キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

名古屋平成中村座!

2009年09月27日 | 今日のキモノ

 先週のこと、mayさんと『名古屋平成中村座』に行ってまいりました!
 演目はエンタメの女王にっぽんちゃんおすすめの『法界坊』です。さらに、ないことに席は『松』!花道近く、前から4列目の席!!
 こんなセレブな芝居見物ができるのは、生涯初めてです。気合いを入れて、テーマは『おセレブ』でコーデいたしました。
  
 今日の着物:雪輪紋京紫縮緬色無地(ヤフオク)
 今日の帯:亀甲菊柄昼夜帯(ヤフオク)
 今日の半衿:源氏香刺繍半衿(きむら)
 今日の帯揚:クリーム色秋草模様ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:黄緑細め帯締(祖母のもの)
 今日の帯留:ねじねじトンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:杵屋白足袋(広島杵屋)
 今日の草履:畳表台龍村花緒(松屋)
 今日の簪:赤花トンボ玉(玉やふちこま)
 今日の鞄:紫古布がまぐち(島工房)

 おセレブ…と言いつつ着物と帯はヤフオクの数千円ものですが(汗)、何と言ってもふちこまさんの『ねじねじトンボ玉』♪初使いです。これでコーデが数レベルアップ!と思う。
 

 更に、足元は松屋でキヨブタの畳表。もうすっかり心はセレブです。着物は3000円でも。
 

 名古屋平成中村座は、名古屋城の中に小屋掛けしています。近づくと、のぼりがずら~り。
 
 チケットを見せて門を入ると、塀の中はたいへんな賑わいでした。おみやげ物やさん、おべんとやさん。
 でも、思ったよりもキモノの人は多くありません。初日は玄人さんみたいな方が沢山みえたそうですが、中日だとだいぶ落ち着いたのでしょうか。それでも昂揚した人が沢山いると気持ちも浮き立ちます。


 「いやほんがいど」を借りて、さっそく中に入ります。


 思ったよりも小ぢんまりとした造り。私たちの席は前から4番目なので、ほんとうに舞台が近い。座る席ですが座椅子がわりと間隔を取って置いてあるので楽ちんです。さすが『松』席。おセレブ気分で扇子をぱたぱた…けっこう暑いんです。

 いよいよ幕が開きます!ほんとに近いなあ~。着物の模様や細かな表情の変化までくっきりと見えます。
 おセレブ気分でうっとり~…している間もなく、舞台ではお下劣ギャグが炸裂!ドリフのコントを思わせるぶっちゃけたシーンの連続!そうそう、江戸時代の歌舞伎は庶民のエンターテイメントですもの、オツに澄ましてなんかいられませんわ。
 美女お組を巡る恋の鞘当、お家再興のお宝『鯉魚の軸』をめぐるやりとりの間に散りばめられるギャグ&アクション。それが朗々たる滑舌とびしっと決まった所作にて繰り広げられる、それはもう最上のエンターテイメント。
 笑い転げた前半から、後半に至ると舞台では早変わり・ひとり二面の演じわけなどの超絶技巧が惜しげなく披露され、瞬きするのも惜しいような驚きの連続。大立ち回りの後のクライマックスでは、地の利を生かしたびっくりするような演出もあり…ふりそそぐ花びらと蜘蛛の糸の中で、「すごいね」「ほんと、すごいすごい」ただただ感動のわたくしどもでした。
 何度もカーテンコール、最後はスタンディングオベーション!夢のような時間があっというまに過ぎていきました。ホント、来てよかった!!

 
 感動さめやらぬまま、フォトナム&メイソンでハイティー。おセレブですもの。
 この三段重ねは気持ちが飛んでないとなかなか注文できません(笑)。紅茶はダージリンのファーストフラッシュ。いい香りです。
 
 あれこれおしゃべりし、途中から骨董市帰りのtomoさんも加わってさらにおしゃべり。豪華で楽しい一日でした。
 
 名古屋平成中村座。本当に愉しいお芝居でした。にっぽんちゃん、どうもありがとう!

 
 


 


木綿でキモラク

2009年09月16日 | 今日のキモノ

 先週と先々週、二週連続で『キモラク』キモノで落語、してまいりました。
 落語は気楽にひょいひょいっと出かけたい感じ。そしたらやっぱり木綿、ですね!

 まず先々週の『柳家喬太郎独演会』

 今日の着物:ベージュ縞片貝木綿(和裁教室で縫った片貝一号)
 今日の帯:アザミ嬢の名古屋(金山ノスタルジックモール)
 今日の半襟:秋の味覚ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:飛び絞りもみじ帯揚(きむら)
 今日の帯締:黒に赤三部紐(玉やふちこま)
 今日の帯留:蛇戦国玉(玉やふちこま)
 今日の簪:赤花トンボ玉(玉やふちこま)
 今日の足袋:草色水玉さくらんぼ(きママ)
 今日の下駄:畳表紫縞花緒(松屋)
 
 帯の扇子がちょいと落語を意識しております。
 
 会場は今池末広亭。『玉寿司』さんのお座敷『末広の間』。座布団をぎゅうぎゅうに敷き詰めて、マイクなしで喬太郎師匠の生声が聞ける。幸せ。
 
 はやから並んだので、一番前で聞けました。一番前なので足も投げ出せちゃって楽ちん。色違いのさくらんぼ足袋はmayさんです。

 演目は『饅頭怖い』『寿司屋水滸伝』『牡丹灯篭』。
 喬太郎師匠、歯切れ良い口調で、噺の合間にちょろちょろっと素に帰ったよな顔を見せて話すのがアクセント。なんともいえない艶のある話しっぷり♪萌えます。
 最後の『牡丹灯篭』はぞくぞくする怪談、ぴいんと張りつめた空気…のところでいきなりギャグが入って大笑い。そしてその一瞬後にはまたすぐに背筋が凍る、凄い話芸を堪能させてくれました。うん、江戸落語も良いなあ。

 
 御一緒したのはmayさん・tomoさん・ことりちゃん、そしてお洋服でにっぽんちゃんでした。
 
 tomoさんは前日求めた川北さんのトンボ玉をさっそく着用なさってました。かわいいっ。

 

 次の週は『小牧落語を聴く会』の『東西注目落語家シリーズ第3弾 春風亭百栄vs笑福亭たま』。
 この日は日頃の疲れでなんだか元気がなかったのですが、贔屓のたまさんが出るとあってはやっぱりキモラクしよう!ということでことさら楽ちんキモノです。木綿に半幅。洋服でいえばジーンズ姿みたいなもんですわね。

 今日の着物:紫縞片貝木綿(和裁教室で縫った片貝2号)
 今日の帯:八重山ミンサー梔子色(楽天 きもの・まるとも)
 今日の半衿:百合子ちゃんはぎれ(すうちゃん)
 今日の足袋:ピンク小花足袋(まねきや)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋)

 『気楽なキモノ』という気持ちだったのですが…いくらなんでも、という感じになってしまいました。やっぱり『キモノ着るからには』というある程度の張りがないとこんな風になっちゃいますわ。自戒のために曝します。
 特に髪…スプレーとかで固める気にならなかったのでピンで止めたなりだったんですが、ジーンズならともかくキモノにこれはいかんです。…帰って固まった髪をほぐして洗うことを考えるとしんどかったんだよーー。

 それはともかく。おなじみたまさんは相変わらずパワフル、そしてお初の百栄さんは、すっとぼけていて『変』!
 演目は『伝説の組長』  笑福亭たま
     『今時の作文』    春風亭百栄
     『高津の富』   笑福亭たま
     『マザコン調べ』 春風亭百栄

  たまさん、どやっおもろいやろっ!!と言わんばかりのギャグ連発。どちらも2回目に聞く噺でしたが、どちらも前とちょっと違っていました。畳みかけるような異様ワールドがどんどん展開していく『伝説の組長』…シュールです。『高津の富』は古典なのに、またしてもどんどん妄想世界にはまっていく『まっちゃん』、これはもうたまさんの独壇場!

 百栄さん、知らなかったので油断してました。じっくりほっこり行くのか…と思いきや、やっぱりどんどん変な世界が展開されていく『今時の作文』。『マザコン調べ』では『大工調べ』のあの名啖呵の調子で、イっちゃってるオバさんの奇天烈啖呵(そして息子のボケ)が炸裂。お…おかしいっ。

 お二方ともそれぞれに個性的で爆笑モノでした。わたくしはツボにはまって笑い転げましたが、古典に慣れている年配の方は大丈夫だったのでしょうか?
 こんな大胆な催しをしてくれる小牧のこの会、是非また足を運びたいと思ったのでした。…今度はも少しましないでたちで…。
 
 御一緒してくれたのはtomoさん。伊勢木綿にバティクの帯で、木綿ながらきちんとしたいでたち。わたくしヨレヨレでごめんね。また御一緒してね♪


うつくしいもの&おいしいもの

2009年09月09日 | キモノイベント

 トンボ玉作家のふちこまさんが半年ぶりに名古屋におみえになりました。
 前回の『おとなのひなまつり』に続く、ふちこまさんを囲むキモノ乙女の会第2弾、はじまりはじまり~。
 
 今日の着物:雪輪夏お召し(ぽんごちゃん)
 今日の帯:ツインお釜のおすピー昼夜帯(すうざんや)
 今日の半襟:紫楊柳クローバー刺繍半襟(るびーぶる)
 今日の帯揚:白地に飛び絞り紅葉帯揚(きむら)
 今日の帯締:黒に赤三部紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん)
 今日の簪:金巻きトンボ玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:紫ユキウサギ(まねきや)
 今日の草履:パナマ台青花緒(松屋)

 まずは、丸善の『トンボ玉・ランプワーク展』へ。
 エスカレーターを降りると、目の前の喫茶室でtomoさんとmayさんが一休みしていました。
 なんとtomoさんはすでにお買い上げ。
 
 三重県在住のトンボ玉作家さん、川北さんの作品。季節を移した繊細な作品が多くてわたくしも大好き。そしてこれは…かわいいっ。面白いし、いいわ~。
 「葉さん好きそうだと思って、先に買っちゃったー。まだ色違いがあったわよー」
 「他にもたくさん、すっごい素敵よー」
 期待が高まります。こうしちゃいられないわ。おしゃべりもそこそこに、ひとり展示場へ急ぎました!

  さて、展示場。うわーーー。すごいーーー。
  お久しぶりのふちこまさんに、挨拶もそこそこにやっぱり作品に見入ってしまいます。うつくしいものが、一堂に会して・・・迫力です。
 そうしているうちにずずさん・おーこさんもみえて、やっぱり魅入られ、見入っています。
 
 季節は9月の頭、難しい季節をみんなそれぞれに着こなしています。良いわぁ華やかで。
 
 ちなみに、mayさんの帯留は前回もとめたふちこまさんの作品。ゴージャス着物にも合いそうだけど、カジュアル着物にもすっきり馴染んでmayさんカラーですわ。

 あれもいい、これもいい、ああみんなすてきーーーと皆が逆上している中、おーこさんは早々に「わたくしは、これ」とお気に入りを決めていました。
 
  綺麗な深い緑色、繊細な細工。小さな玉の中に奥深い世界が広がる…ふちこまさんの面目躍如な作品。しっとりとしたたずまいは、おーこさんの雰囲気にぴったり。

 わたくしはと言えば…前回からずっと気になっていた『ねじねじ帯止め』を手に取ったり、置いたりを繰り返していました。
 
 確かにいいんだけど…改めてみると、なんだか大きすぎるような気がするのです。今は薄いものを着ているからなあ…袷のたれもののボリュームなら釣り合うけれど…うーん、何だかよくわからないわ…。
 迷いつつ、ぐるぐる。川北さんや、ふちこまさんの御主人小暮さんや、他の方の作品も手にとって見たり…けれどもやっぱり『ねじねじ』に戻っていくのです。
 傍らには、それよりもだいぶ小さい『ねじねじ』もあり。今のコーデならこっちの方がいいのかなあ?でも、袷ならぜったい大きい方、似たようなのをふたつ買うのももったいないし…などなど、心は揺れます。
 
  さらにヘタレにも、その上の朱色の玉にも心が揺れたり・・・あああっ。

 「葉さん、今のコーデでも大きい方が映えるわよ」
 ふちこまさんが、横からアドバイスして下さいました。
 「そう?…帯周りだけ見てもわからない…全身映る鏡で見てみて良いかしら?」
 会場を出たところに、全身鏡があり。『大きいねじねじ』を持って、ダッシュです。
 ・・・ほんとだ。全身で見たら、バランス別に変じゃない。むしろ、涼しげなのにゴージャスになるわ。
 陥落。心が決まりました。やっぱりでかい女はでかいもんをつけにゃーねー。
 心が決まりきちんと自分のものにすると、自然とにまーーと笑えて来ちゃいます。うれしいなあー。

 向こうではmayさんも「にまーー」としておられます。今日はみなさんに勧めるのに熱心で「買わないかも?」とか言ってたmayさん。でもやっぱりさすが。
 
 川北さんの牡丹!なんて繊細で緻密な…。しかも、ちょうちょだわ。
 「このちょうちょにヤられたの~」とmayさん。

 
 川北さんをかこんで、「にまーー」シスターズで記念写真。


 さあ、そろそろ時間です。宴会に行きましょう!
 場所は前回と同じ錦の名店『加寿也』。さぁ、どんなお料理を作ってくれるでしょう!期待が膨らみます。
 
 加えて、今日の宴の目玉はこれ!
 ふちこまさんの御主人・小暮さん作のコアガラスぐいのみにてお酒を飲もう!
 右上のひとつは前に求めたわたくしの家宝、あとはふちこまさんが御自宅で使っていらっしゃるぐい飲みを貸して下さいました。
 お酒は、開春の活性にごりと龍勢の純吟無濾過生を用意。活性にごりはシュワシュワで飲みやすく、龍勢はしっかりした味わいのお酒。注いだ眺めも違います。
 
 朧の桜と、冴えて浮かぶ桜…。
  「小暮さんの器を実際に使えるなんて~」
 おーこさんが感激しておられます。実際にトンボ玉を作り、ガラスを扱っておられるおーこさんには、この器がどれほどの技術と精魂を要して作られたものか、身にしみてわかるのですね。経験があるって、人生を深くするなあ。

 そして、お料理。突き出しに続いて、お豆腐の石ラー。
 

 そして、秋の味、秋刀魚がいろいろに。

 なめろう・塩焼き・柔らか煮。
 なめろうは『ザ・酒の肴』とも言いたいような味わい、生姜と葱、それに味噌の風味が秋刀魚の味わいと一緒になってお酒を呼びます。
 塩焼きは…これ、実は半身。見た目は一匹なのに裏がない。女子を気遣ってくださった一品。家庭ではできないかりっふわっの火加減も嬉しく。
 柔らか煮は甘辛い懐かしい味、骨まで食べられちゃう。


 そして、鱧二種。
 なんて嬉しい松茸と鱧の土瓶蒸し~♪松茸の香りは秋の空気を連れてきますね。鱧は骨切りも鮮やかに舌に嬉しく。
 鱧南蛮、鱧の滋味と板さん謹製南蛮酢&タルタルソースのハーモニーが!

 
 「うわ、おいしー」「きれー」御馳走いただきつつ器愛でつつ、あれやこれやと話に花が咲き。
 
 着物の話、トンボ玉の話、家族の話、料理の話、お酒の話、そのほかにもいろいろいろいろ…話はつきません。
 
 おまけで板さんが出してくれた牛肉のたたきは舌がとろけるようだし。
 
 器はお酒を入れてますます存在感を増すし!
 いや実際コアガラスの器、こんなに繊細なのに、持った感じは案外しっかりしていて、使っていてあやうい感じがしません。飾るものでなく、実用のものなのですわね。そういうのがわたくし好きなのです。

 そろそろおなかもぱんぱん、時間も…という頃になって、板さんがやらかしてくれました。
 
 ほっかほかの豚汁に続いて、豪華海鮮丼!こ、これはゴハンよりも上に載っている刺身盛のが多いくらいだわっ!
 新鮮なお刺身の数々、板さん製イクラ…これは、コレを肴にまだ飲めということだなっ!!

 わたくしは取り乱してお酒の追加を頼みましたが…ふちこまさん以外のみなさんは電車の時間があるということで、海鮮丼はお持ち帰り。記念写真を撮って、名残を惜しみつつ家路を急いだのでした。

 わたくしどもはもちょっと飲みました・・・(笑)

 美味しい楽しい、濃密な時間でした。
 ふちこまさん、またしても素敵な作品をどうもありがとう。御主人にもよろしくお伝えくださいませ。またあっちかこっちで会いましょう!
 板さん、またしても美味しい料理をありがとう。みんな満足してくれてわたくしも嬉しい。おかみさん、おそくまでありがとうねえ。
 カメラマンオットは宴会の途中で現われて、食事もそこそこに写真とってくれました。すぺさるさんくす。

 そして、共に時間をすごしたキモノ乙女のみなさま。いい時間でしたね♪宝物も手に入れたし!また、一緒にいろいろ楽しみましょう!ありがとうーー。


ひさびさに『きむら』

2009年09月07日 | 今日のキモノ

 先週のこと、大阪からmikaさんが来てくれました。せっかくなので、mayさんことりちゃんも一緒に土曜日はウチで宅宴会。そして、翌日曜日には名古屋にお出かけです。お目当ては大須&『きむら』!

今日の着物:『みやこちゃん』宮古上布(きむら)
今日の帯:科布名古屋帯(きむら)
今日の半襟:絽白半襟(長襦袢についてた)
今日の帯揚:絽薄紫(金沢のえり華)
今日の帯締:薄紫夏帯締(金沢のえり華)
今日の簪:朧月(竹蔵龍)
今日の足袋:麻夏足袋(なでしこ)
今日の草履:パナマ台青花緒(ヤフオク台に松屋花緒)

 今日のコーデは『達人セット』です。どちらも去年『きむら』で求めたもの、宮古上布に科布の帯なんて、まるで着物の達人みたい~ということで。まだきむらのおばちゃんに着たところを見てもらっていなかったので、これ着ざるを得ず、というところで。
 この日はまさに夏!という感じのとても暑い日でしたが、肌襦袢も長襦袢も麻・そして宮古上布という組み合わせ、風が体を吹き抜けていってたいへん爽やかだったのでした・・・でも、暑かったけど。

 mayさんとmikaさんは前の日からウチにお泊りで。3人同じ部屋できゃあきゃあ言いながらキモノを着ました。補正とか、帯結びのやり方とか、それぞれいろいろで面白い!

 まずは大須に行って、いつも鞄をのぞく『TAO』やmikaさんが見つけた雑貨屋さん『OrganFan』を冷やかし、『ぶりこ』。

 時分どきなので、お店の前でしばし待つ。

 やっと席について一息。メニューを見ます。グリーンカレーもハンバーグのプレートも美味しそうだけど…暑いしなんか食欲ないなあ。

 というわけでこういうことに!ハートランド&夏パフェ。変な組み合わせだけど後悔なし。ぐぐっと飲んだ一口目のビールはとっても美味しかったわ♪

 さあ、そして『きむら』へ!
 お店に着くと、ぶるちゃんとお知り合いの親子連れの方がもうみえていて、にぎやかに着物をひろげていました。なんでも、『玉の輿に乗って引退した夜の街の元ナンバーワン』から、大量に仕入れたそうで…。積み重なった畳紙の中からは、ほとんど着ていないような綺麗な訪問着付け下げが続々と現れます。こ、コーフンすべき眺めだわ!!
 わたくし、秋に結婚式によばれているのです。着るキモノがないとは言いませんが、わたくしのキモノってどこか『笑える』もんで、きちんと結婚式ってことになるとなーんかふざけているの。この際、まぢめなキモノを!!
 というわけで、気になったものを選りだして羽織ってみました~。
  
 どぉ~?普通で素敵よね。まるで『美しい着物』みたいだわー。
 …とか言いつつ羽織り……いいなぁ~とも思うのですが、どうも心の琴線に触れませんの。だって…笑えるところがないんですもの…って、ちゃんとふざけてないキモノを買うつもりだったのに!でもー。
 とってもお買い得なんです、かのナンバーワン嬢は身長160センチ、それに直接『きむら』が買ってるからとってもいい訪問着なのにお値段も4万前後。すごくお買い得なんですがーーー。

 「おばちゃん・・・・やっぱり、ちょっとわたくしじゃないみたい」
 「まぁ葉さんはモノガタリがあるのが好きだからねー。こんなんはどう?」
 勧めてくれたのは、アンティークの丸帯。精巧な織が今では見られないなんともいい感じ…お値段もいいお値段(汗)…しかも、丸帯だから重くて締めづらいし…でも、これ好きだーー。

 迷っていて、ふとひらめきました。この丸帯から袋帯を2本作ったら。軽くなるしお安くなるのでは?そうおばちゃんに言いましたら、横にいたお客様のマダムが「そのもう一本わたしがいただいていいかしら?気になっていたのよ」
 その場で商談成立!願ったりかなったりで、丸帯改め袋帯、買うことになりましたー。手持ちの訪問着にこれを締めて結婚式・・・ちょっとコセイテキだけれども、やっぱりそのくらいじゃないとわたくしじゃないもんね。と自らを納得させます。

 みんなそれぞれに広げたり羽織ったり、品定めしておしゃべりして、あっという間に4時間ほどがたちました。
 この間に、mayさんはまたしてもすんごいものをお買い上げになってるし。これは、御本人のブログを見ていただくのがよろしいでしょうな。すっごいです。
 ことりちゃんも、ナンバーワン訪問着に目がハートものを見つけて、思わずお買い上げ。
 mikaさんも大島紬をおばちゃんに出してもらって、2枚を羽織って悩んでいます。「こんなん、見つけちゃったんですうー」
 
 衿先の裏に、行水使ってる女の人と、何か踊ってる女の人の絵が描いてあるー!
 常々「笑わされたら負け」と言ってるmikaさん。気持ちは良くわかります。ていうか、わたくしがコーデのどっかに『サゲ』を求めるってのはmikaさんの影響が大なのだ。
 見えないところにひそかに笑いポイントがある!これは、大きい。…んだけど、もういっちょのほうがmikaさんお似合いだし・・・・。
 悩んだ末にmikaさん、『お似合い』の方をお買い上げ。うん、たぶん正しい決断でしょう。でも、笑えるのんの吸引力はすごいよねエー。

 そんなこんなでそれぞれに買い物をして、満足と軽い虚脱感と共に『きむら』を辞したのでした。
 ちなみに『アンティークの丸帯→袋帯』のほかのわたくしの戦利品はコレ↓
 
 画面下から、絽の刺繍半襟・源氏香刺繍半襟・ハギレ、そしてドクロ柄のこれは…長襦袢地だと思って飛びついて求めたのですが、家に帰って測ったら長さ6mしかなくって…肩裏だったみたい。ドクロの長襦袢~♪と思っていたのでちょっとがっかり…でも今は、ハッカケにしちゃおう!と思いついてちょっとニヤニヤしています。

 キモノ仲間とわいわい、久しぶりの『きむら』。前からお連れしたかったmikaさんにも楽しんでいただけたようで幸いでした。また行こうね~。

 丸帯の袋帯が出来上がるのは1ヵ月後くらい。取りに行くのがまた、楽しみです。そのときまでに残っていたら、もしかしたら…と思う着物が、あったりなかったり・・・うう、危険だー。