キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

みゆき仲間と

2010年04月30日 | 今日のキモノ

 キモヅカの翌日、日曜日はお昼から宴会でした。もう10年ほどのつきあいになる『中島みゆき』ファン仲間。ひとりは赤子連れ。みんなカジュアルな洋服姿で来ることがわかっていたので、こういうときは木綿ですね♪

 今日の着物:片貝木綿2号(彩匠さんで反物を求めて和裁教室で縫った)
 今日の帯:市松チューリップ帯(きもの・なかむら)
 今日の半衿:薔薇の蕾ハギレ(和裁の先生にもらった)
 今日の帯揚:ココア色帯揚(近所の安売りやさんで買った)
 今日の帯締:大須骨董市
 今日の足袋:黒に白リボン(まねきや)
 今日の草履:コルク台黒銀市松花緒(松屋)
 今日の簪:ローズクォーツ桃簪(ヤフオク)

 今日はいつもとちょっとちがう形に髪を結ったので、メモ。


 昼から宴会したのは、名古屋駅近くのルーセントタワー内『ナゴヤオイスターバー』。生牡蠣・焼き牡蠣・牡蠣フライ・ガーリック焼きで7種類の牡蠣が味わえるコースが3300円というリーズナブルなお値段。しかも、お味も満足~♪産地ごとの味の違いも堪能いたしました。おしゃべりにも花が咲き、スパークリングワインが気持ちよく進みます。

 昼間っから気持ちよく酔っ払い、さらにカラオケで『みゆき』そのほか歌い倒して外に出るとまだ明るく。とっても背徳な気分で(ちなみにわたくしのIMEは背徳をハイ得と変換しました)外に出たことでありました。

 土日と遊び倒してエネルギー充填。やっぱり外に行かないと元気出ませんねえ、わたくしという女は。
 みなさま、今後ともどうぞお付き合いくださいませ。遊ぼう♪

 

 

 


キモヅカ・スカピン!

2010年04月26日 | キモノとわたくし

 久しぶりの更新だというのに、何のことやらなタイトルで失礼いたします。
 えー、キモヅカは『キモノで宝塚』、そして『スカピン』は演目名『スカーレット・ピンパーネル』の略でございます。
 なんだかもやもやっと逼塞していたこのひと月。ふさいでいるからキモオデしないのか、キモオデしないから気持ちがふさぐのか、閉じ篭っておりました。
 さあ、鬱々気分を吹き飛ばすキモヅカはじまりはじまり~~! 

 今日の着物:青色錦紗小紋(ヤフオク着物を洗い張り・縫い直し)
 今日の帯:蝶々昼夜帯(ヤフオク羽織を洗い張りして帯に仕立て直し)
 今日の半襟:波模様緑半襟(蝶々昼夜帯を作った残りのハギレ)
 今日の帯揚:抹茶色縮緬帯揚(祖母のもの)
 今日の帯締:緑三部紐(きもの・なかむらさんのおまけ)
 今日の帯留:ピンクの薔薇(ドイツの雑貨屋で買ったオーナメントに金具をつけた)
 今日の簪:銀粘土蜘蛛の巣(キョウコちゃんに作ってもらった)
 今日の足袋:緑古典模様(まねきや)
 今日の下駄:赤い花緒のじょじょ(松屋)
 今日のバッグ:緑蝶々袋(蝶々昼夜帯の残りでことりちゃんに作ってもらった)

 のっけから「誰が鬱々気分だったって?」と訊かれちゃいそうなはしゃぎポーズで失礼いたします~。いやもう、これがヅカの力なのですわ。まぶしいほどに前向きなエネルギーにあふれたところ、それが宝塚歌劇。さらに麗しいキモノ友達とご一緒ですもの、鬱気分など一気に吹き飛んじゃったのです♪


 その、麗しのキモトモ。愛知からにっぽんちゃんとわたくし、三重からmayさん、大阪からこけしさんとkaoさん。
 朝早いのにがんばってキモノを着たにっぽんちゃん、小粋な紬に羽織が可愛い。mayさんは新緑を思わせるさわやかな紬姿。こけしさんははんなりした柔らかものをなんてしゃっきりスマートに着ていらっしゃるのでしょう。kaoさんは、何といっても紗羽織がかっこいい。垂涎ものをさらっと着ていらっしゃるのが憎いくらい!

 さて宝塚歌劇。
 今回は4月と言うことで、音楽学校を卒業したての新入生の挨拶口上からはじまります。緑の着物に袴をきりっと着付けたお嬢さんたちがすらっと舞台に整列し、代表の3人が緊張しきった面持ちで口上を述べ、そして宝塚の歌。なんていじらしく、ういういしい。
 『清く・正しく・美しく』…外の世界ではもう陳腐に成り果ててしまっているこの言葉が、なんともまともに真っ当に響いてきて心を洗います。

 そして、舞台。
 『スカーレット・ピンパーネル』は『紅はこべ』と言えば「ああ」と思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。100年ほど前に書かれた人気小説で、何度かドラマにもなっている。フランス革命後の混乱期を描いた波乱万丈の愛と冒険のドラマです。
 革命後政権をとったロベスピエール一派は粛清を繰り返し、世の中はかえって乱れて行きました。その中、ゆえなく処刑されていく貴族達を助けるために立ち上がったのがイギリス貴族のパーシー、またの名をスカーレット・ピンパーネル。その妻マルグリットとの愛憎、敵役の革命政府幹部ショプランとの戦い。物語の世界に引き込まれていきます…。


 あっという間に第1部終了、幕間にはこけしさんが用意してくださったお寿司をいただきつつおしゃべり。こけしさん・にっぽんちゃんは前にもこの演目を見たことがあり「ショプランの憎々しさがもっとほしいわ」など目の付け所が違います。他にもいろいろ解説してもらい…「歌舞伎のイヤホンガイドみたい、聞いてると倍楽しいわ」とkaoさん。まったく同感です。

 第2部は1部に増してどんどん展開していくドラマ、華やかな宮廷シーンもふんだんに、これぞ宝塚!という時間でした。ハラハラさせて・・・でも大団円!胸のすく結末。面白かった!

 そして、さっき挨拶した新入生たちがロケットダンスを披露します!みんな綺麗に舞台化粧をして、けれどやっぱり緊張しきって笑顔は顔に張りついたよう。いっせいに振り上げる脚は若々しく綺麗だけど、まだなんとなくぽちゃっとしている。
 一生懸命、本当に一生懸命に踊っているその姿を見ていると、どうにも目頭が熱くなっていけません。おばちゃんこういうの弱いの、ダメなのー。

 フィナーレは出演者たちの歌とダンス。ヒロインを演じたひとはほんとに踊りが上手い。いえ、みんな上手いんですが、ほれぼれ見てしまいます。
 大階段を下りてくる、ひとりひとり。悪役の人も今はにっこり笑って明るいオーラを振りまき、そしていっそう強い光を放つ主人公の人。舞台の端から端までずらっと並んで、客席に生きるエネルギーを降り注いでくれました。
 幕が下り・・・「よかったねー!」「よかったー!」言い合います。ああほんとに元気が出た・・・!

 終演後はお茶とおしゃべり。3時からの公演を観にみえた大阪のFさんと京都のFさんとも合流して、話に花を咲かせます。おふたりとも大変に美しい人で、お知り合いになれて嬉しい。
 おふたりはお昼ごはんを私たちはお茶とケーキを。
 
 公演特別メニュー、サーベルつき。
 
 「にっぽんちゃん、戦おう!」

 Fさんたちがお芝居を観に席を立った後も、キモノの話・宝塚の話と話は尽きません。いつも思う、もっと時間があったらなー。

 名残を惜しみつつ席を立った後もまた遊ぶ。

  オスカルとアンドレになるmayさんとわたくし。こういうことをするのは慣れっこのわたくしたち、ポーズに照れがございませんでしょ。


 こけしさんとkaoさんにもオスカルとアンドレを強要するわたくしたち。うん、お二人も決まっているわ。でもまだ照れがあるわね(笑)。
 きゃあきゃあ笑いながらはしゃぎながら、ウキウキした気持ちを持って帰途についたことでありました。すごく楽しかった!元気出た!
 チケットをお世話してくれたにっぽんちゃん、ほんとうにありがとう。mayさんこけしさんkaoさん、またゆっくり会いましょう!

 
 まだ肌寒かったけれどすっきり晴れていて、八重桜はじめスミレや山吹など花も綺麗に咲いていて。生きてるって素晴らしい。そんな一日でした。やっぱりヅカはいいなあ。キモオデはいいなあ。