10日も前のお話で恐縮ですが…
タイトルのとおり、歌舞伎に行ってまいりました!
今日の着物:雲居に御所車訪問着(ヤフオク)
今日の帯:源氏香袋帯(ヤフオク)
今日の半衿:鶴刺繍半衿(大須骨董市)
今日の帯揚:アイスブルー縮緬帯揚(祖母のもの)
今日の帯締;水色青丸ぐけ紐(着付けの先生にもらった)
今日の足袋:細身白足袋(広島の杵屋)
今日の草履:花刺繍花緒草履(松屋)
今日の簪:金トンボ玉(ふちこまさん)
今日の演目『雷神不動北山櫻』に合わせて、雲の絶間姫にちなむ雲がもくもくの着物です。舞台は平安時代ということで、御所車に源氏香、と。どちらも今日はじめて身につけるので、気持ちもわくわく。
この着物はヤフオクで何とまぁぜんぜん競らず2900円で落札しましたのよ。これだからオークションってスキ♪訪問着に袋帯なんて、せれぶな奥様みたい。でも2900円。むふふふ。(安いもん買って自慢するのは関西系の特徴らしい)
そして今日は、広島から『ゆうけいさん』もいらしてくださいました。このブログがご縁で知り合って、今日が初対面。けれどもすぐに打ち解けるのは、キモノ縁のおかげですわね。mayさん・にっぽんちゃんと一緒に、まずは加寿也でランチ。板さんにお願いして、特製ランチを作ってもらいました。
名づけて『遠山の金さんランチスペシャル』…季節の素材、桜鯛に桜海老ということで『遠山の金さん』なんですって。お刺身はぴっちぴち、キンメの煮付けは絶妙の味つけと火の通し、桜海老はさっくさく、ウニはあまーい。しあわせ~。
お酒もランチに合わせて『初夢桜 純米吟醸』を選びました。みなさんいける口で嬉しい。
劇場でおーこさん・ぶるちゃんと合流して、まずは集合写真。それぞれ気持ちの華やぎが伝わってくるコーデですわ。
キモノな記念写真は後姿も撮るのがおやくそく。
今回は海老蔵が五役を演じるということで話題になっているのです。いいもん・わるもん・ちょっとおまぬけなひと…それぞれ声の出し方も動きも違って、別の人みたい。早代わりにおおっとなったり楽しい楽しい。
一幕目は『毛抜』。天井に磁石があって、簪が鉄だから何ゆえに髪が逆立つのか??なんかB級カルトマンガのようですが、そのへんのおおざっぱも歌舞伎の味なのですねえ。
幕間には『最中アイス』をいただくのが掟!
歌舞伎にはけっこうみなさんキモノでいらっしゃるのですが、今回は特にキモノ率が高く、行き交うひとを眺めるのも楽しゅうございました。オーソドックスなコーディネイトあり、アンティークキモノで来ている一団もあり。
そのなかで、ひときわ目を引く方がいたのです。まず、半衿に惹きつけられました。丹念な日本刺繍の風神雷神…演目にちなんでおられるのですね、かっこいい!と思ってさらに帯を見ますと、お太鼓には図案化された海老が大きく。前帯は海老蔵の紋所、三枡が。うわーーー。今日にぴったり…。
着物は黒紫茶の光沢のある素材。大島かな。その片身にすうっと織り模様が通り、なんとも粋でいらっしゃるのです。髪もつややかに結い上げられ、鼈甲の簪。ため息が出るような着姿、失礼と思いながらも目が離せませんでした。
次の幕は『鳴神』。おっ、これは見たことがあるー。雨を降らせる龍神を閉じ込めている久米寺の弾正を、雲の絶間姫が色仕掛けでたらしこむ話。「このふわふわとやわらかい、先っちょにつまみがあるものは何じゃ?」「そりゃ乳じゃわいなぁ」なんて、海老蔵と芝雀のやりとり。歌舞伎って、、、面白い。
笑っちゃってのどが渇いたわー。
最後の幕は『不動』。
悪事が露見した早雲王子(海老蔵)の捕り物シーンが延々続きます。目も綾な仕掛け、捕り方の舞うような動き、歌舞伎ショーって感じです。素敵だわー。でも、なんか見ているうちにその動きが『ドリフの体操教室』みたいに見えてきたんですけど…というよりも、ドリフのあの動きやなんかって歌舞伎の伝統の上にあるのでしょうね。うむ、芸事ってこのように伝播していくのだな。
などなど邪道な感想をいろいろと持ちつつ、しっかりと海老蔵を堪能したのでした。歌舞伎ってホント、エンターテイメントですねえ。
終了後、お洋服組も一緒に記念撮影!ぶるちゃんのご主人が、愛犬タップくんとともにお迎えに来てくれたので、シャッターをお願いしました。
おはつのゆうけいさんと夜の名古屋を楽しみたい気持ちもあったのですが、家庭のためにそのまま帰宅。しかしゆうけいさんは悠々とひとり酒を楽しまれたらしい、流石です。でも、こんどはゆっくり飲みたいですね。
楽しい仲間と楽しい歌舞伎。元気をもらった一日でした。
このところなんだか疲れ気味で、更新が滞ってしまいました。見にいらしてくださったかた、すみません。
サボっている間にも、キモノお出かけはしていたのでした。今回報告するのは、先々週の話。オット実家に帰省していたときのこと。今ははや桜も散り果ててしまっていますが、このときはまだ満開。地元のお寺で桜咲き乱れる中『曲水の宴』が行なわれる…と聞いて、帰省荷物の中に急遽キモノをたくしこみました。
『曲水の宴』…庭の曲水に杯を浮かべ、和歌を詠みあういにしえの遊び。となれば着るのはやっぱりこの着物です!
今日の着物:銘『壇ノ浦』(きむら)
今日の帯:草色桜草子模様名古屋帯(きものなかむら)
今日の半衿:薄紫小桜ハギレ(きむら)
今日の帯揚:白地線絞り帯揚(きむら)
今日の帯締:橙青雪輪模様平組帯締(ヤフオク)
今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
今日の下駄:畳表台縞花緒(松屋)
十二単の美女がびっしりの『壇ノ浦』に桜を配した昔草子模様の帯。今日の催しにぴったり♪ちなみコーデが決まると気持ちもハイになります。ソメイヨシノも枝垂桜も満開!風が吹くと桜吹雪。春爛漫です!
小さな町の小さなお寺、今日は人がたくさん集まってきていました。こんなキモノ姿のご婦人も。けっこうな坂道なのに、涼しいお顔。着慣れてらっしゃる風情が素敵でした。
曲水の宴に先立って、江戸時代富山藩のお殿様がこの寺に花見にいらしたさまを再現したという大名行列が町の人たちによって行なわれました。
奴さんは踊るような足取りで歩いてこられます。町の『保存会』の方々。
お殿様は町の小学校の校長先生、お姫様も町の女の子。アットホームな大名行列です。
お殿様とお姫様が見物の席につかれ、いよいよはじまりはじまり…。直衣姿の楽人の方々、童子、巫女さんの入場。…江戸なんでしょうか平安なんでしょうか、お寺なんでしょうか神社なんでしょうか。なんかカオスですが、古式ゆかしいということで。
お寺の庭は花びらが一面に散り、何とも華やかです。
いよいよ歌人登場。町の和歌コンクール入賞のひとびと。平安な衣装に身を包んで登場です。女性は十二単。すそを引きずらないようにちっちゃい巫女さんがささげ持っていました。この巫女ちゃんも地元の小学生。
歌人たちは、童子に先導されて曲水のほとり、それぞれの歌を詠む座に向かいました。
座に着いた歌人たちに、童子が『お題』を見せてまわり、短冊を配ります。
童子ちゃんたちは小学校1年生。ちょこちょこと健気にお仕事、なんてかわいい。めいこにもこの格好をさせたい。
歌人たちが歌を詠んでいる(ことになっている)あいだに、地元の中学生扮する巫女さんのおどりがありました。桜吹雪の中、清楚で優雅な踊り。
さあ、いよいよ曲水に杯が流されます。歌人は、自分の前に杯が流れてきたらそれを飲み干し、歌を詠まねばなりません。
今回はあらかじめ御題に従った歌を詠んであるのですが、実際はその場で御題を示され、歌が詠めるまでは杯を干し続けねばならなかったそう。なかなか詠めなくて酔っぱらっちゃったひともいたとか、アナウンスで話されていました。
杯はこんな鳥の形の台に載せられて曲水を流れてくるのです。
流れは浅く、途中でひっかかっちゃったりもするので、童子ちゃんたちが竹の棒でつついて流したり、しておりました。
桜も綺麗だしいいお天気、曲水の宴は古式ゆかしく。
このあとは、トンボ玉のふちこまさんのお宅にうかがっておしゃべりして、『あの杯』を受け取ったりもいたしました。充実の1日、でありました。
その次の週には、いつもの仲間ぷらす遠来のお客さまで、加寿也とか歌舞伎とかも、行ってまいりました。
それは、次回の更新にてご報告させていただきますね。
・・・こんだけ遊んでりゃーそりゃー疲れもするわなー・・・
友人の結婚披露宴会に行くため、土日とキモノで上京してきました。カメラマン同行ではなかったので、ホテルの部屋でコーデ写真ぱち。
今日の着物:唐獅子つけさげ(きもの・なかむら)
今日の帯:桜名古屋帯 銘・綾居笠(きもの・なかむら)
今日の半衿:白地に鶴刺繍半衿(大須骨董市)
今日の帯揚:朱鷺色縮緬桜刺繍帯揚(前から持ってた)
今日の帯締:緑黄緑組紐(祖母のもの)
今日の根付:麻雀牌(竹蔵龍)
今日の簪:お花見団子(自分で作った)
今日の足袋:黒古典柄(まねきや)
今日の草履:黒コルク台市松花緒(松屋)
この宴、当初は「仮装パーティーしようぜ」というノリだったのです。で、わたくし『極妻』しようと…肩に刺青シール貼って胸にサラシを巻き、良い頃合にがばっと片肌脱いでウケを取ろう!とか思ってたんですが…結局その企画はなくなっちゃって。今日の着物はその名残なんです。
着物がちょいと粋すぎるので、帯は甘やかに季節の桜を。簪の花見団子は『笑いを取りたかった』気持ちの名残です。
宴会の前に、代々木公園でお花見…のつもりがあまりのひとの多さにわたくし時間内にたどり着けず。公園内もなんてひとが多い。東京、ほかに桜咲いてないんでしょうか。公園内歩きつつ、すでにふらふらになっているわたくし。
帰り際のメンバーとやっと合流してとりあえず写真をとってもらいました。
西から東から、集まった飲み仲間♪
ピースサインを出しているのは栃木の銘酒『松の寿』若奥様若葉ちゃん。何度かご紹介した、わたくしお気に入りのお酒の蔵元さんです。
揃って会場の西日暮里まで向かいます、が、JR原宿駅はこーんな人ごみ。ナンダコレハ。こんな人ごみは、こちらでは『レインボーホールでドリカムのコンサートが終った直後』とか『鈴鹿サーキットでF1が始まる時』くらいしかお目にかかれません。東京すげえ。
さぁ、披露の宴会が始まります!千駄木の名店『稲毛屋』にて。
新郎新婦はとっても日本酒大好き。というわけでお客は酒飲み満載で、蔵元さんも何人も来ておられます。
恒例『鏡割り』で乾杯した後は、用意の銘酒・持ち寄りの銘酒で飲む飲む…!もちろん肴もとても美味しく、お酒が進みます。
けれども、なによりも気持ちよく酔わせてくれたのは、新郎新婦の幸せそうなたたずまい。それが祝うみんなの気持ちも盛り上げて、楽しい会話も弾みました。
フリートークも楽しかったけれど、企画も秀逸。静岡の吟醸酒を愛する新郎新婦にちなんで『静岡県の地図を描いてみよう!』と紙とペンを渡され。
…静岡県?…「新幹線で長い」としか思ってなかったので…わたくし、何かまるいもんのはしっこに浜名湖と伊豆半島、てっぺんに富士山というシロモノを描いたのですが…実際はなんかリボンみたいな形してますのね。知らんかった。
そのほかにも珍答続出、大笑いの時間でした。
そしてビンゴで盛り上がった後、サプライズでみんなから新郎新婦へプレゼント。写真とメッセージの盛り込まれたアルバムや蔵元さんグッズが次々と手渡され、感激した新婦ちゃんが泣き出しちゃったり、それを新郎君が抱きしめてナデナデしたり、なんていう場面もあり。わたくしもちょっともらい泣きしちゃいました。いやー、披露宴っていいですねえ。
あまりに盛り上がり、夢中で過ぎてしまって、この宴会ではわたくし一枚も写真を撮っていないのでした。会場にはキモノ女子もいたというに、不覚です。
楽しい気分のまま二次会へ。一度行ってみたかった『新橋光寿』にて。
メンバーのおともだちのキモノ男子と乾杯し。
各地の銘酒・限定酒がずら~り揃ったお店でしたが、さすがにもうたくさんはいただけず、捲土重来を期して。
楽しい仲間達との夜は、あっという間に終ったのでした。
さて、翌日。もうひとつの「おめでとう」はというと…。
前にもお話したことのある姪っ子めいこ(仮名)、今年から小学校に上がるのです。なので、らんどせるしょっためいこに会いに参りました。
桜の樹の下で、記念写真。
「にせおやこ~」と言いながら撮ってもらったのですが、やっぱり親子には見えませんね、残念。
それにしてもめいこ、大きくなりました。『幼児』から『少女』へと変貌しております。子供って育つなあ。
けれど、オサレなワンピに身を包んでもそこはめいこ。元気いっぱい飛び回り、道端で側転したり。このへんは当分変わらんやろうなあ。
『結婚おめでとう』と『入学おめでとう』と。
ふたつの『おめでとう』を味わった、おめでたい旅でありました。ずっとお天気もよく桜も綺麗。うれしい気持ちで帰途に着いたことでありました。
近頃、イベントとか遠征とか大きなことが続いていましたが、今日は久々、近所でちょこっと。
今日の着物:青梅錦紗小紋(Sinneiセール)
今日の帯:山吹色市松渦巻昼夜帯(ヤフオク・ピンク牡丹の裏)
今日の半衿:クリーム地オレンジ小花刺繍(きむら)
今日の帯揚:白地絞り帯揚(きむら)
今日の帯締:雪輪模様橙青平組帯締(ヤフオク)
今日の足袋:白地青カジュアル模様足袋(まねきや)
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋)
気づいてみたら、すうざんさんともう3ヶ月ほども会っていませんでした。これはいかん、血中すうちゃん濃度が下がるとコーディネイトのお洒落度が低下してしまうわ。
というわけで、近所の店でランチ。このお店に行くのも久しぶりです。
久しぶりの『ぢょゆう』すうちゃん。春らしいピンクのコーディネイト。帯まで見たい方はすうちゃんのブログをどうぞご覧になって。胸のすくような垢抜けた着姿ですわ。
お洒落の話、日々の話、とりとめもなく小一時間ほどおしゃべりして、そのまま別れて帰宅。
こんなふうに、日常の中でさらっとこういう時間をもてたのは久しぶり。なんだか、かえってとても贅沢な時間を過ごした感じです。すうちゃんありがとう。
会っている間はうららかなお天気だったのが、帰宅したとたん激しい雨。雨音を聴きつつ、しばしお昼寝いたしました。