キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

今年最後の‥

2007年12月31日 | 今日のキモノ

 


 今年も今日で最後。この押し詰まった日に、オットが新しいデジカメを買いました。さっそく試し撮りに行くと。
 「30分待って!キモノ着る!!」家でゴロゴロバージョンのすっぴんボサ髪から大急ぎ。25分という新記録でこのいでたちになりました。

  
 今日のキモノ:黄緑色綸子小紋(ヤフオク?)
 今日の帯:四季花雪輪塩瀬(ヤフオクきものなかむら)
 今日の半衿:黒花刺繍縮緬(Berry工房)
 今日の帯揚:クリーム色花柄ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:橙青平組雪輪(ヤフオク)
 今日の足袋:ベージュ古典柄(まねきや)
 今日の草履:黒市松コルク台(松屋)

 大晦日のこととて、美術館や公園は軒並みお休み。近所にある神社に向かいました。境内はすでにお正月支度。とはいえ今日の深夜から忙しくなるのでしょうが、まだ閑散として人影もありません。
 
 いいお天気だけど、風が強くて寒い~。わたくしども、物好きですわね(何をいまさら)。

 
 オットのおニューカメラ、実は室内など暗めのところの方が本領発揮するのですって。それでも青空の下『お見合い写真』みたいな写真をいっぱい撮ってもらいましたよ。『へのへの』が残念です(ということにしておきます;;)。

 冬の陽は翳るのも早く。短時間にたくさんの写真を撮って、早々に引き返しました。
 一年の終わりの日をこんな風に過ごすなんて、まぁなんて道楽者でしょう。まったく、今年を象徴するような半日でございました。

***

 キモノ仲間の皆様には、今年もたいへんお世話になりました。たくさんの楽しい時間をともに過ごしていただいて、ほんとうに感謝です。素敵な刺激をいただいて、わたくしも少しずつ変わって行けているように思います。来年もまた、綺麗なべべ着て美味しいものを食べたりおしゃべりしたりいたしましょうね。

 それから、このブログに訪れてくださっているまだ見ぬ皆様。来年もよろしくお願いいたします。キモノ縁がつながりまして、お目にかかれることがありましたらたいへんうれしいです。


ロートレックに振られた

2007年12月25日 | 今日のキモノ

  今日は、愛知県美術館に『ロートレック展』を観にいく予定でした。
  ロートレックといえば、19世紀末パリ、アールヌーヴォーの時代。よし、あの羽織を着よう。

 この羽織。なんかアールヌーヴォーって感じがしませんこと?
  
 今日の羽織:アールヌーヴォー羽織(江口屋5000円)
 今日の着物:葡萄錦紗小紋(きむら8000円)
 今日の帯:mina葉っぱ帯(mayさんよりいただきことりしゃん作)
 今日の半衿:ブルー水玉(和裁の先生よりいただいたハギレ)
 今日の帯揚:薔薇レース帯揚(Berry工房)
 今日の帯締:水色橙雪輪平組(ヤフオク)
 今日の簪:七宝魚(ちゃいずさん)
 今日の羽織紐:雪結晶(みっちゃん作)
 今日の足袋:ベージュ古典柄(まねきや)
 今日の草履:畳表右近縞鼻緒(松屋)
 
 日曜日にできあがった葉っぱ帯をさっそく着用。この柄もなんとなくアールヌーヴォー。
 と、アールヌーヴォーなコーデでロートレック♪と足取りも軽く愛知県美術館に行きましたら・・・

 ・・・・お休み、でした~~~~(泣)。
 定休日は月曜日なのだけど、昨日の月曜日が振替休日だったから今日が振替休館日。あああ(泣)。
 せっかく出てきたから他の美術館‥と思いましたら、名古屋市美術館も振替休日。ボストン美術館は新春からの展示に向けて休館中。徳川美術館も。あああああ(大泣)。

 せっかくアールヌーヴォーだったのにい。ロートレックに振られ、ほかの美術館にも軒並み振られてがっくり。もうお店を回る元気もなくしてすごすごと引き返したのでした。あ~あ。

 実は、今日でこの葡萄錦紗は着納めにしようと思っていたのです。これは初めて「きむら」に行ったときに求めたもので、大好きな色・柄なんですが、いかんせん小さい。特に身幅が狭くて、歩いているとはだけてきちゃって良くない。
 なので、もう全部解いてしまって、長襦袢に縫い直そうと思っていました。大好きだから惜しいんだけど、そのぶん贅沢長襦袢になるからいいわ、と。

 その決意は変わらないんですが、最後の舞台がこれでは心残り。なんとか時間を作って、再びロートレック展に出かけようと思います。そのときこそ、この葡萄錦紗ちゃん長着として最後の花道ですわ。


キモノのチカラ!

2007年12月23日 | ちくちく

 カテゴリ「ちくちく」の記事ですが、ちくちくしたのはわたくしではありません。
 キモノ友達・和裁仲間のことりちゃんが、やってくれました!!

 ことの始まりは、やはりキモノ仲間のmayさんが箪笥の中身を整理するべく洋服の処分を始めたことでした。
 「葉っぱ模様だから。葉さん、よかったら」とくださったスカート。
 
 地模様も葉っぱに、葉っぱのアップリケ。「わーい♪」と喜んで履いてみましたら。・・・入らない(哀)。
 「きつい」とか、そういうレベルでなく無理。くうう、無念。悲哀、というか肥哀。mayさん、わたくしよりもずいぶん細いのね。ちょっと細いとは思ってたけど、こーんなに違うとは思ってなかったわ(泣)。

 しくしくとその旨申しましたらmayさん「それなら切って何かの材料にしてもらっていいよ。バッグとか」と言ってくれました。我が名ゆえ執着の葉っぱ模様。たいへんありがたいことです。うれしいうれしい。
 でも、ここで問題が。このスカート『mina』というブランドの、かなり貴重なもの。わたくしなどが下手に鋏を入れて、取り返しがつかないことになったら。

 と、ここで思ったのがことりちゃん。その手作り品は、ちゃんとお店に出せるほどの腕前。ことりちゃんになら委ねられる。て言うかお願い助けて~~!!

 和裁の忘年会の前ことりちゃんとお茶をしたときに、この話をいたしました。そしたらことりちゃん、二つ返事で引き受けてくれた上「バッグがいい?帯もできるかもよ」と。
 帯っ!考えてもみませんでした。それは、帯になるなら帯が!
 「普通の名古屋帯には生地が足りないけど、付け帯だったら隠れるところに別布を使ったりしてできるかも。このアップリケ、あとから縫いつけてあるから外せるよね。うん、きっとできるたぶん」
 頼もしいお言葉。いつでもいいから、とスカートを預けて別れたのが12月4日のことでした。

 そして先日。「帯、だいたいできたよ。前帯のアップリケの位置を決めたいのでうちに来て」とことりちゃんから連絡が。えーっ、もうできたんだすごい!「楽しいことだからやっちゃった」って、ありがたいありがたい。

 というわけで今日、葉っぱ帯できましたっ!!
 別件でmayさんが和裁の先生んちに行くのについていく用があったので、ことりちゃんも先生んちに集合して。その場で帯を巻いて、葉っぱの位置を決めて、おしゃべりしながらことりちゃんちくちく。できた~~。
 
 お隣はmayさんです。
 わたくしの締めている帯。上の葉っぱスカートが、こんな帯になりました!!
 二部式の付け帯で、スカートの生地を最大限使っています。裏は斜めに継いであったり、ベルトの布まで使ったり、工夫満載です。おかげで締めたところはこんなに自然。ことりちゃんすごい。

 mayさんからいただいたスカートをことりちゃんが帯に仕立ててくれて。『成分分析』ではありませんが、葉の90%くらいはひとの情けでできていますわ。
 mayさん、ことりちゃん、どうもありがとう!!とても嬉しい。大事に活用しますね!!

 ちなみに、mayさんの『別件』とは、お祖母さまのお対の大島を自分サイズに縫い直すことを和裁の先生にお願いしていた、それが出来上がったのの受け取りでした。洗い張りをして、羽織と着物のいいとこ取りで、いろいろ繰り回して一枚の長着に仕立て直してもらったのです。
 
 仕立て直す前のキモノも見せてもらっていたので、どんな風になるかとても楽しみでした。そして、期待に背かぬ素晴らしい出来!!
 この話は、きっとmayさんのブログで詳しく紹介されることでしょう。わくわく。

 スカートが帯に。羽織と着物が着物に。
 キモノって、ほんとうにしたたかな命を持っている。しみじみとキモノのチカラを感じた一日でした。あらためてキモノ愛、です(肥哀のことはとりあえず忘れます)。


久々の大須骨董市

2007年12月19日 | 今日のキモノ

 キモノ仲間のおなじみ麗しのすうざんさんが、「18日は大須観音の骨董市。今年最後に繰り出すわ!」と宣言。カレンダーを見ると今月の18日は火曜日、仕事が休みです。すうちゃんにも会いたいし、これは行くしかありません!
  
 今日のコート:紫大柄花錦紗道行(ヤフオク・kimonosarasa)
 今日の着物:百合子ちゃんお召し(ぽんごちゃんが勤めてたお店)
 今日の帯:白地雪結晶名古屋帯(ヤフオク、どこか忘れた)
 今日の半衿:草色麻の葉(彩匠バーゲン)
 今日の帯揚:草色縮緬帯揚(大須商店街のどこかのワゴン)
 今日の帯締:赤色三部紐(実家近所のおばちゃんにもらった)
 今日の帯留:アクア・シェル(竹蔵龍さん)
 今日の簪:富貴花(竹蔵龍さん)
 今日の足袋:草色古典花模様(まねきや)
 今日の草履:黒コルク台市松花緒(松屋バーゲン)

 イメージは『なんとなく、クリスマス』。
 はじめ、臙脂色に花刺繍の半衿をつけていましたが、なーんか半衿だけ浮いちゃったもんでこの半衿に。でも、道行に押されて存在感がないな。やっぱり元のほうが良かったかなーとか思いつつ、時間がなくあたふたと大須骨董市へ。

 つらつら~と思い返すと、最後に骨董市に行ったのはおそらく去年の今頃。うへっ、1年も行っていませんでした大須骨董市。足を踏み入れると懐かしいわ。
 すうちゃんと、白雪ママさんがすでにみえていました。
 
 きママの羽織は、この前のクリマで求めたものですのね。しっとりとよくお似合い。すうちゃんはシックなお召しにケープともふもふの首巻で決めています。そして、その手にはすでに戦利品が!

 遅れていったわたくし。買い物の時間はあまりなく。でも、まぁいいのです。箪笥もぎゅうぎゅうになってきた今日この頃、もう買い物は控えるつもり。それよりも、手持ちの着物をより活用するために、自分サイズに直せるものは直したり、そっちの方にお金とエネルギーを使っていく所存。

 ・・と思いつつ、骨董市をぐるっとまわります。相変わらず風のように骨董市を駆け抜けるすうちゃん。
 と、一見のお店の前に立ち止まるすうちゃん。

 「あ~ら葉さん、これ、いいじゃな~い」
 と見つめる先には、とても状態のいいアンティークの刺繍帯が!一本は黒繻子に獅子と龍が戯れている絵、愛嬌のある表情が可愛らしい。そしてもうひとつは紺色の繻子地に眼光鋭い鷹。うううっ、わたくしこういうのに弱い!
 「刺繍も綺麗だし、生地も痛んでいないわねえ」
 値段を聞くと、獅子龍9000円、鷹7000円。うわっ、状態にしてはとてもお安いじゃない。でも、アンティーク帯は丈が足りないことが多いものねえ。
 「見てみてくださいよー」
 お店のお兄さんは、綴じ糸をぷつぷつ切って見せてくれます。うわっ、鷹の帯はちゃんと長い!いやーん困ったわ。
 「こういうのが着られるのは葉さんよねえ」
 と、横からきママも『背中丼』してくれます。ぐらぐらぐら。

 「・・これ、ください」
 
 実は見るなり心惹かれていたんだけど。青い帯って持ってないし。なんか物語性もあって楽しいし。
 しかし、「もぉ買わん」と決心してた矢先だったのに。たはは。

 勢いで帯締めも求め(500円にまけてもらいました)、これを使ったコーディネイトをぐるぐる考えながら、骨董市をあとにしました。うーん、やっぱり買っちまったぜ。

 このあと3人でランチ、コメ兵(ここでは買いたい!というほどのものはなく)、大須のお店をくるっとまわってきママと別れ、すうちゃんと三越で江戸小紋と紅型を見て、お茶。

 きのこゼリー・薔薇紅茶ゼリー、かぼちゃアイスとわらびもち・湯葉プリン&紅茶、という薬膳デザートのセット(その名も『おしゃれセット』)をいただきつつおしゃべりいたしました。

 このあとわたくしは『ロートレック展』に行くつもりでいましたが、美術館のメンバーズカードを忘れてきたことにあとから気づき。代わりに松坂屋の『日本の職人展』をちょっとひやかして帰宅いたしました。
 ゆっくりと名古屋の街を歩いたのも久しぶり。骨董市で買い物をしたのも久しぶり。師走の人ごみにはちょっと疲れましたが、充実した一日でした。お付合いいただいたすうちゃん、きママ、どうもありがとう!


カーミラ散財す

2007年12月12日 | キモノイベント

 12月8~9の土日、ポートメッセ名古屋で『クリエーターズマーケット』略称クリマ、が催されました。9日(日)にキモノ仲間手作り班『和・かわいい屋』のみんながまた出店します。では、応援にGO!。mayさんもご一緒してくださいます。
 鉄の掟・ドレスコードは今回『姫』。さあわたくしが『姫』をやるとどのようになるか~。

 今日のキモノ:銘『カーミラ』(ヤフオク・時代着物さん)
 今日の帯:蜘蛛の巣名古屋帯(ヤフオク・時代着物さん)
 今日の半衿:黒縮緬薔薇刺繍半衿(Berry工房さん)
 今日の帯揚:源氏物語(大須骨董市ハギレ)
 今日の帯締:黒に赤線三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍さん)
 今日の簪:蜘蛛の巣(キョウコちゃん)
 今日の足袋:杵屋白足袋
 今日の草履:雪輪花緒(ヤフオク・あすかや)

 今日のこの着物。赤い地色に、黒い蝙蝠が舞っております。なんとなく、吸血鬼の雰囲気なので銘『カーミラ』。古い女吸血鬼の物語より。そしてカーミラは貴族の令嬢だったので、今日のドレスコード『姫』OK!です。
 そして、レディ・バンパイアのイメージで薔薇の半衿に蜘蛛の帯。ほんとうなら袋帯を結ばないとなのですが、雰囲気でまあいいよね。この帯とも、ちょっとした因縁で結ばれております。着物・帯ともに今日が初着用。うきうきっ。
 いつもは『なんちゃって耳かくし』にしている髪も、今日は高貴に夜会巻。簪はもちろんシルバーの蜘蛛の巣。化粧はこってりしっかり(当社比)唇紅く目化粧ばりばりで、美女の血を啜って永遠に生きる女吸血鬼カーミラのできあがり!(誰?蜘蛛の巣張ってる女、とかゆうとるのは)

 と、このいでたちで「どう?」とオットの前に立ちましたら、「これで一緒に歩くのか?」と後ずさりされました。すまんのう、ニョーボの好きな赤着物。オットはいつものように従軍カメラマンです。


 会場に着いて、まずは『和・かわいい屋』の姫たちと記念写真。縫さん・mayさん・わたくし・ことりちゃん・きママ・おーこさん。それぞれ姫です。派手です!

 ちっちゃい姫たちも『和・かわいい屋』さんのメンバー。キモノは縫さん作。

   
 姫たちへ、女吸血鬼カーミラより薔薇の差し入れでございます。

 ひとしきりおしゃべりしたあとはクリマ会場を巡ります。もうクリマも3度目。贔屓のクリエーターさんもいろいろあるようになってきました。
 まずは『島工房』さんへ。わたくし、ブログをチェックしていて、今回ぜひ手に入れたい新作があったのです。

 右手にがしっと持っておりますのがそれ。島工房謹製アドレス帳。夫にも日頃の感謝を込めて、2冊購入。限定3冊のうち2冊を一家で買い占めてしまいました。
 その他にも、桜餅色のがま口バッグと唐草模様のちびがま口も勢いで購入。mayさん・おーこさんもそれぞれお気に入りの品を手に入れてほくほく顔で記念写真。

 こーんなマトリョーシカみたいながま口もありました。笑える~。しかし、すごい技術ですわね。


 次に、『Warm』さんとこ。
 夏に求めたグラニーバッグがとても使い勝手が良くて、今度は仕事の書類が入るような大きめバッグが欲しかったのです。どの色にしようかと散々迷っているとmisaちゃんが娘ちゃんを連れてやってきました。娘ちゃん、元気で可愛い。「どの色がいいと思う?」と尋ねましたら迷わず「これ!」と。よっしゃ、それにする。
 mayさんも優しい色合いのグラニーをお買い上げです。

 このあと『ちゃいず』さんで簪を買い、今つけている半衿を買った『Berry工房』さんにて薔薇レースの帯揚げを買いました(mayさんは半衿買ってたっけ)。


 途中ビールで休憩したりしながらこのほかにもいろいろなお店を回ました。『漁工房』さんではmayさん、島さんとのコラボ作品のちびがま口を買っていましたね。わたくしは魚の指輪に心を惹かれつつ‥でも決心つかず。

 再び『和・かわいい屋』さんへ。

 おーこさんは蜻蛉玉のお店を回って研究。縫さんは和紙の帽子を買い、きママはアンティークの羽織を‥と、それぞれ買い物していました。お向かいの店ではこんな可愛いものも売っていたって。

 出て来いシャザーン!!(これがわかるひとは同世代です)

 『和・かわいい屋』さんではおーこさんの蜻蛉玉羽織紐とみっちゃん(作品参加)の雪の結晶シリーズ(羽織紐・根付・帯留・髪飾)、きママの獅子舞帯留を求めました。mayさんもなんかいろいろ買ってたよね。いやー、いっぱい買いました!!
 女吸血鬼カーミラ、血ぃ吸うどころか大散財。しかし、作品とエネルギーを得たから満足ですわ。

 買い物をした店以外にも、面白いもの・パフォーマンスがいっぱいのクリエーターズマーケットでした。今度は6月15日。またぜひ行こうと思います。またご一緒してね、mayさん。すうちゃん、今度は一緒に行こうね!



和裁の忘年会

2007年12月08日 | 今日のキモノ

 12月4日(火)に、和裁教室の忘年会がありました。当然、キモノ参加です。そういえば、プロジェクトHで作った羽織、まだ和裁教室の皆さんに着て見せてなかった。よし、羽織着よう。
    
 今日の羽織:プロジェクト羽織(近所のおばちゃんからもらった小さい着物を和裁教室で羽織に直した)
 今日の羽織紐:金平糖(おーこさん作)
 今日の着物:竹柄大島(きむら)
 今日の帯:菊柄名古屋(すうざんや)
 今日の半衿:緑麻の葉
 今日の帯揚:緑縮緬
 今日の帯締:緑うねうね三分紐
 今日の帯留:シェル・アクア(竹蔵龍さん)
 今日の足袋:緑花柄

 今日の着物は確か去年の誕生日に「きむら」で求めた、自分にしてはお高い買い物の大島。何とか着ていますが、やっぱり小さくて座敷に座って足を崩すと前がはだけてしまいます。そのうち和裁教室で縫い直ししようかなあ、プロにお願いしたほうがいいかなあと迷い中なのです。

 忘年会の前に、ちょっとことりちゃんとおしゃべり。会場のある建物の6階『ラ・テテ』にて。
  
 大きな窓の外には水が流れていて、背後の映像がそのまんま写っている。そうやって見せるために、字幕は鏡文字です。シートは2人がけのソファが並んでいて、いかにもカップル仕様。おんな二人で座っていていいものかという感じ。
 それにしても、近所にこんな小じゃれた店があったのね。またキモノ乙女で参りましょう。別の窓からは安城のささやかな夜景も見えていました。

 忘年会は1階の和食『戸たに』にて。ここもまた、落ち着いた雰囲気の店でした。料理も美味しい~。ここも、また来ましょう。ランチがすごい人気で、予約がもう年内はいっぱいなんですって。
 
 左端に立っておられるのが和裁の先生。先生も他のお姐さま方も、教室のときは洋服ですがこういうときはきりっとした着姿を見せてくれます。
 いろいろ爆笑話も続出して、楽しい時間でした。さて、来年からは何を縫おうかなあ~。またよろしくお願いいたします。


笑福亭小つるのき楽寄席!

2007年12月05日 | キモノイベント

  
 かねて予告の通り、12月1日(土)石川県立音楽堂にて『笑福亭小つるのき楽寄席』が催されました。わたくし、スタッフとして参加。お茶子さんしてまいりました。ちなみにオットがカメラマンとしてお手伝いを。なので手元に大量の写真がございます。さぁ、張り切ってレポートいたしますわ!

 当日、開演は14時から。準備のため12時前に到着しましたら、すでに小つる師匠・若手の笑福亭松五さん、お囃子の勝さんのご一行は到着して、音合わせをしているところでした。
 
 舞台袖にお囃子がいて、高座の師匠との音のバランスを何度も調整しています。この段階ではまだ小つる師匠もみなさんも私服。でも、空気は本番さながらに張りつめています。

 
 女優に演技をつける舞台監督‥ではなくて、受付スタッフと打合せをする主催の金沢落語情報・なぁさん。

 
 わたくしは舞台袖にて場内アナウンスの練習をしたり、舞台に上がって「ひっくりかやし」の稽古をしたりしておりました。

 ひととおりのことが済むと、開場まで忙中閑。なので、キモノの写真を。

 左から、よしこさん・takeさん・ばあさん・がんねーさん。
 皆さんきりっと紬系で決めておられます。抑えた中にも華やぎ。やっぱりキモノはいいですねえ。
  
 ばあさんの帯周りはクリスマス仕様!

 わたくしは昨日と同じ矢羽根の銘仙に、予告どおり鶴の帯鶴の簪。「縁のものやん」と小つる師匠にも喜んでいただけて満足です。さらにこの銘仙の模様をtakeさんが「鶴の足跡って感じ!」と言ってくださいました。なるほどそうか。いただきまーす。
 お客様の前に出るのだから、半襟と足袋は白にしました。きちんとしたいので下ろしたてです。さて、お茶子さんにふさわしいコーデでしたでしょうか?なんか他のスタッフと並ぶとミョーに派手なんですが。


 さぁ開場。一番太鼓とともにお客様が入ってこられます。


 キモノに着替えて会場を見つめるなぁさん。帯の浪人結びが決まっててかっこいい。

 さて二番太鼓も鳴り「携帯電話はお切り下さい」のアナウンスも終え、いよいよ始まります。さぁ、出囃子だ!・・・あれ?
 しまったあっ!!わたくし、名ビラ返してないっ!

 と慌てて舞台袖から隙見していますと、師匠自ら名ビラを返しておられる。ひえー。

 師匠にめくらせちゃった‥と脱力していると、横に座っている三味線の勝さんが囁きます「名ビラ!返してきて!師匠、見つけられなかったみたいっ!!」。
 どうやら小つる師匠、2枚いっぺんにめくっちゃって、見つからなくって、そのまま高座に座られたよう。ひゃー。わたくし、ダッシュで舞台に上がって名ビラ返してひっこみました!汗汗‥。いやー勝さん、ありがとうございます。袖で合掌御礼。
 

 と、そんなこんなで始まった一題目は『煮売屋』。
 この噺はいわゆる『旅もの』で、暢気者二人連れがお伊勢参りの道中に起こる珍騒動を描いたもの。『伊勢音頭』はじめとする鳴りものも入った賑やかな噺です。

 ネットで調べたところ、この噺って長い長いシリーズものの発端の噺なのですね。この噺の次が去年のき楽寄席で笑福亭喬若さんが演じた『七度狐』だそう。また一昨年に林家市楼さんが演じた『軽業』もこのシリーズ。ほかにも『こぶ弁慶』や『三十石』など聴いたことある噺も同じ道中の出来事だとか。ほー。

 また、この噺って前座さんが演じることが多いそう。張り扇や小拍子をリズミカルに打ちながら話すのは、昔上方落語が大道芸だった頃の名残だそうで。前座さんがまずそうやって衆目を集めたわけですね。そういえば師匠、マクラでそんな話もしてみえました。落語をあまり知らない我々に小道具の説明をしてくれてた、だけではなくて、伝統に則って師匠自ら前座さんをお勤めになった、というわけなのですな。うーん、深い。

 さて、二題目は若手の笑福亭松五さん(しょうごさん、です。「まつご」とゲンの悪い呼ばれ方をすることもありますねん、とつかみで笑わせてくれました)。

 演目は『牛ほめ』。与太郎話です。新築の家をほめに行って、ちゃっかりお小遣いにありつこうという算段、さてどうなりますやら‥。
 よく耳にする噺は、演者の個性がよく伝わってきますわね。松五さんの与太郎ちゃん、ちゃっかりおっとりしててお人よしそうで可愛らしかったです。

 ここで中入り。師匠が長襦袢姿で袖にやって来て中入り太鼓を打ちました。
 休憩は10分。今度は忘れまい、名ビラを返すこと。
 
 びら。返しました。

 さぁ、中入りも終わって最後の演目。出囃子が鳴ります。三味線は勝さん、太鼓は松五さん。当たり鉦はなぁさんが叩いています。そして、小つる師匠は拍子木を打っている‥と、いきなりそれを私に向かって差し出すではありませんか!ええっ!わたし、打つの?いきなりーー!きゃーー。
 こうなったら度胸を決めて見様見真似。カンカンカンカンカンカン!カンカンカンカンカンカンカン!三味線太鼓当たり鉦に合わせてリズムを刻んでいるうちに、だんだん楽しくなってきました♪ああ、わたくしの中のみゅじしゃん魂が目覚める(嘘)。


 さあいよいよトリの演目『尻餅』。
 舞台は貧乏長屋。年の暮れなのにお正月のお餅も買えないと嘆くおかみさんに、ご亭主はせめて餅つきの音だけでもさせて近所に見栄を張ろうと画策。餅つきの音を何で出すかというと‥おかみさんのお尻!
 早朝お布団でごそごそする夫婦の情景や、ご亭主が何人もの餅つき職人をひとりで演じてる(この演じわけがまた細かくておかしい)様子、そしてクライマックス、ぺったーんぺったーんといい音させてお尻を叩くシーン。舞台袖で笑いをこらえるのがたいへんでした。

 そうして、爆笑の中になんともいえない艶っぽさが漂っているのです。だって、若いおかみさんがお尻まくって、ご亭主が手のひらでぺったーん!ですもの。
 それに餅つき‥古い関西弁で『あもつき』って、房事の隠語でございましょ。近松の『関八州繋馬』に「今宵はお寝間でしっぽりと、お二人のあもつき」ってフレーズがございましたわ。そうすると、その、なにやらいろいろ意味深で‥(妄想爆発中)。

 えー、閑話休題。
 実は今回の寄席、わたくしはずっと舞台袖にいましたので、師匠の表情までもはちゃんと見ることができなかったのです。でも、うちに戻ってオットの撮った写真を見てすごいーと思いました。本当に、いろいろな表情をなさるものです。


 まだまだいっぱいいい表情が!しかもこれら、ほとんどマクラの写真なのです。ネタに入ったらシャッター音が邪魔になるから撮影は遠慮しないとなので。
 言うまでもなく、ネタに入ったらますます表情は豊かになって行ったはず!うーん、見たかったあ。でも、お茶子さんもいろいろ楽しくて、来年もまたやることになっても、フロアから見る役になっても、どっちにしてもまた参加したい!と思ったことでありました。なぁさんよしこさん、金沢の皆さん、よろしくねー。
 そして、この記事をお読みのみなさま、来年は金沢の『き楽寄席』にお運びになってみませんか?楽しいですよー。


 なんとかかんとか、お茶子さんやってきました~(名ビラ~/汗)


富山で中島みゆき

2007年12月03日 | 今日のキモノ

 このツアー4度目。11月30日は富山で中島みゆきコンサートでした。
 なので、必然的に『雪』コーデです。

 今日のキモノ:古代紫復刻伊勢崎銘仙
 今日の帯:四季花雪輪塩瀬
 今日の半襟:菊雪輪
 今日の帯揚:黄色縮緬ハギレ
 今日の帯締:青橙雪輪平組
 今日の簪:銀粘土雪輪
 今日の足袋:薄紫雪兎
 今日の草履:コルク台黒市松鼻緒

 中島みゆきのコンサートツアーは年末までずっと続きますが、わたくしにとってはこれで最後。気合が入ります。なので、天気予報に反してこのピーカン!天も嘉するこの気合でございます。
 富山にはオットの実家がございます。なので、この週末はそこを拠点に今日はコンサート明日は寄席と遊びまわる所存。なんてダラ嫁でございましょう。
 
 オット実家に荷を下ろし、一路会場のオーバードホールへ。外にはツアートラックが何台もとまっていました。おおお、みゆきさんだ~~。
 ホール外にはアルバムタイトルの書が。


 コンサートはやっぱり素晴らしい。歌が、声が、存在感が胸に突き刺さり、身にまとった要らないものが次々と剥ぎ取られていきます。痛い。でもここちよい。
 会場を埋め尽くす何千人の人たち。けれど、中島みゆきの声は『みんな』にではなく『わたくしひとり』に届いているように感じられます。きっと、誰もがそう感じている。

 最後の楽曲が終わり、会場を去る足取りは雲を踏むようでした。まだツアーは続く‥もう一度観たい。もう一度観てもきっとまた同じことを思うでしょう。

 コンサートが終わると22時。富山にはみゆき仲間がなぜか集まることが多く今回も10人あまりの友人が来ていたので宴会になりました。でも、明日のこともあってほんの1時間ほどしか。とても名残惜しく‥でも、次に会ってもまた同じ感じになるんだろうなと思いつつ別れたことでありました。
  
 今度のコンサートも雪簪さして雪コーデで来れたらいいな!