goo blog サービス終了のお知らせ 

キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

らくごのはしごin大阪

2008年07月03日 | 今日のキモノ

 キモノ仲間のことりちゃんと、大阪に行って落語のはしごをしてきました!
 
 今日の着物:銀色雪輪夏お召し(ヤフオクものを和裁教室でサイズ直し)
 今日の帯:紫白鱗半幅(大須骨董市の名古屋帯を半幅に直した)
 今日の半襟:水色紫花柄絽ハギレ(金山ノスタルジックモール)
 今日の帯締:黒に赤三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん作)
 今日の足袋:麻夏足袋(まねきや)
 今日の草履:黒字に銀色雪輪(ヤフオク)

 ことりちゃんは前々から上方落語を愛好していましたが、ここ最近になってその熱が俄かに上がり。ご贔屓の『桂紅雀』さんと『桂こごろう』さんの落語会『べにこご』に行こう!と誘ってくれたのです。『べにこご』は、古い民家をを使ったカフェで月いち催されているイベントで、演者とお客の距離が近い楽しい催しらしい。ほぉ、興味津々です。

 この会、開始が19時半と遅く、こちらから出かけると泊まりで行かねばなりません。どうせ一泊で行くのなら、ちょっと早めに出てお昼も落語を聴こうよーとこれは私が誘い、その日の落語会を調べましたところ梅田花月の『花花寄席』に私の好きな『笑福亭たま』さんが出てる。
 たまさんの落語は生で聴いたことはないのですが、数年前金沢の『き楽寄席』に小つる師匠と一緒にいらしたときのビデオで『時うどん』を見てその迫力にびっくりし、ぜひ生で見たいものだと思っていたのです。『花花寄席』、たまさんの出番はトリ。たっぷり聞かせてもらえそうで楽しみです。


 というわけで出かけた大阪。着くなりまずは、大阪といえばお好み焼きでしょう~(わたくしは当然『生中』もいただきました)。

 梅田の駅からちょっと歩くとうめだ花月はありました。ちょっと早く着いたのでまだ中には入れない。ふと見上げると、こんな垂れ幕が。
  
 おおそういえばここは『曽根崎心中』のご当地ですものね。お初天神か。ちょっとお参りしてきましょうか。
 それにしても「永久の愛を誓う」って…そりゃまあ、寿命の方を調節したもんで永久の愛ってことになったけど…だまされて借金背負って心中はイヤだよー。
  
 まぁここで仲良くしてはるからいいけど。
 ちなみに「お初天神」は曽根崎にあるからの通称で、祭神は普通に天神さん、菅原道真公でした。お初徳兵衛を祀ってあるのではないのね。

  
 などわぁわぁ言いつつ時間も来たのでうめだ花月へ。
 …しかし…開場10分後だというのに劇場前、閑散としています。…イヤな予感が走る…。

 その予感はあたり。入場してみると、お客さんがぱらぱら…!!200人は入ると思われる小ホールにお客さん…30人弱くらいでしょうか…。うわあ…わたくしたちの席、最前列の真ん中なんですけど(全席指定)…。
 二番太鼓がなり、開会アナウンスがあってもその数は変わりません。出囃子とともに幕が上がり、一番バッターの噺家さんが現れます。うわ、近!お客の少なさに苦笑し、やりにくいなぁと思っている、その表情が細かいトコまで見えてしまいます。あーん、何だか気まずいよう。

 次々と登場する噺家さんたち。どの方もこの閑古鳥を気にせずにはいられない様子で、マクラは必ず自虐ギャグだったり、見るからにテンション低かったり、逆に浮かれてみせたり…。ネタに手抜きめいたものはなかったと思うしそれなりに笑いもしたのですが、噺家さんの様子を見ているとこちらは「笑わなきゃ」と義務感が生じちゃったりして。やっぱりお客さんがある程度入っていないと、演じる方もつらいでしょうが見ているほうも疲れますわね。繁昌亭は連日満員だというのに、花花はどうしてこうなんでしょう。演者自体はそんなに変わらないのに、不思議だなあ。

 と思っているうちにいよいよトリ、笑福亭たまさんの出番です。出囃子とともに現れ、座って一礼「どもー!笑福亭たまでございます!!」と元気いっぱい声をあげたとたん、あれ?場内の空気が変わりました。「たま」な空気が満ちてきています。
 お客の数には触れもせず、マクラのショート落語から迫力満点。ネタは『くっしゃみ講釈』。失恋したおまぬけクンのとぼけた様子やのぞきからくり『八百屋お七』、そして講談の名調子からくしゃみの連発まで、大熱演に引き込まれて大笑いいたしました。後ろの方からも、さっきとは段違いな笑い声のかたまりが聞こえてきます。途中で人数が増えたのか?と後で振り返ってみましたが、ずっと同じ閑古鳥ではあったのです。少ないお客ではありますが、みんなたまワールドに引きずり込まれたのですね。すごい、えらい!

 どうなることかと思いましたが、最後にしっかり笑ったのでいい気持ちでうめだ花月を後にしました。やっぱりたまさんいいなあ。またライブで見たくなりました。

 ここでいったんホテルにチェックインし、一休み。そして今度は『べにこご』に出かけます。案内によると『べにこご』が開催されるカフェ『天人』は中崎町の駅から徒歩4分とのこと。ただしことりちゃんによれば「初めてのひとはたいがいわからないところにある」そう。
 でも、逆にその言葉がヒントになって、近くまで行ったらあっさり見つけることが出来ました。「ひとんちに入っちゃう」ようなほっそい路地を抜けたところにその『天人』はあったのです。付近は昔ながらの住宅地の、老朽化した建物をそのまま生かしたカフェや雑貨やが点在している、ちょっとあやしい町並み。そのなかでもひときわあやしいメキシコ料理のカフェでまずは腹ごしらえ。
 
 カウンターにはメキシコ人の兄ちゃん、キッチンもラテン系のひとばかり。気づけばお客もみんなラティーナ。そのなかでキモノ着ている日本人。エキゾチックぅ。

 おなかを満たして『天人』に移動。『べにこご』会場には続々とひとがやってきています。大入り満員。とは言っても会場が小さいので全員で30人くらいでしょうか。座敷に座布団を敷き詰めて、ぎゅうぎゅうです。お客さんは常連さんが多いみたい、でも排他的な感じはなくって、すんなり参加できる。いい感じです。

 『べにこご』まずは桂紅雀さんの『青菜』から始まりました。熱気のこもった会場に「柳陰」のひんやりした感触を感じるところから始まり、植木屋さんの素っ頓狂、おかみさんの汗だく、引き込まれ大笑い。
 続いて桂こごろうさんの『へっつい盗人』。マクラから「えーと、なにやりましょう?」とのんびり始まり、「いいや、やっぱりこれ」と始まったこの話。泥棒するというのにのんびりとした登場人物のたたずまいにそのままつながってほのぼのと、でもやっぱり笑ってしまいました。
 会場の雰囲気も相まって、紅雀さんこごろうさんお二人との距離がとっても近い。みんなでいい時間を共有している、という感じです。
 後半はおふたりの漫才や会場からのアンケートをもとにしたトークなど、ますます身近な感じで、あっという間に夜も22時半をまわって『べにこご』終了。とても楽しい時間でした。
 この濃い時間にはこの隠れ家的カフェ、ぴったり。ぜったいまた来たい!と思えるイベントでした。紅雀さんもこごろうさんも芯がしっかりしてておもしろい!また聴きたい、と強く思いました。

 帰りの電車、ことりちゃんと感想を言い合いながらホテルに戻り、興奮冷めやらぬままいっぱいおしゃべりをして、大阪の夜は更けていきました。
 楽しいイベントを教えてくれてありがとう。べにこご、癖になりそうです。また行こうね。そのときはまたはしご落語をしましょう。今度は繁昌亭に行くかな?たまさんのもまた聴きたいねー。 


究極の静岡吟醸を愛でる会!

2008年06月30日 | 今日のキモノ

 去年に引き続き、今年も行ってまいりました『究極の静岡吟醸を愛でる会』。静岡の酒蔵が鑑評会に出品した究極の吟醸酒を、一堂に集めて味わってしまおうという夢のような会です。キモノとは関係ない会ではありますが、お祭気分を盛り上げるにはやっぱりキモノ!
  
 今日の着物:白地藍型風小紋単(ヤフオク)
 今日の帯:薄紫博多名古屋帯(和裁の先生よりお借りしている)
 今日の半襟:『松の寿』手ぬぐい(栃木の銘醸松井酒造店の若葉さんよりいただく)
 今日の帯揚:薄緑絽(大須商店街のワゴン)
 今日の帯締:薄緑三分紐(きもの・なかむらのおまけ)
 今日の足袋:薄緑水玉夏足袋(まねきや)
 今日の草履:パナマ台草履(ヤフオク台に松屋で花緒をすげてもらった)

 ちゃんとコーデがわかる写真がこれしかないという。しかも、うしろ姿がありません。浮かれちゃって、もう。
 帯揚げの位置に黒いもんが見えると思いますがコレ、長袖Tシャツを巻いていますの。うしろ姿でお太鼓の位置にこの模様が来ています。
   
 これ、わたくしがお世話になっているお酒HP『由紀の酒』Tシャツ。『由紀の酒』はわたくしが愛知に越して以来お世話になっているサイトで、濃ゆい酒飲みが集っています。わたくし程度のぬるい酒飲みがこんな凄い酒の会に来ることができるのも、ここで得たご縁のおかげ。
 地元愛知から東京に乗り込む『チーム由紀の酒』の面々、皆このTシャツ着て参加するということで、わたくしもこのように身分証明いたしたのです。ほんとうは画像をプリントして帯を作ろうと思ってたんだけど、ばたばたしてたら間に合わなかったの。来年はがんばろう。
 
 わたくしにお酒をついで下さっているのは、『英君』の蔵元サマ。となりは『萩錦』の専務サマ。そう、静岡からおみえになった造り手側の人たちとの交流も、この会の楽しみの一つです。マニヤのひとは酵母や米などについて熱心に尋ねたりもしています。わたくしは主に「おお、この酒をこんなひとが」というのが楽しみ。
 
 普通の酒の会だと蔵ごとにブースがあって、参加者はそこに行ってお酒を飲んだり蔵のひとと話したりする形式が多いのですが、この会は蔵のひとも消費者もまぜこぜでお酒を酌み交わしています。名札をつけているわけでもないから誰が蔵のひとかもわかんない。それも面白い。
 こんな会が出来るのは、これが造り手や売り手が主催でなく、個人のお酒愛好家が催した会だからです。すごいなあ。静岡吟醸への愛が熱く伝わってきます。
 
 記念撮影~~。
 今年もたいへん楽しい会でした。主催の吟醸番さん、目黒の清水さん、どうもありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。


 ところで・・・
 わたくし今回、ひそかにとてもお洒落をしていましたの。和裁教室で初めて縫った作品「燕の絽長襦袢」を着ていたのです。
 
 これ、骨董市の片隅で汚れきって打ち棄てられていた絽の小紋を、解いて洗ってアイロンかけて、長襦袢に縫い直しましたの。ゴミみたいだったのがこんな見事に再生しちゃって、わたくしこれでキモノの底力にたいへん心を撃たれたのです。
 それが、3年くらい前のこと。なんだか着る機会がなくてずーーっと箪笥の中でしたが、今回やっと着ることができました。それが嬉しくて、会の間あっちこっちで「見て」ぴら、とやっていたのでございました。どもしつれいいたしました>該当者


みやこさんふたたび

2008年06月19日 | 今日のキモノ

 先週の日曜日、お酒仲間のくま@牛乳さんという方の結婚披露宴会があり。オットもカメラマン参加ということで写真撮ってもらえる!というわけで早くもふたたびみやこさんを着てしまいました!
今日の着物:『みやこさん』宮古上布(きむら)
今日の帯:カニ名古屋帯(きむら)
今日の半衿:薄緑草花透かし模様絽(竹蔵龍さんおまけ)
今日の帯揚:黄緑絽(大須商店街ワゴン)
今日の帯締:黄緑夏帯締(大須商店街ワゴン)
今日の足袋:白地に薄い水玉夏足袋(まねきや)
今日の下駄:市松台青島花緒(松屋バーゲン)

 長襦袢は海島綿の絽で…柔らかいせいか上布と沿いが合わなくって袖からびろんと出ちゃう。自戒のためあえてのっけました。今度からちょっとつまんでおこう。

 でも!それはともかく、この艶ですよ。やっぱり巨大カメラで撮ってもらうと違うわぁ。この艶がわたくしをして、キヨミズダイブせしめたのであります。
 そして、涼しいこと。着物を通して身体にすうすうと風が通っていきます。これはほんと、究極の夏物ですわ。

 
 と、喜びつつ披露宴会会場。お客さんの顔ぶれ、あちらこちらに蔵元さんがみえたり、酒ツワモノ揃い。新郎の交友関係が知れますわ。酒飲み仲間のお祝いごととて、客の持ち込んだお酒がずら~りとカウンターに並びます。こちらもいずれ劣らぬツワモノ揃い。
 
 と、次の瞬間群れ集う酒飲みども。何をしているかというと、お酒の写真を撮っているのです。おーい、新郎新婦に尻を向けるなー。新郎は濃い酒飲みですが、新婦は普通のひとだとのこと。引かれたのでは・・・。
 
 『鏡開き』にて、宴の正式開始。新婦は眼のくりりっ!としたキュートな美人ちゃん。くま@牛乳さん、やるなあ。
 
 酒サイト『由紀の酒』のYUKIさん&ふたりのお嬢ちゃんから花束贈呈。酒飲みどもの中で、一対の清涼剤のようなかわいいお嬢ちゃんでした。ふたりともYUKIさんそっくりぢゃ。お父さんのAKIRAさん、目尻下がりっぱなしでした。

 あとは、飲む飲む飲む・・・。お料理の数々もお酒を引き立てて。披露宴会なのに。これでは酒の会と変わらんではないか。
 などと思いつつ、わたくしもあれこれいろんなお酒を飲み散らしお久の方お初の方としゃべりちらし。ああ、やっぱり酒の会じゃないかー。
 
 でも、披露宴会だからこういうイベントもあります。ケーキ入刀です~~。
 このあとおやくそくの「ちう」もあり。よっぱらいども、はやし立てておりました。
 
 新婦とメアドを交換せんとす。でもおばちゃん、赤外線がわからんのよ。
 
 新婦とツーショットを。。と思ったら、変な酔っぱらいが乱入してきました。
 酔っぱらい(わたくし含め)に囲まれた新婦の気分やいかにと心配しておりましたので、この「ぴーす」が嬉しかったです。
 
 それにしても、可愛い姉妹でしたわ。片時もじっとしていなくて、きゃらきゃら笑って。みんなの注目も集めまくりで、酒の会っ!と突っ走りそうな場を和ませておりました。
 
 とか何とか言いつつ、思いっきり飲んじゃったわたくし。へのへのの下は完璧よっぱでございます。
 みやこさんもよっぱ狼藉に遭いしわしわ。でも、このしわにもまた味わいがあったりするのよね。陽射しに照って、この陰影。昼間の宴会だったので、宴果ててもまだ陽が高いのです。
 
 美味しいお酒に料理、楽しい仲間、そして何よりも幸せそうなおふたり。すっかりいい気持ちになって家路に着いたのでした。このときわたくしはすでにまっすぐ歩いていなかったという。

 んで、家に帰るやいなやまずは短時間爆睡し、やがてむっくり起き上がって「ラーメン作ったら食べる?」とオットに訊いたそうでございます。んで、もーろーとしつつ具沢山ラーメンを作成し、「美味しいねえ」かと言いつつ完食し、また眠ったそうな。

 と、この辺の記憶は点線なのですが、何はともあれたいへん幸せな飲みであったことでございます。新郎さま新婦さま、ありがとうございます。どうぞ幾久しくお幸せに。

 ・・・そして、みやこさん。こんなわたくしですがどうぞ末長くおつきあいくださいましね。


おおきくなったねぇ

2008年06月14日 | 今日のキモノ
 桜の頃、キモノ仲間ぽんごちゃんのうちで初めてこぽんごちゃんと対面しました。あれから約3ヶ月。また会いに行きましたよ。『男子三日会わざれば刮目して見よ』なんて申します。ましてや男子ならぬ赤子。わくわくして会いに参りました。
 
 じゃん!
 大きくなったというだけでなく、お顔がしっかりしてきましたー。お見せできないのが残念です。前に会ったときにはパパのコピー?というくらいぽんごちゃんご主人にそっくりでしたが、今見るとお鼻や口元にぽんごちゃんが入ってきています。面白いなあ。
 
 ほら、桜の頃の写真に比べると、こんなに大きくなっていますわ。
 腕の中の手ごたえも明らかに違います。
 
 そして、表情がずいぶん豊かになったねー。前は不思議そうにまじまじと見つめるばかりだったのが、にっこり笑ったりもするようになりました。
 赤ちゃんのにっこりっていいねえ。なにかすごく許された気になり、心が温かくなりますわ。

 わたくしには自分の子供はおりませんが、こうして身近で成長を見守っていける小さい人がいるのはとても幸せなことだと感じています。ぽんごちゃんこぽんごちゃん、これからもよろしくね。

今日の着物:大柄雪輪単(ヤフオク)
今日の帯:金魚半幅(居内商店)
今日の半衿:薄紫朝顔ハギレ(chieさんにいただく)
今日の帯締:水玉丸ぐけ(和裁の先生にいただいたハギレで自作)
今日の簪:銀粘土雪輪(キョウコちゃん作)
今日の下駄:市松台青縞花緒(松屋バーゲン)
 裸足に下駄突っかけて、気軽に行ってまいりました。

奇跡のみやこさん

2008年06月10日 | 今日のキモノ

 立機小や、女ぬ綾だらよ 筬柄打たしゅる、音の数よ
 思ゆる肝ゆど 男が事よ 織りや締め締めよ
 (機織りこそは女の華だろう。筬を打つたびにその音の数ほど、いとしい男のことを思って織り締め織り締めしているよ)

 宮古島に伝わる、機織りの唄でございます。誇り高くも艶っぽい。そうして生み出された布こそ『宮古上布』。奇跡の布とも極限の織物とも言われるこの宮古上布。身に纏う日がこのわたくしに来ようとは!!

今日の着物:『みやこさん』宮古上布(きむら)
今日の帯:鱗半幅(骨董市で買った名古屋帯を作り変えた)
今日の半衿:蜘蛛の巣絽(白半衿に刺繍)
今日の簪:朧月(竹蔵龍)
今日の帯飾:銀粘土蜘蛛(キョウコちゃん作)
今日の足袋:麻白足袋(まねきや)
今日の下駄:市松台縞花緒(松屋バーゲン)

 憧れの宮古上布。わたくしはキモノにはまる前から沖縄フリークでもありまして、宮古上布のことは昔から仰ぎ見る思いで懸恋していました。
 宮古上布は極限の織物。糸を紡ぎ、織り、染める。その作業ひとつひとつに人の手がかけ尽くされているというのです。

 例えば、糸を紡ぐ作業。苧麻というイラクサ科の植物の皮を鮑の殻で剥ぎ、爪先で細く裂き、髪の毛よりも細いその糸を指先でつなぎ合わせて一本の長い糸を作る。つなぎ目の節を作らぬよう細心の注意で紡ぐその糸、熟練者でも一日に縦糸40本くらいしか作れないと言います。一反の布に必要なのはその縦糸が1200本。
 さらに、糸を染めるのに手を尽くして20日以上、織る作業に2ヶ月以上。さらに砧打ち1万回で光沢を生み出し、やっと『宮古上布』として世の中に出ます。

 そんな布があるんだーとあこがれていた宮古上布。そういうわけなので、新品を手に入れようと思ったら車くらいの値段は楽にしちゃいます。手に入れることなど考えても見なかった、せめて触ってみたいと思っていたそれが、身体を包んでいます。古きものって素敵です。そして、『きむら』えらい。『きむら』に売ってくれたひとにも感謝。

 身に纏うとその風合いは爽やかで艶やか。肌につかず風を通し、着ていてたいへんに気持ちがいい。信じ難いほどのシアワセです…。

 と、夢中になっていてなんで出かけてきたのかを書き忘れるところでした。オットの所属する楽団の定期演奏会に、mayさんぶるちゃんとでかけたのでした。

 いつも思うのだけど、mayさんとぶるちゃんが一緒になると笑顔がパワーアップしますわ。単独でも素敵な笑顔だけど、ツインになるとふたりとも通常の3倍ほどの強力笑顔になってるの。見ているこちらも楽しくなってしまいます。


 この写真は私のカメラで撮ったのですが、みやこさんの魅力が十分には映ってませんの。ほんとうはもっと光沢も艶もありましたのよ。やっぱりオットの巨大カメラで撮ってもらわんことにはなぁ。でもこの日オットは演奏していたのでカメラマンになってもらえず残念(すでにお出かけの目的が転倒している)。またこんど撮ってもらいますので、また見てやってくださいましね。

 お宝はしまいこむひとと使い倒すひととがおりますが、わたくしは断然後者。身も心も気持ちいいこのみやこさん、この夏そして次の夏もその次もずっと、大活躍していただく所存でございます。それが、おそらく会うこともない作り手さんに応えることだと信じております。そして、もっと素敵なキモノ人にもならなきゃね。


はぢめての宝塚

2008年05月25日 | 今日のキモノ

 土曜日はにっぽんちゃん・mayさんと宝塚大劇場に行ってまいりました。人生、初宝塚です。
 宝塚…『清く・正しく・美しく』乙女の殿堂…というのがわたくしのイメージ。汚れちまったわたくしにはまぶしくてなんとなく縁なく過ごしていましたが、キモノ縁はありがたいもの。ヅカファンにっぽんちゃんがチケットを取ってくれたので、ありがたくお誘いに乗りました。

 今日の着物:白地花柄塩沢紬(ヤフオク)
 今日の帯:濃ピンク刺繍蜘蛛の巣(きものなかむら)
 今日の半衿:草色麻の葉にレース重ね(作ってみました、後述)
 今日の帯揚:レースのスカーフ(前から持ってた)
 今日の帯締:草色三分紐(きものなかむらさんにいただく)
 今日の帯留:髑髏蜘蛛(竹蔵龍)
 今日の足袋:黄緑水玉さくらんぼ(きママ手作り)
 今日の草履:赤い花緒のじょじょ(松屋バーゲン)
 今日の簪:銀粘土蜘蛛の巣(キョウコちゃん作)

  今日の帯。初めて見たのは2年ほども前のことになるでしょうか「きもの・なかむら」さんが名古屋にいらしたとき。激しく心惹かれたもののお値段の壁に阻まれて手が出ず…しかしそれが先週、ヤフオクに半額ほどで出品されていたのです。かうー。
 というわけで我が物になったド派手蜘蛛の巣帯。さっそく〆て参りましたよ!

 そして、この半衿。すうざんさんがハギレにレースを重ねて涼しげによそおっておられるののまねっこでございます。色は気に入ってるけどイマイチ地味な草色の半衿にレースを重ねましたの。
 んでね、このレース。出所は…あのー…スリップ、ですの。お気に入りのスリップ、上のほうはよれよれになっちゃったけど裾のレースはまだ綺麗だったもんで、外して洗って糊付けてアイロンして、このようになりました。どうでしょ?言わにゃわからんよね、言っちゃったけど。

 さて、宝塚。阪急の駅から大劇場までの『花の道』。両脇に乙女なお店がずら~りと並んでいます。歩道橋にも薔薇が咲いてる。おお、乙女だ乙女だ。気持ちを盛り上げつつ、大劇場へ…。
 
 正面から入ると、赤い絨毯・シャンデリア・大階段。おー、宝塚です。

 さて、観劇の前にランチを。軽くフレンチをいただいておしゃべり。にっぽんちゃんの宝塚ばなしを聴きつつ、期待高まります。
 
 
 本日の演目はこれでございます。
 
 『愛と死のアラビア』アラビアを舞台に、イギリス人将校の愛と友情の物語、ですって。
 そして、mayさんは柔らかモノに組紐の帯をお召しです。優雅な雰囲気がとっても宝塚。
 
 にっぽんちゃんはお泊りとてお洋服。明日も宝塚ですって。
 豪華なロビーを通って、劇場内に入ってまいります。どこもかしこもキラキラしてるねえ。
 
 席は前から6番目、真ん中からやや下手より。すごくいい席でございます。さすがファンクラブ、ありがたいねえ。

 主演の男役のひとのアナウンスで舞台は始まりました。
 指揮者が一礼してオケピに消え、オーケストラの生音が鳴り響いて…と思うと幕が上がり、きらびやかな照明。豪華なセット。そこに、光り輝く衣装に身を包んだひとが!そして、朗々と歌いだします。そして、華やかな群舞。圧倒されます。

 思うに、発生当時の歌舞伎ってこんな感じだったんじゃないでしょうか、『芸術』になる前は。ただただ『美しいもの・楽しいもの』をてんこもりに惜しげもなく繰り広げていくの。
 理想の男・理想の女。上質のダンスも歌も、みーんな観るもんを愉しませよう!としてる。そのパワーが舞台からダイレクトに伝わってきます。

 物語の舞台はエジプト。捕虜となったイギリス兵トマスは、エジプト太守にその腕を見込まれて砂漠の民ベドウィン兵の訓練をせよとの命を受けます。やがて彼はベドウィンや太守の息子達と信仰の違いを超えた友情を結ぶようになり…。
 終劇はなんだか尻切れトンボな感じで「あれ?」と思いはしたのですが、とにかく面白かった!のひとことでした。お話のストーリーを超えて、なんだかすごく前向きのオーラが劇場を満たしていました。そして、わたくしなんだか元気になっているぞ。

 幕間の30分でミニミュージアムを回りました。これまでの舞台写真や衣装、小道具などが展示してあります。
 

 なんつってもお目当てはコレ!
 
 フィナーレでみんながしょって出てくる羽根飾りです~。タカラジェンヌになったつもりでぱちり(顔はいぢれません。ただのイメージです)。
 
 ドラキュラ~~
 
 狙い撃ち!(リンダではありません)

 短い時間で濃く遊んだ後は、後半のショーを。
 海をイメージしたレビュー。極彩色の衣装に身を包んだタカラジェンヌが舞台いっぱいに元気に踊ったり、波とかもめをイメージした優雅な踊りがあったり。ラインダンスでは舞台の端から端まで美女が並んで、シームストッキングに包まれた綺麗な脚を惜しげもなく…「若い娘はええのう」と思わずオヤジ化してしまいました。
 美しく健康なからだ。その躍動。ああ、生きているっていいなあ。綺麗だなあ。

 劇でも感じた前向きのエネルギー、ショーではさらにパワーアップしているように思いました。生きているってすばらしい。…言葉にしてしまうと単純なこのことが、言葉になる前の感情の流れとして身の内に入るような感覚です。これは、元気になるわ。

 「ありがとう。元気になった!」とにっぽんちゃんに申しましたら、「そうでしょう~、私も宝塚観ると浄化されて元気になるのよ」と。
 うん、ほんとうに。

 宝塚。初めてナマで見て、その他の何にも見られない圧倒的な向日性に実に感銘を受けました。これは、やっぱりナマでないとね。ぜひまた行きたいと思っています。にっぽんちゃん、またよろしくね。mayさん、また行こうねー。 

*全ての写真はmayさんのカメラです。どうもありがとう!


『小袖  江戸のオートクチュール』を見に行きました

2008年05月21日 | 今日のキモノ

 しばらくご無沙汰をしていましたら「元気にしてる?」と心配してくださった方もみえたようで申し訳ない。キモノ着なかっただけで、元気に飲んだり飲んだりしておりました。
 で、昨日。久しぶりにキモノでおでかけ。名古屋市博物館に『小袖 江戸のオートクチュール』を見に行って来ました。

 今日の着物:鰹縞単紬(和裁教室で縫った)
 今日の帯:蝶々リバーシブル昼夜帯(羽織と道行きからカクマさんに作ってもらった)
 今日の半衿:百合模様モス(すうちゃんからもらったハギレ)
 今日の帯揚:薔薇レース(Berry工房)
 今日の帯締:ピンク鱗(きむら)
 今日の足袋:白青カジュアル(まねきや)
 今日の下駄:青縞市松台(松屋バーゲン)

 今日は『小袖』を見に行くということで、ほんとうは小袖っぽい小紋を着て行こうかなーと思っていたのです。でもそれ袷で。5月なのでしきたりから行ったらOKなのでしょうが、いかんせん暑い。というわけで、この単となりました。鰹縞ということで季節モノ。蝶々もまぁ、季節かな。で、どこかに江戸というか昔っぽいものを持ってきたかったのでこの鱗模様のぶっとい帯締めを〆ました。色合いから行ったら↓のコーデのほうが上品にまとまるかなあとも思ったのですが、なーんかどっかに『ハデ』がほしかったのです。
  
 なんか久しぶりなのでコーデの勘が鈍っている。とか言えるほどふだんばっちりというわけでもないのですが…でも、もっとなんかぱっとした格好がしたかったなあ…。

 さて、名古屋市博物館の『小袖』。
 いやー、素敵です。特に『寛文小袖』という、大胆なデザインが特徴的な小袖が私は好きだなあ。背から肩にかけて流水が、そしてその間に大きな杜若が咲いていたり、アンシンメトリーで個性的。展示のタイトルも『アートを纏う』だったりしましたが、まさにアート。わたくしがキモノに惹かれるのもそこなんです。絵画や彫刻は眺めて楽しむことしかできないけれど、キモノは身に纏えますもの、ああ、こんなキモノが着たいい~。

 また、模様で古典の物語を暗示しているものも。上記の杜若は、そうです『伊勢物語』東下りの段、ですわね。そのほかにも扇に夕顔の花で源氏物語『夕顔』の段を現していたり。
 ふふっと笑ったのは庭に雪が積もり赤い花がちらほら見える場面に「なつかしき色ともなしに…」と散らし書きがしてあった小袖。これ、源氏の君が末摘花とちぎった翌朝の風景、という見立てですわね。いったいどんなひとがこの小袖を誂えたのでしょう?

 そのほか、上布や絽、夜着になっている小袖などもあり。
 また、着尽してもう着物としては着られなくなった小袖の端布で袈裟を作ったり額装して飾ったりと、昔から変わらぬ『キモノ愛』あふれる展示もあったりして、見ごたえのある展示でした。

 出口近くには『羽織ってみよう』のコーナーがありました。もちろん羽織ってみるわたくし。


 ふくれかえって見えるのは、わたくしの脂肪ゆえ…ではなく!着物に綿が入っているのです。この頃って、そうだったんですって。これを細い帯でゆるく結んでたって。慶長年間の屏風絵はそんな感じですよ、と教えてもらいました。

 今回の展示は着物だけが展示してあって帯がほとんどなかったので、どのようなコーディネイトで着ていたんだろうなあと想像しながら見ていたのです。コーディ達人すうちゃんだったらどうする?とか訊いてみたかったぁ。
 この日は予定が読めなかったので、どなたにも声をかけずに一人でふらりと出かけましたが…これはやっぱり、キモノ仲間と行きたかったな。どれが好き?わたしはこれ。そんな会話を思い浮かべつつ、まぁけっこう面白くまわった展示でございました。 


みゆき熱唱

2008年05月05日 | 今日のキモノ

 みなさま、連休いかがお過ごしですか?
 わたくしはカレンダー通り、働いたりお休みだったりしています。ほんで、そのお休み全てが『宴会』という、ナンダコレハ的なスケジュールです。
 そのしょっぱな宴会は、久しぶりに『中島みゆき』ファン仲間と。わたくし以外はみなおっさん、という色気のないめんつでございました。それでもお出かけはキモノ。こういうときは多少酒をこぼしても笑っていられる木綿がいいですね。
  
 今日の着物:ベージュ縞片貝木綿(和裁教室で縫った)
 今日の帯:リバーシブル名古屋帯・プチトマト(USAコットンで自作)
 今日の半衿:白地唐子ハギレ(古い帯の解き)
 今日の帯揚:象柄インドシルク(エスニック雑貨屋で買ったスカーフ)
 今日の帯締:ブルー水玉(ハギレから自作)
 今日の足袋:白青カジュアル足袋(まねきや)
 今日の簪:胡蝶(竹蔵龍)

 ご覧の通り、ごくごくお気楽な格好。ほかのメンバーはおそらくジーンズあたりでくるので、そういうときはこのくらいがいいと思って。帯のプチトマトで季節感、というくらいが隠れたお洒落でございます。
 早めに着替えて、お昼ご飯を作りました。このキモノで割烹着を着ると居酒屋のおかみのようですね。それも、あんまりお値段張らないお店の。
 
 このあと街に出て、まずは沖縄料理屋でオリオンビールを大量に飲み、そのままカラオケになだれ込んで『みゆき』熱唱いたしました。久しぶりに会っても肩の凝らないめんつでしたわ。愉しゅうございました。

 そのあとの宴会は全て、我が家にて宅オフだったりします・・・。さて、料理作らねば!


奈良キモノ小旅行

2008年04月29日 | 今日のキモノ

 土曜日はおなじみ週刊mayさんと奈良に行ってきました。目的はギャラリー『風の栖』で催されている『木綿と紬のおしゃれ着物展』。昨年11月にもこの催しはあり、mayさんはこのときショッピングの女王面目躍如だったらしい。わたくしも行きたかったのですが別件あって行けず、今回再び開催するというので楽しみにしていました。どちらかというと柔らかモノ好きのわたくしですが、気楽に着られる木綿もほしいなと思っていたのです。

 もうひとつ楽しみにしていたこと。それはキモノ仲間(&酒仲間)のmikaさんに会うこと。mikaさんも11月の展示に行き、保多織に一目惚れ、即買いした話をブログで拝見していました。なので、もいちどいかが?とお誘いし、快諾してもらっていたのです。久しぶり、楽しみ。
 mayさんとmikaさんのあいだに面識はありませんが、同じとき同じ空間で散財していたというご縁、おふたりを引き合わせよう!という目論見もあり。

 mayさんは三重、mikaさんは大阪、わたくしは愛知から出発。待ち合わせは近鉄奈良駅。11時半に約束していましたがわたくし気が逸り、11時前にはもう着いていました。mayさんも、電車の都合で早く着いちゃうということで早々と待ち合わせ場所で落ち合うと、あれ?mikaさんももう来ています。遠足の日のコドモですかわたくしたち(笑)。
       
 ゆっくりと商店街を歩き、おしゃべりしたり気になるお店を冷やかしたりしながら『風の栖』へ。まずはお向かいのカフェでランチ。空きっ腹で買い物すると買いすぎるもんね。
       
 mikaさん・わたくし・mayさん
 mikaさんは暑くなることを見越して汗対策でポリキモノ。言わんとわからん素敵な角通しでした。そして帯留は『葉っぱにかなぶん』・・前にご一緒したときに求めてらした。「飽きたら譲って~」とわたくし執着しております。
 mayさんは前にお求めの保多織で。やさしい色合いがmayさんカラーです。そしてさらさらと気持ちいい手触り。期待が高まります。
 わたくしは木綿見るからと片貝木綿で。帯はカクマさんに羽織と道行きから作ってもらった蝶の昼夜帯。こちらの面を締めるのは初めてなのでうきうきしています。

 さて、満を持してギャラリーへ。素敵な更紗の帯や、鮮やかなブルーの亀模様帯(きっとフラのモチーフ)が目につきます。そして、お目当て保多織。うーん、素敵な手触り。
 ・・なんですが。色柄がどうもわたくしの好みからいくと地味。細かい格子や縞って似合わないのです。もっと大胆なのはないかなあ。うーん、わたくしすっかり派手好きだぞどうしよう。
 いろいろ反物を当ててもみますが「いいなあ」はあっても「欲しいッ」はなく、それはおふたりも同様だったようで、結局何も買わずにギャラリーを後にしました。

 このとき時刻は13時くらい。さてどうしよう。奈良を観光する?それとも生駒行く?
 生駒。そこには『きもの・なかむら』さんのお店がある。ちょうど今、1周年記念をやっているはず。それはもう、生駒でしょう。
 というわけで近鉄奈良駅に戻り、生駒にGO!

 生駒駅直結のグリーンヒル生駒3階に、『きもの なかむら』さんのお店はありました。入り口に吊るされているキモノたち。おお、なんて大胆な色と柄!!一気にテンションが上がるわたくし。
 さっそくいろいろと羽織ってみます。



 「そこの畳紙のなかには良いものが入っているのよ。よかったら見てみて」となかむらさん。ええ、見せてもらいますとも!
 ・・・ズキューン!!←ハートが撃たれた音

 
 や、柳の間を燕が飛び交ってはる~~。これは反物からお仕立てしたそうで、裄も丈も十分です。シミ一切なし!そのぶんお値段も良し!
 
 波ざっぱ~んの上に大きく帆船、上のほうにはカモメが飛び交っていて地模様もカモメ。わたくしも羽織らせてもらいましたが、これはmikaさんくらい身長があるほうが映えます!それにしても、いったいどんな人がお誂えしたのでしょう。

 そのほか、黒地にでっかく飛魚が飛び回っている小紋とか、紫の繻子に丹念に刺繍されている袋帯とか・・・心うきうきわくわくするようなキモノだらけ。つ、連れて帰りたい。胸が高まります。ああ、やっぱりわたくしアンティークが好きだわ。

 
 1周年記念のシャンパンをいただいて気を落ち着けて。

 
 いろいろ見た中で、結局お値段が可愛かったこのひとをお持ち帰りいたしました。木綿ではありませんが『気軽に着られるキモノ』を、という目的は果たした、ということで。

 「きもの・なかむら」さん、5月17~18日と名古屋にいらっしゃるそうで。今日わたくしの目をハートにしたアンティークさんたちと再び会えるかもしれません。二度目にみてもやっぱり目がハートだったら、、、飛んじゃうかなあキヨミズダイブ。いやいやいや、こないだの『きむら』でお財布は致命傷を負っているのです。でも、不死鳥のごとく復活する物欲・・・いかんいかん。

 懊悩しつつ『きもの・なかむら』さんを後にし、軽く「おちゃけ」して近鉄に乗り込みました。期待通り、楽しい奈良行きでした。変なテンションにおつきあいいただき、mayさんmikaさんどうもありがとう。いろいろおしゃべりもとても楽しかったです。今度はまたゆっくり飲みたいねえ。
 そだ、今回の写真は全部mayさんのカメラです。mayさんの写真がとても少ないのはそのせい。ごめんね、どうもありがとう。これに懲りずまたよろしくです。


桜は散っても桜鯛

2008年04月24日 | 今日のキモノ

 4月20日(日)は、いつもの吟味喰らぶ@加寿也。お題は『桜鯛』。なればコーデも桜で行きたいところですが、あいにくの桜ははや散り果てて。
 というわけで・・のコーデ。

 今日のキモノ:「よきもの」袷木綿(mayさんよりいただく)
 今日の帯:流水鴨散り桜(ヤフオク)
 今日の半衿:百合花モスハギレ(すうちゃんよりいただく)
 今日の帯揚:桃色桜縮緬ハギレ(大須骨董市)
 今日の帯締:ピンク組紐(義母の作品)
 今日の根付:華鯉(竹蔵龍)
 今日の簪:七宝魚(ちゃいず)
 今日の足袋:ピンク小花(まねきや)
 今日の下駄:畳表縞鼻緒(松屋バーゲン)

 今日のテーマは『桜は散っても桜鯛』・・あからさまに桜を持ってくると季節外れ感が出てしまうので、さりげなく散り桜の花びらだけが水に流れている模様の帯です。半衿・帯揚げ・帯締めをピンクにして『桜』感を、簪と根付の魚で『鯛』を。ふふ、いつもの自己満足でございます。

  
 mayさんもご一緒に「ぐー!」
 ここのところmayさんとは毎週なんだかんだとご一緒してもらってる。『週刊mayさん』ですわね。集めると『mayさん百科』ができるという。♪でぃあごすてぃーに~

 とかアホなことを言いつつ、いつものように美味しい料理とお酒でございます。
 先付けの蚕豆といかなごの釘煮にはじまり、お刺身・・
 
 普段食べている養殖の鯛との違いがくっきりとわかります。すっきりと、でも濃厚な味わい。焼き松皮作りは香ばしく皮の歯ごたえがたまらない。「おまけ」に添えられた雲丹が、これがまた。
 握りずしがあって、焼き物。
 
 火の通し加減が絶妙の焼き物は、木の芽醤油にくぐらせてあるとか。皮がパリっとしてなかはしっとり。プロの技だわぁ。
 
 板さんは煮魚をもっとも得意としておいでだとか。自負に背かぬあら煮です。天然の鯛の微妙な味わいを生かすために淡めの味付けにしたんですって。なるほど、滋味溢れる・・。頭やかま部分、皮のぷりぷりしたゼラチン質の味わいがたまりません。
 このあとは桜鯛のしゃぶしゃぶ、鯛めし(鯛めし茶漬け)と美味しいものが続き、名物「10年みりん掛けアイス」で締めとなったのでした。
 
 お酒も美味しかったですう~~。しやわせな時間でした。
 お料理の説明、詳しくは板さんのブログをごらんくださいませ。再来月もこの『吟味喰らぶ』ありまして。また行くつもりでおりますの。ああ、じんせいはたのしいなあ。


卯月の安嬢

2008年04月17日 | 今日のキモノ

 市内に住まうキモノ仲間とご近所オフ。小さな街ですが、けっこういますのキモノ乙女。頼もしい限りでございます。
 
 今日の着物:薔薇蕾縮緬小紋(きもの・なかむら)
 今日の帯:蝶々昼夜帯(カクマさんに作ってもらった、詳細後述)
 今日の半衿:黒オレンジ市松雪輪(骨董市ハギレ)
 今日の帯揚:薔薇レース(Berry工房)
 今日の帯締:橙青雪輪(ヤフオク)
 今日の足袋:青白カジュアル足袋(まねきや)
 今日の下駄:市松台藍縞鼻緒(松屋バーゲン)
 今日の簪:銀粘土くもの巣(キョウコちゃん作)

 今日は着物・帯・下駄が初おろしというお初が多いコーデ。心うきうきです。
 特にこの帯。これは、柄は気に入っているんだけどサイズが小さくてどうにも着られない羽織と道中着を、カクマさんにリバーシブルの昼夜帯に仕立て直してもらったもの。この帯の裏にも、別の蝶々が飛んでいるの。いずれご覧くださいね。

 カクマさんには、これのほかにもこの度さらにいろいろとお世話になりました。手持ちのハギレが甦ったり、擦り切れていた帯がしゃんとなったり。いずれ頁をあらためて紹介させていただきますが、こうやって手を入れて新たに命が吹き込まれたものには、格別の愛着を感じます。

 さて、集まった我ら安嬢。

 すうちゃん・ことりちゃん・トモさん・わたくし。
 桜も散り果てて、陽気ははや初夏の勢い。こうなると涼しげに装いたいと皆思ったのでしょうか、ブルーなわたくしたちです。帯結びはみんな角出しですね。お太鼓よりも気楽な感じです。
 お互いの近況や美容の話など、短い時間でしたがオンナ話に花を咲かせ、ささっと解散。豪華オフもいいけどこういうのもいいですね。いかにもご近所って感じの気軽な集まりでした。
 今日集まったのが安嬢フルメンバーではないのです。来れなかったひとにはまたの機会に会えるでしょう。なにせご近所ですから。
 
  じゃあまたね~。


生きてて悪いかお富さん!陽春大歌舞伎(夜の部)

2008年04月14日 | 今日のキモノ

 そして、別の日には夜の部にも行ったのです、陽春大歌舞伎。夜の部メインは『与話情浮名横櫛』…♪死んだはずだよお富さん♪でおなじみの、アレ。
 というわけで、お富さんコーデ、でございます。縞の着物に黒繻子の帯。かっぱりと抜いた着付けに洗い髪風無造作頭。どでございましょ。
 
 今日の着物:紫縞縮緬(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:黒繻子牡丹名古屋帯(mikaさんにいただく)
 今日の半衿:黒オレンジ市松雪輪(骨董市ハギレ)
 今日の帯揚:赤に黒源氏(骨董市ハギレ)
 今日の帯締:黒に赤三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇戦国玉(ふちこまさん作)
 今日の簪:胡蝶(竹蔵龍さん)
 今日の簪2:銀アンティーク(ヤフオク)
 今日の足袋:杵屋白足袋(広島の杵屋)
 今日の草履:酒袋台すうちゃんお見立て花緒(松屋バーゲン)

 mayさんと待ち合わせて、まずは覚王山へ。今日こそは「はるみちゃん」…あの宮古上布を連れて帰るのです。折りしも覚王山祭。人ごみを抜けて『きむら』ではるみちゃんを受け取り。お約束のあれこれ羽織りもやって(おやくそくの心ぐらぐらもあり)、さて、一路御園座へ!

 
 今日の観劇メンバー。わたくし・にっぽんちゃん・mayさん・むうみんちゃん
 mayさんも『きむら』の袋を持っているのに注目。すんばらしい帯をお買い上げでしたわ。ショッピングの女王健在。

 
 御園座にきたらこれ食べなきゃね。最中アイス食べますお富さん。

 一幕目は『松浦の太鼓』。忠臣蔵討ち入り前夜の、吉良家の隣家の様子を描いたドラマ。忠臣蔵のサイドストーリーですわね。こういうお話を見ると、当時の人に忠臣蔵がいかに愛されていたかが伝わってきます。こんな端っこ話まで作っちゃうのね。

 幕間に夕食を摂り、二幕目は『閻魔と政頼』。閻魔さんが米米クラブみたいでした。小鬼の顔をオペラグラスで見たらひとりひとり違った変な顔が描いてあって面白かった。
 
 さて、いよいよ次がメインです。ビール飲みますお富さん。気合い入れていこう。

 というわけで『与話情浮名横櫛』。舞台に出てきた芝雀のお富さん、紫の縞に黒繻子の帯!おお、今日のわたくしのいでたちと似ている~。狙いが当たって嬉しいわ。しかし、お富さん…なんか年増すぎるんですけど…(わたくしのことではないぞ)。染五郎の与三郎と比べると、え~らい年上に見えちゃうんですが。
 その与三郎。お富さんに一目ぼれしてぼーっとしちゃって羽織を肩から滑らせちゃう、有名な『羽織落とし』のシーン。たいへん色っぽい。

 しかしお富さんはやくざの囲われ者。ふたりの仲は露見し、与三郎は手下に体中を切られ、お富さんは入水・・という部分が大胆に省略され(イヤホンガイドで語られたけど)、あの名台詞がある次の幕へ。

 「しがねぇ恋の情けが仇 命の綱の切れたのを どう取り留めてか 木更津から めぐる月日も三年越し 江戸の親にやぁ勘当うけ よんどころなく鎌倉の 谷七郷は喰い詰めても 面に受けたる看板の 疵がもっけの幸いに 切られ与三と異名をとり押借り強請やぁ習おうより 慣れた時代の源氏店 そのしらばけか黒塀の 格子造りの囲いもの 死んだと思ったお富たぁ お釈迦さまでも気がつくめぇ よくまぁ おぬしぁ 達者でいたなぁ 安やい これじゃぁ一分じゃぁ 帰られめぇじゃねぇか」

 口跡よく抑揚よろしく、名調子です。いやー、初めてナマで聞いたわ。これが春日八郎『お富さん』の元ネタなのですな。

 しかしなぁ…と、だんだん腹立ってくるわたくし。
 死んだと思ってた恋人が、生きてたんだよ。なんでまず喜ばんの。囲いものだってなんだって、生きてたんだからいいじゃない。自分にできることをして、精一杯生きてるんだもの。
 それに比べてあんたは何よ。生きていてくれたのは嬉しいけれど、恋ゆえ負った疵を強請のネタにするなんて、あの日々への冒瀆だわ。あんたは生きたが恋は死んだね。このへタレ男。顔がいい以外のとりえがないぞ!

 さぁお富さん、このダメ男に啖呵のひとつも切ってやれ!小判の塊をぶつけて、疵をもひとつ増やしてやるんだ。戦えお富さん!!

 とエキサイトするわたくしをおいてきぼりに、舞台のお富さんは「ごめんなさい。あたしの話も聞いて…」とかきくどいています。くうう。
 結局、お富さん実は実兄にかくまわれていただけで、妾ではなかったと。そういうわけで一緒になろうよねえ、というハッピーエンドだったんですが。ですが。うーむー。

 しかしまあ、歌舞伎はそういう目くじらとともに観るものではないのですな。疵だらけの色男、という艶かしい構図。さだめに流される美女の悲哀。それを様式美とともに愛でる、というのが愉しみかたではあるのでしょう。うん、そういう意味ではしっかり愉しみました。
 さらにお富さんコスプレ(だったのか)にて臨んだおかげで、思いもよらぬ感情移入を。これもまた味わい深いものではありましたわ。またやってみようっと。

 ってわたくしはいいけれど、劇終わるなり『与三郎へタレ説』を聞かされたmayさんにっぽんちゃんむうみんちゃん。ごめんねえ。これにこりずにまたおつきあいお願いいたしますわ。


清姫じゃ~!

2008年04月06日 | 今日のキモノ

  今日はガールズスリーピースバンド『the shanghai bay-bees』のライブに行ってまいりました。彼女らとは去年の梅見で知り合って以来のキモノ仲間。前のライブもキモノで出かけたし、今日もやっぱりキモノで繰り出しました。
 外はぽかぽか春陽気。窓の外には桜並木が見えます。こうなったらやっぱり桜コーデで行きたいもの。こんなんなりました~。

 今日の着物:ピンク渦巻き小紋(ヤフオク時代着物)
 今日の帯:緑金銀鱗袋帯(ヤフオク時代着物)
 今日の半衿:草色麻の葉(彩匠さんバーゲン)
 今日の帯揚:レースのスカーフ(前からウチにあった)
 今日の帯締:ショッキングピンク鱗(きむら)
         黒に赤三分紐(ふちこまさん)
 今日の帯留:蛇模様戦国蜻蛉玉(ふちこまさん)
 今日の足袋:草色古典柄(まねきや)
 今日の草履:赤い花緒のじょじょ(松屋バーゲン)
 今日のバッグ:銘『桜餅』(島工房)
 今日の簪:蜻蛉玉金平糖(おーこさん)
        花見団子(自分で作った)

  今日のコーデはまず帯から始まりました。鱗模様と言えば蛇。蛇と言えば娘道成寺。というわけで桜の季節に合わせて『清姫』してみたかったのです。

 桜のイメージ。そしたら着物はピンク着物がいいな。江戸小紋でもいいけど、今日はライブだからポップな感じの渦巻き小紋にしよう。蛇つながりでふちこまさんの蜻蛉玉はぜひ使いたい。インパクトを加えるためにもう一本蛇な帯締めを足そう。

  てぇ感じでできたこのコーデ。情念の清姫というよりも、なんか花に浮かれたアホの子のようですが・・。どこで間違ったのか?

 そうそう、今日は髪型もいつもと違います。
 
 いろいろ髪をいじっているうちに、なーんか日本髪っぽい感じにまとまったので。どうでしょう?・・これもアホの子っぽく見える一要素か?せっかく花見の季節だからと前に作った花見団子の簪をさしたのも一因か?

 ま、春だし。ライブだし。外は桜咲いてるし。楽しいわぁ~と能天気に出かけました。陽気はいいし、the shanghai bay-beesは可愛いし、ライブ堪能しました。
 大きなサプライズがあったり・・・楽しい一日でしたわ。ええ。  


こんにちは、こぽんごちゃん

2008年03月25日 | 今日のキモノ

 すっかり春ですね。梅は満開、雪柳・辛夷・菜の花など春の花がいっせいに咲き始めています。ぽかぽか陽気の中、今日は久しぶりに普段着キモノのもめんで出かけてまいりました。
 
 今日の着物:紫縞片貝木綿(和裁教室で縫った)
 今日の帯:銘「春の小川」(ヤフオク、どこで買ったかは忘れた)
 今日の半衿:赤紫牡丹ハギレ(居内商店)
 今日の帯揚:桃白市松ハギレ(きもの・なかむら)
 今日の帯締:黒桃太い帯締(きむら)
 今日の足袋:青白カジュアル柄(まねきや)
 今日の下駄:畳表紫縞花緒(松屋バーゲン)

 出かけた先はキモノ仲間のぽんごちゃんち。里帰り出産から戻ってきたので、赤ちゃんにもはじめましてをしたくて。木綿の着物だから、お乳吐き戻しもおしっこも洗たらしまいやどんとこい!抱っこさせてもらう気まんまんです。

 桜並木を抜けていくとぽんごちゃんのうちがあります。ぽんごちゃん、変わらぬ笑顔で迎えてくれました。そして赤ちゃん「こぽんごちゃん」とおはつの対面です。おめめのくりっとしたべっぴんさん。さっそく抱っこさせてもらいました。
  
 ちっちゃくって、ふくふくしていて、ミルクのにおいがします。ああ赤ちゃんっていいなあ。
 
 まじまじとわたくしを見つめるこぽんごちゃん。知らないおばちゃんだー。はじめまして。わたくし葉です。よろしくねー。
 なーんか不安そうな顔をしているなあ。よしよし。よしよし。
 
 ママぽんごちゃんにおっぱいをもらってねんねする、こぽんごちゃん。ぽんごちゃんが、変わらぬぽんごちゃんのままお母さんになっている。そういうものなんだなあ。

 それにしても、こぽんごちゃん見れば見るほどぽんごちゃんご主人に似ています。そうわたくしが言うとぽんごちゃん「アルバム見てみてくださいー」と。アルバム?そこには、こぽんごちゃんの写真がたくさん貼ってある・・・と思いきやこれ、ご主人の赤ちゃん時代の写真ですって!・・・え?この顔、そのまんまこぽんごちゃんじゃないですか。似てるとかそういうレベルでないわ。まさにコピペ。くりっとしたお目目、ふさふさの髪。
 「わたしのおなかから出てきたのに、こうまでダンナそっくりなんて。DNAって不思議ですねえ」とぽんごちゃん。うん、不思議だ。りくつはわかっていてもやっぱり不思議だよねえ。
 
 あんよの指が長いのはぽんごちゃん似なんですって。
 そのほか、福耳なのはご主人のお母さま似かぽんごちゃんのお父さま似か。両親、その両親、そのまた両親・・連綿と引き継がれてきた流れを受けて今笑って泣いておっぱい飲んでいる新しいいのち。まぶしいなあ。
 
 窓の外は咲き染めた桜、腕の中には新しいいのち。ものみな目覚める春です。わくわくするような、くすぐったいような、どこか切ない、でもうれしい。ぽんごちゃん、こぽんごちゃん、どうもありがとう。

 長いこと抱っこさせてもらっていたので、うちに帰ってからも着物の胸や腕にはしばらく赤ちゃんの甘い香りがとどまっていました。くんかくんかしてしばし仕合わせな気分でいた今日でした。


ひと呼んで雪輪のお葉、とか。

2008年03月22日 | 今日のキモノ

 次の日には職場の創立30周年記念パーティーがありました。これまたセミフォーマルな席。ふつか続けて白衿白足袋ででかけるなんぞ、たいへん珍しいことです。
 仕事関係の席だから柔らかものでしなしなと出かけるよりも紬でしゃっきりさせた方がいいかなと思い、お気に入りの雪輪大島で出かけることにしました。訪問着だし。こういうパーティーにはちょうどいい。

 この雪輪大島。前に着たときには雪輪の帯を合わせて、合うことは合うけどなーんか玄人風になってしまったのでした。姐、とか言われそうな。だからこんどはもうちょっとソフトに行きたい。季節だし、桜を合わせましょうか。
   
 今日の着物:雪輪大島訪問着(和裁教室で自分で縫った)
 今日の帯:桜綾笠昼夜帯(きものなかむら)
 今日の半衿:塩瀬の白(うちにあった)
 今日の帯揚:朱鷺色縮緬帯揚(むかし母に買ってもらった)
 今日の帯締:青橙雪輪(ヤフオク)
 今日の足袋:杵屋白足袋(広島の杵屋)
 今日の草履:雪輪花緒草履(ヤフオク)
 今日のバッグ:銘「さくらもち」(島工房)
 今日の髪飾:夜会巻パールコーム(楽天リトルムーン)

 どうでしょ。桜吹雪、という感じでよござんしょ。
 ・・とわたくしは思っていたのですが、会場に着くなり同僚に「どこの姐さんかと思いました」と、言われてしまいました~~。そうかなあ。

 宴は粛々と進み、来賓の長いスピーチのあとフルコースのフレンチをいただいて終了。「お花はご自由にお持ちください」と言われたので、喜んで薔薇の花を集めました。そうやって花を抱えていましたら、
 「その花を投げて武器にする、みたいに見えます。薔薇手裏剣ていうか」
 ・・なーんて言われてしまいましたよう。そんな風に見える?
 
 (せめて演歌歌手の引退とか言ってほしかった・・)

 帯を替えてもやっぱりこの着物を着るとそーいう風に見えるのでしょうか。それならばもう開き直ってそのつもりで着ることにします。

 そうだ。仮装パーティーとかあったら、この着物着よう。ほんで、肩から背中にかけてタトゥーシール貼るの。桜吹雪か緋牡丹か、華やかなやつ。で、ころあいを見はからってばっと片肌脱いでみせるのさ。もちろん胸にはきっちりサラシを巻いておかねばな。

 「ひと呼んで、雪輪のお葉。以後お見知りおきを」・・なーんて、モーソーしつつ、花束かついで家路をたどったことでありました。ふふ、ないかな仮装パーティー。