キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

おばばかです

2007年08月29日 | ちくちく

  ちょっと前から暇を見つけてはちくちくやっていたコレ、できました!
  
 と、急いで言っておきますが「縫った」のではありません。「揚げをした」の。

 9月初旬に、妹が姪っ子(5歳)連れて後輩の結婚式に出るというのです。で、去年私が骨董市で買ってあげた綿絽の浴衣を着せてもいいかなぁ?と聞いてきました。
 9月かぁ。浴衣はなぁ。単の子供キモノはないけど、どうせ式場の中でしか着ないんだから、袷でもいいよなぁ。そうだ、子供の頃着せてもらってた振袖、あれに揚げをしよう!ふふふ、姪っ子きっと可愛いぞ。

 そう思い立って妹にもそれを告げ、実家の箪笥を漁ってみましたら、出てきました昔の四つ身。・・でも、でかいぞ。そーいえばこれ、わたくし中学生くらいまで着ていたっけ。5歳児に、着せられるか?

 困った時の和裁教室。先生に相談してみましたら、「二重に揚げをしたら大丈夫よ」といつもの頼もしいお答え。
 キモノの身丈は150cmくらい、姪っ子身長120センチ。例によって先生に待ち針を打ってもらい、二重の腰揚げと深い肩揚げをぬいあげました。「揚げするだけって簡単に考えるけど、けっこう難しいでしょ~。ちょっとしたバランスで可愛くなくなっちゃうのよ~」と先生。はい、そのとおりです。簡単に考えていたけど、ひとりではできませんでした~。
 さらに、ちゃっちゃと着られるように袖の振りと半襟を「なんちゃって」でくっつけて、一枚だけで長襦袢を着ているように見える細工を。さいごに腰紐を縫いつけ、これで下着の上からくるっと巻くだけでOKになりました。姪っ子よ、さぁ着てくれ!
 
 ・・後からよく考えたら、9月でも初旬だから綿絽の浴衣でもよかったような気もしましたが・・でも、細工しちゃったら早く着たところ見たいんですもん。頼むぞ妹よ。あばれんぼうの姪っ子5歳、でもおしゃれは大好き。きっとその時だけはかわいいキモノ少女になってくれるでしょう。わくわく。
 それにしても、13歳のわたくしが着ていたキモノを5歳の姪っ子が着られる。キモノってすごいですねえ。


きもの なかむらで物欲爆発!

2007年08月26日 | 買っちゃいました

 久しぶりの更新です。
 ご無沙汰の間にも「蜘蛛の巣キモノで東京2泊3日」とか「国際親善NYの先生をキモノで迎える2日間」とかネタはたまっているのですが、何はともあれ昨日の出来事を。

 ヤフオクでおなじみだったカヨイコマチさんが「きもの なかむら」さんとして春から生駒にお店を持たれています。そのうち行こう!と思いつつおりましたが、8月24・25日と名古屋に来てくれるとのこと。これは行かねば!と出かけていきました。

 すうざんさんも行くというので、会場のギャラリー大須で待ち合わせ。狭い階段を登っていくと、すうちゃんと、数人のキモノ乙女の方が。「あ、動いてる葉さん!」と声がかかります。ブログを見てくださっている方でした!こんな風に声をかけていただけるなんて、うれしいなあ。
 舞い上がった気持ちで記念写真です。
 
 
 あ、今日のキモノ。
 今日の着物:銀雪輪夏お召し(ヤフオク・時代着物さん5000円、和裁で自分サイズに直す)
 今日の帯:桔梗刺繍ラメ絽(ヤフオク・カヨイコマチさん3000円)
 今日の半襟:水色紫ハギレ(きむら・値段忘れた。キママと半分こしたっけ?)
 今日の帯揚げ:半襟と同じ
 今日の帯締め:クリーム色三部紐(コメ兵・1000円)
 今日の足袋:白麻足袋(ゆかた屋・1800円)
 今日の草履:コルク黒・市松花緒(松屋バーゲン5000円)
 今日の簪:銀雪輪(キョウコちゃんにシルバークレイで作ってもらった・8000円)

 さて、思いがけず声をかけていただいて舞い上がった心に、きもの・なかむらさんセレクトのかわいこちゃんたち。もう逆上寸前で掘りにかかります!
 
 掘っているうちにうまこさんも登場。一緒に掘り掘り・・。
 
 心惹かれる着物や帯がぞくぞくあらわれます。瞳孔開きっぱです。

 アンティークの豪華な訪問着、赤とんぼの絽、朝顔模様の単‥。「これみんないただくわ」が言えたらどんなにいいでしょう。
 特に左のこの訪問着には心惹かれてたまりません。桜・躑躅・菖蒲‥それに水草がアクセントになっていて。ほ、ほしい。でも、「ほしい」はこれだけじゃなくって‥。帯だって‥。ああああ(惑乱)。
 「そういう時は帯を考えるのよ。この訪問着に合う帯、持ってる?なかったら帯も考えないといけないわよ。これだったら、帯もこってりアンティークでないと不釣合いになるわ」すうちゃんのアドバイス。なるほど、そう言われればそういう帯は持っていません。そして、この訪問着をあきらめればアレとアレが買える‥。
   
 というわけで、すったもんだの末の戦利品!帯2本に着物2枚!!
 蜘蛛の巣着物を買ったので、虫の帯が欲しかったのです。というわけで蜻蛉帯。すうちゃんも「見るなりこれ、葉さんって思ったのよ!」と背中丼してくれたもの。
 薔薇刺繍帯は、きものなかむらさんのブログで見たときから気になっていたもの。綺麗な桃色にこってり刺繍、お宝です。この模様、薔薇はすうちゃんのイメージ、鳥はそのまんまことりちゃん。わたくしをキモノ道の深みに導いてくれたふたりがいるようで、ことに気に入りました。
 そして着物。左の白地に藍の薔薇は袷。羽織ってみるととてもしっくり身になじみ、離せなくなりました。
 右のピンクは薄物。撫子や鉄線が大胆に描かれていて、大柄好きにはたまらない一枚。こういう模様は昭和30年代に流行ったらしい、とうまこさんが教えてくれました。

 買い物を終え、にっこにこで歩くわたくしたち。

 実はここのところしんどいことがあって元気がなかったのですが‥おかげさまでずいぶん気持ちが晴れ晴れといたしました。そのうえ素敵な着物や帯まで買うことができて。きものなかむらさん、どうもありがとう。すうざんさん、うまこさん、おかげでとても素敵な時間でした。キモノっていいなあ。キモノ友達はさらに。


ももおふ

2007年08月02日 | 今日のキモノ

 火曜日には"ぢょゆう"すうちゃんと、安城のカフェスウートに行きました。目的は、夏が来れば思い出す「桃」!!ここの季節限定桃パフェと桃クレープは、近郊のキモノ乙女にとっては風物詩そのもの。
 そういうことであれば、コーデも当然「桃」を意識します!
  
 今日の着物:薄紫朝顔絽(金山ノスタルジックモール 1500円)
 今日の帯:草色抱き茗荷絽(ヤフオク時代着物さん5800円)
 今日の半襟:薄青緑紫唐草牡丹(金山ノスタルジックモールハギレ800円)
 今日の帯揚:半襟と同じ
 今日の帯締:白三部紐(コメ兵1000円)
 今日の帯留:ピンクハートトンボ玉(おーこさんに秀作をいただく)
 今日の簪:桃色ローズクオーツ簪(ヤフオク1200円)
 今日の足袋:まねきや夏足袋(まねきや 780円)
 今日の草履:パナマ夏花緒(祖母の遺した台に松屋の花緒2500円)

 どこに桃が?・・簪の桃色ローズクオーツもさることながら、これ!です。
       
 ハートをさかさまにしたら、ほら、桃そのもの~♪うっきうきと心も軽く、カフェスウィートに向かいます。
 すうちゃんとは、考えてみれば1ヶ月半ぶりくらいかな?Webのおかげでそんなに会っていない感じはしないけれど、さすがに顔をあわせると積もる話が積もっている。ランチいただきながら話に花を咲かせ、さあデザートの桃です!
  
  狙うぢょゆう・狙われた桃

 すうちゃんは強い日差しに映える鮮やかな夏お召しに桃色の半襟が桃。ついでに手ぬぐいがプリン。
 桃いただきつつ更に話したあとは「JAの産直」でシュフ買い物をして帰宅いたしました。
  
  JA産直のぢょゆう。

 ランチも桃も美味しかったし、すうちゃんは綺麗で楽しい一日でした。いろいろ、今後こんなオフをしたいね~なんて話も出ましたよ。またみんなでお洒落して会う集まりもやりましょうねえ。


千客万来!き楽寄席

2007年08月01日 | キモノイベント

 7月28日土曜日は、金沢に行って来ました。目的は「笑福亭小つるのき楽寄席」、落語をキモノで楽しんじゃおうというこの会。スタッフでもあるわたくし、お客さんがたくさん入りますように、との願いを込めて縁起物の蜘蛛の巣柄です。
 
 今日の着物:蜘蛛の巣着物・鼠(竹蔵龍さん 39800円)
 今日の帯:源氏車絽名古屋帯(すうざんや 1000円)
 今日の半襟:薄緑すかし模様(竹蔵龍さん 着物のおまけ)
 今日の帯揚:薄紫路(えり華 2000円)
 今日の帯締:白三分紐(コメ兵 1000円)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍さん 18900円)
 今日の簪:シルバー蜘蛛の巣(キョウコちゃん 8000円)

 着物は竹蔵龍さんのオリジナルプレタ。わたくしにしてはすっごくお高い買い物でしたが、こんな魅力的な柄を見せられては抵抗できません~~。鼠・抹茶・黒と三色の中から散々に迷ってこの鼠を選びました。鼠と言っても紫がかった微妙な色で、着こなせるかしら~と思いつつ、この日初めて着用です。
 そして帯は「すうざんや」。去年の夏の終りに、すうざんさんから「骨董市で自分用にと思って買ったんだけど、どうもこの子葉さんのところに行きたがっているのよ」と譲ってもらいました。一年置いて、今日初めて締めましたよ!シックで大人っぽくて、なかなか良い雰囲気です。実はこの帯、アンティークとて短くて、まともに締めたのでは柄が出ません。なので、ちょっと裏技でこのように前後とも柄を出しました。この裏技、そのうちこちらで書きますね。

 さて、おニュー揃いで心も軽く出かけた金沢き楽寄席。今回の会場は『金沢市民芸術村』の中の『里山の家』。古い民家を移築したここ、天井が高く、大きな囲炉裏と漆塗りの襖でとても良い雰囲気です。さぁ、ここに高座を作るぞ!
  
 前回の『き楽寄席』は石川県立音楽堂で、演しものをやれる段取りがしつらえてありましたが、今回は何もかもをスタッフでやらねばなりません。会議机を運んで、重ねて、固定して、赤い布をかけて高座。囲炉裏の自在鉤を外して高座の邪魔にならないように。高座の後ろは外した襖でふさいでまぶしくないように。板の間には座布団を引き回して客席。キモノ姿で大いに働きます。
  
 スタッフのtakeさん。小千谷縮が涼しげです。
 
 会場はこういう感じ。高座の手前に囲炉裏には蓋をしてあります。
 
 会場ができ、受付開始です。暑い中、70人ほどのお客様がいらしてくださいました。座布団が足りなくなるほどの大入り満員。蜘蛛の巣着物面目躍如の千客万来です!
 
 演目は『蛇含草』に『へっつい幽霊』。師匠大熱演。
 『蛇含草』は、江戸は蕎麦、上方は餅で演るところ、小つる師匠オリジナルの「そうめん」バージョン。そうめんをいただく仕草やどんどん満腹していく表情の変化など、目にも楽しい。
 『へっつい幽霊』はミステリーみたいな噺で、後半の幽霊とのやり取りでどんどん幽霊が人間くさくなっていって面白かったです。
 どちらも夏のお話らしくちょっと怖いところもあって、とても愉しめました。お客さまも、窮屈な座布団の上ながら、満足して帰っていただけたのではないかと思います。

 この『笑福亭小つるのき楽寄席』、12月1日にもまた開催されます。今度は前回と同じ石川県立音楽堂で(椅子席です)、前座さんと囃し方も連れての会となります。わたくし、また参加予定です。よろしかったらこの記事をお読みのあなたもおでかけになりませんか?
 詳細はこちらです。→