キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

春の味覚を木綿でね!

2007年03月28日 | 今日のキモノ

  日曜日はおなじみ『吟味喰らぶ』、今回のお題は『蓬莱泉と春の旬を吟味する』でした。いつも飛び切りの和食と日本酒を楽しませてくれる加寿也さん、今回もさぞかし‥と期待して出かけます。気持ちを盛り上げるために毎度の如くキモノ着て。

 今回もmayさんご夫婦とご一緒できました。mayさんとツイン和服です。
  
 (mayさんのマスクリクエストがオバQなので藤子Fつながりでわたくしドラえもん~)
  
 うしろ姿を撮る前に、帯がゆがんでいるのを直してもらって‥

  

 今日のキモノは、和裁で縫った片貝木綿。帯は流水小魚昼夜帯(銘:「春の小川」ヤフオク3000円くらいだったか)。メダカかな?というような柄ですが、今日のメニューにあわせて「いかなご」ということで。半襟と帯締めは同じ青色水玉ハギレから作りました。草履は松屋さんで求めた酒袋の台にすうざんさんセレクトの鼻緒、今日が初おろしです。

 mayさんは『よきもの倶楽部』の木綿に『すうざん屋』の帯、銘仙の羽織。今日は偶然にもふたりとも木綿での参加になりました。このところ一張羅っぽいキモノが続いていたところに久しぶりの木綿。なんだか驚くほど楽ちんな着心地でした。
     
 帯周り。携帯ストラップ兼根付は今日のお題~

 料理やお酒の詳細は、和寿也の板さんのブログをどうぞご覧くださいませ。いつもの如く、前菜からデザートまでずっぱりと楽しませていただきました。どうもありがとう~。
   
  
 生の鳥貝って初めて食べたけど、コリコリして味が濃くってめっちゃ旨!
 またよろしくね~。


すうちゃんおめでとうフォーマルオフ!

2007年03月22日 | キモノイベント

  おなじみすうざんさんがキモノ雑誌「月刊アレコレ」に依頼されて書いた記事が刊行されました。みんなのアイドルすうちゃんのマスコミでびゅう。これはおめでたいからお祝いしよう!と言いだしたわたくし。お祝いだから、とドレスコードはフォーマル(っぽく)。


 さぁお祝いだフォーマルだ!ということで、嬉々として秘蔵の雪輪大島訪問着を初着用いたしました。これ、和裁教室で縫いあげた大作!‥とはいえ「プロジェクトH」の記事を読んだことがおありの方にはどのように縫い上げられたかは想像できますよな(笑)。
 帯は小花雪輪袋帯。写真には写っていませんが、バッグと草履も雪輪でした。そして帯留に竹蔵龍さんの「宵の桜」。
 雪輪に桜で「花吹雪コーデ」、ちょっと季節を先取りしつつ、爛漫に咲き誇るすうちゃんワールドを寿いだ、つもりでしたが‥。

 このコーデ、頭の中でだけ考えていて当日あたふたと着付けてでかけましたので、われと我が姿をじっくり見ていなかったのです。後で全身鏡で確認してちょっとぎょっとしました。・・カタギぢゃねえ。「覚悟しいや」って感じ?

 実は、待ち合わせ場所へと向かうべく満員電車に揺られておりましたら、20代後半と思しきコドモが大声で携帯電話をかけていまして。
 マナー違反許すまじ。「いいかげんにしなさい」と低い声で申しましたら、件のコドモ、すぐに携帯を切りました。素直でよろしい、と思いましたが‥もしかして、わたくしのいでたちにおびえたのでしょうか。

 ・・なにはともあれ、一張羅に嬉しい爽やかな晴天。お祝いのフレンチを共に愉しんだ仲間です。
   

   
  すうざんさんは華やかな春色の花柄に牡丹の塩瀬。豪華な刺繍半襟がまぶしい。
 mayさんは縮緬の桜色色無地に薄桜の刺繍半襟、草履の鼻緒にも刺繍とはんなりたおやかです。
 おーこさんは藤色に鼓模様の付け下げ、金箔の帯。しっとりと大人の魅力で魅せてくれました。
 ぶるちゃんは薄桜綸子の色無地に錦の帯。口紅と帯締めのピンク色が良く合っていて可愛らしい。‥この写真を撮ってくれたのはぶるちゃんなので、写真に写ってません~。ううう‥

  
 足元。フォーマルとて皆白足袋です。このメンバーでは珍しい。

 お祝いの乾杯の後にぎやかにランチコースを愉しんだ後は咲き初めた花を求めて付近の桜の名所へ。
  
  
  
 桜にはまだ早く、ほんの2~3輪しか咲いていませんでしたが、雪柳は可憐な姿を見せてくれました。ぽかぽかと暖かく、いい日和。もう春ですね。
 久しぶりに着るフォーマルでしたが、気持ちはすっかりリラックスのカジュアルモード。いつもの楽しいオフでした。
 (写真協力:ぶるちゃん、おーこさん。どうもありがとう~)


結ばれる運命

2007年03月16日 | 買っちゃいました

  あの日、初めて出逢ったとき。ひと目見て激しく心惹かれたのです。
  焦がれて、焦がれて。
  なのに、貴方と一緒になることはできなかった‥。悲しい別れでした。
 
  でも!あんなところでまた逢うことができるなんて!やっぱり貴方とは、結ばれる運命だったのね・・『帯』なだけに。

      

  そう、カヨイコマチさんで出逢って、最後まで迷ったけれども断念した蜘蛛の巣帯。同じ柄の帯がヤフオク時代着物さんに出ていたのです!これはもう、運命でしょう。迷わず入札。そして、たいして競ることもなくあっさり手元に!

  カヨイコマチさんでは二万円だった帯が、今回は6750円で落札。手元に届いたのを見ましたら、やっぱりカヨイコマチさんとこで見たものよりもよれっとしている。これが値段の差になっているのですな。でも、十分着用可能です。
  こんな短い間に同じ意匠の帯に再び逢えるなんて。これはもう、やっぱり運命ですよねっ。大事に締めていこうと思います。さて、初使いはいつにするかな~。    


隅田さんおめでとうオフ

2007年03月12日 | キモノイベント

  昨日3月11日は「隅田の苫屋」の隅田さんの結婚をお祝いするオフに行ってまいりました。キモノ仲間でお祝いするとて、ドレスコードは当然キモノ。何を着ていこう?お祝いだから柔らかものがいいかな、会場はビストロということだからそんなにフォーマルでなくてもいいか‥と考えて、お召しにしました。なんだか肌寒く風が強い日で、どっしりとしたお召しが頼もしかったです。
   
  着物:百合子ちゃんお召し(ぽんごちゃんのお店で:8000円)
  帯:桜花名古屋帯(ヤフオク3000円くらい)
  半衿:クリーム色草花ハギレ(大須骨董市800円くらい)
  帯揚げ:草色ちりめん(いただきもの)
  帯締め:草色白黒三分紐(いただきもの)
  帯留め:ピンクハートトンボ玉(おーこさんの作品。習作とていただいた)
  足袋:草色黄色桜(まねきや980円)
  草履:黒コルク市松(松屋6000円くらい)
  そして、コートは紫白花錦紗。去年暮ヤフオクのソレイユさんとこで思わずがんばってしまった16000円。今日が初使いです。

  会場のビストロ。狭い階段を地下に降りていくと、ワインに囲まれた居心地のいい空間が現われました。
  
 宴会開始前。談笑する人たち。
 右から二番めと三番め、ピンクの訪問着がたまさん、オリーブ色がつむぎ子さん。おふたりとも正統派のフォーマル着物が素敵です。うーん、やっぱりもっときちんとした格好をしてきた方がよかったかしら~などと考えつつ。
 
 そして、左端にいるのが今日の主役・隅田さんです。実は、隅田さんとオフラインで会うのは初めて。「はじめまして、御結婚おめでとう」と変なあいさつを交わしつつ‥しかし、あれ?隅田さん、いつものイメージと違います。隅田さんの着物姿は例えて言えば「金田一耕助」。ぼさぼさの頭にズタ袋みたいな着物を着ていたはずなのに‥こざっぱりとした頭にこのきちんとした羽織袴姿!
  
  はい!ナニモカモ、この女性のためなのですね~。新婦のもとこさんの艶姿です。もとこさんの着物と帯はプラチナやエメラルドを織り込んだ糸で造られているそう。地下室の薄闇のなかでも照明を受けてキラキラ輝いています。模様の胡蝶蘭は髪にも飾られ、素敵な笑顔を引き立てていました。

  
  いよいよ乾杯~。たけちゃんがお給仕をしてくれます。一升瓶ではありません。マグナムボトルです。銘柄はポメリー。おお、シャンパンだ。
  おめでとうの乾杯のあとは、呑む呑む!喰う喰う!お料理も美味しいです。オマール海老、ローストビーフ、牡蠣入りのサラダ、子羊、などなど。ワインも追加でばんばん出て着ます。飲み食いおしゃべりに、いそがしい~。
  
  男性陣。男の人の着物もいいですねえ。おーやん・やまさきさん・ぽん吉さん
  
  しっとりと、大人の魅力‥mandaiさんずずさん
  
  最年少参加者(とその母ぱぱちゃん)
  
  うまこさんは重ねの着物。      
   新郎は終始デレスケ。

  
  クライマックスは、ケーキに入刀。ほんにらぶらぶですな。
  ここまで潔くしっかりとらぶらぶしてくれちゃうと、見ているこっちもなんだかうれしくなって来ます。美味しいお酒やお料理にも増して、新婚さんふたりのらぶらぶっぷりが美味しいオフでありました。
  
  姐さん、その長襦袢は今日のテーマの表現ですかっ!


わたくしもまいにち薔薇いろ

2007年03月06日 | 今日のキモノ

  「梅オフ第2弾」の次の日3月4日も、キモノで出かけました。
   
  この日のコーデ。
  着物:桜色切りばめ江戸小紋(ヤフオク5000円)
  帯:薔薇袋帯(ヤフオク14000円)
  半衿:紫薔薇ハギレ(すうざんさんよりいただく)
  帯揚げ:紫雪輪(大須骨董市にて800円くらい)
  帯締め:紫三分紐(金山ノスタルジックモールにて500円)
  足袋:薄紫兎(まねきや780円)
  草履;白台刺繍桜(松屋さんで花緒替え2000円)

  このコーデにしたのには理由があります。この日第1の目標は、松坂屋名古屋本店にて催されている「まいにち薔薇いろ 田辺聖子展」。子供の頃から大好きな聖子センセイに逢う気持ちを盛り上げるため!ピンク紫・薔薇の花は、聖子センセイのイメージなのです。

 わくわくとデジタル一眼レフ持って出かけましたが、写真撮影は禁止で残念。でも、しっかりサインはもらえてほくほくです。華やかな紫いろのドレスに身を包んだ聖子センセイは、こちらの気持ちもほっこりするような優しい笑顔でした。
  
 つきあっていただいたmayさんもひょんなことからサインがもらえました。よかったよかった。ことりちゃんにも会えました。

 サインをもらったあとは展示を回ります。聖子センセイは少女の頃から小説を書き、手書きの雑誌を作って回覧していました。その実物が展示してあります。綺麗な字、達者な挿絵。栴檀は双葉より香ばし、という言葉を思い出します。
 また、手遊びで造った手芸品やコレクションしている人形などもたくさんありました。日々の生活を愛しみ愉しむ、そんな思いが伝わってきます。

**
 次の目的は、桜山の「月日荘」。「一衣舎」さんの展示会です。ここでぶるちゃんとも合流。
 一衣舎さんのキモノは、上品でシック。東京好みってこんなんかなーという感じ。確かにステキでいいな~と思うのですが、自分的にはいまいち「欲しいッ!」という煩悩は騒ぎませんでした。どうしてかな、やっぱり何か「オチ」を、「笑えるところ」を探しているのでしょうか、わたくし。
 mayさんの「ショッピングの女王様魂」もあまり目覚めてこないようです。眼福だったね~、ということで、ぶるちゃん案内のカフェへ。
  
 光がいっぱいに入るお洒落なカフェで、ひとしきりおしゃべり。ゆったりしたソファが気持ちいいです。
  
  わたくしが見せびらかしているのは、途中のギャラリーで買ったアンコウ型ポシェット。横ちょにくっついためんたまが可愛い。やっぱりこういうのが好みなんだなあ、とあらためて思ったり。

 楽しい仲間と好きな作家と粋なキモノとお洒落なカフェ。「まいにち薔薇いろ」は、わたくしの生活でもあるみたいです♪


3月3日の3人官女

2007年03月05日 | キモノイベント

   
 3月3日おひな祭りの日。ぽんごちゃん企画の『ドレスコードはひな祭り・梅オフ第2弾』。花盛りの梅と『物言う花』を愉しんでまいりました。カメラマンとしてオットも同行し、いっぱい写真を撮ってもらいました。


 今日のコーデです。
 着物:『壇ノ浦』(きむら15000円)波間に漂う平家の女人、今日はお雛様にみたてます。
 帯:『綾藺笠』(カヨイコマチさん15000円)この帯を見たとき、雅な雰囲気から梁塵秘抄の「君が愛せし綾藺笠‥」という歌を思い出しました。それで、この銘に(後から秋の歌だったことに気づきましたが、まあいいや)。桜は先取りで。
 着物と帯は今日が初着用。心うきうき。
 半襟・帯揚げ・うそつきの袖は、以前大阪で求めたカヨイコマチさんのハギレから(1200円くらいだったか)。袖は振りだけに使っている『大うそつき』です。
 帯締め:桃色三分紐(いただきもの)
 帯止め:竹蔵龍さん『ねじり梅』(いただきもの)
 足袋:まねきやさんの古布ピンク桜(980円)
 草履:コルク黒変わり市松(松屋セールで6000円くらい)

 今日のオフでは、ぽんごちゃんのお友達とも会うことができました。ザクちゃん・チンちゃん・チャマヲちゃん。並ぶと三人官女さながら。
  
 『KIMONO姫』風のコーデで「お雛様→お姫様」を表現しているんですって。可愛いですねー。
 キモノを着ていると、年配の方から「若い人の発想は柔軟ね。勉強になるわ」とほめていただくことがあるのですが、今日はわたくしがそんな気持ち。
  
 幹事のぽんごちゃん。いつもはみんなの可愛い妹役なぽんごちゃんですが、年若なお友達のいる今日は優しいお姉さんの表情を見せてくれました。この写真も、とても柔らかないい顔で、隠してしまったのが残念。
 そんなぽんごちゃんの「お雛さま」は、半衿の色が菱餅。

 花盛りの中を、みんなで歩きます。いろいろな種類の梅の花はほとんどが満開。あたり一面、清々しい梅の香が立ち込めています。
  
 なんだか、娘達を見守る母親のようなわたくし。年回りもそんな感じですもの。ぽんごちゃんは、親子には少し年が近いから『先妻の娘』かなぁ‥などと、あほなことを考えつつ。
  

  
  そろって歩いていると、周りのひとたちから「素敵ね~」と声がかかります。「写真撮らせてもらっていいですか?」というひとも。オットは「モデルつきでいいですねえ」と声をかけられ苦笑しておりました(笑)。
 
 

  梅のお花見を堪能したあとは、ぽんごちゃんお勧めの甘いものやさんとぽんごちゃんのお店も見て、いっぱいおしゃべりしました。ぽかぽか暖かくお天気も良く、とても愉しい一日でした。
  
  梅の花の間で、メジロもいっぱいさえずりかわしていました。


八掛あそび

2007年03月02日 | キモノとわたくし

 この記事は2月7日「目の保養‥」の続き、です。

 先日和裁に行きましたら、先生のお宅に前みんなが注文した品が届いていました。
 お買い上げした和裁仲間のお姉さまがニコニコと言います。「葉さん、私の八掛、見たい?見たい?」
 なにやら素敵なことがある様子。
 「もちろん!見せて~」「しょうがないなあ、見せてあげるわ~(大ニコニコ)」
 反物の詰まった大きな箱をやっこらしょうと開けて、出てきたのはこの組み合わせ!

  
  上の細かい格子が反物、下のコスモスが八掛!

 遠めには無地に見えるくらいの細かいグレーの格子、上品だけど地味な感じだったのですが‥この色この模様の八掛を合わせると、なんとまぁお洒落じゃありませんか!
 聞けばこの八掛、先生のお見立てだそう。さすがです。
 八掛って、歩くたびに翻ってちらちら見えて、動く所だからとても目立つんです。粋だわ~。素敵~!!

 それを見ていた和裁仲間のひとり「私もそんな風にしたいです~!」
 彼女は手持ちの単紬を袷に仕立て直してもらおうと、持って来ていたのです。たまたま家にあった八掛がちょうど色が合うのでそれで行こうという話になっていたのですが‥
  
  これだって全然悪くはないけど

  
  上の八掛を合わせるとこんなふうに可愛くなる!

  こんな組み合わせもいいわあ。
  

  「お誂え」の楽しみって、こんな所にもあるんだなぁとあらためて思いました。そして、またしてもひとの財布で勉強し楽しませてもらっちゃった。すまんです。
 いつかお誂えする時は、表地の反物ばかりでなく、八掛との調和もうんと考えて作ろう!と決心しました。うんとオーソドックスでじみーな表にあらまっというような八掛‥うっとり‥。

  そして、私も無地の単紬を持っている‥袷に直して柄八掛を選んでなんてオオゴトは今のところちょっと手が届かないけれど、奥身の「ちら」と翻るところになにかハギレでいいのをつけて楽しむこともできるなーと思いました。(ただしそれをするとけっこう重くなるそうです。八掛用の生地はやはりそれ用に作っているので違うそう)
  
  他にこんな柄八掛の反物もありました。ほんと、キモノって楽しい!