キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

めきめきの梅見

2007年01月29日 | 今日のキモノ

  タイトルは「めきめき」で正しいのです。「ときめき」のミスタイプではないのです。その理由は記事中に明らかになります。

  今日は今年最初のお花見。おなじみすぅちゃんと梅見に行ってまいりました。
  ふたりきりのオフではありますが、梅見であれば鉄の掟ドレスコード『梅』。帯留に梅、そして梅柄の羽織で行って参りました。
  
 これは、帰宅してから撮った写真。「へのへの」でなく「へめへめ」である理由。これも記事の中で明らかになります(こればっかり)。

 キモノはこの間すぅちゃんに『背中丼』されて求めた、ぽんごちゃんのお店の『百合子ちゃんお召し』。帯は鯨の時にも締めていた『おすピー帯』の裏。この裏はマンモスフリマの時にも活躍してくれました。『すうざん屋』にて1000円、実にお得な帯です。
 羽織はぽんごちゃんから譲ってもらった梅柄羽織、半衿は彩匠さんのバーゲン500円。帯揚・帯締めはいただきもの、帯留めは竹蔵龍さんの梅花でした。
 そして、袖丈63㎝のこのお召しにあわせて、長襦袢は今日初おろしのヤフオク1000円錦紗長襦袢。着終わって、袖をぴっと引っぱったら‥なんだか「めきっ」と怪しい音がしたのです。

 さて、梅見の場所は岡崎城公園。すぅちゃんお気に入りのロケーションです。名鉄の岡崎公園駅を出たときからガイドは始まり、道々の旧い街並みも眺めつつ目的地へ。桜並木に春を偲びつつ歩いていった先に、梅の花がひっそりと咲いていました。
 
 
 梅の花を喜ぶわたくしと、ガイドをするすぅちゃん。すぅちゃんの『梅』はコートの梅柄、そしてコートの下の羽織にも梅がありました。

 白鳥の浮かぶ池を眺めつつ、ぐるっと回って茶店へ。着物好きの女将さんが迎えてくれました。お仕事着として着慣れた着物に、V衿の割烹着がいい感じ。
 
 この女将さんもすぅちゃんのお馴染みさん&ファンのよう。わたくしもおこぼれで身に余るおほめの言葉をもらっちゃいました。ぢょゆうさんみたいとか、にじうだいにみえるとか~~♪♪何だかんだ言っても、誉められると嬉しいわたくし。また参りますわ~~♪ 

 食事の後はお化粧直し。すぅちゃんお手持ちのビューラー&マスカラを借りて、睫毛を上げてますから2種を塗ってみましたら!
          
 睫毛、ばちっと上がって長くなって、少女漫画状態です。いつも「の」だった目が、そういうわけで今日は「め」になったのでした。マスカラってすごいねえ。

 このあと更に公園をそぞろ歩き、岡崎のお買い物スポットを経てケーキをいただき、今年初めてのお花見『梅見』は愉しく暮れていったのでした。
 岡崎公園、梅のあとは桜、そして藤、夏の新緑に秋の紅葉や銀杏など、四季折々に目を愉しませてくれる素敵な場所でした。次の花時にもぜひ出かけていきたいものです。すぅちゃん、どうもありがとうございました。

 ‥と、ここで終わったら『ときめき』の梅見だったのですが‥。実は、キモノを着終わって最初の『ぴっ』のときに聞こえた『めきっ』‥そぞろ歩きの間も体を伸ばすたびに『めきめきっ』と聞こえ続けていました。
 うちに帰って長襦袢を脱いでみましたら、だいたい予想はついていたのですが‥
 
 長襦袢、裏の紅絹がもう寿命だとて紙のようにもろもろになっていて‥動作につれて『めきめきっ』と破れつづけていたのでした。そして、肌襦袢は白からピンク色に。着る前にちゃんと確認しておけばよかったのにねえ。
 まぁ、ピンク色は洗濯したら白に戻ったし。めきめきなのは裏の紅絹だけで表はまだ大丈夫だから、近々解いて、袖は無双だからそのままうそつき袖に、身頃のほうもいろいろに使おうと思います。東スカートとか作ろうかな。
 なにはともあれ、初使いに『めきめき』な思い出を残してくれて長襦袢ちゃん、いとをかしでございましたわ。


くじら・食べました

2007年01月23日 | 今日のキモノ

 日曜日はおなじみ、錦の割烹『加寿也』さんで、鯨をいただく会がありました。
 お料理やお酒の詳細は加寿也の板さんのブログをご覧くださいませ。鯨の赤身のお刺身・さえずり(舌)やベーコン・おばいけ・鯨カツ・鍋など、日本文化の味を堪能いたしましたわ。緑豆がなんぼのもんじゃい。

 それはともかく、今日のキモノ。
   
 着物はmayさんにいただいた『よきもの』の袷木綿。今日は先日すぅちゃん背中丼のお召しを着て来たかったのですが、お天気があやしかったので雨でも心強い木綿に登場してもらいました。袷なので暖か。この上に道中着一枚で、あとは手袋で防寒はおっけぃでした。あらためてmayさんに感謝。
 帯は『すうざん屋』の『おすピー帯(お釜がふたつ描いてあるので)』。予定のお召しにはこれの裏を合わせようと思っていたので、そのままスライドです。半衿はカヨイコマチさんのハギレ、帯揚はアイスブルーの縮緬、帯締めは雪輪。
 今回もいただきものとお安く求めたもの‥。

 
 mayさんもみえて、一緒に写真を。mayさんが道行を着てみえたので、私も道中着を羽織りました。銘仙すずらん道中着、古い羽織からの縫い直し。
 (えーと、mayさんはおかお「オバQ]でよかったでしょうかー)


 帯つきはこんな感じです。mayさんの絞りの帯、いいですね~。お太鼓も綺麗です。私の角出しはなんかぺちゃんこになっちゃいました。うむー。

 ひとりでも意味もなく着物で出かけるわたくしですが、連れがいるとやっぱりよけいに愉しいです。宴会でも同じテーブルで、いろいろおしゃべりしながら鯨とお酒をいただいて、たいへんいい気分で過ごした日曜日でした。
 帰りは天気予報どおり雨になりました。うん、木綿にしておいてよかった。

 気持ちよく帰宅し、その夜はヤフーオークションの決戦がありましたが‥玉砕しました。わたくしとしてはキヨブタの予算さんまんえん!と思っていたのに、1時間前にすでにごまんえん越えてるんだもんなぁ(泣)。
 またがんばりますっ。


初オフは食欲物欲

2007年01月16日 | 今日のキモノ

 今日はいつものキモノ仲間と新年初オフです。お正月の匂いをちょっとだけ漂わせたいと思って考えたコーデ。
    
  着物は時代着物さんとこのヤフオク(3800円)の市松お召し。帯はmayさんからいただいた椿の帯。半衿はカヨイコマチさんが名古屋にいらした時にいただいたハギレ。帯揚はchieさんからいただいたハギレ。帯締めは金山のノスタルジックモールで求めた500円。帯留めは竹蔵龍さんから、これもいただきものの梅花。
 こうして記してみると、安く買ったものといただきものばかり!なんか私の着物ライフを象徴しているかのようないでたち(汗)。

 今日のこの髪型。みっちゃんにカット&パーマしてもらってから初めての『なんちゃって耳かくし』なのですが、実にスムーズに形作ることができました。洗い髪をとかしつけると自然に前が立ち上がって形になったし、後ろの髷も自然にくるんとその形に。さすがだな~とあらためてみっちゃんの腕前に感心いたしました。
 そして簪は白雪ママさん作の椿の花。今日はダブル椿です。

 今日は、そのみっちゃんも参加してくれてのオフになりました。みっちゃん・ぽんごちゃん・ずずさん・すうざんさん、そして私。
 まずはオムライスの美味しいカフェでランチをいただいておしゃべり。それからぽんごちゃんのバイト先のお店に同伴出勤(笑)。アンティークやリサイクルの着物やさんです。明治時代の振袖が壁にかかっています。うつくすぃ~。そのほか、貴重なアンティークから500円の帯まで、幅広い品物がそろっていました。

  
 働くぽんごちゃんと、さっそく掘って羽織ってみる人たち。

  
 鏡の曇りが許せないみっちゃん(天晴れ美容師魂)。 ぽんごちゃんの帯も椿なので、トリプル椿。

 掘り掘りが一段落した所で集合写真です。
 
 シャッターを押してくれたのはぽんごちゃんですが‥ぽんごちゃんに入ってもらって私が撮ったらよかった!自分の写真はありますもの。でも、ぽんごちゃんのカメラは私がシャッターを押しましたから、その写真はぽんごちゃんのブログで見ることができるでしょう。
 それはともかく、みなさんそれぞれ違った、「らしい」着こなしです。粋なすぅちゃん、可愛いぽんごちゃん、元気なみっちゃん、豪華なずずさん。キモノって本当に愉しいものですね!
 ずずさんは素敵な道行も着ていらしたのですが、その写真がなくて残念。でも、これもきっとどなたかのブログかで見ることができるでしょう。期待。

 そしてやっぱりやらかしました‥すぅちゃん『背中丼』の産物。今年初散財です。
 
 食欲と物欲。げにほんま『らしく』始まった、新年初オフでした。今年もきっと、そういう年になるでしょう。みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。


新年おめでとう新日本髪♪

2007年01月14日 | キモノびぢんへの道

   
 1月5日の記事で予告しましたとおり、昨日行ってまいりました!栗栖のみっちゃんの美容室。そして、こんなふうにしてもらいましたよー。

 ぽんごちゃんにもおつきあいいただき、オットの運転する車でみっちゃんのいる犬山へ。美容室の隣の畑に植わっている金柑をもいで食べたり、お弁当を食べておしゃべりしたり、憩いの場「サロン」を満喫したあとはさぁ、美容院「サロン」へ!
 
 まずはカット&パーマを。
 近所の美容室では、「キモノを着るので、まとめ髪がしやすいようなスタイルにしてください」という依頼がどーしても理解してもらえなくて。そもそもお茶も踊りもしないのにキモノを着ると言うこと自体ようわからんことらしく‥結局今風のスタイルにしてもらって「悪くはないけど違うのよー」という思いを抱えて美容室を出ていたのです。でも、相手がみっちゃんならば話は早い。ふだんのキモノライフを解ってくれているし、芸子さんなどがよく来る美容室にいたので腕も確かで、万福の信頼を置いているのです。

 さて、注文どおりのカット&パーマが終わって、いよいよ新日本髪のセットに入ります~。
  
 日本髪のパーツ、前髪・鬢(両側)・髷・つと(後ろの部分)ごとに、髪をブロックに分けます。みっちゃん曰く「日本髪はブロック分け命!」。そして、カーラーをまきます。この時点で、すでになんとなく日本髪っぽくなっている。そしておかまに入って、さましてから外します。くるくる~。
 
 髪を膨らませるすき毛を、こんなふうに丁寧に形作り、まずは髷の所、逆毛を立てて縛りました。ここが「元結」になるところ、なのかな。そして、つとのところにすき毛を入れてふっくらさせて、きれいに形作りました。みっちゃんの手が素早く動いているのがよくわかる~。

 
 なんか、魔法のように逆毛で髪がふくらみます~。両鬢が逆毛。横山光輝のマンガにこんなハカセがいたなぁ。そして、すき毛を入れてこんなふうにきれいに。
 前髪に逆毛を立てたところ。なんか「俺ってバリバリ?」とか、そーゆーかんじ(古っ)。

 

 その前髪も、すき毛を入れてこんなふうにきれいに整います。それから、持っていった古布のハギレをみっちゃんがリボンにしてくれて、最後に髷を整えました。ちょろちょろんとしかなかった髪の毛があっという間に膨らんで、すき毛をいれたらこんなふうに。プロの技~。
 
 櫛と簪を挿して、できあがり!わーい~~。

 この時点では、まだ洋服です。仕上げのスプレーがキモノにはよくなかろうという判断でした。これから着るのですが、もう時間が押していたので「待っとれん!着せてあげる~」と、みっちゃんがプロ着付けをやってくれました。
     
  着付けてくださいつつ、プロなポイントを惜しげもなく解説してくれつつ。
 これはあまりにも貴重な知識なので、そのうちまた項をあらためて記事にしたいと思います。でも、覚えてはいないのです~。ぽんごちゃんがメモしててくれたのと、オットが詳細に取ってくれてた画像と最新デジカメの録音機能で撮ってたらしいのとが資料であるのですが‥。

 何はともあれ、出来上がり画像です。
 
 嬉しくて、くるくる回っているわたくし。

  「日本髪結いたい?」とみっちゃんから問われ、手持ちの櫛簪を総ざらいして、これで行きたいなと思った黄楊の櫛。これからイメージを展開していくと、「こてこて」路線ではなくて「すっきり」とか「きりっ」とかいう道が見えてきました。みっちゃんから初めに「伊右衛門の宮沢りえちゃんとか~」と聞いたのも、脳裏に焼きついていました。

 そんなこんなで、コンセプトは『武士の妻』。
 新日本髪って、一般には成人式とか七五三とか、可愛いイメージです。でも、もっと大人な日本髪もあるはず。その路線ならわたくしの年齢でもおっけーですもの!

 ということで、選んだのがこのコーデ。鬼縮緬の付け下げ鷲模様(ヤフオク・アンティーク)に、雪輪帯(これもヤフオク)。半衿は白塩瀬、帯揚はアイスブルーの縮緬、帯締めは銀三分紐で、帯留めに竹蔵龍さんの「髑髏蜘蛛」を。これ、いつかはやってみたいと思っていた取り合わせなのでこの機会にできてよかったです。ぁ、簪も竹蔵龍さんの『富貴花』です。

 な~んてコンセプトを胸に抱きつつないでたちでしたが、いざできあがってみるともぉ嬉しくて嬉しくって。オットに撮ってもらった写真を見ると、み~んな顔がにぱにぱしているのです。こーれは武士の妻でないです。へのへのの下はにぱにぱでございます。お見せできないのが残念、というよりいかった‥かな?
 
 ウチに帰っても、そのまま家事をいたしました。キモノを汚したくないので割烹着を着て。‥この時点ですでに『武士の妻』はどっかにいきました。 
  
 おひとついかが~。美味しいお酒を呑みましょう♪

 『新日本髪』、おーむかし成人式の時に作ってもらったのとはぜんぜんちがう、実に日本髪なヘアスタイルでございました。昔ながらの日本髪との違いは、そっちを経験していないわたくしにはよくわかりませんが、スタイルを見る限りは相違ないもののように思えます。ちゃんと日本髪~♪

 一番大きい違いはおそらく、楽ちんさ。和裁仲間に、昔ながらの丸髷を結ったことがあるお姐さまがいるのですが‥結っている間はともかく、元に戻す時に鬢付け油を落とすのがすっごくたいへんだった由。今回の髪は、普通のアップスタイルと変わらず、普通に頭洗って終わっちゃいました。

 こんなに気安く、日本髪のひとになれるなんて。プロ美容師みっちゃんに、たいへん感謝です。
 そして、こんどまた髪の手入れに行く時にも、なにか企画ができそう‥と、心に陰謀が湧き起っている現在なのでありました。‥みっちゃん、よ~ろ~し~く~ね~~~。
           


ちくちくはじめ

2007年01月09日 | 今日のキモノ

 今日は今年初めての和裁の日。いつもキモノというわけではないのですが、しょっぱなくらいーとキモノで出かけました。
    
 着物はmayさんからいただいた木綿。帯は彩匠さんの半幅をヤの字。半衿も木綿。これは居内商店のハギレ。帯締め祖母のもの。車で出かけてちくちくするので、ごく普段という感じで。
 ‥ていうか、直前まで洗濯物を干していてうわーって感じでばたばたと着て出かけたのでした。

 友達には日常にキモノを着ているひともいるのですが、わたくしにとってはキモノはお出かけ着。せっかくお出かけするのならちゃんとコーディネイトして満を持して出なければ!という気もするのですが‥でも、こういう感じでわーっと着て出るのもけっこう好きだったりします。いや、ほかにそういう用途の洋服を持っていないだけなのですが。
 いただいたこのキモノ、木綿だけれども要所に裏もあって、着易いし暖かい。mayさん、どうもありがとう。

 和裁では、ただいま小さい着物を長羽織に仕立て直しているのです。わたくしよりも20センチほども小さいおばあちゃまからいただいた着物、こんなふうに役立てられるのもキモノならでは。
 このソーダイなプロジェクト、完成なったらまた報告いたしますわ。

 ちくちくのBGMには、和裁の先生お好みの長唄『勧進帳』なども流れ。キモノ着てちくちくしていると、とても心が和みます。『和』って『和む』わぁ‥と、しみじみ感じた昼下がりでありました。


キモノ初めは宴会初め

2007年01月08日 | 今日のキモノ

 昨日は友人宅で新年会。キモノとは何の関係もないお酒の会ですが、かまわずにキモノででかけました。湿った雪がびちょびちょしている寒い日だったので、完全防備です。
   
 キモノは黄八丈もどきの平紬に、お正月を意識しておめでたく伊勢海老の帯。半衿はBerry工房さんの薔薇刺繍半衿、帯揚は抹茶色の縮緬、帯締めは戴きものの三分紐、帯留めは竹蔵龍さんの梅、足袋はまねき屋の桜模様。
 防寒対策としては、長い雨コートにショール、長い指なしてぶくろ、雪草履。これで北風も何のその!でした。

 今日の宴会は『高級酒を飲み倒す会』というタイトル。その名の通りお値段も諭吉サヨナラ級ですが、お金では買えない級の超限定酒もずら~っと。わたくし、天にものぼる思いでございました。
  
 「へのへの」の下は満面の笑みでございます。
 お酒の銘柄などは、主催者AKIRAさんのブログに詳しく載っております。興味がおありの方はこちらをごらんくださいませ。
  
 あまりにもりあがって、帯つきの写真を撮り忘れました。お酒の向こうにかろうじて。こんな感じのコーデでしたのよ。そして帯のアップ。
   

 呑んで食べて、お酒の話やいろんな話をして。とても楽しい時間を過ごすことができました。お酒にキモノに、ことしも愉しいことがたくさんありそう。


新年早々『新日本髪』!

2007年01月06日 | キモノびぢんへの道

  それは、年末にかかってきた一本の電話からでした。
 「葉さん、日本髪結ってみたりしたい?」
 電話の主は栗栖のみっちゃん。先日『美女塾』とてメイク講座をしてくれた、キモノ仲間の美容師さん。新年早々、彼女にカット&パーマを予約していたのです。ついでに何かキモノヘアを結ってもらっちゃおうとは目論んでいましたが、日本髪!うわあ~。
 「日本髪っていっても、結髪さんが結う伝統的な日本髪じゃなくて、『新日本髪』というの。鬢付け油とか使わないので、軽くて清潔です。CMで宮沢りえちゃんが結っているようなの。どお~?」
 「それは~。ココロが動いてるわぁ。お願いしちゃおうかしら~♪」
 二つ返事とはこのこと、その場で新日本髪も予約してしまいました。うきゃ♪

 『新日本髪』には、日本髪と同様に櫛や簪、手柄などがいるそうです。「成人式に使ったのが実家にあるけど」と言うと「ひえっ!そーんな真っ赤なのをー」とみっちゃん。そう言われりゃそうだ。それ以外だと、生地のまんまの黄楊の櫛しか持っていませんが、ならばそういう感じの髪型にしてくれるとのこと。手柄も、絞りの布でなくても手持ちのハギレでできるとのこと。
 どんな風になるかな、何を使ってもらおうかなと、暮れからずーっと楽しく悩んでいます。

 
 キモノもどうしようかな。せっかく日本髪だから、一張羅のこてこてアンティークを着ようかとも思いましたが、この櫛を使うのならアンバランス。それこそCMのりえちゃんのイメージですっきりとした紬にでもしようか、いや、やっぱり柔らかものが着たいかなあ。これも楽しく迷っているところ。みなさんならどうなさいますか?

 『新日本髪』実は大昔、成人式の時に一度結ってもらったことがあります。でも、このときは混んだ中で流れ作業みたいなヘアセットだったせいか、いまひとつ気に入りませんでした。でも、こんどはみっちゃんがじっくり結ってくれるのです。いやが上にも期待が高まっております。
 みっちゃんには、前にも大正時代の髪型『耳かくし』を結ってもらいました。たまたま持っていた写真を参考に、アドリブで結ってもらったのです。
 
 わたくしがキモノを着る時に、一生懸命再現しようとしているのがこの髪型。でもなかなかこうはなりません。プロの技だねえ。今回も、もういちどこれを作ってもらって参考にしようかと考えていたのですが、日本髪と聞いてはやっぱり飛びついてしまいました。

 ちなみに、このとき一緒に行った縫さんは『束髪』という明治時代の髪型を結ってもらいました。これは再現しようとも思わないほどのプロ業でした。

 
 これが参考書『日本の髪型』。

 さあわたくしの『新日本髪』、決戦は1月13日、ところはみっちゃんの美容室。カメラマン連れでうきうきと参ります。ぽんごちゃんも一緒。みなさまも、よろしかったら見物にいらっしゃいませんか?