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キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

今年2度目の『きむら』withぶるちゃん

2008年03月14日 | 今日のキモノ

 年の初めに『きむら』で求めた細雪着物。裄直しを頼んでいたのが仕上がったと連絡があったので、受け取りに行ってまいりました。ぶるちゃんもいっしょです。

 今日の着物:銘:壇ノ浦(きむら)
 今日の帯:草色草紙柄名古屋帯(ヤフオク・カヨイコマチ)
 今日の羽織:アールヌーヴォー羽織(江口屋)
 今日の半衿:卵色草花ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯揚げ:卵色草花ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締め:ピンク緑ぶっとい帯締(大須骨董市)
 今日の足袋:草色古典柄(まねきや)
 今日の下駄:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン)

 着物『壇ノ浦』はきむらで求めたのですが、まだ着ているところをおばちゃんに見てもらっていなかったなーと選びました。あとはそれに合うものを、とずるずる。帯の柄に桜があるのがせめても季節でこだわり。

 
  ぶるちゃんは抑えた華やぎの感じられる装い。紫のグラデーションが艶っぽいです。好み! 
 まずは『カフェの女王』ぶるちゃんセレクトのオーガニックカフェでランチです。かわいらしい若い女性がひとりできりもりしていました。おともだちの家でご馳走になっているような気持ちがほっとする料理の数々。このあと、デザートに苺のムースとタンポポ珈琲もいただきました。
 
 このカフェKATARON。外観はこんな感じ。

 さて、おなかを満たして一路『きむら』へ。
 ぶるちゃんが連絡してくれてて、常連さんのオオイワさんもおみえでした。いろいろしゃべり。そういえば、ゆっくりおしゃべりするのははじめてかも。いつも大人数でワイワイですもの。それも楽しいけどこういうまったり時間もいいものですわね。
 
 しかしそこは『きむら』です。まったりもそこそこにキモノに目が。お直しあがった『細雪』を確認し、もうほとんど心が決まっている『宮古ちゃん』への愛を確かめ。

 それから、最近気になり始めている『結城』。素材感のもつ官能もわたくしの心を捉えはじめましたの。今年の秋には身に纏いたい。でも、結城はお高い。我がものにするならば、あの宮古ちゃん並にわたくしを惚れさせるものと出逢わなければ。
 というわけでおばちゃんに「結城を見たいの」と言いますと、出るわ出るわ惜しげもなく普通のものいいもの珍しいもの‥と見せてくれます。片っ端から広げて纏ってたたんで‥軽くて暖かくしなやかな結城の感触が掌に魂に染みこんでいきます。

 そして、もひとつ今たちまち欲しくなっているもの、長襦袢。「うそつき」の便利も捨てがたいけれど、着物の下にもういちまい美しいものがあるという贅沢が最近欲しくなりましたの。こないだのすうちゃんの「ちらり」にもだいぶクラクラ来ましたし。
 これは結城よりもだいぶ楽な気持ちで、おばちゃんの箪笥を漁ります、長襦袢だから、思い切ってド派手なものが着たいわ。って、表にもいいかげんド派手を着ているわたくしですが。

 
 漁ってしゃべって半日。戦利品です。
 左端。葉柄のショールです。わが名ゆえ惹かれる葉柄、角度によって色を変えるべろあの葉っぱが素敵。
 右上が『ハデハデ長襦袢』‥細雪着物の袖丈72センチにぴったりのお袖。こんな長い袖の着物は他にないから、細雪専門長襦袢になるかしら。あぁ贅沢。
 ぶっとい帯締め2本。アンティークな装いには欠かせないぶっとい帯締め。左のドピンク鱗は『座敷牢コーデ』にも活躍してくれそう。
 右真ん中の抹茶色が『細雪着物』。これを着てみんなでお花見に行くんだー。楽しみだー。
 右下の黄緑花柄と紫、これも長襦袢。黄緑部分がモスの身頃、紫がお袖と裾になっています。昔モノによくある継いである長襦袢。「ちらり」のときは紫だけをお見せすることになりますね。

 これだけ買っても諭吉くらい(細雪着物別)。古着って・・いいものですねっ。
 ぶるちゃんは、静かにシックはんなりの染め刺繍帯をお買い上げでした。これも細雪オフ用だよね。お嬢しようねえ。

 綺麗なものをいっぱい見て触って、心が満ち満ちになりました。ぶるちゃん、おつきあいいただいてありがとうねえ。今度『きむら』行くときは、きっとあの宮古ちゃんを連れ帰るときです。またおつきあいくださいね。そして結城。そして、あのアレ・・。

 ああ。『キヨミズダイブ』。だんだん高いところから飛ぶようになってきているような気がして恐いんですけど。でも・・・いいものはいいねえ(魔の言葉)。だってさ、『きむら』ですもの。呉服屋さんで新品を買うのに比べたらマルがいっこ少ないもんっ(魔の言葉2)。


吟味喰らぶで鮟鱇を喰らふ!

2008年03月12日 | 今日のキモノ

 日曜日はいつもの加寿也『吟味喰らぶ』、お題は鮟鱇。去年の3月に求めた鮟鱇型のポシェットはこの日のために求めたと言っても過言ではないな、しめしめ~と思いつつくりだしました。今日もご一緒してくれたmayさんと、富山から来てくれたゆっこさんとともに。

 今日の着物:紫市松お召し(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:牡丹紋昼夜帯(ヤフオク時代着物)
 今日の半襟:灰紫花柄(chieさんよりいただく)
 今日の帯揚:ピンク白市松ハギレ(カヨイコマチ)
 今日の帯締:マルチカラー三分(きむら)
 今日の足袋:黒古典柄(まねきや)
 今日の下駄:赤い鼻緒のじょじょ(松屋バーゲン)
 今日のバッグ:赤色アンコウポシェット(Me-YOU)
 今日の根付:唐草ちびがまぐち(島工房)
 今日の簪:魚柄七宝(ちゃいず)

 mayさんの帯と羽織はお義母さまからのいただきものだとか。着物はつるっとした感触の、お召し?八反?みたいな感じ。そして帯は『すうざんや』。スモーキーなピンクが春らしくって素敵です。柄の桜もちょうど季節先取りでいいねえ。キモノが楽しい季節です。

 
 とか言いつつ花よりダンゴっつーか酒っつーか‥。今日のために参加の皆さんが持ち寄ったお酒を見て、思わず笑みがこぼれるわたくし。オットとわたくしが持ち込んだのは右から2本目の『英君 爆発にごり』。瓶内で発酵が続いて、とても元気にシュワシュワしているらしい。濁り酒の濃厚な味わいとシュワシュワのキレが、アンキモこってりにマッチすると思って選択いたしました。
 同じように考えるひとはいるもので、もう2本「爆発物」なお酒が。いずれも浜松のお酒屋・丸味屋酒店さんから前の日に直送してもらいました。当日持ってきたりしたら、輸送の揺れで開けたとたんブシューーー!!と噴出してなくなってしまいますもの。

 さてその『爆発にごり』で乾杯(板さんが流しで開けてくれましたが、やっぱり多少ブシューッといったみたい)、鮟鱇フルコースのはじまりはじまり!
 
 トップは板さん謹製のジーマミ豆腐でさっぱりと始まり、まずはアンキモポン酢。濃厚な味わいをポン酢が引き締めて。
 そして序盤のエース、生アンキモ照り焼き!表面はカリッと香ばしく、中はふわとろっと味わい深く。特製照り焼きのタレを合わせると涙モノです~。濁りシュワシュワ酒とのマリアージュ最高。


 そして、レアもの鮟鱇お刺身。お刺身と生アンキモ照り焼きは、活けの鮟鱇が手に入った時しか作れないとかでラッキーでした。
 アンコウのお刺身、淡白だけど滋味の感じられる味わい。アンキモ裏ごしを混ぜたタレでいただくと、全身が幸せで満ちあふれます。このあたりでは、すっきりした吟醸のお酒を何種かいただきました。而今純米吟醸無濾過生千本錦とか、緑の英君とか。ああしやわせ。

     
 しやわせをかみしめつつ、燗をつけるわたくし。爆発系の濁りって、ぬるく燗をつけても美味しいんです、味が広がって。
 
 と、まったりしているところに凶暴に美味しいものが!
 アンコウのお刺身、それを昆布〆にした上にアンキモがのっかったお寿司ですう~。もぉダメですあたくし・・。このまま永遠にこのお寿司を食べ続けていたい。でも、ひとり2貫しかないの。うう、焦れ焦れします。
 そこに爽やかにからっと揚がったアンコウ唐揚げで心を落ち着けて。
    ラストの鮟鱇鍋!特製鍋出汁はアンキモ入り。ここに野菜と、アンコウのすべてが投入されます。身はぷりぷりと歯ざわり良く、皮はねっとりコラーゲン。美容によろしな。内臓もそれぞれんまいー。はふはふ。このあたりでは、しっかりした純米をいただきました。『松の寿』の純米とちぎ14とか。
 お鍋をさらえてしまったら、すべての味が染み出した出汁で〆のきしめん。いやーん、降参。食べるだけ食べておなかいっぱいのはずなのに、おかわりせずにはいられない‥。
 余韻を味わいつつ、名残惜しい気持ちでアイスクリーム(10年味醂がけ)をいただき、今回の『吟味喰らぶ』が終ってしまったのでした‥。

 隣のテーブルでは、初めてこのお店に来たという男性が感激の言葉を繰り返しておられます。料理も酒も、こんなに美味しいものをいただいたのは初めてだ!って。富山から来た友人ゆっこさんも大満足してくれました。舌の肥えた北陸人をもうならせる味。えっへん。と、自分の手柄でもないのに胸を張ってしまいます。

 こんどの吟味喰らぶはいつだろう?お題は何かしら。
 鮟鱇にヤラレタばっかりなのに、早くも次が気になる欲どしいわたくし。何であってもまた食べたい!と強く思っているのでした。板さん、よろしくね!
 これお読みの皆様も、よろしかったらご一緒しませんこと?きっと感動なさいますわ。

 翌日体重計に乗ってショックを受けたとかは、また別のお話です・・・

*すべての写真はオット054が撮りました。いつもおつかれさまー。


浮世絵名品展へ

2008年03月06日 | 今日のキモノ

 土曜日に遊んできたばっかりなのに、火曜日にもまたキモノ着て遊びに行きました。なんとまあ遊んでばっかりだ!

 今日の着物:紫めくら縞縮緬(ヤフオク花小袖)
 今日の帯:牡丹紋昼夜帯(ヤフオク時代着物)
 今日の半襟:臙脂牡丹木綿ハギレ(居内商店)
 今日の帯揚:ピンク市松ハギレ(きもの なかむら)
 今日の帯締:緑桃ぶっとい帯締(大須骨董市)
 今日のコート:大輪牡丹道中着(ヤフオク☆ちどり☆)
 今日の髪飾:シェル薔薇バレッタ(ドイツ蚤の市)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
 今日の草履:畳表縞花緒(松や去年のバーゲン)

 今日の帯、これを前回の犬山行きのときのピンク渦巻き小紋に合わせて『座敷牢』したかったのですが‥合う半襟がなくて断念したのでした。いつかまたやる座敷牢。

 さて、出かけた先は金山のボストン美術館。『浮世絵名品展』が開催されているのです。
 ご一緒してくれたのはすうざんさんとおーこさん。
 
 
 すうちゃんとは年の初めの『きむら』以来、おーこさんとは12月のクリマ以来。しばらくぶりです。ネットでお互い消息を知り合ってはいるけれど、じかに逢うとやっぱりなんとも言えず嬉しい。l着姿もいちだんと艶やかで、知らずと笑みがこぼれます。

 浮世絵展、平日だというのにけっこうな人混み。3人それぞればらばらに見て回ることになりました。
 作品保護のため薄暗い展示室に入っていくと、まずは浮世絵初期の作品から。はじめは墨一色、やがて少しずつ色が加わってきます。歌舞伎役者の絵や芝居の場面などが多く描かれていました。
 なるほどねー‥と眺めていく中ではっと目を引く絵が。それは、若妻らしき女性が強い風の中で洗濯物を干している図。作者は鈴木晴信。強風に舞い上がる袂、髪の乱れを気にしながら洗濯物を飛ばすまいと棒で竿を押さえる若い女性。絵の中に生活が見えます。‥こういうのが、わたくし好きなんです。

 浮世絵といえば役者や遊女のブロマイド的に用いられたという印象が強く、衣装の華麗さなどにずっと目を奪われてきましたが、こんなふうに生き生きした躍動をつたえるものでもあったのですね。
 そう思いつつ見ていくと、以降の展示でもそのような絵がたくさんありました。みんなで揃って柿もぎをしている絵(喜多川歌麿)では、描かれている人物ひとりひとりの性格までも伝わってきそうな感じ。そのほか、お花見や舟遊びや。絵から声が聞こえてきそうです。

 また、こんな風にたくさんの作家を並べてみると、個性の違いも際立ちますね。歌麿はとにかく「艶」。写楽は「変」‥美しく描かないといけなかったに違いない役者絵ですら、なんとも個性的に描いちゃってる。そして北斎は「凄」‥なんか、そこだけ存在感がくっきりと際立っているような。桔梗に蜻蛉がとまろうとしている、その羽根の震えまでも描きこまれているようです。

 
 すっかり堪能して、感想を言い合いながらミュージアムショップでお買い物して、外で写真撮影。「すうちゃん、長襦袢見せてえ」「いいわよ」ちらり。
 
 わたくしは今日は「うそつき」なのでちらりえんりょ。
 
 おやくそくの足元写真の後は‥
 
 『フカひれ』いただいてお肌とぅるとぅるになりましょう~♪
 芸術堪能するとおなかすくわねえ。食べる喋ると口が忙しい。
 このあとおーこさんは蜻蛉玉を見に。すうちゃんとわたくしはコスメを見にとそれぞれ別れ、さらにお喋りしつつそぞろ歩いたのでした。

 
 この『ボストン美術館浮世絵名品展』は4月6日まで名古屋で開催されています。そしてこのあと新潟・福岡・東京とまわるのだそう。みなさま、お近くで開催される折にはぜひごらんになって。とても見ごたえのある展示で、わたくしできたらもう一度行きたいなあ。
 また、名古屋では今、市立美術館で『北斎展』もやっているのです。「凄」の北斎、もっと見てみたい。これは必ず行くと心に決めています。きっとまた、キモノ着て行きますわ。


3月1日神戸&大阪 その1 おでかけ着物とモスリン

2008年03月03日 | 今日のキモノ

 昨日3月1日は桃葉さんからお誘いいただいた『キモラク 着物で落語』@大阪。んで、せっかく遠出するのだからついでに前から気になっていた神戸ファッション美術館の『大正・昭和のおでかけ着物』も見に行っちゃおうとmayさんと話がまとまり、欲張りなお出かけをして参りました。
 
 『キモラク』は桃葉さんたちが主催なさる初めての落語会。ブログを拝見したところ、みなさんお洒落していらっしゃりそうな雰囲気。振袖でみえる方もおいでるとかで、わたくしも気合いが入ります。加えて美術館ではきっと素敵なアンティークが見られるはず。よし!わたくしもコテコテで行くわ!
  
    
  
 今日の着物:金茶色錦紗縮緬四季花訪問着(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:練色春の花刺繍名古屋(きむら)
 今日の半衿:オレンジ花刺繍(きむら)
 今日の帯揚:桃色桜花ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:オレンジ四分紐(祖母のもの)
 今日の帯留:シェル・アクア(竹蔵龍さん)
 今日のコート:紫錦紗縮緬大花柄(ヤフオクkimonosarasa)
 今日の足袋:ピンク古典柄(まねきや)
 今日の草履:パール刺繍花緒(松屋バーゲン)
 今日の簪:縮緬桃(自分で作った)
 今日の長襦袢:紫葡萄葉錦紗縮緬小紋(きむら)

 今日の着物はずいぶん前にヤフオクで見つけ、一目で惚れこんでかなりがんばって落札したものなのですが、どうも合わせる帯が見つからなくってずーっと着られなかったのです。コーデ名人のすうざんさんに相談して「コテコテにはコテコテよっ」というアドバイスをもらい、コテコテ帯を探していましたところ年の初めに『きむら』でこってり刺繍の帯を見つけ。合わせてみたら、なるほど~合うぢゃん。うれしいなっ。

 でもひとつ困ったことが。この着物、袖が63センチと長く、合う長襦袢がなくて‥替袖を作っている時間がなかったので苦肉の策、同じ袖丈の小紋を下に来て長襦袢にしました。衿は半衿を付け衿に縫い付けて、留めてあります。裾はおはしょりして。ちょうど補正にもなって良かったかも。
 着萎えてくたっとなった錦紗縮緬、長襦袢として着ると肌に馴れてとても気持ちよかった。近いうちちゃんと仕立て直そうと思いました。

 わたくしのコテコテに対して、mayさんはすっきりと爽やかな装い。クローバーの帯留はオーダー品ですって。mayさんらしく上品でユニーク。さすがです。

 さて、まずは神戸ファッション美術館。『華やぐこころ 大正・昭和のおでかけ着物』。
 展示室を入ると、まずはナポレオンが戴冠式に着た真っ赤なローブが目を引きます。中世から現代に至るいろんなファッションが展示されているのを辿っていくと、最後の方に今回の特別展示がありました。
 『晴れの日に装う』『「よそゆき」の御召』『銘仙でちょっとおでかけ』『華やぐこころ…染帯』各コーナーに、トルソーに着付けた昔キモノが展示してあります。大胆な色、柄。やっぱりいいなあ。

 「素敵ねえ」「これ、欲しいわぁ」言い合いながら見て行きます。赤・黒・梔子色の大きな市松に桜の花が散っている縮緬や、アールヌーボー風のタンポポが大きく描いてある昼夜帯などほんと、素敵。でも、そんなびっくりするほどではないなあ。

 洒落た染帯がたくさん展示してあって見とれます。が、「これって‥すうちゃんこういうの締めてたような気がするわ」「確かに。これすうざんさんに見てもらって、骨董市で見つけてって言ったら見つけてきてくれそう」
 華やかな錦紗縮緬も「この羽織って、縫さんがこないだ着ていたのによく似ているわね」「こっちの着物はきママっぽい」
 面白くはありましたが、珍しくはない。もっとどっひゃーというような、意表をついたものがあるかなと思ったんですが。

 わたくしども、けっこう普通にアンティーク着てますからねえ。箪笥にはそれなりに自慢のアンティークキモノがございます。今日のわたくしの装いだって、この展示にやわか劣るべき。

 かなり期待して出かけてきたため、正直少々もの足りない気持ちを抱きつつロビーのポスターを見ていましたら。気になる展示をしているところがありました。

   
 モスリン。いつも脇役的扱いで、これだけ取り上げて見たことはなくて。
 「どうする?」「どうしよう」
 『大阪暮らしの今昔館』、落語会の会場からそう遠くはないみたい。でも、そんなに時間がたくさんあるわけではないし、ふたりとも大阪不案内だし‥。

 迷いつついったんJR住吉駅に戻りましたら2時半過ぎ。落語会は5時集合時間厳守。どうする?どうする?
 「えーい、行っちゃえ!」
 もう一度場所を確認して行き方を確かめ、大阪駅から地下鉄に移動して、2つ目、天神橋六丁目で降りたら。あらま、駅直結ですぐあるのですね『大阪暮らしの今昔館』。

 「うちらすごいじゃん」「余裕よね」
 お互いを讃え合いつつ、モスリンの展示を見ます。
 モスリン。主にウールの、薄手の平織り。明治から昭和にかけて長襦袢や子供の着物に利用されていましたが、普段着ゆえ残りにくく、今まで紹介されることがあまりなかったそう。骨董市でも見かけることは見かけますが、たいてい虫が喰っているのであんまり求めることもありませんでした。

 けれど、こうやって綺麗に残っているものを見ると、化学染料ゆえのビビッドな発色や普段使いゆえの大胆なデザイン。B級モノの楽しさがあふれています。
 もちろん中には精緻な型染めの高級品もあるのですが、心惹かれるのはどうも、どこか『変』なものなのは‥わたくしの育ちがよろしくないせいでございましょうか。目に刺さるような真緑の枇杷の花模様とか、若冲を思わせるような雄鶏がでっかく描いてある長襦袢など、真剣に「欲しい」と思いました。

 小ぢんまりした展示ゆえ、丁寧に見て回ってもまだ時間には余裕が。こころ穏やかに会場のあるヒルトン大阪イーストプラザに入り、同じフロアのバーで先にいっぱいやっちゃってるわたくしどもでありました。
 

 さあ、このあといよいよ「キモラク 着物で落語」の会です。 


春が来た♪

2008年02月25日 | 今日のキモノ

 赤い花緒のじょじょを買いましたら、火がついたようにキモノを着たくなりました。折りしも東京では春一番が吹いたとか。もう春です。そう決めました。春だから、赤い花緒のじょじょ履いておんもに出かけます。
      

 というわけで今日のコーデのテーマは『春が来た♪』どこに来た?わたくしのアタマに。イメージは『昔の気が触れたおぜうさん』春風に誘われ座敷牢から浮かれ出た、という風情。

 ・・のつもりで初めは赤い半衿・どピンクの帯で合わせていたのですが、帯揚げと帯締めの色が決まらずどうも野暮ったい。野暮ったくなってはいかんのです。鋭く派手で、ちょっとどこかネジが外れた感じ、見る人がどこか不安になるような‥が欲しくていろいろやってみましたがピンと来る組み合わせがなく。
 とうとう日和ってこの半衿・帯となりました。これはこれで気に入ったけれど、うーん、初志貫徹ならず。ちょっと難しいテーマでした。またトライしようと思います。いろいろご意見聞かせてね。

 ↓もっと派手にしたかったなあと思っているわたくし。十分じゃん!と言われそう。

 今日の着物:ピンク渦巻き小紋(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:牡丹名古屋帯(mikaさんありがとう!)
 今日の半衿:薔薇刺繍黒縮緬(Berry工房)
 今日の帯揚げ:薔薇レースラベンダー(Berry工房)
 今日の帯締め:ピンク三分(祖母のもの)
 今日の帯留め:金の梅(竹蔵龍さん)
 今日の簪:金平糖(おーこさん作)
 今日の羽織:紅梅柄(ぽんごちゃんより)
 今日の羽織紐:セピア色ビーズ(ぽんごちゃん作)
 今日の足袋:ピンク古典柄(まねきや)
 今日の草履:赤い花緒のじょじょ
 
 このコーデで行った先は。
 実は、↑の写真は帰宅後に撮ったもの。このヘアスタイルは自分では作れません。そうです、行き先は犬山、栗栖みっちゃんの美容室です。春が来たから頭も軽く、ついでに大縣神社で『梅祭り』をやっているというので梅見もしちゃおうという考え。それで梅の帯留めに羽織です。やっぱり春だから、お花を見ないとね!

 まずは美容室『ル・トレフル』へ。みっちゃん、風邪っぴきといいつつハイテンションで迎えてくれました。おしゃべりしつつ、いつもの手さばきでカット・パーマ・セット!
   
   このボサ頭が


 こうなったというワケ。写真はみっちゃん撮影の『美容師アングル』。
 それにしても、みっちゃんが頭をセットしてくれるとどーしてこーも粋な姐さん風になるのでしょ。今にもお店に出そうです。

 さて、そして向かった先は『大縣神社』。犬山から名鉄小牧線に乗り換えて2駅目、楽田で降りて駅前の道を延々まっすぐ歩きます。
 『大縣神社』という名で気づいた方もおられるかも知れません。そうあの大縣神社です。でもわたくしの目当ては梅祭りだからね!そうなんだからね!と思いつつ、しかし内心だいぶいろいろ期待しつつ境内に足を踏み入れましたら。

 あれ?ごくふつーの神社でございます。かなり大きな神社。それはそうです、ここは尾張二ノ宮ですもの。先入観、ではなくて予備知識がなかったらなーんにもわかりません。田縣神社とは違いますのね。やっぱり女の子だから奥ゆかしいのかしら。

 そして、奥の方には目的の梅林が。しだれ梅が崖一面に植えられていました。まだ2分咲きってところ。でもやっぱり花を見ると心が和みます。春です。
 

 
 あ、この写真の真ん中。お気づきになりました?

 
 ジョウビタキが梅の花をついばんでいました。

 期待していたナニモノカには出会えませんでしたが、梅の花・梅の香りに春を感じるよい日でありました。とても風が強く、ときどき『オー!モーレツ!』になりそうになりながらでしたが、一足はやく春を楽しんでまいりました。ところどころ雪も残ってて寒かったけど!でも、春が来たんです。春が来たんだったら。

#大縣神社のナニモノカは、境内外のおみやげものやさんに存在しているそうです。残念ながら閉まっていたさ。開いてても買わなかったけど! 


吟味喰らぶでトラフグ三昧

2008年01月31日 | 今日のキモノ

 翌日27日。猛烈な咳とともに目覚めましたが気分は上々。だって、今日はおなじみ『加寿也』で吟味喰らぶ。お題はトラフグ!こういうことでもなければめったに食べられません。咳ごときに負けてたまるか!
 
 今日の着物:藤色細縞縮緬(ヤフオク・花小袖)
 今日の帯:mina葉っぱ帯(mayさんからいただきことりしゃん作)
 今日の半衿:青色水玉(和裁の先生からいただいたハギレ)
 今日の帯揚:アイスブルー縮緬(祖母のもの)
 今日の帯締:マルチカラー三部紐(きむら)
 今日の簪:七宝魚柄(ちゃいずさん)
 今日の足袋:別珍リバーシブル足袋(居内商店)
 今日の草履:畳表右近下駄縞花緒(松屋)

 コートは前の日と同じ大輪牡丹に水色のショールで来たのですが、それは店の中に置いてmayさんと記念撮影。しかし、笑顔も凍るこの寒さ。身を寄せ合うわたくしたち。

 今日はお題『フグ』ということで、この帯の葉っぱ柄、なんとなくフグに見えませんか?それから膝に置く手ぬぐいもフグ柄を用意してきました。せっかくのフグ、気持ちから盛り上げないとねっ。
  
 お料理はまず、トラフグのお寿司から。「ただ握ったのではつまらないから」って、叩き風にあぶってからこんな風に。塩で味がついていて、スダチ絞っていただきまーす。お腹すいたところにちょっとだけゴハンものを入れてはじめるメニュー。鰤のときもそうでした。にくいね板さん!

 
 お寿司に続いて、菜の花と新たけのこのたらこ和え・フグ皮・アン肝と前菜が続き、いよいよ出ました!『てっさ』ぁっ!浅葱ともみじおろしを添えてポン酢でいただくと、これがもう涙もの。参加者がフグ思いつつ選んだお酒も花を添えます。
 あ、ちなみにわたくしどもはオットが『おんな泣かせ』わたくしが『くどき上手』‥得意技ではありません、お酒の名前です。

 と美味しいものを食べつつバカ話に花を咲かせておりますと、楽器を持ったひとが!板さんのお友達、『オキナワAサインバーKOZA』のマスターとスタッフの方が。
 
 ゆかいなトークと楽しい演奏。わたくし、実は沖縄フリーク。すっかり沖縄が恋しくなってしまいました。もっと沖縄話もしたいなあ。吟味喰らぶのあとお店に寄ろうか?と思いましたが、今日はお店お休みですって残念。近いうちに行こう!

 
 など思いつつ、ふぐのしゃぶしゃぶをいただく。てっさよりも厚めに切ったフグの贅沢な味わい~。
 続いててっちり・フグのから揚げとメニューは進み、締めのフグ雑炊。そして定番デザートお好みソフトまでしっかり全部いただいて、大いに満足のトラフグ吟味喰らぶでありました。

 ちなみに、料理やお酒については板さんのブログに詳しく載ってます。よろしかったら見てみて~。あ、でもお腹が空いてるときに見ると危険かも‥。

 美味しいものを飲み食いしていっぱいしゃべり、あまつさえ歌いもし(『安里屋ゆんた』のおはやしを熱唱したのです)。上機嫌でうちに帰るなりまた猛烈に咳込み、あっという間に眠ってしまったのは言うまでもありません‥(すまんのうオット)。  


天満天神繁昌亭へ

2008年01月28日 | 今日のキモノ

 久しぶりの更新です。みなさま、お元気でいらっしゃいましたか?わたくしは風邪を引きました。1週間ほど前から咽喉が痛くて咳が止まらず毎日げほげほといたしております。いまもげほ。
 でも!26日土曜日は天満天神繁昌亭に『笑福亭小つる』師匠が出番なのです。出かけざるあたわず!小つる師匠の落語をお客さんとして正面から観るのはとても久しぶりです。それから、繁昌亭で本物のお茶子さんの動きも見せてもらって参考にしようっと。
 寄席がはねたあと師匠を囲んで一杯やる、という楽しみももちろんあり。げほごときでこの楽しみを諦められましょうや(反語表現)。


 今日のコーデ
 今日のキモノ:卵色古典柄錦紗小紋(倭の蔵・ヤフオク)
 今日の帯:鶴舞名古屋帯(ソレイユ・ヤフオク)
 今日の半襟:黒錦紗松竹梅(義母から貰った羽織の解き)
 今日の帯揚:アイスブルー縮緬(祖母のもの)
 今日の帯締:赤色三分紐(祖母のもの)
 今日の帯留:金色練梅(竹蔵龍さん)
 今日の簪:鼈甲鶴蒔絵(ヤフオク)
 今日のコート:大輪牡丹道中着(ちどり・ヤフオク)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
 今日の草履:アザラシ毛皮草履(フリーマーケット)
 小つる師匠にちなんで帯と簪に鶴をあしらってみました。それから、全体的にお正月~って感じにしようと。

 今日はキモノ友達のmayさんと一緒です。と言っても、待ち合わせは繁昌亭前。mayさんは三重から奈良を通って大阪入り。一方わたくしは愛知から滋賀・京都を通って大阪に。キモノお出かけもスケールが大きくなってまいりました(笑)。
 行きは旅費をケチって在来線で出かけたわたくし。出発した愛知は曇り空、滋賀に入ると外が雪景色に。さらに京都ではかなり雪が降ってきて心細い気持ちになりましたが、大阪に入るとだんだん空が晴れてきて天満に着いたらピーカンです。ほほ、晴女のお約束ですわね。
 
 繁昌亭に着くと、すでにmayさんがみえていました。そして、開場を待つ行列の先頭には懐かしい顔が。師匠とも古いなじみの大阪在住EZRAさん。わたくしが師匠を知るきっかけになった落語会(このときはまだ仲間うちの『飲み会』だったのですが。そしてこの落語会かつ飲み会が、わたくしの赤っ恥キモノ初めでもあったのですが)以来の飲み仲間です。とはいえ、オフラインでは7~8年ぶり。
 もちろん、今日の寄席後の飲み会もご一緒します。mayさんを紹介し、並んで席をとってもらいました。
 
 繁昌亭は200人ばかりの小ぢんまりした小屋。2階席の一番前に座を占めましたが、舞台が近いこと。さすが上方落語の定席です。今日も満席。
 二番太鼓が鳴って幕が開き、噺家さんが次から次へ登場します。それぞれ個性があって飽きさせないわ。イロモノの漫談・ナオユキさんが異色を放って特に面白かったです。

 小つる師匠はトリ前の出番『二番煎じ』。禁酒のはずの火の番小屋で風邪薬ということにしてお酒を、口直しということで肴をやっていたところお役人が見回ってきて‥。
 相変わらず師匠の飲み食いネタはソーゼツに美味しそうです。酒のシーンは呑んべの業のようなものさえ感じさせます。仕草も表情も真正面からたっぷり堪能、すっかり『風邪薬』が飲みたくなってしまいました~(笑)。

 寄席が終って出口にまで行くと、出演の噺家さんが法被を着て挨拶をしていました。演者との距離が近い。いいですねー。「いいな」と思ったひとに直接「よかったですう」と言えますのね。また来たいな、繁昌亭。
 キモノで行くともらえる大入り袋を小つる師匠からもらい、ミーハーとなりて記念撮影です。
 

 師匠が出てくるまでの間、正面の飲み屋さんでまずは乾杯。
 EZRAさんの奥さんさえさんも、息子さんを連れてここから参加。さえさんとも例の会以来の飲み仲間。おふたりとも長いこと会っていないのに、いきなり時がつながって話が弾みます。変わらないねえ。と言いつつ時の流れを感じさせるのは、前は半ズボンの男の子だった息子さんがすっかり青年になっていたこと。大きくなったねえ。
   

 師匠も現れ、もうひとりの飲み仲間ばななさんも現れてすっかり濃い宴会モードです。そこに、もうひとりのゲストが!

 それは『桃葉さん』。『和ハジメ着物ハジメ』のイベントを通した、mayさんのキモノ友達。それはそれは素敵なキモノ美人です。
 わたくしは面識はなかったのですが、金沢のき楽寄席でお茶子さんをするにあたっていろいろ調べていて桃葉さんのブログにたどり着き(桃葉さんは昨年の『お茶子クイーン』なのです)、お会いしたいものだわとかねて思っていたのです。
 さらに、逆瀬川寄席に先日小つる師匠が出演した際にもお茶子をなさっていたということで師匠とも顔見知り。それでは‥とmayさんに連絡を取っていただき、今日の飲み会に顔を出してもらう運びとなりました。
 さらにさらに。さえさんと桃葉さんは同じ着付け教室『キモノスウィーツ』で学び『和ハジメ着物ハジメ』を一緒にやったりしてお友達。さらにさらにさらに、さえさんとmayさんもこのイベントで顔を合わせていたらしい。

 落語が結ぶ縁、キモノが結ぶ縁。縁と縁がつながって不思議なめんつの呑み会となりました。楽しいなあ。

 さえさんは「桃葉さんにはこんな私を見られたくなかったぁ~」と戸惑い笑いしておられます。
 気持ちはよくわかる。わたくしもふだんキモノ仲間といるときはおぢょうひんなオクサマしてますもの。でも、なんぼお洒落なカへでパヘをつついていようとも、にじみ出るものはどーしようもないので‥そろそろばれていると思ふ、わたくしの本性。それが証拠にmayさん、濃ゆいおっさん達とバカ話しているわたくしの姿を見ても引く気配もありません。ていうか溶け込んでるし。そして桃葉さんもだいぶ溶けてるしー。

 わたくし、mayさん、桃葉さん

 さえさんとわたくし。踊り?

 桃葉さんはこのあと繁昌亭夜席でお茶子をしないといけないので、早々に席を離れます。最後に外に出てキモノ女子で記念撮影。「そのうち女ばっかりでも飲みましょうねえ」と言いあって分かれました。女子には女子のディープあり。こっちもまた楽しみです。

 そのあとはEZRAさんの案内で商店街の中の居酒屋へ。秋鹿・伯楽星・東北泉など地酒を次々に注文し、白子やなまこや平目薄作りなどをアテに短い時間だけどたくさん呑み食いしゃべりました。
 

 そして、ああっというまに予定の時間。繁昌亭を出てから3時間ほどですが、ものすごく濃い時間でした。たーのしかったあ。
 
 帰りは新幹線で。乗り込むなり爆酔しましたが奇跡が起こって乗り過ごすこともなく無事帰宅。いい気持ちでオットにしゃべりちらしたあとスイッチが切れて猛烈に咳込み、倒れるように寝床に入ったことでありました。

 そして翌日もキモノおでかけは続く・・


今年初めの‥

2008年01月04日 | 今日のキモノ

  新年でございます。 みなさま、いかがお過ごしでいらっしゃいましたか?
  わたくしはごろごろ正月。『20世紀少年』一気読みするわ『のだめカンタービレ』ドラマを一気見するわ。
  そんな怠惰にも飽きた4日の今日、今年初キモノ着てまいりました!

 今日の着物:紅薔薇訪問着(ぽんごちゃんから譲ってもらった)
 今日の帯:金銀扇袋帯(むか~し私締めてた)
 今日の半衿:桃青赤花金線(大須骨董市ハギレ)
 今日の帯揚:緑縮緬(大須商店街のどっかワゴン)
 今日の帯締:緑グラデーション(祖母から)
 今日の足袋・ベージュ古典花柄(まねきや)
 今日の草履:パール台刺繍花緒

 この着物。・・派手でございましょ。はっはっは、こーんな着物たニョーボをつれて歩いてくれるオットに、今年も感謝でございます。しかも写真撮ってくれるしねえ。

 この着物はおととしの『マンモスフリーマーケット』でぽんごちゃんが見つけたのを未練がましく見つめていましたら去年「私着ないみたいだし良かったら」と譲ってもらったのです。値さんぜんえん。古着って素敵。
 帯は、遠い記憶をたどるとわたくし高校生くらいのとき振袖着てこれ締めてたことがあったような。時は流れて今この帯。袋帯なんですが‥一重太鼓で結んでおります。ああその歳月に何があったのか(泣)。
  
 何はともあれ、そういうわけで出かけた我が町のテーマパーク『デンパーク』。北欧風の大庭園です。ほら、着物の柄のような冬薔薇も。

 
 姉妹都市デンマークをイメージした風車がこの『デンパーク』のシンボル。

 
 そうかと思うと、伝統の『桜井凧』の展示もあったり。わたくし凧のまねをしましたら、オットから『ペギラ』だと言われましたわ。なーにーそーれー。

 
 温室には白い花も咲き誇り。


 ベンチに座ってちとメールチェック。いいお天気で、暖かな陽射し。温室なんか暑いくらいでした。おだやかな年の始まりです。


 キモノ縁につながるみなさま。ことしも、どうぞよろしくおねがいいたします。


今年最後の‥

2007年12月31日 | 今日のキモノ

 


 今年も今日で最後。この押し詰まった日に、オットが新しいデジカメを買いました。さっそく試し撮りに行くと。
 「30分待って!キモノ着る!!」家でゴロゴロバージョンのすっぴんボサ髪から大急ぎ。25分という新記録でこのいでたちになりました。

  
 今日のキモノ:黄緑色綸子小紋(ヤフオク?)
 今日の帯:四季花雪輪塩瀬(ヤフオクきものなかむら)
 今日の半衿:黒花刺繍縮緬(Berry工房)
 今日の帯揚:クリーム色花柄ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:橙青平組雪輪(ヤフオク)
 今日の足袋:ベージュ古典柄(まねきや)
 今日の草履:黒市松コルク台(松屋)

 大晦日のこととて、美術館や公園は軒並みお休み。近所にある神社に向かいました。境内はすでにお正月支度。とはいえ今日の深夜から忙しくなるのでしょうが、まだ閑散として人影もありません。
 
 いいお天気だけど、風が強くて寒い~。わたくしども、物好きですわね(何をいまさら)。

 
 オットのおニューカメラ、実は室内など暗めのところの方が本領発揮するのですって。それでも青空の下『お見合い写真』みたいな写真をいっぱい撮ってもらいましたよ。『へのへの』が残念です(ということにしておきます;;)。

 冬の陽は翳るのも早く。短時間にたくさんの写真を撮って、早々に引き返しました。
 一年の終わりの日をこんな風に過ごすなんて、まぁなんて道楽者でしょう。まったく、今年を象徴するような半日でございました。

***

 キモノ仲間の皆様には、今年もたいへんお世話になりました。たくさんの楽しい時間をともに過ごしていただいて、ほんとうに感謝です。素敵な刺激をいただいて、わたくしも少しずつ変わって行けているように思います。来年もまた、綺麗なべべ着て美味しいものを食べたりおしゃべりしたりいたしましょうね。

 それから、このブログに訪れてくださっているまだ見ぬ皆様。来年もよろしくお願いいたします。キモノ縁がつながりまして、お目にかかれることがありましたらたいへんうれしいです。


ロートレックに振られた

2007年12月25日 | 今日のキモノ

  今日は、愛知県美術館に『ロートレック展』を観にいく予定でした。
  ロートレックといえば、19世紀末パリ、アールヌーヴォーの時代。よし、あの羽織を着よう。

 この羽織。なんかアールヌーヴォーって感じがしませんこと?
  
 今日の羽織:アールヌーヴォー羽織(江口屋5000円)
 今日の着物:葡萄錦紗小紋(きむら8000円)
 今日の帯:mina葉っぱ帯(mayさんよりいただきことりしゃん作)
 今日の半衿:ブルー水玉(和裁の先生よりいただいたハギレ)
 今日の帯揚:薔薇レース帯揚(Berry工房)
 今日の帯締:水色橙雪輪平組(ヤフオク)
 今日の簪:七宝魚(ちゃいずさん)
 今日の羽織紐:雪結晶(みっちゃん作)
 今日の足袋:ベージュ古典柄(まねきや)
 今日の草履:畳表右近縞鼻緒(松屋)
 
 日曜日にできあがった葉っぱ帯をさっそく着用。この柄もなんとなくアールヌーヴォー。
 と、アールヌーヴォーなコーデでロートレック♪と足取りも軽く愛知県美術館に行きましたら・・・

 ・・・・お休み、でした~~~~(泣)。
 定休日は月曜日なのだけど、昨日の月曜日が振替休日だったから今日が振替休館日。あああ(泣)。
 せっかく出てきたから他の美術館‥と思いましたら、名古屋市美術館も振替休日。ボストン美術館は新春からの展示に向けて休館中。徳川美術館も。あああああ(大泣)。

 せっかくアールヌーヴォーだったのにい。ロートレックに振られ、ほかの美術館にも軒並み振られてがっくり。もうお店を回る元気もなくしてすごすごと引き返したのでした。あ~あ。

 実は、今日でこの葡萄錦紗は着納めにしようと思っていたのです。これは初めて「きむら」に行ったときに求めたもので、大好きな色・柄なんですが、いかんせん小さい。特に身幅が狭くて、歩いているとはだけてきちゃって良くない。
 なので、もう全部解いてしまって、長襦袢に縫い直そうと思っていました。大好きだから惜しいんだけど、そのぶん贅沢長襦袢になるからいいわ、と。

 その決意は変わらないんですが、最後の舞台がこれでは心残り。なんとか時間を作って、再びロートレック展に出かけようと思います。そのときこそ、この葡萄錦紗ちゃん長着として最後の花道ですわ。


久々の大須骨董市

2007年12月19日 | 今日のキモノ

 キモノ仲間のおなじみ麗しのすうざんさんが、「18日は大須観音の骨董市。今年最後に繰り出すわ!」と宣言。カレンダーを見ると今月の18日は火曜日、仕事が休みです。すうちゃんにも会いたいし、これは行くしかありません!
  
 今日のコート:紫大柄花錦紗道行(ヤフオク・kimonosarasa)
 今日の着物:百合子ちゃんお召し(ぽんごちゃんが勤めてたお店)
 今日の帯:白地雪結晶名古屋帯(ヤフオク、どこか忘れた)
 今日の半衿:草色麻の葉(彩匠バーゲン)
 今日の帯揚:草色縮緬帯揚(大須商店街のどこかのワゴン)
 今日の帯締:赤色三部紐(実家近所のおばちゃんにもらった)
 今日の帯留:アクア・シェル(竹蔵龍さん)
 今日の簪:富貴花(竹蔵龍さん)
 今日の足袋:草色古典花模様(まねきや)
 今日の草履:黒コルク台市松花緒(松屋バーゲン)

 イメージは『なんとなく、クリスマス』。
 はじめ、臙脂色に花刺繍の半衿をつけていましたが、なーんか半衿だけ浮いちゃったもんでこの半衿に。でも、道行に押されて存在感がないな。やっぱり元のほうが良かったかなーとか思いつつ、時間がなくあたふたと大須骨董市へ。

 つらつら~と思い返すと、最後に骨董市に行ったのはおそらく去年の今頃。うへっ、1年も行っていませんでした大須骨董市。足を踏み入れると懐かしいわ。
 すうちゃんと、白雪ママさんがすでにみえていました。
 
 きママの羽織は、この前のクリマで求めたものですのね。しっとりとよくお似合い。すうちゃんはシックなお召しにケープともふもふの首巻で決めています。そして、その手にはすでに戦利品が!

 遅れていったわたくし。買い物の時間はあまりなく。でも、まぁいいのです。箪笥もぎゅうぎゅうになってきた今日この頃、もう買い物は控えるつもり。それよりも、手持ちの着物をより活用するために、自分サイズに直せるものは直したり、そっちの方にお金とエネルギーを使っていく所存。

 ・・と思いつつ、骨董市をぐるっとまわります。相変わらず風のように骨董市を駆け抜けるすうちゃん。
 と、一見のお店の前に立ち止まるすうちゃん。

 「あ~ら葉さん、これ、いいじゃな~い」
 と見つめる先には、とても状態のいいアンティークの刺繍帯が!一本は黒繻子に獅子と龍が戯れている絵、愛嬌のある表情が可愛らしい。そしてもうひとつは紺色の繻子地に眼光鋭い鷹。うううっ、わたくしこういうのに弱い!
 「刺繍も綺麗だし、生地も痛んでいないわねえ」
 値段を聞くと、獅子龍9000円、鷹7000円。うわっ、状態にしてはとてもお安いじゃない。でも、アンティーク帯は丈が足りないことが多いものねえ。
 「見てみてくださいよー」
 お店のお兄さんは、綴じ糸をぷつぷつ切って見せてくれます。うわっ、鷹の帯はちゃんと長い!いやーん困ったわ。
 「こういうのが着られるのは葉さんよねえ」
 と、横からきママも『背中丼』してくれます。ぐらぐらぐら。

 「・・これ、ください」
 
 実は見るなり心惹かれていたんだけど。青い帯って持ってないし。なんか物語性もあって楽しいし。
 しかし、「もぉ買わん」と決心してた矢先だったのに。たはは。

 勢いで帯締めも求め(500円にまけてもらいました)、これを使ったコーディネイトをぐるぐる考えながら、骨董市をあとにしました。うーん、やっぱり買っちまったぜ。

 このあと3人でランチ、コメ兵(ここでは買いたい!というほどのものはなく)、大須のお店をくるっとまわってきママと別れ、すうちゃんと三越で江戸小紋と紅型を見て、お茶。

 きのこゼリー・薔薇紅茶ゼリー、かぼちゃアイスとわらびもち・湯葉プリン&紅茶、という薬膳デザートのセット(その名も『おしゃれセット』)をいただきつつおしゃべりいたしました。

 このあとわたくしは『ロートレック展』に行くつもりでいましたが、美術館のメンバーズカードを忘れてきたことにあとから気づき。代わりに松坂屋の『日本の職人展』をちょっとひやかして帰宅いたしました。
 ゆっくりと名古屋の街を歩いたのも久しぶり。骨董市で買い物をしたのも久しぶり。師走の人ごみにはちょっと疲れましたが、充実した一日でした。お付合いいただいたすうちゃん、きママ、どうもありがとう!


和裁の忘年会

2007年12月08日 | 今日のキモノ

 12月4日(火)に、和裁教室の忘年会がありました。当然、キモノ参加です。そういえば、プロジェクトHで作った羽織、まだ和裁教室の皆さんに着て見せてなかった。よし、羽織着よう。
    
 今日の羽織:プロジェクト羽織(近所のおばちゃんからもらった小さい着物を和裁教室で羽織に直した)
 今日の羽織紐:金平糖(おーこさん作)
 今日の着物:竹柄大島(きむら)
 今日の帯:菊柄名古屋(すうざんや)
 今日の半衿:緑麻の葉
 今日の帯揚:緑縮緬
 今日の帯締:緑うねうね三分紐
 今日の帯留:シェル・アクア(竹蔵龍さん)
 今日の足袋:緑花柄

 今日の着物は確か去年の誕生日に「きむら」で求めた、自分にしてはお高い買い物の大島。何とか着ていますが、やっぱり小さくて座敷に座って足を崩すと前がはだけてしまいます。そのうち和裁教室で縫い直ししようかなあ、プロにお願いしたほうがいいかなあと迷い中なのです。

 忘年会の前に、ちょっとことりちゃんとおしゃべり。会場のある建物の6階『ラ・テテ』にて。
  
 大きな窓の外には水が流れていて、背後の映像がそのまんま写っている。そうやって見せるために、字幕は鏡文字です。シートは2人がけのソファが並んでいて、いかにもカップル仕様。おんな二人で座っていていいものかという感じ。
 それにしても、近所にこんな小じゃれた店があったのね。またキモノ乙女で参りましょう。別の窓からは安城のささやかな夜景も見えていました。

 忘年会は1階の和食『戸たに』にて。ここもまた、落ち着いた雰囲気の店でした。料理も美味しい~。ここも、また来ましょう。ランチがすごい人気で、予約がもう年内はいっぱいなんですって。
 
 左端に立っておられるのが和裁の先生。先生も他のお姐さま方も、教室のときは洋服ですがこういうときはきりっとした着姿を見せてくれます。
 いろいろ爆笑話も続出して、楽しい時間でした。さて、来年からは何を縫おうかなあ~。またよろしくお願いいたします。


富山で中島みゆき

2007年12月03日 | 今日のキモノ

 このツアー4度目。11月30日は富山で中島みゆきコンサートでした。
 なので、必然的に『雪』コーデです。

 今日のキモノ:古代紫復刻伊勢崎銘仙
 今日の帯:四季花雪輪塩瀬
 今日の半襟:菊雪輪
 今日の帯揚:黄色縮緬ハギレ
 今日の帯締:青橙雪輪平組
 今日の簪:銀粘土雪輪
 今日の足袋:薄紫雪兎
 今日の草履:コルク台黒市松鼻緒

 中島みゆきのコンサートツアーは年末までずっと続きますが、わたくしにとってはこれで最後。気合が入ります。なので、天気予報に反してこのピーカン!天も嘉するこの気合でございます。
 富山にはオットの実家がございます。なので、この週末はそこを拠点に今日はコンサート明日は寄席と遊びまわる所存。なんてダラ嫁でございましょう。
 
 オット実家に荷を下ろし、一路会場のオーバードホールへ。外にはツアートラックが何台もとまっていました。おおお、みゆきさんだ~~。
 ホール外にはアルバムタイトルの書が。


 コンサートはやっぱり素晴らしい。歌が、声が、存在感が胸に突き刺さり、身にまとった要らないものが次々と剥ぎ取られていきます。痛い。でもここちよい。
 会場を埋め尽くす何千人の人たち。けれど、中島みゆきの声は『みんな』にではなく『わたくしひとり』に届いているように感じられます。きっと、誰もがそう感じている。

 最後の楽曲が終わり、会場を去る足取りは雲を踏むようでした。まだツアーは続く‥もう一度観たい。もう一度観てもきっとまた同じことを思うでしょう。

 コンサートが終わると22時。富山にはみゆき仲間がなぜか集まることが多く今回も10人あまりの友人が来ていたので宴会になりました。でも、明日のこともあってほんの1時間ほどしか。とても名残惜しく‥でも、次に会ってもまた同じ感じになるんだろうなと思いつつ別れたことでありました。
  
 今度のコンサートも雪簪さして雪コーデで来れたらいいな!


まごころ市に

2007年11月20日 | 今日のキモノ

  今週末、11月25日(日)に豊田市で着物フリーマーケット『まごころ市』が開催されます。今日はそれに出品すべく、もう着ないキモノをぽんごちゃん宅に運ばせてもらいました。

 実はだいぶ前からわたくしの箪笥はひどいことになっていたのです。
 祖母の形見の桐箪笥はとうに溢れ、ヤフオクで求めた『物欲箪笥』すらぎゅうぎゅうぱんぱん。入りきれなくなったキモノは畳紙に入ったまま箪笥の上に積み重なり。日々その山は高さを増し‥
 なのに「今はねー、アカイロキモノがほしいのー」などとほざくわたくしを、キモノ友達は親身になって心配してくれ、「葉さん、もう着ないキモノを手放したらいい出会いがあるよ」と忠告してくれていました。

 着ないキモノ。確かに、キモノを着始めてすぐ自分の好みもわからないまま求めたキモノや、下さると言われて欲かいて取り込んだキモノ、今ではすっかり箪笥の場所食いに成り果ててています。整理しないとなぁ、とは前々から思っていたのです。
 でも、どこに持って行こう?引き取ってくださる当てはなし、ヤフオクに出すも売りに行くのも手間かかるし、捨てちゃうなんてかわいそうだし‥。

 などなどと考えていたとき、ぽんごちゃんから「まごころ市に出すので、不要のキモノがあったら預かりますよ」という話を聞いたのです。これはもう、渡りに船!
 その気になって箪笥を開けると、でるわでるわ『もう着ないキモノ』。あっという間に帯15本・羽織3枚・長着2枚の山ができました。いや、本腰入れればもっと出そうなのですが、すでにいっぺんに運べる限界に来てしまったので。重いです、帯15本。

 というわけで大きな風呂敷包みが二つできました。
 さぁ明日は労働だ、ジーパン履いてよっこらしょだと思っていたその時、ぽんごちゃんからメール「ランチのお店を予約しました。着物が似合いそうな店ですよ」

 うーむ、そう言われたらキモノ着ざるを得ず!着ましたともさ。
 
 今日の着物:市松お召し(ヤフオク時代着物さん3800円)
 今日の帯:モスラや♪(豊田フリマ1000円)
 今日の半衿:薔薇の蕾(和裁の先生よりいただいた洋服ハギレ)
 今日の帯揚:抹茶色縮緬(祖母のもの)
 今日の帯締:草色錦模様(祖母のもの)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍さん19800円)
 今日の簪:シルバー蜘蛛の巣(京子ちゃん作9000円)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや980円)
 今日の草履:黒コルク台市松華緒(松屋バーゲン4000円)

 今日の帯『モスラや♪』は先日ぽんごちゃんたちから求めたもの。締めているところを見てもらおう♪という気持ち。蝶柄なので簪と帯留は蜘蛛。しかし蝶のほうが巨大で蜘蛛負けそう。まさにモスラ。
 それにしても、このいでたちででっかい風呂敷包みをえいやっと担ぐと、そのまんま『行商のオバサン』に見えますわ(凹)。

 さて、その風呂敷包みは車に置いたまま、まずはランチを。
 行商のオバサンから一転、おされランチを楽しむマダームに。

 ぽんごちゃんは松花堂弁当、わたくしはミニ懐石。どちらも上品な味つけ、綺麗な盛り付け。目にも心にも美味しい。 

 ぽんごちゃん、最近ますます綺麗になってて。柔らかい雰囲気は会っていてとても気持ちいいのです。そしてこの羽織、すばらしいアンティークの縮緬。見惚れてしまいます。
  
 
 食事のあと、店員さんに撮ってもらった写真。なんかふたりとも目が三日月で、僭越ながら姉妹のようでしたのであえて「へのへの」でなく。
 このお店『いま亭』。お味はもちろんのこと、ゆったりとした空間づかいなど、とても落ち着ける店でした。またなんかで行きましょうねー。

 マダムランチのあとは、ぽんごちゃんちに大荷物を運んでしばしおしゃべり。
 持って行ったキモノを見ながら話していましたら、わたくしにとっては『もう着ない』ものでも、着てくださる人はいらっしゃようなのですね。しばし、心安んじたことでした。とは言え、売れ残ったらまたどうしようか考えねばなのですが。

 豊田のきものフリーマーケット『まごころ市』。なにはともあれ、盛況でありますように。ぽんごちゃん、ありがとうね~。


氷見の鰤を吟味しました♪

2007年11月18日 | 今日のキモノ

 今日はいつもの『加寿也』のイベント『第26回吟味喰らぶ 氷見の鰤を吟味する』に行って参りました!西の人であるわたくしにとって鰤は魚の王様(東では鮪、なのでしょう?)。さらに氷見産。King of Kingsな魚、それが氷見鰤なのでございます。いやが上にも高まる期待!
  

 今日の着物:よきもの木綿袷(mayさんよりいただく)
 今日の帯:乱菊昼夜帯(すうざんや1000円)
 今日の半衿:魚乱舞半襟(きむらハギレ1200円)
 今日の帯揚:朱鷺色絞り(祖母のもの)
 今日の帯締:緑色草色(祖母のもの)
 今日の簪:金平糖とりどり(おーこさん作1200円)
 今日の根付:華鯉(竹蔵龍さん 値段忘れた)
 今日の足袋:ベージュ古典柄(まねきや980円)
 今日の草履:縞鼻緒畳表下駄(松屋バーゲン5000円)

 今日のコーデは「魚喰う!」の気合いで半衿を一番に決めたのです。ところが、合う着物がなかなか見つからない~。このサーモンピンクの地色に朱赤の魚柄の色取り、どんな色と合わせたらいいんでしょ?今日はとりあえず、困ったときの無彩色。木綿だからお酒をこぼしてもウチで洗えるし(←後づけ)。帯は朱赤の菊に頼ってこの帯を合わせてみましたが、ううむ。

 隣のmayさんは、こないだ『きむら』で買い立てほやほやの黒地に黄色い花の紬。いつも優しい色合いがよくお似合いのmayさんですが、こういうパッキリした色もステキじゃないですか~。

 ちなみに、後ろであいーんしているのが店主の板さんでございます。今日は頼むよ!よろしくね!!

        
 と、はしゃいでいましたら謎の美女登場。美女は、家族に内緒で美味しいもんを喰らいに来てしまったので、匿名希望なのです。
      
 美女はランチではときどき加寿也に出没していましたが、吟味喰らぶは初参加。ふふふ、呑もうね食べようね!

 
 今日のお酒。そして料理。
 
 まんぞく、まんぞくの一日でした。また行こうね、mayさん、謎の美女さん!!