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キモノ‥愛してます

2012夏キモノ

2012年08月26日 | キモノとわたくし

 こんにちは、葉です。まだまだ暑い毎日ですが、キモノ界の夏は今週いっぱいでおしまいですね。週末おでかけキモノ人のわたくしにとっては、もう今年の夏キモノはおしまい。

 というわけで、7月13日のまつもと大歌舞伎以来の、この夏に着たキモノをまとめてご報告いたします。

 

 あ、まずはちょっとさかのぼって7月1日の「りらっくご」。「きむら」で求めた小千谷縮に、大須骨董市で求めたハギレからカクマさんに作ってもらった帯で臨みました。帯留には桂南天師匠にちなんだ南天柄のトンボ玉。ふちこまさんに作ってもらいました。

 そういえば、こちらではご報告しそこねているのですが、「りらっくご」にいつも来ていただいている桂こごろうさん、4月15日に二代目桂南天を襲名なさいました。もちろん、私どもりらっくごスタッフ有志で大阪の襲名披露、そして名古屋の会にも参りました、もちろんキモノで。南天襲名なさってからは「さん」づけでなく「師匠」をつけることにしたのです、なんとなく。

 この日の小千谷、お袖が長いのはちょうどいい替え袖があったのでまあいいかと思ったのですが、カタモノの長いお袖はやっぱり動きにくいと思って、袖丈をつめてもらうことにしました。ついでに袖付け位置も直してもらったので、だいぶ着易くなったはず・・・お袖が長いということは若いひとが着るということで、帯を胸高に締めるために袖付けがだいぶ上だったのです。来シーズンは着易くなったこの小千谷、活躍しそう。やっぱり涼しいのは麻ですものね。

 

 そして7月28日、金沢で「笑福亭枝鶴のき楽寄席」お手伝いにいったときのキモノ・・・

 自分撮りした帯回りしか画像がなくって恐縮ですが、「つゆくさ」の流水柄有松絞りの浴衣に半衿・足袋で着て、帯は鶴柄の絽。枝鶴師匠の落語会にはかならず「鶴」なナニカを身につけるのが、「小つる」時代からの自分ルールでございます。そして確かこのときは、ふちこまさんに作ってもらった五枚笹模様のトンボ玉かんざしをしてました。

 落語会の後には花火大会鑑賞が夏の「き楽寄席」のお決まりで。このときも、片づけ終わって軽く打ち上げた後に花火を見ました。このときは長襦袢は脱いで金魚の半幅という浴衣姿になりました。上の長着は同じでも、浴衣で着るととたんに軽やかに涼しくなりますね。下着になったみたい。って、もともと浴衣ってそういうものですけど。

 

 これは8月3日、三谷幸喜のお芝居、戸田恵子の「なにわバタフライ」をtomoさんと観に行ったときのもの。きむらで求めた宮古上布に、やっぱりきむらの「魚のような目の魚」帯で出かけました。「なにわバタフライ」は、ミヤコ蝶々さんの半生をドラマにしたもの。「あ、だから宮古上布?」とtomoさんに指摘されるまでは、自分ではまったく気づいてませんでしたー。

 宮古上布、この涼しさは格別ですね。長襦袢も麻で、体を風が吹き抜ける快感を味わいました。

 

 

 これは8月18日、桂紅雀さんの落語会に着て行ったもの。祖母のものだった雪輪柄の夏お召しに「きもの・なかむら」で求めたトンボ柄の帯を合わせました。

 まだまだ残暑厳しい頃ですが、暦の上では秋。ふと見た空に赤とんぼがつーっと飛んでいて・・・そうして、こういうコーディネイトになりました。こういう風に遊べるのが着物の楽しさ。スケスケキモノっていかにも夏って感じで涼しげで、大好きです。とはいえ、なんのせスケスケ。後姿の足元がちょっとみっともないことになってしまっていました(汗)。あと2寸ほど、丈を伸ばそう。。。

 

 そしてこれは昨日8月25日、tomoさん・mayさん・ヤドカリさんと名古屋に夏の終わりのイタリアンを楽しみに行ったときのもの。きむらで求めた着物に浅草の骨董屋さんで求めた帯を合わせました。半衿はるびーぶる、帯留めはGUREさん作。

 この着物は今期求めたもの。きむらにて、おばちゃんが「葉さんが好きだと思うのがあるよ!」と出してきてくれたのです。わたくしの名にちなむ「葉」柄だし、アンティーク独特の大胆な色柄、そしてアンティークなのに丈がたっぷり。抗えずに求めて、ずっと着る機会を狙っていたのです。

 だがしかし。さあ着よう!と朝キモノを出して、替え袖(さっきの小千谷につかったのん)を出してみると、短い!キモノの袖のほうが一寸ほど長いのです。ごまかしちゃう?・・・でも、お袖からのぞく長襦袢の袖がちんちくりんなのはかっこ悪い!イヤ誰もあんたのカッコなんて気にしてないって、とどこかでつっこむ声はあったけど、誰知らずとも自分自身がカッコ悪いことを知っていて、どうして胸張ってちゃらちゃら歩けるでしょう。

 ・・・作ろう。5分ほど逡巡してそう決心して、ハギレ箱から以前替え袖作ったあまりの麻襦袢の身頃を引っ張り出してきて、ちくちく。衿肩開きのところをさっと繕って、どうせここは見えないところだからいい。という調子で省略できるところはしまくって、小一時間ほどで替え袖ができました。それをさらに着物の方に縫い付けて、大うそつきで出かけた、この夏さいごのキモノお出かけでした。

 でもこのキモノ、丈は十分だけど身幅が狭くて。そしてやっぱりあの小千谷同様袖付けが上だし。これも、自分サイズで縫い直しちゃおうかなと考えています。お袖はどうしよう。やわいキモノはお袖がひらひらと長いのもいいけど、これはいくらなんでも長すぎかしら。もう少し・・・袷の着物でそうしているように一尺五寸くらいにしようかしら、など今、考え中です。

 

 さて、来月からは単の季節。絽とかスケスケとかとはしばしお別れ。まだまだ暑いから涼しく着る工夫をしながら、徐々に移っていく季節と戯れて行きたいと思っています。またご報告できるときがありましたら、読んでやってくださいませ。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
振袖 (うまこ)
2012-08-26 21:57:14
まとめてアップ、ありがとうございます!
ステキステキ☆
雪輪の透け透け具合はすごいですね。
すそは指摘されるまで気づきませんでしたが・・・・
柄物なので喪服のようには目立たないと思います。

最後の長い袂、なかなか良いですよ。
葉さんは上背があるし、、
柄も華やかなのでこれくらいの袂のほうが
バランスがよさそうです。
大嘘付きお袖もこのまま付けておけばいいし、
袖付けをもう少し縫い足すだけでいい気がしますが、
いかがでしょうか?
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ふーりーそーでー ()
2012-08-27 07:21:13
うまこさん、コメントありがとうございます。
雪輪のスケスケ、写真を撮ると改めてスケスケだなあと思いました。
これだけ透けているとえもん抜きも使えない。でも、この透け感が夏だなあって感じです。

長い袂・・・もう切る気まんまんでしたが、うまこさんにそう言っていただけると心が揺れます(笑)。
もしそうするなら、今回作った替え袖はいかにもやっつけなのでもっとちゃんと作り直さねば。その際には、チラッとのぞくことを考えて華やかな絽とかで作りたいなあ。
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すばらしい! (山奥の美容師)
2012-09-01 23:15:34
やっぱりイイですね!
さいきん、めっきり着物と縁遠い生活をしております。
いつか戻ってくるさ!めくるめく着物の世界!
それまで勉強させていただきます。
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ありがとう! ()
2012-09-03 21:55:56
みっちゃん、コメントありがとう!
勉強などと面映いですが、あいかわらずマイペースでやっておりますのでどうぞ見てやってね。

そうそう、髪はずっとあれから伸ばしっぱなしさ!
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