キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

載りましたわ

2006年10月30日 | キモノイベント

 9月18日の記事『キモノde大阪』にて、空堀で新聞記者に取材されて写真を撮られた話を書きました。その写真、新聞に載りましたよ!

 2006年10月28日、朝日新聞の夕刊、大阪版です。mikaさんに教えていただき、関西の友人に画像を送ってもらいました。ありがとう~>モモさん

 赤い帯を締めている後姿が私です。激しくシワシワなのは、座敷のせまぁい席でずっと座っていたから‥と言い訳。木綿ですし‥。うーん、かっちょわるいよー。
 右がmikaさん、真ん中のお嬢さんはこの場でであったひと。「談笑している雰囲気で」と言われ「どこからみえたの?」などと社交会話を交わしておりました。
 この自転車が走っている坂も何度も昇り降りさせられたのですが、そっちの写真は使わなかったのね。あと、生年月日まで訊かれたのは何のためだったのか。「瓦屋根の門にたたずむ」って、ここでたたずめ言うたん、あんたらやん!

 着物イベント『きものdeからほり』。この日この時は私たちしかキモノ、いなかったんですよね。「きっとキモノだらけみたいな記事になるよ」と言い合っていたのですが、そんな感じでもないかな。建物の雰囲気ともあいまって、街の生活に溶け込んでいる感じですね。これがプロの目ってやつでしょうか。
 なんだかんだいうておりますが、実はけっこううれしがっているわたくし。お調子者でございます。


わたしのきもの道 着つけ教室編その7 アホかと言えない

2006年10月29日 | キモノとわたくし

 前回までのあらすじ:着つけ習って4ヶ月目の葉。おっちょこちょいが発動して『きもの道コンテスト(仮称)』に出ることになってしまいました。

 翌週。先生は大荷物を抱えて教室に現われました。荷物の中身は大量の黒留袖。手持ちの黒留めから大き目のものを選んできたそう。全部私物だそうで、着つけ教師を30年もやっているとこうなるのだそう‥なんか怖いぞ。

 それはともかく、本番で使う用の黒留を選ぶべく、片っ端から羽織ってみます。シンプルなもの、豪華なもの、モダンなもの。黒留と一口に言ってもいろんな柄があるものです。まずはサイズ優先で選び、数枚着てみますが‥先生は首をひねっています。

 「ピンと来ないわぁ。なーんか、イナカっぽいのよね。あなた、黒似合わないわね。黒は誰にでも似合うのに、不思議ねぇ」
 ・・えーと、わたくし今、暴言を吐かれたのでしょうか?でも先生の表情には一点の曇りも邪気もなく、無心に心情を吐露したのがありありと。ずーーん。落ち込むわたくし。

 「やっぱり似合うもので出ないと、着姿の評価が下がるのよ。そうだ!来週サロン会があるの。黒留袖もたくさん出ますから、どうかしら?やっぱり『きもの道コンテスト(仮称)』ともなると、これをいい機会にってお誂えされる方も多いのよー」

 冗談はよしこさんっ!そんな金は無いっ!!ていうか『いい機会に』って何なんだ?たかが宴会芸の習得のためにそんな出費をするアホがおるかいなっ!!
 ‥とは言えないヘタレなわたくし。
 「そ、それはちょっと‥。そんな余裕は‥」
 「『きもの道学院(仮称)』のサロン会は製造元直通だから、普通の呉服屋さんでお求めになる半額以下よ。半年に一度のサロン会で、いつも私、2~3枚は着物を作るの。みなさんも前のサロン会ではお値打ちに買い物なさったのよねっ!」
 先輩たちは曖昧な笑顔で頷いています。‥買ったんかいあんたら‥
 
 「でも、ウチには子供もいませんし‥甥姪もまだ小さくて‥黒留袖、作っても着る機会がありません~」
 「なら、色留袖をお作りになるのはどう?やっぱり『きもの道コンテスト(仮称)』ですもの、良いものを着てお出になりたいでしょ」

 こういったことを言う先生にはやはり邪気のかけらもないのです。マージン目当てのセールスとかではなく、『きもの道コンテスト(仮称)』というのがほんとうに『それほどのもの』だと信じており、そうであるから『よいものを着て出る』のが私のためだと心から思っている様子。あー‥困ってきました。善意に対して無下に「アホか」とはなかなか言えません。それがたとえ的外れであっても。

 「いえ別に‥あ、色留袖なら私、親が作ってくれたものを持っていますし‥」
 「ああ、そうなの。ひとつあるのね」
 先生はやっとちょっと諦めてくれました。

 「コンテスト、色留袖で出る方も毎年少しはみえるのよ。数が少ないから目立っちゃうけどね。でも、練習すれば大丈夫よね。よし、それで行きましょう。あなたの色留袖、来週持ってきてみて。」

 大丈夫って、練習する前から言われても‥。わたくしとしては、似合わなくても目立たない方がいいんですけど‥。多少イナカっぽくても、舞台で恥さえかかなきゃいいわけで‥。「5分で着られる」ようになるのが重要で、別に評価とかどうでもいいんです‥。とは言いにくいよなあ‥。
 わたくしが「‥。」と逡巡しているうちに、先生はすべてをしゃんしゃんと決めてさっぱりした顔になっています。あうー。

 「ぁ、それからサロン会にはやっぱり行ってみてね。『きもの道ランジェリー(仮称)』もお安く出ているし、小物も要るでしょ。目の保養にもなるわ。ハイ、招待ハガキ。入り口で私の名前を言ってね。」
 「はい‥」
 コンテストに出るとて特別にお金をかける気は全くなかったのですが、最小限の小物はやっぱり必要のようです。あと、『きもの道ランジェリー(仮称)』ねぇ。うーん‥。

 「そうそう、これお貸しするわ。去年の地区予選の模様。舞台の様子を見ておいでなさいな。それから、コンテストの合間のショーもぜひごらんになって。素晴らしいわよー。」
 先生は一本のビデオを貸してくれました。
 このビデオ、家で再生したわたくしはのけぞることになりました。(次号に続く)


私のきもの道 着付け教室編その6 おっちょこちょい発動

2006年10月28日 | キモノとわたくし

 それは8月下旬のこと。わたくしは着つけ教室でもたもたと二重太鼓の練習をしていたとき。

 「今年のきもの道コンテストに出てみたい方はいない?」先生が皆に呼びかけました。
 「振袖の部・留袖の部・カジュアルの部とあるの。みなさんはミセスだから振袖はなしね。留袖とカジュアル、ひとりずつ誰かいらっしゃらないかしら?」 みんな、なんとなーく先生の顔を見ないようにしています。出たくはありません~という空気が教室に漂いました。

  「コンテストではね、きもの道ランジェリー(仮称)か長襦袢で舞台に上がるんですよ。そしてお着物を羽織った姿から、合図でいっせいにお着物を着て帯を結ぶの。振袖で7分、留袖で5分、カジュアルで3分くらいね。でも、速さではなくて着姿の美しさを競うのよ。どうですか?上達するわよー」
  「全国優勝したら、きものクイーン(仮称)として海外旅行にいけるのよ。副賞で素敵な着物や帯ももらえるの。今回の地区予選でも、上位入賞したら着物か帯かあたるわ。いいわよー」
  「どうかしら~」
 先生が熱心に話すほど、教室の空気は「やだよー」という色に染まっていきます。

 「私は着付けの教師を30年やっていますけど、これまでは毎年生徒を出場させていたのよ。みんな入賞して、中にはクイーンになってフランスに行った子もいたわ。でも、今年は誰も出る子がいないの。皆さんの中で誰か、出てくれないかしら?」
 お勧めモードから懇願モードに先生の声色が変わります。教室の空気はますます重く。でも、わたくしはのんびり帯締めを結んでおりました。だって、習い始めてたった4ヶ月。教室の半数は1年以上、なかには3年ほども通っている人もいるのですから、出るとしたらそっちの方でしょう。先輩は袋帯も名古屋帯もちゃんと結べてるもの。私はどっちもあやしいもの。

 「誰か出てくれないと困るのよねぇ。背の高い方は舞台映えするから特にいいのよ‥あなた、カジュアルの部に出てくれない?」
 指名されたのは、教室でいちばん若い20代の若妻ちゃん。困惑した顔をしつつも引き受けました。まぁ彼女は1年以上通っているし、『きもの道学院(仮称)』が催したきものショーにもキモノモデルで出たそうだし、適役でしょう。

 留袖の部は誰かいな~とお向かいの先輩たちを眺めていると、先生はくるりとこっちに向き直りました。
 「そして留袖の部はあなた!葉さん、出てくれないかしら?」 
 先生の視線はまっすぐこちらを見ています。えーーーーっ。まぢかよ。

  「そ、そんな無茶な。私まだ袋帯、まともに結べません。着物も‥5分なんてとてもとても‥」
 「コンテストまであと3ヶ月あるわ。5分って言ったら短いように思うでしょうけど、無駄な動きをせず、流れるように着ればいいだけよ。その美しい動作も審査対象になりますからね。練習したらできるようになるわよ」
 「む、無理ですぅ~~それに私、黒留袖持ってませんし‥」
 「大丈夫!私が貸してあげるから!出てくださいな!!」
 「で、でもやっぱりできるような気が全然しません‥」

 この段階で私、着物を着て帯を締めるのにたっぷり30分はかかっていました。5分で着るなんて、別世界の話です。練習すればフルマラソン走れるようになるからオリンピックに出なさいと言われているようなものです。無理だワニの腕立て~。

 でも先生は自信たっぷりなのです。
 「大丈夫!あなたとても熱心ですもの。大丈夫よ。着つけ教師30年の誇りにかけて、絶対あなたを仕上げて見せるわ!ここで特別にいろいろ教えてさしあげるわよ。決して恥はかかせない!絶対大丈夫!!」

 私の『熱心』はキモノ着て遊びたいがためであって、コンテストに出る類の『熱心』とは種類が違うと思うのですが‥しかし、先生があまりにも自信たっぷり言うので、なんだか興味が沸いてきてしまいました。

 ほんとうに、そんなすごいことが自分にできるようになったとしたら、こいつぁすごいぞ。「特別にいろいろ」習うのも面白いかもしれない(それにお得だ)。失敗したとて失うものは何もないし、もしもできたなら儲けもんだ。得がたい経験だ。‥やってみちゃおうかな?
 ‥おっちょこちょいが発動されたようです。

 「わかりました‥やってみます‥」
 「まぁ!ありがとう~。がんばりましょうねっ!!あなたたち!!」 

 先生は目を輝かせています。あ~あ、喜ばせちゃったよ。
 わたくしは「ほんとうにできるのか?」という不安と「これから何が起こるんだろう?」という好奇心が半々の気持ちでした。
 そして、(5分で留袖着られるようになったら宴会芸になるな。「一番、葉、留袖着まーす!」なんちて)などと能天気な想像をしておりました。


私のきもの道 着付け教室編その5 ハッピーサマーウェディング

2006年10月26日 | キモノとわたくし

 久しぶりの『私のきもの道』です。これまでのあらすじ‥2年前、2004年の話です。かねてからキモノが好きだった私、念願かなって4月から着付けを習い始め、6月にははやキモノでお出かけしていい気になっていました。

 そんなある日。私のところに、ステキなお誘いが飛び込んできました。
 ”酒仲間のみかんさんがこの度めでたくご結婚されるので、その披露パーティーを8月1日にやります「和装推奨で」!!いかが~。”

 みんながキモノで集まるなんて。しかも結婚披露の宴で。ワンダホー!!。うきうき気分で参加の返事をしました。この会の幹事に、mikaさん・あなんさんがいたわけです。酒仲間だったおふたりとの、キモノ仲間はじめでもありました。

 さてこの会、和装推奨ということだけどどのくらいのドレスコードで行ったらいいのかな?普通の披露宴なら「付け下げ以上」ということになるんだろうけど‥と思いつつその辺を問い合わせてみると「フォーマルでどうぞ~」との幹事のご返答。そうかフォーマルか。ならば袋帯ね!燃えてきました~。

 自分で着られるようになる前からキモノは好きだったわたくし、数年前結婚することになったとき、結納用に絽の付け下げと紗の袋帯を誂えていたのです(あっぱれ働くオンナの心意気)。その時着せてもらって以来ずーっとしまいっぱなしだったけど、今ようやく紗の袋帯、締める機会が来た!って、まだ自分では締められないけどその日までに着付け教室で習っちゃえばいいや~(能天気・楽観的)。

 着付け教室では、個人的に習いたいことの希望があれば対応しますよ、と言われていました。それで6月終わり、まだ名古屋帯ももたもたしていたにもかかわらず、先生に「披露宴に出るので袋帯の結び方を教えてください」と申し出ました。
 「まぁ、夏なのにキモノで行くの!えらいわね~」先生はニコニコと教えてくれました。

 (余談ですが「えらいわね~」ってこれに限らずキモノ着ていると、特に年配の方によく言われます。でも何がえらいんだ?欲望に忠実であるだけなのですが。同じ欲望に忠実な行動でも、酒飲んでて「えらいわね~」と言われたことはありません、なぜだ。)

 どうも、先生はこのことで私をかなーり熱心な生徒だと思ってくださったようです。熱心は熱心なんですが、先生の思う熱心と私の実態とはズレがあるように思うのですが。そして、これが更なる悲劇を‥(伏線)。

 一ヶ月ちょいの練習で、まぁまぁ着られるようになり、披露宴には予定通り紗袋帯を二重太鼓に締めてでかけました。
 このとき初めてオフラインで逢ったあなんさんmikaさん、そして幹事をしている女性たちの着姿はちょっとした衝撃でした。コーディネイトだけでなく、キモノを着てきびきびと立ち働く姿がとてもいい感じで、自分もこういう感じでキモノが着たいなぁと改めて思ったのでした。
 また、あなんさんが着付けた花嫁さんも、古典的なのに個性的で、いつまでも見ていたいくらいでした。
 そして、何十人もの参加者が男女とも皆和装で集っている、この心躍る眺め!
 美味しい料理と飛び切りのお酒とともに、和装の華やぎでほんとうに心うきうき、みんな幸せいっぱいな披露パーティーでした。
 花嫁さんの姿および宴会の様子は、ここに載っています。わたくしがお世話になっているお酒サイト「由紀の酒」のコンテンツです。
 下の写真は、宴果ててのち二次会のカラオケにて。
  
 右から、あなんさん・mikaさん・葉。9月13日の記事と同じ登場人物の2年前。

 夏の和服って、ことさらに爽やかでいいですね。ちなみにこの時と同じ着物と帯で、今年も披露宴に行ってきました。着こなし、少しは進歩しているかなあ。
 

  さて、楽しい夏の結婚披露パーティーも終わり、「キモノって、楽しい!」という思いをますます強くしたわたくしは、前にも増して熱心に着つけ教室で練習をするようになりました。なかなか上手くはならないのですが、なんかもう、着物や帯をさわっているだけで楽しいという状態。
 そんなある日、先生がとんでもないことを言い出しました。「あなた、きもの道コンテストに出てみない?」‥悲劇の始まりです‥
 (次号に続く) 


また葉っぱ着物

2006年10月22日 | 今日のキモノ

 今日も葉っぱ着物ででかけました。帯周りだけ変えています。こうやって見ると、半衿も黒っぽいのに変えたほうがよかったかな。
 和本柄黒繻子帯を角出しに結んだのですが、短くて『角かくし』になっちゃいました。帯締めは平組み雪輪模様、帯揚げは例によって骨董市のハギレ、クリーム色。
 そして、昨日買ったゴブランバッグをさっそく使います!このかばん、デザインも素敵だしいっぱい入っていいですわ~。何せ、四合瓶がすっぽり入っちゃいましたもの!
    

 四合瓶を持って行った先は、錦の割烹『加寿也』。キモノ仲間のmayさん・縫さんと、スペシャルなランチをいただくのです。わたくしたち、白雪ママさんのHPに集うキモノ仲間では異色の酒飲み。さしずめ白雪組酒班。

 『加寿也』さんの昼定食は、本格割烹料理をたいへんお値打ちに味わえる優れモノ。女3人、シアワセな気持ちで飲んで食べて、上機嫌で食後の一枚。

 mayさんのリクエストによって『オバQ』になっていただきました。縫さんはO次郎。マスクの下は隠しちゃうのが惜しいようなにっこにこの笑顔でした!

 mayさんは秋らしい色の紬に花を散らした帯。いつも爽やかな装いのmayさんですが、この帯のように華やかさを加えると女っぽい艶やかさが増していいですわー。
 縫さんはしっとりとした柔らかモノがせくしい。大胆な模様に負けない慣れた着こなしが粋かつ艶であります。

 キモノ女3人飲み食いかつしゃべり。たいへんシアワセな昼下がりでした。 


おはつの葉っぱ着物

2006年10月20日 | 今日のキモノ

 今日はすうざんさんと大須へ。
 まずはカフェ「ぶりこ」でランチ。写真はランチのあと「ぶりこ」前にて。


 この着物は9月に大阪に行った際「中之島きものいち」にて求めた葉っぱ模様の錦紗。今日おはつです。帯は金沢行きと同じ草色雪輪引き抜き帯。『秋』って感じで作ってみました。半衿は帯に合わせた草色の麻の葉。帯揚は紫の雪輪なんだけどあんまり見えませんね。帯締めはオレンジ色。
 あ、そして長襦袢は久しぶりにうそつきでないもの。赤地に桃色で大きく雪輪模様が染め抜かれています。お見せできなくって残念‥でも、錦紗の着物はしなやかで翻りやすく、ふと動いた拍子に裾からちらり長襦袢、見えることがけっこうありました。うん、錦紗の時にはステテコはやめよう(爆)。
 この長襦袢も錦紗。錦紗って、とろりと柔らかく身に添うのですね。なんだか淫蕩な気配さえ漂う官能的な肌触りです。きもちいい‥。



 後はこんな風です。アンティーク着物やさん『善屋』前にて。
 いい感じの雪輪模様羽織があったんだけど、裄が57センチでは‥と断念。

 今日のすうちゃんです。

 今日のすうちゃんはシックな若奥様風。豪華な刺繍の半衿に(あ、手で隠れている!ちゃんと見たい方はすうちゃんのブログへどうぞ)絞り模様の上品な小紋(なのかな?)。ゴブラン織りのバッグはアメリカのアンティーク。‥これをいいなあと思ったばっかりに‥と、それは後の話として、一番目を奪われたのは帯!でした。


 なんとも上品で上等な塩瀬の帯~~!!艶やかな牡丹の花が、浮き上がっているように見えます。いいわあ、うっとり。
 本人は締めている間中、帯の一番いいところを見ることができないというこの矛盾。わたくしは同行者のシアワセをかみしめつつじーーーっと眺めておりました。


『背中丼』

2006年10月20日 | 買っちゃいました

 私は実は買い物が苦手です。物欲はあれど決断力がないのです。「いいなー」と思うものを見つけても、「ほんとにいいの?」「ちゃんと似合う?」「値段に見合う価値がある?」などなど考えすぎてしまって結局買わずに帰り、あとで「やっぱり欲しい」と思って買いに行くけどもうなくなっていて、でも「欲しい」気持ちに火がついちゃった以上収まりがつかなくって似たものを探して買い、しかし似て非なるものなので気に入らずに涙に咽ぶ‥といったことを何度経験したでしょう。
 結局、自分のセンスに自信がないことからすべて端を発しているのです。

 そんな私にとって、すうざんさんは救いの女神(あるいは誘惑の魔女)でした。とってもセンスのいいすぅちゃんが「いいわよー」と勧めて背中をドン!してくれると、確かにそうだなあと納得して買うことができ、素敵なものとの出会いを逃さずに済むのです(そのたびにお財布は悲しいことになるのですが)。
 今日締めていった帯も、春先の骨董市ですうざんさんに『背中丼』してもらったもの。とても気に入っていて、見るたびに買って良かったなあと思います。骨董市にしては高かったので、自分ひとりだったらきっと迷いつつ通り過ぎていたことでしょう。

 さて、今日はそんなすうざんさんと大須。散財せざる能はず!

 『背中丼』 その1

 今日すぅちゃんが持っていたゴブラン織りのバッグ。「いいなー」と言ったら連れて行ってくれたお店『TAO』にて、さっそく『背中丼』。
 大ぶりのゴブラン織りバッグ、50年代のアンティークだけど、作りはしっかりして傷もなし。9800円はお買い得!持ってみたところに「いいわよ似合うわよ、素敵よー」言ってもらって決断できました。
 たくさん入って和服にも合うバッグが欲しかったんだ。うれしいなー。


 『背中丼』その2

 今日の目的は、アンティーク着物の『江口屋』さんに大正時代の着物が入荷したということで、お馴染みさんのすぅちゃんについて来てもらって見せてもらおうということでした。その大正モノは高くて買えなかったのですが(でも素敵だった)、傍らにかかっている羽織を指してすぅちゃん「これ、素敵なのよー」写真には映っていないのですが、羽裏に薔薇が織り出されているのです。アールデコの模様もめずらしく、羽織ってみると色調が今着てる着物にぴったり、困ったことにサイズまで合ってる。「似合う!いいわよー」‥『背中丼』です。4800円、これもしみじみお買い得。
 あともうひとつ帯も『背中丼』があったのですが‥保留中。でも~‥。


 背中丼 おまけ

 これはおまけ。『美女塾』以来メイクにちょっと目覚めて、今日もすぅちゃんにいろいろ教えてもらいました。そして、勧めてもらったのがこの本。値段も安い(780円)し、わかりやすいって。自分ではなかなかわからないので、教えてもらえて助かりました。

 というわけで案の定な散財の一日でした。しばらくおとなしく節約しよう。
 あー、でもあの『江口屋』の帯‥‥。



 


ご近所オフ

2006年10月17日 | 今日のキモノ
 今日は、すうざんさん・ぽんごちゃんとランチ&おしゃべり。近場なので車で出かけました。
                           
 今日の着物は、初めて自分で縫った『カツオ縞紬』。帯は萩模様の昼夜帯、半衿はすうざんさんから、帯揚はchieさんからの、それぞれいただきもの。初使いです。
 帯留・簪はシルバークレイの作品。簪を作ってくれた京子ちゃんが来週皆にシルバークレイを教えてくれるので、作品例として身につけてきました。帯留は、京子ちゃんに教えてもらいながらわたくし自ら作ったもの。
  
  京子ちゃん作の蜘蛛の巣簪(髪型は『大あんまき』←勝手につけた)と、葉作の葉っぱ帯留

 すうざんさん・ぽんごちゃんの着姿も撮らせてもらいました。キモノ雑誌のグラビアか、戦前の少女小説挿絵みたいです。
     

  ランチをいただいた後はぽんごちゃんのうちで京都の情報を聞いたり、箪笥のなかを拝見してコーディネイト話に花を咲かせたり。歌舞伎を観にいくキモノ、披露宴出席のキモノなど、華やかなものをたくさん見せてもらいました。ああ眼福。楽しいひとときでした。どうもありがとう~。

雨でも「きむら」

2006年10月12日 | 今日のキモノ

 11日は、覚王山のお気に入りの古着屋さん「きむら」に行ってきました。

  

  以前にここで求めた葡萄柄の錦紗を着てきたかったのですが、あいにくの雨。こればっかり着ている片貝木綿に『大津絵の帯』ででかけました。半衿は金沢行きと同じ。手抜き。帯留めと根付は竹蔵龍さんとこの『シルクロード』と、『華鯉』『ガラスの雫』重ねづけ。雨しずくの中だけど『水を得た魚』のように勇躍出かけるもんね、という心弾みの表明。『きむら』では、いつも素敵な眼福に出会えるのです。それに、キモノ仲間と会えるのも楽しみ。

  お店に入ると、白雪ママさんすうざんさんことりさんリエさん、そしてうまこさんが来ています。あとからぶるちゃんも現われました。

   

  リエさんは華やかな縞の銘仙に、帯締めのチョウチョ結びも可愛らしく。その手にお持ちのバッグは、ここ『きむら』で求めた長襦袢地からの自分で作ったんですって。
 白雪ママさんはウールの立涌柄の着物に、帯はこれまた自作のリバーシブル名古屋帯。いつも艶やかな着姿で楽しませてくれるすうざんさんは、今回はお洋服。でも何となく大正モダンガールの風情漂ってます。
 ことりさんもお洋服。少女のような姿でした。ぶるさんは軽快なパンツ姿。写真がないのが残念。

 そして、今回「やられたっ」と思ったのはうまこさんの帯。
                 
  中日優勝記念、『ドラゴンズ帯』です!!ちゃんとドラゴンズカラーだし!!旬ネタをさっそく取り入れてらっしゃる。遊び心に脱帽です~。
 しかも、これも手ずから作られたもの。元はタペストリーだったとか。重ね重ね、ステキです。

 『きむら』では、今回も素敵なアンティークをたくさん見せてもらい、羽織らせてもらいました。浅葱色の絽縮緬、朽葉色の裾模様、八重山上布‥。「これ全部いただくわ」と言えたら、どんなにいいでしょう(溜息)。
 さんざん着物を羽織って、買ったのはハギレ3点。
 
  魚尽くしの布はかなり痛んでいますが、裏打ちして半衿にすれば大丈夫かと。右上の鱗柄縦絽は帯揚にするつもり。そして右下『六大学模様』は羽裏の袖分ですが、これ、なんとかして帯にしたい。今後の課題・宿題。

 三々五々てんでにお店に来て、それぞれ好きなものを見ておしゃべりして、また三々五々帰っていく。『きむら』、キモノ乙女のクラブハウスのようでありました。

          
  白雪ママさんの『角出し』かっこいいです。葉は雨コート着ています(右端)。


き楽寄席 笑福亭小つる 金沢落語会

2006年10月10日 | キモノイベント
 10月7日(土)金沢県立音楽堂にて開催された『き楽寄席 笑福亭小つる 金沢落語会』に行ってきました。キモノ推奨の会なので、受付スタッフも着物姿です。


 よしこさん・ばあさん・わたくし。
 

       takeさん

  この他、主催の『金沢落語情報』のなぁさん、『遊歩倶楽部』のがんねーさんもお着物姿でした。

 上方落語は、噺の効果音にお囃子が入るのが特徴。普段は舞台袖に隠れてお客様には見せないそのお囃子を紹介する『お囃子紹介』から演題は始まりました。

 太鼓を打つ小つる師匠、笛の喬若さん、三味線の勝さん 

 演奏するのは三味線の勝正子さんに、笑福亭小つる師匠、笑福亭喬若さん。噺家さんが演奏もするのです。喬若さんは笛のCDも出しておられるとか。噺家さんって落語だけしているわけではないのですねー。
 




 喬若さん、勝さん、そして小つる師匠。それぞれキモノで仕事をする人の着姿というのはほんとうにしゅっと決まってかっこいい。

 紹介があったのは、『雪』など効果音や、噺家さん登場の時の出囃子、お客様を迎えるときの一番太鼓、幽霊登場のヒュードロドロなど‥生の演奏はとても迫力があり、太鼓は腹に響くし笛は胸を切り裂くような音がします。これはライブでないと味わえない至福。

 次は笑福亭喬若さんの『七度狐』。
 マクラに落語のしぐさ解説をしてくれたのですが、『うどんとそばの食べ分け』ってのが何度聞いてもわからないー。何度も演ってくれた「ずろろろろ~」って音のおかげで、すごく麺が食べたくなりました。
 
 これはうどんか、そばか、あるいはきしめんか、はたまたカレーうどんか!?

 トリは笑福亭小つる師匠の『竹の水仙』。
 
 マクラから本題に移るときに羽織を脱ぐのですが、ぴっと肩を張ったかと思うとはらりと一気に羽織が肩を滑っていく姿が実に艶でありました。
 
 噺の中に竹細工の水仙のつぼみが朝日とともにぱちんと開くといい匂いが漂う、というシーンがあるのですが、聴いているとほんとうに芳香がふわーっと漂ってくるような気がしてくるのです。これも、生で体験する落語ならではのライブ感ですねえ。

 ちなみにわたくし、この会で『お茶子さん』をさせていただきました。噺の間に座布団を裏返したり、名札をめくったりする役です。軽い気持ちでお引き受けしたのですが、実はけっこう大役だったらしい。主催している友人とは短くない付き合いなので、おっちょこちょいが見込まれたのでしょう。

 『お茶子』するわたくし

  後でビデオを見るのが怖いです‥。
 でも、いい経験でした。やっぱり何か役があると楽しさは深まりますわ。

 この会、なぁさんよしこさんはじめ地元スタッフの尽力もあって、100人近い方がお越しになりました。呉服屋さんや着物関係の団体に声をかけたりしたので、来場のお客様も着物をお召しの方がたくさんおられます。その中の、ポップでキュートなお嬢さんたちに声をかけ、写真を撮らせてもらいました。
   
 落語も着物も、特別なものと思わず「楽しいから観る。着る」ってスタンスで楽しんでおられる様子。今回も楽しんでいただけたでしょうか。またぜひ足を運んでいただきたいと思いました。

 企画運営も進行も、素人の手作りのこの会。行き届かない所も多々あったかもしれませんが、なかなかに温かく楽しい会だなぁと半ば自画自賛で気に入っています。次回の催しにもぜひ、何らかの形で関わって足を運びたいと今から楽しみです。そのときにはこれお読みの皆様も、ぜひいらっしゃいませんか?

 会がはねた後、小つる師匠・喬若さん・勝さんを囲んで打ち上げ宴会をしました。カンパイのビールがむちゃくちゃ美味しかったです。 
 後ろ向きになっているのは『来福 純米吟醸愛山』握り締めているのはたぶん小つる師匠の手


金沢落語会のキモノ

2006年10月10日 | 今日のキモノ

 帯締めに迷った金沢行き、結局このコーデで参りました。
 

 右下の帯締めです。

 ちなみに、キモノは「竹柄大島」、この日の演題『竹の水仙』に合わせて。
 これ、今年の誕生日にお気に入りの古着屋さん・覚王山の「きむら」にてオットに買ってもらったもの。店主のおばちゃんの話によれば、看護婦さんをしていたひとが働く女のヨロコビとしてキモノをずっと作っていて、これは昭和40年に作ったものだそう。‥実はそれ、わたくしの生まれた年でございます。誕生日のビンテージキモノ。その初着用が金沢落語会、なんか縁起がいい感じがします。

 帯は、今年の初夏にすうざんさんに同行してもらった大須観音骨董市にて、確か7000円で求めたもの。骨董市で7000円というとすごく高価で、とってもキヨブタでした。
 でも、部分に入っている刺繍も綺麗だし、モノを見るととってもお値打ち。お宝帯です。大好きな雪輪模様もあるし。これも、きょう初使いです。


 ただこれ、昔のものとて柄付けが逆になっている「引き抜き結び」用の帯なのです。それで少し戸惑いましたが、うまこさんのHPを参考にしつつちょっと練習しましたら、けっこう簡単に形が決まって崩れない。引き抜き結び、気に入っちゃいました。

 髪は「なんちゃって耳かくし」にトライしてみましたが、うーん、写真で見るとすでにほつれているなあ。これは今後の課題です。
 かんざしは蜘蛛の巣の形を、キモノ仲間の京子ちゃんにシルバークレイで作ってもらいました。帯留めの竹蔵龍さん「髑髏蜘蛛」とおそろい感覚。
 この、髪と帯の「蜘蛛セット」、落語会主催のなぁさんトコのお嬢さんが気に入ってくて、しばらく遊んで写真にも撮ってくれました。


 帯留めのどあっぷです。

 初使いのものいっぱいで、うきうきとでかけた金沢でありました。


帯締めの色は‥?

2006年10月06日 | 今日のキモノ

 明日は朝から金沢に落語を聴きに行くのです。「き楽寄席 笑福亭小つる 金沢落語会
 小つる師匠の落語も楽しみだし、金沢の友達に会えるのも楽しみ。その上今回は、舞台で演目の紙をめくったり座布団を裏返したりする「お茶子」もさせてもらえるので、いやが上にも期待が高まっています。

 で、着物のコーデです。
 演目『竹の水仙』に合わせて『竹』柄の紬。帯は骨董市で見つけたお宝の秋柄染め帯、というところまではあっさり決まりました。半衿も、手持ちに帯と合うハギレがあったのでそれを。帯揚も・・と、ここまではなんとか決まったのですが、さて帯締め。

 どれがいいだろう~~?

    

    

  とっかえひっかえみているうちになにがなんだかわからなくなってきました‥。
  ごらんになった方、どれがいいと思われたか教えてくださいませ~。あるいは、どれもあかん、こんなのがいい、とか。

 ちなみにこの帯は『引き抜き結び』の帯なのです。今日ちょっと練習したけど、朝忙しい中でちゃんと結べるかなあ。
 ‥まったく、いつも泥縄でございます。
 


『美女塾』和装メイク講座・お笑いつき

2006年10月05日 | キモノびぢんへの道

  10月3日(火)、キモノ仲間の美容師・栗栖みっちゃんに着物メイクを習いに行ってきました。題して『美女塾』。期待まんまんで出かける犬山の街。受講生はぽんごちゃん・chieさん・わたくし葉、そしてメイクモデルは白雪ママさん

  眉ペンシルの削り方から始まり、まずは講義。そして白雪ママさんをモデルにみっちゃん師匠の腕の冴えに感心し、ここまでは普通に過ぎましたが。さて、実習。

 まずは、洗顔と基礎。オイルでメイクを落として、化粧水をコットンにたっぷり取り、マッサージも兼ねて顔にぴたぴた。この辺から既に、あやしくなってきます。「メイク・アップだからねー。上げるのよー」と言われ、頬を下から上にぴたぴたぴた。「こうやるのっ」みっちゃん師匠がコットンを取り、ピタッ!ピタッ!ピタッ!力強いストローク。既にプロの技です。
 首筋、耳下腺のところも忘れずぴたぴた(ピタッ!ピタッ!)し終えると、おお!なんだか顔がしゅっとしたような気がする!頬に触れるとしっとりひんやり。こんな風にしてからメイクすると、崩れにくいんだって。

 更にパックして、乳液を塗って(余分はティッシュオフ)、ベースメイク。さて、本格的にあやしくなってきました。基本は、顔の中で高いところに多く、低いところに少なく。墨絵が濃淡で遠近感を出しているように、ファンデーションで凹凸を強調するテクニック。上手な人が塗ると、ファンデだけチークいらないくらいになるんだって。
 さぁやってみよー!!と、スポンジを持って・・固まります。えーっと、みっちゃん師匠はどうやってたっけ。えーと、アンダーベースどのくらい使ったらいいの?どこから塗りはじめるんだっけ?ほっぺたからすーっと・・ならない。あれ?あれ?

 「せんせえ~(泣)」3人3様に声をあげます。
 本人たち大真面目なんですが‥いかんせん、技術がないところに大量の情報が流れ込み、頭はパニック体はショート。耳から煙出そう。どうしていいかわからない。
 みっちゃん師匠は八面六臂です。「こうやるのっ(塗りっ)」「ちょんちょんじゃなくってずーっと塗るのよっ」「ちゃんと目のきわまでっ」「耳も塗った?首は!?」声をかけられるごとにひくっとなってあたふた鏡を覗きこむ受講生。向こうでは白雪ママさんが腹を抱えて笑っています。

 どたばたとベースを塗り、ファンデを塗り、粉で押さえ(パフは滑らせてはいけない。よれる。そして、粉も目の際までちゃんと押さえる)、いよいよ眉にかかります。

 眉は、顔全体のイメージを決めるとても大事な部分。形にはちゃんとセオリーがある。和装メイクでは眉は『笹眉』。黒目のふちが眉の中心で、眉尻は小鼻と目尻の延長。
10月6日追記:訂正です。正しくは『笹眉』の中心は黒目の真ん中。黒目のふちが中心なのは洋装の場合です。みっちゃん師匠、ありがとうございました。図は差し替えました

 と、このセオリーを念頭に自分の顔を見てみると、、眉毛長すぎ。


 長いわ太いわ。

 ここでみっちゃん師匠が衝撃の事実を教えてくれました。『顔』という立体を見た場合、眉尻までを『顔面』と認識しやすい。つまり、眉尻までが長いとそれだけ『大顔面』に見えやすいというのです。がーん。私は大顔面を強調して生きてきたのかー。

 とても大事なことを教えてもらいました。少しでも小顔に見せるべく、眉毛いじります。と、決意も固くアイブロウペンシルを手にしたのですが‥‥せんせえ~~。見当がつきませーん(泣)。「片方はやってあげる」と、左眉を作ってくれるみっちゃん師匠。皆あしゅら男爵。またも腹を抱える白雪ママさん。
 右眉はまず自分で描いてみなさい!との課題。でも‥‥せんせえ~~~。右と左が違いすぎて全然わかりませ~~ん。「黒目の外側が中心の山よっ」「せんせえ~~黒目が動きます~」‥白雪ママさんは悶絶。
 結局、両方描いてもらいました。何かえらいすっきりと顔が。お互い、顔を見合わせてにやーっと笑います。


 これが正しい眉毛

 そして、アイライン。目をつぶって、まぶたを指で伸ばしつつ、まつげの際にすっすっと描くのです。目をつぶっ‥あれ?「せんせえ~~何も見えませーん」「片目は開けとくのっ」白雪ママさんは息も絶え絶え。

 すったもんだしながらアイラインを引き、ぼかし、金色のシャドウをアイホールにぼかし、チークを入れ(和装メイクは頬骨よりもやや上からくるっと)、唇を塗って(和装では着物に負けない明るい色を。着物の赤に合わせた赤を)‥いっちょうあがり。おお!みんな、ほんのりしっとり、着物の似合う和風美人になっています!「げらげら」笑いが「うふふ」笑いに。綺麗になって喜びの含み笑いです。さすがに全顔写真は載せられないので、お見せできないのが残念。

 これまでプロのひとにメイクをしてもらったことは何回かありましたが、それは、何色もの粉を使って顔を極彩色に彩るものでした。確かに綺麗にはなったけど何だか自分の顔じゃないみたいで、しかもあんなにたくさんの化粧品は揃えられないから、結局自分とは無縁のものね、と思っていたのです。
 けれども、今日教えてもらったメイクは、洗顔からはじまって、基礎をしっかりと手入れしていくことで地顔をレベルアップしていくというもの。化粧水の段階で既に顔が変わっていたし、ファンデは一色でもきちんと塗ったらちゃんと顔に立体感が出ることもわかりました。そして、セオリーに従って眉を作ることの大切さ。日頃何気なくやっている挙動ひとつひとつをきっちり正しくすることで、こんなに変わっていくんだ、と感動しました。そして、そうやってメイクアップした顔は、確かに私の顔で。いつもの化粧よりも自然なのに、いつもより綺麗。うーん、これが普通にできるようになったらスゴイです。

 この日習ったことはあまりにも多くて、とてもすべてを消化することはできませんでした。頭でわかっても手が動かないとしょうがないし。みっちゃん師匠が何度も言っていたように『練習!』それあるのみです。
 それにしても、短い時間にたくさんの大切なことを教えてくださって、みっちゃん師匠、どうもありがとうございました。これに懲りずまた教えてください。
 そして『美女塾』の名誉ある第1期生・同期のぽんごちゃんchieさん、モデルと大笑い担当の白雪ママさん。ご一緒してくれてありがとう。おかげで楽しかったです。また一緒に遊んだり習ったりしましょう。

 講座を終え、綺麗になって気分もウキウキと犬山の街を歩きました。そして、昨日書いたことに至る、のでした。 


「変わり玉」@犬山にて

2006年10月04日 | 買っちゃいました

 昨日は、キモノ仲間の美容師・栗栖さんに『美女塾』とて和装メイクを教えていただけることになったので、犬山まででかけました。その話はあとでゆっくりと書くことにして、まずは『買っちゃいました』。この刺繍の繻子帯。『美女塾』のあと連れて行ってもらった犬山の古着屋さん『変わり玉』にて。
 だって、刺繍にほつれもなく綺麗なこの帯、半額3000円にしてくれたんですもの。「いただきますっ!」・・黒繻子の帯が箪笥の中に何本眠っているかはあまり考えないことにしよう。

 扇に小菊と紅葉、前帯には牡丹?季節はいつかな?青紅葉もあるから年中いけるのかしら?


  それから、昨日はこのほかchieさんにハギレをいただきました。半襟にちょうどいいサイズ。シックでステキです。ありがとう~。

 そして、白雪ママのHP、88888HITS記念キリ番プレゼントで、手作りの足袋もいただきました。さくらんぼモチーフがとても可愛いっ!キママ、ありがとう~。そして88888ヒットおめでとうございます。今日もママのカウンターはぐるぐる回り続けています。キママとすべてのキモノ乙女に幸あれ。