたひとたちと飲んでいましたが‥次に見たときにはお嬢さん、連れの男のひざに乱れ髪を乗っけて眠っておりました。ジャージ履いてこい、そんなんしたければ。罪のないキモノまで品下って見えてかわいそうじゃないかっ。

 キモノ着たからとて型にはまったような楚々とした態度仕草ばかりをしなければいけないとは思いません。普段着キモノでは駅のホーム走るし米袋も担ぎます。でも、それは生活に溶け込んだ動作。それなりの美しさがある、と思います。
 けれども、酒飲んでエロ酔いする姿には美学がない。綺麗になるためにキモノを着ているのに、逆にキモノを着ているせいでよけいみっともない。

 お酒を飲むと気持ちもほんわかして緩んできます。その緩みがキモノ姿にほんのり色を添えている‥キモノ着て酒飲むときは、せいぜいそのくらいでありたいもの。しゃんとしたとこはないといかん。
 キモノ着て酒飲むことの多いわたくし、肝に銘じたことでありました。


安嬢オフ

2006年11月21日 | 今日のキモノ

 安城のお嬢で「安嬢オフ」です。誰がお嬢かという声は無視して‥。
 今日のいでたちです。

  
 秋色雪輪紬(祖母のものを和裁教室で裄直し)に草子柄帯(カヨイコマチさんのヤフオク)、半衿と帯揚は大須骨董市のハギレ、帯揚も見えないけど雪輪柄のヤフオク1000円くらいのもの、簪は竹蔵龍さんの富貴花。
 ばたばたしていて頭の中でだけ考えたコーデを間際に実際合わせてみましたら、なんかごちゃごちゃして好かーん。でも新たにいろいろする時間もなく、そのままいつもの「カフェ・スウィート」へ。





 集ったのは、お初の圭さん、一昨日もお会いしたずずさん・ぽんごちゃんに、安嬢ことりさん・すうざんさん、わたくし。
 圭さんは市松帯に細いベルトを帯締めにして、かっこいい着こなし。
 ずずさんは緑×赤のクリスマスコーデ、行きがけに買ってきたという柊のクリスマス飾りが大人のお茶目。
 すぅちゃんはただいまパソコン不調でネットごぶさたなので、ものすごく久しぶりに会ったという感じです。相変わらずの粋な着こなし。おなつかしや~。
 ことりちゃん・ぽんごちゃんはお洋服だったので写真なし‥ごめん。

 ランチいただきつつ話は弾み、お店を出たあともすぅちゃんぽんごちゃんを我が家にお連れしてさらに喋りつづけました。楽しいねえ。
 その後はぽんごちゃんを送りがてら譲っていただいた羽織を受け取り、
        

 通り道にある酒屋さんでお酒を買って帰ったのでした。いい日だった~。
               
 この酒蔵、今年で廃業しちゃったのでこれが最後のお酒。美味しいお酒を造る蔵がなくなるのは悲しい‥。


○○の秋

2006年11月11日 | 今日のキモノ

 今日は仕事仲間といつもの『加寿也』でランチの予定。せっかく街に出るからその後いろいろ行こうと着物で出かけました。
  
 着物は『時代着物』さんのヤフオクで3800円だったお召し。昭和初期のもので丈が155センチ・裄が65センチはかなり大きい方。帯は『すうざん屋』で1000円のお釜柄昼夜帯。半衿とうそつき袖がおそろいのハギレ、帯揚はchieさんからの頂き物のハギレ。帯締めは祖母の遺したもの。
 なんか全体の雰囲気が粋筋っぽかったので、渡世人のイメージで帯留めにサイコロ・根付に麻雀牌(ともに竹蔵龍さんからの頂き物)をつけました。題して『遊び人の葉さん』コーデ。仕事仲間に会うのになぜこうなったのか自分でもよくわかりませんが(笑)。
 それにしても今日のいでたちって、お安く求めたものと頂き物ばかり。すごく安上がりな遊び人です。

 加寿也では『殿様定食』なる豪華ランチをいただき(相手が下戸なので酒はなし)、満足して別れたあとのこと。
 まずは大須の『江口屋さん』にて、以前気になっていた帯を思い切って求めようと電話しましたら、一週間前に売れちゃったとのこと。がっかり。
 でも、素早く気を取り直して、そういうことなら『古川美術館』に行こう!と思い直しました。ここで今『女性画家~日本画に見る美の開花』の特別展をやっているのです。

 『古川美術館』には、伊藤深水や上村松園などの作品が集められていて、着物の美人画好きには嬉しいところ。5000円で年間会員になると入場料無料のほかいろいろ特典があるようなので、帯に使うはずのお金で会員になりました。
 夕方近いので人も少ないなか、煙るような眉の優しい顔つきの着物美人、大胆な柄つき・着付けの着姿をゆっくり眺めました。しっとりと、いい時間だ‥。
 併設の『為三郎記念館』では、からくり人形展をやっていました。黄昏時の薄い光の中、数寄屋造りの家屋にひっそりとたたずむからくり人形‥これまた不思議な気分になる眺めでありました。
  

 豪華ランチと絵画・人形鑑賞。食欲及び芸術の秋を堪能した一日でした。


彩匠『背中丼』オフ

2006年11月07日 | 今日のキモノ

 今日はmayさんが片貝木綿を見たいということで、安城の呉服屋さん『彩匠』さんに行ってきました。すうざんさんことりさんも一緒です。
 (mayさんリクエストにより、mayさんはオバQ。ついでにすぅちゃんはU子さんでことりちゃんはP子ちゃん

 彩匠さんは、和裁教室でお世話になっているところ。新聞に載ったときに着ていた片貝木綿も、ここで反物を求めて縫ったのです。ことりさんの着ている着物も同じく彩匠さんとこの片貝木綿かな。mayさんは紬に『すうざん屋』の帯。すうちゃんは粋な縞の銘仙に鮮やかな羽織姿です。久しぶりだなあ。

 ランチをしてお茶して、いよいよ片貝木綿!


 たくさんの片貝木綿。ベーシックなの、斬新なのといろいろ。mayさん、とっかえひっかえいろいろあててみています。それをみんなであれこれ言いながら選びます。「これがいいわぁ」「いつもこんな感じになるの~」「それも似合うけど、でもやっぱりこっちよ!」「これも当ててみるわー」「それもいいわねー」‥ひとのものであっても、着物を選ぶのってなんて愉しいんでしょう。心うきうきわくわく。
 大騒ぎしながら、やっぱり最初にぱっと目についた反物を選んだmayさん。うん、すごくいい感じです。はんなりと優しく、いつものmayさんコーデよりもちょっと色っぽい方向ね。素敵だわぁ。

 ・・とか言いつつ、あれ?いつの間にかわたくしの手に吸いついて離れない反物が~。どうしましょ~~。
 「葉さん、それいいわよ~」「うんうん!」
 あぁ背中丼。いいよね、本当にいい感じだったし、木綿はもう一枚欲しかったし。

 というわけで、上の画像のどこかにわたくしの『背中丼』片貝木綿があります。そのうち和裁で縫うと思うので、また記事にいたしますね。
 実はこれ、mayさんの選んだのと色合いが同じの意匠違い。着物が仕立てあがったら、一緒に着てお出かけしたいわぁ。そだ、また飲みに行きましょう>mayさん。
 木綿だから、多少酒こぼしても安心だしねー。


また葉っぱ着物

2006年10月22日 | 今日のキモノ

 今日も葉っぱ着物ででかけました。帯周りだけ変えています。こうやって見ると、半衿も黒っぽいのに変えたほうがよかったかな。
 和本柄黒繻子帯を角出しに結んだのですが、短くて『角かくし』になっちゃいました。帯締めは平組み雪輪模様、帯揚げは例によって骨董市のハギレ、クリーム色。
 そして、昨日買ったゴブランバッグをさっそく使います!このかばん、デザインも素敵だしいっぱい入っていいですわ~。何せ、四合瓶がすっぽり入っちゃいましたもの!
    

 四合瓶を持って行った先は、錦の割烹『加寿也』。キモノ仲間のmayさん・縫さんと、スペシャルなランチをいただくのです。わたくしたち、白雪ママさんのHPに集うキモノ仲間では異色の酒飲み。さしずめ白雪組酒班。

 『加寿也』さんの昼定食は、本格割烹料理をたいへんお値打ちに味わえる優れモノ。女3人、シアワセな気持ちで飲んで食べて、上機嫌で食後の一枚。

 mayさんのリクエストによって『オバQ』になっていただきました。縫さんはO次郎。マスクの下は隠しちゃうのが惜しいようなにっこにこの笑顔でした!

 mayさんは秋らしい色の紬に花を散らした帯。いつも爽やかな装いのmayさんですが、この帯のように華やかさを加えると女っぽい艶やかさが増していいですわー。
 縫さんはしっとりとした柔らかモノがせくしい。大胆な模様に負けない慣れた着こなしが粋かつ艶であります。

 キモノ女3人飲み食いかつしゃべり。たいへんシアワセな昼下がりでした。 


おはつの葉っぱ着物

2006年10月20日 | 今日のキモノ

 今日はすうざんさんと大須へ。
 まずはカフェ「ぶりこ」でランチ。写真はランチのあと「ぶりこ」前にて。


 この着物は9月に大阪に行った際「中之島きものいち」にて求めた葉っぱ模様の錦紗。今日おはつです。帯は金沢行きと同じ草色雪輪引き抜き帯。『秋』って感じで作ってみました。半衿は帯に合わせた草色の麻の葉。帯揚は紫の雪輪なんだけどあんまり見えませんね。帯締めはオレンジ色。
 あ、そして長襦袢は久しぶりにうそつきでないもの。赤地に桃色で大きく雪輪模様が染め抜かれています。お見せできなくって残念‥でも、錦紗の着物はしなやかで翻りやすく、ふと動いた拍子に裾からちらり長襦袢、見えることがけっこうありました。うん、錦紗の時にはステテコはやめよう(爆)。
 この長襦袢も錦紗。錦紗って、とろりと柔らかく身に添うのですね。なんだか淫蕩な気配さえ漂う官能的な肌触りです。きもちいい‥。



 後はこんな風です。アンティーク着物やさん『善屋』前にて。
 いい感じの雪輪模様羽織があったんだけど、裄が57センチでは‥と断念。

 今日のすうちゃんです。

 今日のすうちゃんはシックな若奥様風。豪華な刺繍の半衿に(あ、手で隠れている!ちゃんと見たい方はすうちゃんのブログへどうぞ)絞り模様の上品な小紋(なのかな?)。ゴブラン織りのバッグはアメリカのアンティーク。‥これをいいなあと思ったばっかりに‥と、それは後の話として、一番目を奪われたのは帯!でした。


 なんとも上品で上等な塩瀬の帯~~!!艶やかな牡丹の花が、浮き上がっているように見えます。いいわあ、うっとり。
 本人は締めている間中、帯の一番いいところを見ることができないというこの矛盾。わたくしは同行者のシアワセをかみしめつつじーーーっと眺めておりました。


ご近所オフ

2006年10月17日 | 今日のキモノ
 今日は、すうざんさん・ぽんごちゃんとランチ&おしゃべり。近場なので車で出かけました。
                           
 今日の着物は、初めて自分で縫った『カツオ縞紬』。帯は萩模様の昼夜帯、半衿はすうざんさんから、帯揚はchieさんからの、それぞれいただきもの。初使いです。
 帯留・簪はシルバークレイの作品。簪を作ってくれた京子ちゃんが来週皆にシルバークレイを教えてくれるので、作品例として身につけてきました。帯留は、京子ちゃんに教えてもらいながらわたくし自ら作ったもの。
  
  京子ちゃん作の蜘蛛の巣簪(髪型は『大あんまき』←勝手につけた)と、葉作の葉っぱ帯留

 すうざんさん・ぽんごちゃんの着姿も撮らせてもらいました。キモノ雑誌のグラビアか、戦前の少女小説挿絵みたいです。
     

  ランチをいただいた後はぽんごちゃんのうちで京都の情報を聞いたり、箪笥のなかを拝見してコーディネイト話に花を咲かせたり。歌舞伎を観にいくキモノ、披露宴出席のキモノなど、華やかなものをたくさん見せてもらいました。ああ眼福。楽しいひとときでした。どうもありがとう~。