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まつもと大歌舞伎 『天日坊』

2012年07月15日 | キモノとわたくし
 7月13日、長野県は松本市に「まつもと大歌舞伎『天日坊』」を観に行ってまいりました。mikaさんとオットと3人連れ。オット同行なので写真がでかいです。
 


今日の着物:雪花絞り(ココロヤ)
今日の帯:絽・波千鳥(大須骨董市のハギレをカクマさんでリーバーシブル二部式に)
今日の半襟:薄緑綿絽草花模様(竹蔵龍)
今日の帯揚:黄緑絽帯揚(大須商店街で1000円ワゴン)
今日の帯締:ぷっくりお花の三分紐(すずめのトランク)
今日の帯留:クリスタル雪(日比野琴さん)
今日の足袋:白麻足袋(つゆくさ)
今日の草履:白レース草履(ヤフオク)
今日の簪:瑪瑙透かし模様

 雪花絞りの初おろし。ココロヤさんのお勧め、あえて糊付けしないでしなしなっとした柔らかい着心地を楽しみます。
 白地に緑の雪花が、反物で見ていたときよりも華やかでかつ涼しげで、とても気に入りました。お気に入りを着るとテンションが上がります。
 ましてや今日のお出かけは『まつもと大歌舞伎」。さらに席はまさかの2列目桟敷。チケット発売時間を秒読みで待ち構えてネット購入した成果!



 勘九郎襲名記念の看板もあちこちにありました。



 会場の二階に続く階段には幟がずらっと。



 この催し「まつもと大歌舞伎」、市をあげてのお祭ということで会場の前には縁日が立ち、天日坊の法被を着た市民ボランティアの人が楽しそうに立ち働いておられました。大道芸も出て、大賑わい。
 そのなかで、病気療養中の勘三郎へのメッセージを募る箱もあり。

 お元気でしたら出演なさってたでしょうに。お早いご快癒を願って、わたしたちもメッセージをしたためました。

 さあ、開場なって席へ。
 まつもと大歌舞伎『天日坊』。河竹黙阿弥原作・宮藤官九郎脚本・串田和美原作。
 従来の歌舞伎の枠を突き崩す、というよりもこれこそ「傾き者」の『歌舞伎』って感じ。
 櫓の上で打ち鳴らされるふれ太鼓はタムとシンバルの演奏で、下座ではエレキギターとトランペットが鳴り響き。
 そうしてもう、『天日坊』の世界です。
 チープ絢爛な舞台の上で、繰り広げられる非日常の世界。そのなかの、生々しい感情の遷移。俗で可笑しくて。ぴしっと端正で。ため息出るくらい綺麗で。息も止まるくらいの迫力で。あっという間に時間が過ぎました。
 勘九郎、すごい、上手い。七之助、凄艶。悪女似合いすぎ。獅童、かっこいい。
 クライマックス、20人のトランペッターがずらり並んで吹き鳴らす前での大立ち回り、2列目の恩恵をたっぷりこうむる大迫力。
 総じて、大満足で終えた観劇でした。やっぱり生の舞台はいいです。これからもできるだけ行こう!観よう!と心に誓いました。



 縁日に展示してあった人形。
 ほんものの衣装も、傾いてました!