4月26日~5月3日と、ドイツ&リヒテンシュタインに行ってきました。ドイツ行きの主な目的は、オットがかつてお世話になったおばあちゃまに逢いにいくこと。わたくしは初対面なので、せっかくだからキモノで御挨拶しよう!ということでドイツでキモノ、着ることになりました。
おばあちゃまが住まっているのは南ドイツのRottenburg am Necker(ネッカー川のロッテンブルグ)という街。フランクフルト空港から超特急ICEに1時間強、急行で1時間強、そしてローカル電車に乗り換えて3つ目の駅。観光地でもなんでもない小さい街ですが、いたるところ「ドイツ」です。
ホテルの隣にあるビストロ。石畳の道を自転車が駆け抜けていきました。
少し歩くと街の中央広場。教会を中心に商店やホテルが回りをぐるっと囲んでいます。キモノのせいか、道行く人が振り返って見ています。話しかけられたりはしなかったけど、みなさん笑顔だったので、きっと悪くは思われなかったんじゃないかな。
広場には野菜市場も。真っ赤な枝つきトマト、青々とした葉つきのにんじん。それに今が旬の白アスパラ!束になったのが立つくらい太い!500g3ユーロ(800円くらい)。買って帰って料理したい。
ロッテンブルグはとても旧い町なので、そこここに何百年も前からそこにある建物が、ごく普通にありました。
街の博物館。凝った造りの木のドア。石畳の道も「うまこ草鞋」で快適。
このゲートは12世紀からあるとか。
川沿いの道に出ようと通りがかりのおじいちゃんに道を尋ねましたら、おじいちゃんドイツ語しかわからない。でも一生懸命教えてくださる。こちらも片言の英語とドイツ語&身振り手振りでようやく意思が通じ、「この坂を下りてくぐっていくんだよ」と教えてもらいました。何人かの方に道を尋ねたけど、みなさん親切に教えてくれて嬉しい。
道はずっと花と緑でいっぱい。
ネッカー川沿いの道。対岸にはまた教会が。この街には「奇跡が起こった」という史跡があって巡礼者が来たり、神学校があったりとキリスト教的に重要な処だそうです。
おばあちゃまの友達、現地在住の日本人老夫婦の方が車で近郊を案内してくださいました。
ロッテンブルグから車でちょっと走ると、プロイセン王家のお城、ホーレンツォレン城が見えてきました。
道すがらの小さな街はリラの花盛り。甘い香りの風が吹いていました。
この静かな街の教会地下で、第二次世界大戦中ナチスが原爆の開発研究をしていたそうです。街の人は何も知らなかったとか。
これからこのお城でランチです。狩のためのお城だったそうで、城内には獲物のシカやイノシシの首が飾ってありました。メニューもそういうものが多く‥わたくしは鹿肉ローストをいただきました。
ここはお城の女主人の客室です。くつろぐわたくし。
このあと、ロッテンブルグに引き返し、おばあちゃまのお宅でお茶をいただきました。「これは日本のキモノね!とても綺麗だわ~!」と、おばあちゃま、キモノをとても喜んでくださいました。着ていってよかった。
おばあちゃま手作りのケーキ(巨大!)をいただきつつ、おしゃべり‥といってもおばあちゃまはドイツ語しか話せず、わたくしたちのドイツ語は挨拶だけ。お友達御夫婦に時々通訳してもらいつつコミュニケーションをとりました。でも、言葉よりも「笑顔」が気持ちを伝えたような気がする午後の時間でした。
おばあちゃまは訪問をとても喜んでくださり、結局夕食までいただいて、暖かい気持ちと満腹のおなかを抱えてお別れ。ハグしてお別れを言いつつ、おばあちゃまがお元気なうちにまた来よう!と強く思ったのでした。
※次回はリヒテンシュタイン編です
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きれいなところに着物は似合うねえ。
そう、意外なほどしっくりと街にとけこんだ感じだったのですよ、キモノ。
旧い町並みとキモノって、相性いいんだと思いますわ。洋の東西を問わず。歳月が醸してきたものの力ですかしらね。
ロマンチック街道の有名な町のひとつですよね。
あ~~~懐かしい~~~
あの頃は初々しかった…私(うそ?)
あはは~(汗)、ぢつは違う街です。
ロマンティック街道のローテンブルグ(Rothenburg)ではなくて、それよりもずーとマイナーな街ロッテンブルグ(Rottenburg)だったのでした。現地でも混同されることが多いらしく、「ネッカー川のロッテンブルグ(Rottennburg am Necker)と必ず言っていたのでした。
あ、ローテンブルグも行ったよ!でもキモノではなかったのでした。
mayさんもまた訪れたら楽しいよね、ドイツ!
教養がこぼれちまったですね~
教えてくれてありがと~~~
そうなのね~町並みが本当に同じに見えたから
ごめんなさいね~ロッテンブルグの人々
葉さんの写真を見てまた行きたいね~
買い物辞めたら行けるかも
走った話もネタとしてあるのよ~。
今回の旅行の話はなにせネタが多すぎて。
キモノ関連の話題だけはとっととここにのっけて、旅行記は別にブログを作ろうと思っているのです。
なので、その他もろもろはそっちで語るね!mayさん御夫婦の旅への思いを駆りたてるね!
ああ、また行きたい‥
派手すぎず、地味すぎず、くだけすぎず
とってもいい着物選びでしたね。
ドイツでこの季節なら
きっと袷のポリでも全然平気じゃないかと思ってました。
葉さんのシックな良さが出てますね。
ママのお話にもあったけど、
家○画報とか、美しい○物とかの、
特集記事のようです。
眼福。
次のリヒテンシュタイン編も楽しみっ。
みなさん既にコメントされているように、ホント素敵ですぅ~
リヒテンシュタイン編の葉さんの着姿もご主人の写真も楽しみ♪
> 派手すぎず、地味すぎず、くだけすぎず
ああ、いい表現です。まさにそういう感じ。このキモノはすうちゃんセレクト、着物ヂカラに「す」ヂカラも加勢してくれたのだなあ~と思います。
ほんで、ストレスゼロで歩き回らせてくれた「うまこ草鞋」の「う」ヂカラも、溶け込ませてくれた力かと!
気候のことは、私もそんなに心配してなかったのです。着方や下着しだいでけっこう融通が利く、これも着物ヂカラですね。