今日はオットと豊田スタジアムのフリーマーケットに行ってきました。キモノ仲間のぽんごちゃんたちがやってるネットショップの雑貨屋さん『猫喫茶』のみんなが出店すると聞きつけて。
今日の着物:紫矢絣銘仙(ヤフオク反物ショップ仕立て39000円)
今日の帯:草色草紙帯(カヨイコマチさん6000円)
今日の半襟:クリーム色草花ハギレ(大須骨董市1000円の半分)
今日の帯揚:クリーム色草花ハギレ(大須骨董市1000円のもう半分)
今日の帯締:青橙雪輪平組(ヤフオク1200円)
今日の足袋:草色古典柄(まねきや980円)
今日の草履:畳表縞花緒(松屋バーゲン5000円くらい)
今日のバッグ:紫ビーズ刺繍(島さん作3800円)
朝方は雨模様だったのですが出かけるころには青空。わたくし晴れ女。フリマは大変な盛況です。
フリーマーケットとて家庭で不要になったと思しき衣類や余ってるギフトなどが中心。そのなかで『猫喫茶』のオリジナルもの、ステキに目立ってました。
わたくしはネイルに心惹かれつつ、アンティーク帯1000円を購入。蝶の柄なので、蜘蛛の巣ものに合わせようという魂胆。オットは消しゴムはんこを求めていました。
他のお店もいろいろと見て周り。なんか、実用的でないもんばかり目が行くうちら夫婦。オットは『商い中/支度中』の木札を買いました。うちで宴会するとき用ね。
わたくしが買ったのはこんなの。
なんだかわからないんだけど、なんかになりそう~~♪
・・って、どーしたらいいでしょう、みなさま?(笑)
今日は名古屋御園座にて歌舞伎鑑賞です。二度目の歌舞伎。前回もとても楽しかったので、期待に満ちてでかけます。
今日の着物:「壇ノ浦」(きむら・15000円)
今日の帯:菊流水アンティーク染め名古屋(すうざんや1000円)
今日の半襟:菊葉塩瀬(大須骨董市ハギレ250円)
今日の帯揚:桃色桜模様(大須骨董市ハギレ1000円)
今日の帯締:桃青雪輪(ヤフオク1000円)
今日の足袋:ベージュ古典柄(まねきや980円)
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン6000円)
今日の簪:鼈甲蒔絵バレッタ(昔から持っていた・値段忘れた)
着物で歌舞伎に行く時の楽しみは、演目やひいきの役者にちなんだコーデ。というわけで、キモノは『義経千本桜』→義経といえば壇ノ浦の合戦、との連想から、この日のために買ったような『壇ノ浦』に迷わず決まりました。
そうなると帯は‥『桜』の帯?とも思いましたが、さすがに季節外れを堂々と締めていくのもはばかられ(って、誰も私のことなど気にしていない気もしますが、まあここは自意識全開で)、季節と役者で菊柄の帯にしました。古典的な雰囲気もキモノに合っているし、との自画自賛(この帯アンティークとて短く、柄を出すのに苦労しました。普通に結ぶと『梅』が出てしまってなんやわからんことになってしまうんですもの)。あとで思ったら『海老』でもよかったなあ。
待ち合わせは会場、御園座前。
キモノでの歌舞伎鑑賞。歌舞伎座や南座であれば、玄人さんや良家の奥様など本格的にキモノに凝っている人たちがこの日とばかりに妍を競う、というイメージがあり、お気楽なキモノ好きはびびってしまいそうですが、そこは御園座。雰囲気、ゆるいです。リラックスして、いつもの調子のわたくしたち。
それぞれ、今日のナニカを入れたコーディネイトです。
すうちゃんは歌舞伎には行かないけれど、大須の帰りに会いに来てくれました。そして、半襟にちらりと桜。会えて嬉しかったわ!
そして、まだあと4人いるのです。大勢過ぎて全員の写真がない~。
劇場内にて。
今日の演目は『鳴神』『達陀』そして『義経千本桜』。
『鳴神』は、美女が色仕掛けで仙人を落とす話。菊之助の雲の絶間の姫の色っぽいこと。さすが夜の部(?)。團十郎の後半の荒事も見事。
『達陀』は舞踊劇、修二会に題材を得た僧の群舞が迫力です。ほんで、ここでもおんなの色香に迷う、といった主題が。さすが夜の部(??)。
幕間の楽しみは、御園座名物最中アイス。皮がぱりっとして、中のアイスもとても美味しい。なので、みっつも食べたひとがいます~。
そして、『義経千本桜』。義経が白塗りでちょんまげ結って、豊臣秀吉みたいなかっこで現れたときにはどうしようかと思いましたが‥狐忠信の登場で一気にお芝居の世界へ。海老蔵の狐忠信、しぐさといい目つきといい台詞回しといい、まさに人ならぬものの雰囲気です。
実はこのお話、落語の『猫の忠信』の方を私は先に聴いていまして‥なるほど、あの元ネタはコレかぁ、という関心もありつつ見ていました。
早代わり、思わぬところからの登場、そして宙乗りの狐六方。けれんみたっぷりの世界を堪能しました。最後は二階席の私たちのところまでずーっと飛んで来てくれた海老蔵サマ。花吹雪舞散るなか中で見得を切り、、まさに歌舞伎!
終演後、床に舞い散った花びらをひろってかばんに入れつつ、「楽しかった~」「海老蔵と目が合ったわ!」などなど言い交わしつつ。
外はもうすっかり夜。現実に戻るとそれぞれいろいろありますが‥夢の世界に元気をもらって帰るわたくしたち。
チケットをお世話してくれたにっぽんちゃん、いつもありがとう。チケットだけでなく、食事など、限られた時間を効率よく使えるように引率もしてくれて。とても感謝です。こんどの御園座は4月。またみんなでキモノ着て行けたらな~と思っています。どうぞどうぞ、またよろしくお願いいたします。
中島みゆきコンサートツアー2007が、9月29日岐阜県可児市文化創造センターから始まりました。もう四半世紀以上もみゆきサマに魂を奪われているわたくし。今回奇跡が起こって初日のチケットをゲットできたので、みゆきサマにちなんで「雪尽くし」コーデで初日を祝います~。
今日の着物:赤紫縮緬単色無地・雪輪三つ紋(ヤフオク時代着物さん3800円)
今日の帯:クリーム地菊楓雪輪紋名古屋帯(ヤフオク時代着物さん2100円)
今日の半襟:灰色雪結晶刺繍半襟(Berry工房さん1600円)
今日の帯揚:紫雪輪ハギレ(大須骨董市800円)
今日の帯締:紫三部紐(金山ノスタルジックモール500円)
今日の帯留:雪月花(竹蔵龍さん4800円)
今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや980円)
今日の簪:銀粘土雪輪(京子ちゃんに作ってもらった8000円)
うふふ、簪から半襟から雪尽くし!紋が雪輪の色無地は単なので、ちょうどこの季節限定でばっちりです。コンサートに行く心弾みにも拍車がかかろうというもの!
雪尽くしコーデに身を包んで出かけたコンサート。みゆきサマの歌は深く心に沁みて、疲れた心に力を与えてくれたのでした。行けてよかった・・。実は、このツアーまだあと3回チケットを取っているのです。次もその次も、「雪」なコーデで行けたらいいなあ。
先週の日曜日には『大垣オフ』が予定されていました。キモノ仲間のおーこさんが、家庭の事情でなかなか出てくることができない。ならば会いに行っちゃおう!という趣旨のオフ。行きたいなあと思いつつ、わたくしも近頃浮世のさだめに翻弄されて疲れ気味、行ったらリフレッシュするだろうと思いつつ、行く元気が今ひとつでどうしようかなぁと迷っていました。
そしたら、もうひとつのことから思いがけず土日ともキモノで出かけることとなりました!
もうひとつのこと。それは、キモノ関係のネットで知己を得たふちこまさんが、富山から名古屋にいらっしゃるという知らせ。ふちこまさんは蜻蛉玉を造っていらして、そのグループ展を名古屋栄の丸善でなさる、そのために週末かけていらっしゃるのだとか。
ふちこまさんとはネットでだけお話してその潔い人柄に惹かれ、オフラインでもお会いしたいものだなあと常々思っていました。これはいい機会、会いに行こうかな。
と、そんな話をしたところ、おーこさんが「葉さん、すごい人とお知り合いですね!!」と。おーこさんは蜻蛉玉作りにはまって1年とちょっとなのですが、ふちこまさんは憧れの作家さんなのだそう。ひえっ、そんなすごい人だったのか。
おーこさんもこのグループ展には行きたい!ととても思っているのですが、家庭の事情で名古屋まで出ることが難しく、悔しくもどかしい思いでおられるとか。「是非行って見て来て、そしてどんな作品があったか教えて!」おーこさんの切なる願いが伝わってきます。
よーし!では土曜日にふちこまさんに会いに行こう。そして日曜日におーこさんと会って、その話をしよう。週末の予定は、こうして決まりました。
さぁ、張り切ってキモノを着ます!
今日の着物:蜘蛛の巣ポリ単:竹蔵龍さん 39800円
今日の帯:蜻蛉帯:きもの・なかむらさん 40000円
今日の半襟:薄緑すかし模様 竹蔵龍さんよりいただく
今日の帯揚げ:クリーム色草花模様 大須骨董市800円
今日の帯締め:草色三分紐 きもの・なかむらさんよりいただく
今日の帯留め:髑髏蜘蛛 竹蔵龍さん 18900円
今日の足袋:草色水玉夏足袋:まねきや 780円
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒:松屋バーゲン6000円
今日の簪:銀粘土蜘蛛の巣:キョウコちゃん作 8000円
季節柄、蜘蛛の巣着物と蜻蛉帯は着納めかな?「蜘蛛と虫」コーデ、着納めが初お披露目となりました。お宝同士の気合の入ったコーデ、今日の気分によく合っています。いざ出陣~~!
会場の丸善ギャラリーに着くと、奥の方で縞の木綿を粋に着こなした女性がお客さんと話をしています。あれがふちこまさんかな?接客が終わるまで、展示されている蜻蛉玉を眺めていることにしました。
・・と、軽い気持ちで見始めた蜻蛉玉ですが・・あっという間に。
魅了、されていました。
蜻蛉玉。大きいものでも直径3センチくらい?だいたい1~2センチの小さな管玉。なのに、その中になんて大きな世界が展開しているのでしょう。じっと見つめていると、玉の中に吸い込まれてしまいそうです。
一面の花畑があります。月夜の野原に薄が揺れています。宇宙。銀河。曼荼羅。季節を表現しているものもありました。ウサギや猫が躍動していました。作家ごとに個性もいろいろ。
そしてふちこまさんの作品。こんな小さい玉が、なんて存在感。重なり合い響きあう色、確かな線。これは「秋の気配」?これは「祈り」?緻密で、繊細で、雄大です。ああこれはおーこさんが心惹かれるはずだわ。
夢中で見入っておりましたところ、「葉さん、ですよね?」とふちこまさんが声をかけてくださいました。はっと現実に引き戻されたものの、心の半分はまだ玉の中に。「あ、ああ葉です、ふちこまさんはじめまして、作品、凄いですね!」話しをしつつ、なかなかうつつごころが戻ってこないのでした。
そして‥気がついたら「連れて帰る子」を一生懸命選んでおりました。
ふちこまさんと、「うちの子」を見つけてにんまりするわたくし。
今日のこと、明日おーこさんに話そう。この玉を見てもらおう。きっと感激してくれるわ。そう思いつつ、ギャラリーを後にしました。感動の余韻で、なんだか足元がふわふわと雲を踏むようでした。
**
翌日。この日のコーデは前日とほぼ同じ。会う人が違うからいいよね、というずぼらな理由です。
ただし、おーこさんにみていただくため、帯留めは昨日求めた蜻蛉玉、『白蛇戦国玉』戦国玉・・古代中国の春秋戦国時代にお守りとして使われた玉の意匠を配した玉のこと、らしいです。それに、ふちこまさんに見立てていただいた帯締め、帯揚げは玉に合わせて手持ちから鱗模様のハギレを合わせました。
さて、大垣へ。mayさんと申し合わせて同じ電車に乗り、大垣駅に降り立つとおーこさんとぶるちゃんが待っていてくれました。
今日のオフのメンバー(全員で写った写真がなかったので、ちょっと合成しました)。
おーこさんは阿波しじらかな?木綿の着物に格子の帯。自作の蜻蛉玉帯留めはウサギ模様で秋らしく。しっとりと大人っぽい着こなし。
mayさんは綿麻の着物、この色はmayさんカラーですね。帯は紅葉模様が季節です。
ぶるちゃんの着物は夏銘仙?夏お召し?ちょっと透けるしゃりっとした生地で、色合いがいかにも今の季節。帯はお太鼓に青海波の刺繍が。
まずは、ランチ。一軒家そのままをカフェにしているから「イエ・カフェ」なのかな?と思いきや、素直に「アイ・イー・カフェ」だったらしい。
のんべ組はスーパークリングワインでかんぱーい。
ランチをいただきながら、いろんな話を。おーこさん、たいへんだね。みんなそれぞれ、いろいろあるよね。愚痴も苦労話も、話して聴いて癒される時間。
そして、わたくしは昨日の話しをいたしました。蜻蛉玉、すごかったわ。小さな玉の中に世界があるのね。わたし、たまらなくなって求めてしまったわ。今つけている、これ。
話の途中から、おーこさんの瞳がうるうると濡れてきました。
「素敵な蜻蛉玉・・。こんなのがたくさんあったのね。見たい・・。」頬が赤らんでいます。恋する乙女のようです。
「ねえ、大垣から名古屋って、そんな遠くないじゃん。なんなら今日、一緒に行こうよ。」「そうそう、私も見てみたいよ」
みんなでおーこさんに勧めます。「行きたい・・主人に聞いてみるわ」
もう行く方向。では、大垣めぐりちゃっと行きましょう。せっかくおーこさんいろいろ考えててくださったし、わたくし大垣初めてだし!
というわけで駆け足の大垣観光。市内を流れる水間川、船町港跡。
大垣は水運の町。ここから桑名までの船のルートは江戸時代から明治にかけてたいへんな賑わいだったとか。そういうところなので、川端には灯台が。「住吉灯台」跡です。
ここは芭蕉の「奥の細道」の旅終焉の地でもあるということで、こんな像もありました。江戸は千住の宿を出発し、巡りめぐってここまで来た芭蕉翁。こんなところでキモノ女におもちゃにされようとは・・。
川上に向かって少し歩くと、大きな水場が。大垣は水の都。澄んだ水が滾々と湧き出でています。
えー、画面左端の写っていないところには、若いカップルがひっついて座っておりました。水面を見つつ、愛を語らっておったのでしょう。ごめんねおばちゃんたち遠慮しなくて。「わーー、きれいねえ~」「あっ、魚がいるわ~!」わあわあぎゃあぎゃあ。
さて、それから大垣城へ。ここは関が原の前哨戦になった戦国時代の要所だったとか。歴史に思いをはせ、、ってmayさんぶるちゃん、何ゆえそんな顔をしていたんかいっ?!
歴史散歩のあとはやっぱりこれよね。
大垣名物、水まんじゅう~。冷たくってとぅるるん♪として、とっても美味しかったです。でも・・あの時は言えなかったけど今言わせてください。「カエルの卵に似てるよね!!」
・・いや、ほんとーに美味しかったです。お土産に買って帰りましたもん。
ここで、おーこさんご主人に電話しに行きました。名古屋に行っていいか、尋ねているのです。戻ってきたおーこさんの顔は輝いていました。「行って来ていいって!今日は食事を作ってくれるって言ってくれたわ!!」
ぶるちゃんとは残念ながらここでお別れして(ホント残念)、さぁ一路名古屋へ。
期待にわくわくうるうるのおーこさん
あ、しまった。また来るとは思ってなかったから、キモノ昨日と一緒だ。ズボラがバレちゃう。‥ま、帯留でこれだけ変わるってのを見てもらえるからいいかと言い訳。
会場に着きました。ふちこまさん、お客さんと話しておられます。目で挨拶だけして、まずは作品を。
おーこさん、吸い寄せられるように作品群に近づいていきます。溜息。ひとつひとつ丁寧に見て行きながら、「どうしてこんなことができるの~」とつぶやいています。造る者ならではの見る目が、感動をより大きくしているようです。
mayさんも目を大きく見開いて作品に見入っています。わたくしも二度目なので少し余裕で作品を愛でました。やっぱり凄い。何度見ても。
あれが素敵これが欲しいを言い合っていると、お客さんとの話を終えたふちこまさんが来られました。「友達を連れてきました~」さっそく、おーこさんを紹介します。
「私も蜻蛉玉を作っているんです・・でも、ほんとうに素敵で凄くて・・」
おーこさん、瞳は輝き頬は紅潮し。ぱあっと輝くように綺麗です。やはり恋は女を美しくするのね。ふちこまさん、丁寧に答えてくれています。隣で漏れ聞くわたくし。専門技術の話はよくわかりませんが、『芸談』に当たる話は心に残っています。
「私も10年前はぜんぜん作れなかったのよ。でも、長いことやっていたら作れるようになった。技術は、経験さえつめば必ず向上するわ。だから、大事なのは技術ではないの。自分はどんな玉を作りたいのか、ということなのよ。それさえ大事に育てていけば、技術は後からついてくる。自分の感じるところを大切にするのが一番大事なの」。
深くうなずくおーこさん。おとなしやかなおーこさんの、心の底にある何かに「ぽっ」と火がついたところが見えたような気がしました。うん、きっと思ったものが形をなす日が来るよ!楽しみだわ。
「蜻蛉玉って、製作のための技術はどんどん進歩して行っているの。昔の玉で凄いのがあるって言っても、それを作る技術自体は今のほうが進歩している。金工なんかでは今ではどうやっても作れないっていうような作品もある。どうしても昔を越えられないっていうのは悲しいわ。でも、蜻蛉玉はそうじゃない。腕さえ磨けば昔を越えられる。元気が出るわ。」
力強いお言葉。これからふちこまさんが作り出す作品、未来の古典になっていくような作品をこれからも見て行きたい。
※これらの言葉、わたくしの記憶フィルターがかかったものですから‥文責はわたくしにあります。ふちこまさん、間違ったことを書いていたらお教えください。
いくら見ても見飽きることのない作品たち。
見ているうちにたどり着くのはやっぱり・・「連れて帰りたい!!」。
さぁ、われらが「買い物女王」mayさん面目躍如タイムです。
mayさんがじ~~~っとながめ、手にとってためつすがめつしている帯留め。珊瑚色の上に精巧に色が重なった花、その間に細い筋が緻密に引かれ‥細かい細工が小さな玉をとても大きく見せている、迫力の一品。・・お値段も迫力。惹かれつつ迷っているmayさん。
「それ、泣くほどたいへんだったの」ふちこまさんがおっしゃいます。「ひとつひとつ重ねて行って・・そうせずにいられなくて作っていたけど、もう二度と作りたくないくらいよ。しかもそれ、作っているうちに神様が降りてきて一回で失敗せずに作れてしまったものだから、失敗作が手元に残っているってこともないの。そのデザインはそれひとつしかこの世にないのよ」
mayさんの心がぐらぐら揺れているのがわかります。本当に、見れば見るほど凄い作品。いいなああ。それに、色といい雰囲気といいmayさんにあつらえたよう。行っちゃいなよmayさん、ダイブ、キヨミズステージ!‥mayさん陥落。そして、わが子になった作品を手に笑み崩れています。
「いい方のところにお嫁に行ってくれて嬉しいわ。いちばん気に入っていた子だったの」。ふちこまさんも喜んでおられます。
「そんな大切な作品を、私なんかがいただいていっていいんですか?お手元に置いておきたいとは思われませんか?」
「それはないの。私は作家ですから、作品は手元に置かないんです。お客様のもとにお嫁に行ってくれるために作っているんです。そうして手元は空にしておかないと、作家はいい作品を作れないのです」
おーこさんも迷った末に鮮やかな緑の簪(そこに精巧な縄目の模様が踊っている)を求めました。これ以上ない、というような幸せそうな顔です。見ているこちらまでうれしくなってしまう。
買い物を終え、ふちこまさんを囲んでみんなの笑顔。
それぞれ美しいものを手に、ギャラリーを後にしました。今日はおーこさんが雲を踏むようなふわふわとした足取り。心弾みが伝わってきます。
「葉さんのおかげで、今日は夢みたいに嬉しかったわ。ありがとう、ありがとう」
おーこさんに何度もお礼を言っていただき、わたくしのこころも嬉しい気持ちで満たされる思いでした。ただちょっと紹介しただけですのに、こんなに喜んでもらえるなんて。人生には、何も悪いことをしていないのに責められるという巡り合せに遭うこともありますが、こんなふうに何もたいしたことをしていないのにとても感謝されるという巡り合せもありますのね。
凄いほど綺麗なものにも逢え、歴史にも触れることができ、感謝という贈り物までもらうことができた。この週末、とてもいい時間をすごすことができました。わたくしも元気をもらえました。出会ったすべての人にありがとう、です。
9月に入ったというのにこのところまた暑さがぶりかえしていますね。でも、9月2日の犬山・栗栖はきっぱりと秋でした。
そう、我らがカリスマ美容師栗栖のみっちゃんのところに行ってきたのです。
今日の着物:薄茶縞片貝木綿(反物25000円を和裁教室で仕立てる)
今日の帯:乱菊昼夜帯(すうざんや1000円)
今日の半襟:赤菊木綿(居内商店さんのおまけ)
今日の帯揚げ:紫雪輪(骨董市ハギレ800円)
今日の帯締め:紫白三部紐(金山ノスタルジックモール500円)
今日の足袋:麻夏足袋(ゆかたや1800円)
今日の下駄:畳表右近下駄縞花緒(松屋バーゲン台4000円花緒2000円)
今日の帯、すうざんやの昼夜帯は、実は他の方が前にほしいと言っていたのです。でも、そのまま連絡なくほぼ1年がたち、時効ということで二番手のわたくしの元に参りました。でも、もしも「やっぱりほしい」と仰ったらお譲りする覚悟。なので、もしかしたら来るかもしれないその日の前に、早く締めておきたくて今日の登場となりました。
それにしても、こんな状態がいいアンティーク帯が1000円!すうざんや恐るべし。骨董市の混沌からお宝を掘り出す眼力、いつもながら感動ものです。
みっちゃんの美容院は、名鉄犬山駅から車で10分くらい行った栗栖というところにあります。その名のとおり、道端にはこんなものが。秋だなあ。
9月に入り、単の季節になりました。単と薄物、それだけ見れば薄物の方が涼しそうですが、実は透ける薄物は下着に手抜きができない。見た目は涼しげですが、けっこう暑かったりします。その点透けない単、下着に手抜きしまくり。
今日は縫さんとこの半襦袢を素肌にそのまま着て、下はステテコ着用のみです。その上に木綿をゆるゆるに着ていますから、固めの生地は肌の上に浮き、その間を風が吹き抜けて行きます。秋風を纏っているようです。気持ちいい‥と見上げる空には赤蜻蛉がついついと舞っています。秋だわぁ。
さて、みっちゃんのお店。あいかわらずパワフルなみっちゃんです。ひとしきりおしゃべりに花を咲かせたあと、髪をやってもらいながらキモノ相談。幅が細くてどうしよう?な帯について‥。
この帯、名古屋帯ではありません。昼夜帯か袋帯。なので、前幅は半分でなく太めに折ればOK。「でも、後ろは?普通に結んだんじゃ帯が細くってお尻が巨大に見えるのよねえ」わたくしがそう申しますと、みっちゃんこともなげに即答。「そんなん、なーんてことないわよっ」
「ほら、こんな風にななめにお太鼓を作ってみたらどう?絽の目が交差して動きも出るし、お魚にも躍動感が出ていいがね!」
「『ヤの字』風に、こんな風にテを斜めに出してみても面白いよね!」
「葉さんが締めるんだったらこんな感じかな。他にも、もっとかわいらし~い感じが似合う人だったらこうかなとか、ホントいろいろ浮かんでくるよ。お太鼓にしなきゃとか、堅く考えなくていいのよ!折り紙と同じと思って、いろいろやってみたらいいのよ」
なるほど~!なんだか目ウロコです。日ごろから、キモノは自由な発想でとか思っていましたが、意外と融通が利かない考え方をしていたなあと改めて思いました。
みっちゃん、プロ美容師。仕事で着付けをするときには実にさまざまなハプニングがあるそう。お客さんが持って来られた着物がぜんぜんサイズ違いであることなど、日常茶飯事。
「でも、この着物じゃ着付けられませんなんて決して言わないの!あるもので何とか形にするのが仕事なんだから。だから、こんなことなーんてことないんだわさー」すごいねえみっちゃん、すごいねえ。「当たり前!だって私はプロだもん。『ちょっとできる人』じゃなくって、これで店を作ってるプロだもんね~」
そう話すみっちゃんの目はキラキラしています。ほんとうにこの仕事が好きで、誇りを持ってやっているんだなあ。かっこいいぜみっちゃん。
そのほかにも、『美女塾』補習みたいなお化粧指南とか(わたくしチーク入れる位置間違って覚えてました/汗)、有益情報をいっぱいもらいながら、キモノセットしやすいカット&パーマをしてもらい、セットも終わるとわたくし、こんな感じです。
木綿の着物に合わせて、シンプルな髷。クラシカルな雰囲気、なんかレトロなビールのポスターみたい。
キモノ話や美容の話、そのほかにもいろんな話をして爆笑したりもしながら、楽しくて役に立つ半日があっという間に過ぎていきました。終わってお店を出ると、暮れかけた空に風はいっそう涼しく、山と川と緑に恵まれた栗栖の里はすっかり秋の中でありました。
(おまけ)
『いろんな話』の中で心に残った話。
「ダンナの兄弟の子供がウチに来てたんだけど、ふと見るとなーんか変わった飴をなめているんだわ。ばーちゃんに『なに、あれ?』て聞いたら『キノコの飴』て言うの。よく聞いたら、田縣神社におまいりに行って買ったっていうんだわあ」
「田縣神社!それは、まさかっ」
「ああっ、知ってたやっぱり~。ちんちんがいっぱい祭ってある神社っ。だからちんちん飴だったのよっ。キノコとか、今さらごまかすでないわ~」
「しかし何ゆえそんなもんをお求めになっただ?」
「わっからーん。顔が描いてあってかわいかったって言ってたけどさあ」
「顔っ。ちんちんにっ。どんながやー」
田縣神社、実はみっちゃんちから程近いところにあるらしい。さらに大縣神社という、あの、対になる神社もほど近くにあるそうな。犬山近辺、侮りがたし。どちらもたいへんきちんと伝統ある神社だそうでございます。
キモノ乙女の皆さん、風情ある町並みやアンティークやさんや『フルーツ大福』だけがみっちゃんち訪問の余禄ではありませぬ。北尾張デンジャラスゾーン探検もまた、大人のロマンではございませんでしょうか!どうでしょう、レッツトライ!(全員無視)
火曜日には"ぢょゆう"すうちゃんと、安城のカフェスウートに行きました。目的は、夏が来れば思い出す「桃」!!ここの季節限定桃パフェと桃クレープは、近郊のキモノ乙女にとっては風物詩そのもの。
そういうことであれば、コーデも当然「桃」を意識します!
今日の着物:薄紫朝顔絽(金山ノスタルジックモール 1500円)
今日の帯:草色抱き茗荷絽(ヤフオク時代着物さん5800円)
今日の半襟:薄青緑紫唐草牡丹(金山ノスタルジックモールハギレ800円)
今日の帯揚:半襟と同じ
今日の帯締:白三部紐(コメ兵1000円)
今日の帯留:ピンクハートトンボ玉(おーこさんに秀作をいただく)
今日の簪:桃色ローズクオーツ簪(ヤフオク1200円)
今日の足袋:まねきや夏足袋(まねきや 780円)
今日の草履:パナマ夏花緒(祖母の遺した台に松屋の花緒2500円)
どこに桃が?・・簪の桃色ローズクオーツもさることながら、これ!です。
ハートをさかさまにしたら、ほら、桃そのもの~♪うっきうきと心も軽く、カフェスウィートに向かいます。
すうちゃんとは、考えてみれば1ヶ月半ぶりくらいかな?Webのおかげでそんなに会っていない感じはしないけれど、さすがに顔をあわせると積もる話が積もっている。ランチいただきながら話に花を咲かせ、さあデザートの桃です!
狙うぢょゆう・狙われた桃
すうちゃんは強い日差しに映える鮮やかな夏お召しに桃色の半襟が桃。ついでに手ぬぐいがプリン。
桃いただきつつ更に話したあとは「JAの産直」でシュフ買い物をして帰宅いたしました。
JA産直のぢょゆう。
ランチも桃も美味しかったし、すうちゃんは綺麗で楽しい一日でした。いろいろ、今後こんなオフをしたいね~なんて話も出ましたよ。またみんなでお洒落して会う集まりもやりましょうねえ。
前項でライブご一緒したShanghai bay-beesのちんちゃんが写真を送ってくれましたので、追加で公開です。
Shanghaiの3人は顔出しOKとのことなので、可愛い姿をそのまんまごらん下さいませ。3人ともキモノ娘なので、着つけも上手。オーソドックスな着こなしが若々しさを引き立てて涼しげです。
いなせな若い衆は彼女らのダンナ様&彼氏。男の子の浴衣姿、実に粋です。いいもんだよなあ。うちのオットにも着せたいんだがなあ。写真撮るのに邪魔なんですって。ざんねん。
もひとつ、花兎さんのリクエストにお応えして雪輪かんざしのアップです。ついでに、同じくキョウコちゃん作の蜘蛛の巣かんざしと、キョウコちゃんにすごく教えてもらいながら作った葉っぱ帯止めもごらんくださいませ。
雪輪も蜘蛛の巣も、「こういうのを作って」とだけ依頼して、デザインお任せでお願いしたキョウコちゃんオリジナルの一点もの。ふふ、贅沢~でしょ。
教えてもらって作った葉っぱは、小菊の葉っぱにゆるい銀粘土を筆で塗って、葉っぱごと焼いて作ったもの。一枚として同じものはない自然の葉っぱの、これも一点ものでございます。
こんどはどんなモチーフでお願いしようかなあ。キョウコちゃん、またよろしくね。
21日(土)は、また浴衣で出かけてきました。今回は夕方シャワーを浴びてから着ていくという「正しい浴衣お出かけ」です。浴衣は火曜日に和裁教室で縫い上がったばかり。簪も、和裁仲間のキョウコちゃんが銀粘土で作ってくれたもの、使い初めです。
今日の着物:笠仙雪輪浴衣(ヤフオクデッドストック反物3000円を和裁教室で縫った)
今日の帯:八重山ミンサー黄色(楽天きもの:まるとも14800円)
今日の簪:雪輪に雪シルバークレイ(キョウコちゃん作9000円)
今日の下駄:鎌倉彫葉っぱ模様(松屋4000円くらい)
この浴衣、色は藍と白だけ生地は綿コーマと「昔ながらの浴衣」です。最近はいろんな色柄(ナスカの地上絵とかな)に帯締・帯留、はてはレースを飾ったりとデコラティブに浴衣を着るのが流行っているようです。それはそれで「あり」と思うけど、そういうのを見るにつけ、ごくごくオーソドックスな浴衣スタイルがなつかしくなって、こういういでたちを作ってみました。
藍と白だけってともすると「寝間着」に見えてしまうけど、さすが笠仙、そうは見えませんよね。また、浴衣とは言え自分サイズに仕立ててありますから、着付けも決まりやすく。「大人の浴衣ってこういうものさ♪」って感じに仕上がってないかしら~と、自画自賛(笑ってください)。
出かけた先はライブハウス&カフェ「バードランド」。2月にも行ったところです。この時のバンドがまたライブをするので、オットがカメラマンで駆り出されました。写真撮るオットをよそに、わたくしはぐびぐび。
そして今日は、あの3人娘Shanghai bay-beesも来てくれました。みんな浴衣でとっても可愛い。のに、バンドの写真でメモリがなくなっちゃってオットには撮ってもらえませんでした。ざんねん。Shanghaiの子が撮ってた写真を貰ったら、追加で載っけますね。(きっと親子のように見えることでしょう)
15日はキモノで出かける予定がありましたのに、週末にかけて台風が近づいていて、当日は直撃ではないかという予報でした。
なのに!14日の夜半から台風は進路をそらしつつ足早に駆け抜けてくれて・・出かける頃にはこの空です!ほほほ、わたくし晴女。(と言いながら、実はすっかり台風の中でかけるつもりでキモノの準備はしていなくて、半襟もつけていなかったので浴衣なのです)
今日の着物:ナスカ地上絵浴衣(楽天ゆかたや16800円)
今日の帯:八重山ミンサー白(楽天きもの・まるとも14800円)
今日の帯締:紫白三分紐(金山ノスタルジックモール500円)
今日の帯留:シルバー葉っぱ(キョウコちゃんに教わって自作)
今日の簪:「流氷」(ちゃいずさん2000円)
今日の下駄:鎌倉彫葉っぱ右近(松屋4000円くらい)
今日のバッグ:こげ茶籐籠(JA産直にて1800円)
わたくしの浴衣姿を見てオット「寝間着で外に出るみたい」と。確かに浴衣、しゃんと着るのは難しい。掛衿の下に衿芯を通してちょっとしゃっきりさせているのですが、まだやっぱりだらしない感じに見えちゃうかなあ。まぁ、オットはあくまで「普通のキモノ姿と比べて」ということでコメントしていたらしいので、「まいっか」と胸張って歩くことにいたしました。
と言いつつ浴衣で「昼間から」「電車に乗る」ということには自分自身ちょっとばかり抵抗はあったのです。やっぱり浴衣って、夕方お風呂に入ったあと近所をぶらつくための衣服だよなぁという意識もあるもんで。けれど、だからと言ってこの浴衣にわざわざ半襟つけて足袋履いてキモノ風に着るというのも野暮な気もするし(そうやって似合うよな上等浴衣は持っていないのです)。
いろいろと思うところはありつつ、結局は「まいっか」とこうなりました。ま、胸張っちゃったもん勝ちということで。キモノに比べると浴衣、ものすごく軽く楽ちんで、はだしの足元も爽やかでした。
JRから地下鉄に乗り換えて「伏見」で降りて、錦に向かって歩きます。
この眺め、先週の写真と同じ・・先週は夜歩いた道を、今日はお天道様の下。
着いた先はおなじみ「加寿也」今週もまた来てしまいました。今日は「吟味喰らぶ」の日だったのでした。いつものようにmayさんも一緒です。mayさんは浴衣でなくちゃんとキモノでした。えらい。涼しげなサッカーにレースの半襟。
そしてmayさんの帯はなんとバッタ柄!いいなあ~、お茶目で季節感もあって。思わず目が惹きつけられます。
「吟味喰らぶ」今日のテーマは「津島の地酒 長珍を吟味する!」。蔵元さんを囲んで、造りの話など聞きつつ上記のお酒を味わいました。もちろん、お酒に合わせた板さんのお料理も堪能。お料理やお酒は板さんのブログ7月15日のところに詳しく載っておりますので、よろしかったら見てみてちょ。いつもながら、美味しくて愉しい会でありました。お天気にも味方され、いい一日でした。
2007年7月7日は、わたくしども夫婦7回目の結婚記念日でした。7が4つ並んでなんだか縁起がいいわあ。
というわけで、気分よくお出かけです。キモノを着るのは約1ヶ月ぶり。ここんとこそんなに間を空けたことがなかったので、新鮮な気持ちです。
今日の着物:流水笹柄ジョーゼット(ヤフオク時代着物さん2000円くらい)
今日の帯:熱帯魚刺繍絽(ヤフオク8000円くらい)
今日の簪:「流氷」(ちゃいずさん2000円)
今日の半衿:銀蜘蛛の巣絽(自分で刺繍した。たいへんだった~)
今日の帯揚:紫花模様絽(大須骨董市ハギレ1000円くらい?)
今日の帯締:紫白三分紐(金山ノスタルジックモール500円)
今日の足袋:草色水玉夏足袋(まねきや780円)
今日の草履:パナマ夏草履(祖母の台に松屋花緒2000円)
七夕にちなんで笹柄の着物、着物の流水に合わせて熱帯魚の帯を持ってきました。
この着物、見てわかるようにお袖が長くて。なので、和雑貨いろりさんとこの半襦袢に、替え袖を作って合わせています。お袖を切ってもいいんだけど、なんかこの「ひらひら~」っていうのも好きなんです。
しかしこの帯、幅が6寸5分しかなくって。前のほうは幅出ししてなんとかしましたが、お太鼓が細いのはいかんともしがたく。また、帯の長さと柄の位置が、二重太鼓に短しお太鼓に長しという微妙な感じで‥苦労した結果、写真のような感じになってしまいました。熱帯魚の刺繍はとても気に入っているので、なんとか手なずけたいものです。なんかいい工夫ないかしら?
それにつけてもこのいでたち。キモノ着てるってだけである程度目立つ上に、真面目にキモノ着てる人から見たら邪道のカタマリのような格好で。なのに嫌がらずに一緒に歩いてくれるオットに感謝です。写真も撮ってくれるしねえ、いいひとだ。
テレビ塔に向かって歩け!
記念日ディナーはいつもの「加寿也」にて。。
料理のひとつ、白アスパラと鱧の梅ソース♪白アスパラの茹で具合といい鱧の骨きりの技といい、職人技!
グラスにわたくしの満足フェイスがうつっております。
身も心も満腹で、大須のライブハウスに向かいます。ポスターやビラがいっぱい貼られた細い階段を下りていくと、そこは小さなライブハウス。
黒い天井には配管がむき出しになっていて、いかにも「アングラ」って感じ。集っているのは、わたくしたちの子供と言っても過言ではない年代の人々。でも、ファッションや流れている音楽は60年代風で、何だかむしろ懐かしいぞ。
お目当てはこのバンド、the shanghai bay bees 。実は彼女ら、「3月3日の3人官女」で一緒に梅見したキモノ仲間です。バンド姿もかわいいわ。そして、複雑なテンポの曲をパワフルに演奏している姿、かっこよかったです。息の合った演奏、よかったわあ。
7が四つ並んだ結婚記念日、美味しくて楽しい日になりました!
6月3日、東京は虎ノ門パストラルで開催された「究極の静岡吟醸を愛でる会」に行ってまいりました。当然コーデは「酒飲むぞ!」気分まんまん。
今日のキモノ:紫縞片貝木綿(反物25000円 和裁教室で作った)
今日の帯:絽ひょうたん名古屋帯(ヤフオク時代着物さん2000円)
今日の半衿:市松雪輪(白鳥骨董市ハギレ800円の半分)
今日の帯揚:クリーム色草花(大須骨董市ハギレ1200円の半分)
今日の帯締:青桃雪輪(ヤフオク1200円)
今日の根付:「黒の英君」大吟醸ミニチュア
今日の足袋:草色夏足袋(まねきや780円)
今日の草履:酒袋すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン6000円)
この会「究極の静岡吟醸を愛でる会」は、静岡の酒蔵が鑑評会に出品したお酒を味わっちゃおうという夢のような会。鑑評会に出品するお酒といえば、どの蔵も技術と情熱のありったけを込めて醸す、会のタイトル通り「究極のお酒」なのです。
更にこの会、蔵や酒販店など売り手側ではなく、ただただ静岡のお酒が好きな愛好家が、好きが昂じて催しています。スポンサーもバックもなくどんなに運営たいへんかと思うけれども、年1回の開催が既に5回目。年々参加の蔵も増え、今年は22蔵55種類99本の「究極の静岡吟醸」が集まったそう。
わたくしただの酒飲み。縁あってこの会に出席できることになり、喜び勇んで東京まで出かけました。コーデのテーマは「究極の酒飲み女」‥大酒飲むけど崩れませんわ!の心意気でちょいと玄人っぽく抜いた着つけをして、着物はお酒を少々こぼしても大丈夫な木綿。帯のひょうたんにはお酒が入っているつもり。根付は出品蔵のひとつ大好きなお酒の「英君」。そして、草履は「酒袋」です。
会場の様子。わたくしはどこでしょう~(笑)。
ずらりと並んだお酒、どれをとっても素晴らしく‥ここまで来ると、好みはあっても優劣なんてつけられません。ただただ愛でるのみ。
蔵元さんや、全国から集まった酒飲み仲間との交流もこの会の魅力です。静岡の蔵元さんは14蔵参加、他県の蔵元さんもおみえでした。酒飲みどもは北は北海道から南は岡山まで(どっちも知り合いだ)。うちら陽気な酒飲み仲間。
宴果てることにはみんなすっかり酔っ払いに‥でも、つぶれたりからんだり悪酔いするひとがひとりもいなかったのは立派です。
究極の仲間と究極のお酒を飲み倒した一日。来年もまた、出かけて行きたいものです。今度はどんなコーデにしようかな♪
クリマの次の日には、吹奏楽のコンサートに参りました。オットが所属している楽団の定期演奏会です。
今日のキモノ:薄緑色紬単(ヤフオク5000円くらい)
今日の帯:打楽器帯(USAコットンで自作)
今日の簪:金平糖かんざし(おーこさん作トンボ玉1200円)
今日の半衿:市松雪輪菊(白鳥骨董市ハギレ800円の半分)
今日の帯揚:クリーム色草花柄(大須骨董市ハギレ1200円の半分)
今日の帯締:ピアノ鍵盤丸ぐけ帯締(コットンの鍵盤柄リボンで自作)
今日の足袋:草色菊柄(まねきや980円)
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋のバーゲン6000円くらい)
オットのパートは打楽器。なので、コンサートを見に行く用にネットで「打楽器柄」の布を探し、この帯を作りました。ちなみにこれリバーシブルで、裏は音符柄。前にライブに行ったときにはそっちを出して締めました。
あ、それからこの日は指輪もこんなん。
「フーガ・ト短調」の指輪です。また、バッグも籐籠の中袋が音符柄(自作)。コンサート気分を盛り上げます~。
会場に着くと、mayさんも御夫婦でいらしてくださっていました。さっそくツーショット写真。
この日のmayさん、薄緑色の紬。打ち合わせしたわけでもないのにお揃いみたい!楽しいなあ。来てくれてどうもありがとう!一緒に鑑賞できてとっても嬉しかったです。
演奏は「アイーダ」そのほか、聴いたことある曲やない曲や。生の楽器の音は大変気持ちよく心を揺さぶってくれます。また、演奏しているオットの姿はうちでのた~っとしている姿ばかり見ている目には新鮮でたいへんよろしい。たまにはちょっとかっこいいところも見ないとねえ。
コンサートには梅見のときの三人官女も来てくれていてました。どうもありがとう~。
おお、そういえば彼女たち+ぽんごちゃんで「猫喫茶」という雑貨webshopが開店しています。手作りの可愛いコモノたち、毎月1日~10日にお買い物できますよ。よろしかったらご覧になってくださいませ~。
6月の2日3日にもキモノでお出かけをしたのですが、その記事を書く前にまたキモノで出かけちゃいました。先週の写真、はやくちょーよー(>該当者)。
というわけで、今日6月9日はポートメッセ名古屋にて催された「クリエーターズマーケット」に行ってまいりました。お祭りということで「派手に!キラキラに!」というのがコーデの統一テーマ。わたくしも、こんないでたち。「ママ~、あのおばちゃん‥」「しっ、指さすんじゃありません」ってな感じ‥?
今日のキモノ:アカイロ流水夏お召し(ヤフオク5000円)
今日の帯:刺繍カニ帯(きむら8000円)
今日の半衿:魚いろいろ(きむら1200円ハギレの半分)
今日の帯揚:レースのスカーフ
今日の帯締:手芸店で買った緑色細紐(1メートル200円くらいだった)
今日の根付:ガラスの雫(竹蔵龍さん2000円くらい)
今日の足袋:草色水玉夏足袋(まねきや780円)
今日の簪:金平糖簪(おーこさん作1200円、今日買った)
今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋のバーゲン6000円くらい)
今日の着物、去年の夏の終わりにヤフオクでふと「ぽち」してしまったもの。「こんな派手なもん、祭りのときしか着れんじゃ」と思い、今日を待って初着用に及びました。たはは。テーマがテーマだからいいよね。
そして、個人的に今日のテーマは「海恋し」。暑くなってくると海に入りたくなる海辺育ちのわたくしです。半衿に魚、帯にカニ、着物は流水、根付は雫、足袋は水玉。どだっ!‥と出かけたは良かったのですが‥。
まずはすうちゃん・mayさんと名駅「金の時計」で待ち合わせてランチです。タワーズのイタリアンカフェ「マーノ・マッジョ」にて。
昼間っからスプマンテ(イタリアのスパークリングワイン)!
実はこのお店マーノ・マッジョ、会員(無料)になると記念日にはスプマンテのハーフボトルとデザートがサービスになるのです。今日は何の記念日かというと「クリエーターズマーケット」というわけで‥。「かんぱ~い!」
ランチの後はすうちゃんにメイクを直してもらい、あおなみ線で一路ポートメッセ名古屋へ。ところが、目的地に近づく直前、とどろく雷鳴!にわかに雨が降ってきました。あれ~~。このところわたくし、出かけると必ず晴れていたのです。自らの強力なお天気運を恃んで、降水確率90%にもかかわらず「お召し」なんて着ていたのですが(でも傘と雨コートは持っていたけど)。‥もしかして、わたくしが海コーデをしたもんで天が感応して「ほーら海だぁ」とばかりに雨を降らせているのでしょうか。
駅に着くと、雷雨は本格的になっていました。しかたない、会場までダッシュ!傘は強風でおちょこになりそう。光る稲妻、ガーン!と轟音をあげる雷。でも、こんな状況でも「キラキラオフにお空も参加してるのね~」と笑ってしまうのがわたくしたちキモノ乙女の真骨頂であります。
会場に着くと、白雪ママさん・おーこさん・ぽんごちゃんたち「和・かわいい屋」メンバーがが迎えてくれました。縫さんは散策中ということで、いるひとで集合写真。
雨ニモマケズ・風ニモマケズ・雷ニモ強ヒ風ニモマケヌ、輝くキモノ乙女たちでございます。それぞれに輝くコーデをごらんくださいませ。キラキラっ☆
縫さんも登場!なんとラメ入りレースの着物です。キラキラっ☆
ここでおーこさんの金平糖簪をゲットし、しばし歓談の後すうちゃん・mayさんと会場を巡ります。すごくたくさんのお店、それぞれにクリエイティブな作品。中でも今回わたくしのハートを奪ったのは、カバンのお店でした。
このグラニーバッグ、花模様は着物から切り取ってアップリケしたもの。これからの季節によく合う爽やかなデザイン、しっかりと丁寧な作り。目がハートになって購入いたしました。4400円。
となりにいるのが作者の川村亜希さん(warm)。「素敵ですね~」と言うと、「着物を着ている方にほめてもらうと格別に嬉しいです」と喜んでいただきました。
さらに、「島工房」のがま口バッグも買いました!(3500円)作者の小島敬子さんを真ん中に、mayさんも一緒に記念写真。ここのバッグはmayさんもお気に入りで今日も持ってみえました。愛敬のあるデザインが素敵です。大きいがま口バッグも気になりました。
ひとまわりしてまた「和・かわいい屋」に戻ってひとしきりおしゃべりし、満足して会場を後にしました。帰り道ではもう雨もあがり、足取りも軽く名古屋駅へ。楽しい一日だったね~と解散しました。人もキラキラ空もキラキラ、いい日でありました。
足元写真、みんなでとっておけばよかったね~。
昨日は、そういうタイトルのオフだったのでした。プライスコレクション→(ランチ)→北斎展→デパートのコスメフロア、と巡って、美の世界に浸ろうと。わたくしは用事で「ランチ」からの参加でした。前半よりの参加はすうちゃん・ことりちゃん・おーこさん。
キモノ乙女で集まるといつも思うのですが、それぞれ「らしい」雰囲気のコーデ・着こなしです。同じ形式のなかで自由に個性を表現する。俳句や短歌に通じる、日本的な感覚でしょうか。
それにしても昨日はコーデに迷って。北斎展だからそれらしく‥と言っても「大津絵の帯」は一度若冲の時締めてるし。もういっこのコレはクリマで締める予定だし。おお、そういえばもう5月も終わる、菖蒲の帯の今期締め納めをしよう。植物画もあるもんね北斎。
キモノは‥アレもいいけどサイズ直さなきゃ。ではコレに‥というわけで
今日のキモノ:ピンク花模様塩沢紬(ヤフオク5000円くらい)
今日の帯:菖蒲刺繍帯(カヨイコマチさん12000円)
今日の半襟:クリーム草花(骨董市ハギレ1200円を分けた)
今日の帯揚:半襟と同じハギレの片割れ
今日の帯締:草色模様三分紐(祖母のもの)
今日の帯留:シェル・アクアs(竹蔵龍さん4800円)
今日の足袋:白地水玉夏足袋(まねきや780円)
今日の草履:白台刺繍花緒(松屋バーゲン6000円くらい)
ランチタイム、おーこさんがお願いしていた「トンボ玉簪」試作品を見せてくれました。あの羽織紐と同テイストの作品。6月9日のクリエーターズマーケットのときには売っていただけるようで、楽しみ楽しみ。
そして、高島屋百貨店内での「北斎展」。本邦初公開の作品もあるとかで楽しみにしていたのですが‥平日というのに人が多く、また展示スペースも暗く狭く‥先日のプライスコレクションと比べてしまうのでいけないのですが、いまひとつ、という印象でした。それでも、「北斎漫画」のような、こっけいな仕草表情を描いた版画は、思わず笑ってしまう楽しさ。美は心を動かしますね。
それから、すうちゃんとコスメフロア。「アイホール専用のファンデ(アイシャドーの発色がよくなる)」なんてレアアイテムなど、すうちゃんの研究成果をみせてもらいました。こっちの「美の世界」も、奥が深い。
別れた後は地下の食料品売り場で「礼文島のウニ」を衝動買いしちゃったりして、結局これかい、というオチもついたこの日のオフでありました。
すうちゃん・おーこさん・ことりちゃん、どうもありがとう、楽しかった!
ことりちゃんはランチの後に帰っちゃったので、コレが撮れなかった‥。