近頃、ホントに報告を書くのが遅れちゃっていて申しわけありません。これも、もう10日前のできごとになってしまいました。
スタッフとして参加させてもらってる「りらっくごvol.2」は7月5日に開催されました。また、楽しい時間を過ごしてまいりましたよ!
今日の着物:有松絞り浴衣・流水(ゆかた屋つゆくさ)
今日の帯:金魚半幅帯(居内商店)
今日の半衿:薄緑綿絽秋草模様(竹蔵龍)
今日の帯締:薄緑三部紐(きもの・なかむら)
今日の帯留:熱帯魚(竹蔵龍)
今日の簪:朧月(竹蔵龍)
写真はスタッフ女性組。第1回に続いて着物姿です。浴衣だったり宮古上布だったり、夏の着物は涼しげでいいですね~、見た目には(汗)。
ところは前回と同じ、安城市文化センター和室。会場設営も2度目ともなれば手馴れたもの。あっというまに座布団が敷かれて机が組まれ。余裕のスタッフミーティング。
いや実際、たいへんなのは噺家さんとの予定すりあわせと会場手配、それにチケット販売で。それを一手に席亭ことりちゃんがやっているのです。たいへんな情熱ですわ。彼女のちっこい体のどこにこのパワーがあるのだろうと、毎度不思議に思っちゃいます。
午後に入り、こごろうさんご一行到着。レギュラーの桂こごろうさん、今回は笑福亭たまさんと桂雀五郎さんを連れてきてくださいました。さっそく、会場のチェックと高座の仕上げをしていただきます。
そうそう、写真右をご覧ください。『りらっくご』に、今回から『めくり』が登場します。作成はことりちゃんのお父様、名ビラの文字はことりちゃん手づから記したもの!寄席文字習って数ヶ月、立派なものです。
会場時間が近づくと、お客様が少しずつやってこられました。わたくしは受付です。
ぶるちゃん夫妻はご夫婦でキモノ!ご主人もよくお似合いですわ。まるでこれから高座に上がるみたい(笑)。
さあ、いよいよ始まります!!
今回も満員御礼。エアコンもたじたじの熱気が安城市文化センター和室に満ちています。
トップバッターは桂雀五郎さん。じっくり朴訥な感じの語り口。
通い弟子時代の話をマクラに、ネタは『青菜』。この季節、一度は必ず聞きたい噺をのっけから聞けて嬉しい。
丁寧な語り口調で、涼しげなだんなさんのお家、暑い暑い植木屋さんの四畳半一間が描き出されていきます。ああやっぱり『柳陰』が飲みたくなるなあ。
お次は笑福亭たまさん。いつもながらパワフルです。
マクラからショート落語連発に続いてのネタは『高津の富』!
前半のほら吹きじいさんのところは宿屋夫婦の会話でさらりと流して、真骨頂は高津神社の前に集まった人々、「まっちゃんに決めたて神さんが言いはった」と当たると思い込んでる男の妄想炸裂シーン!わたくしは悶絶いたしましたが、はたして安城の人々にこのアバンギャルドはどう映ったのでしょう。しっかし、いつもながら面白い。
そして、こごろうさん。まずは「足疲れてるでしょ。立ち上がって背伸びでもしましょうか」…前回もやったこの『トリ前ストレッチ』、これもりらっくごの名物になりそう。
マクラでは、雀五郎さんがいかにしゃべらないか・たまさんはいかにおしゃべりかという話を。おふたり、落語も対照的だけど素の顔もそうなのね。
そしてネタは『替わり目』。最初は居丈高に嫁さんに説教してた酔っぱらい男(でも嫁さんが負けてなくて面白い)、嫁さんが席を外したと見るや嫁さんへの感謝の気持ちを縷々述べてく・・・おかしくってかわいくって。こごろうさんのほっこりした感じが伝わってきて、にんげんっていいなって感じの落語でした。願わくば『うどんや』まで行って欲しかったなあ。
そして最後は、ことりちゃんたってのリクエスト、『りらっくご』名物・噺家さんたちによるトーク。
さっきのマクラでこごろうさん、「雀五郎さんはいかにしゃべらないか」を熱心に語っておられましたが、そのとおりホントにしゃべらない雀五郎さん!こごろうさんの持って行きっぷりのおかげで、雀五郎さんが話を振られてもしゃべらない、その度に会場から爆笑がわきます。
お客さんからの『質問』に答える形のトークですが、話の内容にも増して3人3様のパーソナリティーがとっても印象的なトークタイムでした。
会がはね、帰って行かれるお客様をお見送り。皆さん笑顔で帰って行かれて、「ありがとうございました」の声かけに「とっても楽しかった!また来るわー」と何人もの人が言ってくださいました。スタッフしていてよかったーとしみじみ思う瞬間です。ほんと、楽しい落語会でした。
そして、これも「スタッフやってて良かった」タイム、噺家さんたちとの打ち上げ。落語の話、いろんな話で大いに盛り上がり。なんとこごろうさん、お酒はほとんどお飲みになれないのだそう。なのに「替わり目」でのあの見事な酔っぱらいっぷり!
そしてわたくしはとうとう贔屓のたまさんとのツーショット写真を撮ってもらいました。撮ってくれたのはもちろんカメラマンオットなのですが、わたくしいけない女でしょうか。
噺家さんご一行をお見送りし、満ち足りた気持ちで家路をたどりました。
『りらっくごvol.2』大成功。こごろうさん・たまさん・雀五郎さんありがとう。ことりちゃん、スタッフの皆さん、おつかれさま。そして、会場に来てくださったお客様に心から感謝。
次回『りらっくご』は秋を予定しています。日程が決まったらまたご案内いたしますね。いらしてくださった方、また来てねー。またいらしてない方、ぜひ足をお運びになってくださいませ。楽しいよー。